コラムです・第3回
「掲示板荒らし」はネット社会から去れ。
(2000年3月19日)



最近、オートレースのホームページを見ていると、いわゆる「掲示板荒らし」をよく見かけるようになった。
ホームページの掲示板に、選手の中傷や不快な言葉を残していく人間のことである。
これまでも、この種の人間に対する僕の考えは、事ある度ごとに各方面で述べてきたが、もはやこの状況には我慢できなくなり、ここで思いきり考えを述べさせてもらうことにする。ハッキリ言って、それも気分のいいコトじゃないけどね・・・(^^;)

まず、今回このコラムを書こうと思った直接のきっかけは、僕がよく書き込みにいく、浜松オートのファンページ「ハローオートレース浜松」の掲示板に残されていた、ある書き込みを見たことにある。
書き込み時刻は、2000年3月19日午前2時4分。書き込み者のハンドルネームは、「ビッグスター広瀬」。「pc6.rs1002-unet.ocn.ne.jp」からの投稿である。
以下、怒りを込めて、書き込み内容全文を抜粋する。

タイトル「ダート王」

弱い浜松が何を言ってるんだか
川口万歳
ぶっちぎりの青春かっこいーーーー

でも辰巳と信夫はまあまあ

以上、この書き込みに関する、目に見える部分での全ての情報を公開させてもらった。
掲示板の方の書き込みは、それ以降に新着が100件入ると、自動消去されるようになっており、おそらく書き込みペースを考えても、今月中には間違い無く消去される。
しかし、僕がここにその書き込みを全文コピーしたことで、この事実は、僕がこのコラムを収めたファイルに手を加えない限り、永久に残ることになった。
「ビッグスター広瀬」氏にとっては、これで、これからずっと恥ずかしい思いをすることになるのではないかと思う。
同じ人間として、僕にとっても気分のいいことではないのだが・・・僕としては、この書き込みがあったという事実が、永遠に消されてしまうのが嫌なのだ。
また、このような形で残しておくことについては、もしかしたら「何でそんなことするの?」と文句も出るかもしれないが、それには一切耳を貸すつもりはない。この書き込みが、どれほどの人を不快にさせたか。それは、広範囲かつ無差別な、言葉の暴力であり、既に犯罪である。犯罪行為に対し、その撲滅を目指す意味で、このような辱めを与えることに、何の間違いがあるだろう。

ところで、この書き込みの内容を見てみると、実に幼稚で、見ているこっちが恥ずかしくなる内容である。
(そんな書き込みに対し、僕もここまで熱くなっちゃって、それもまたバカなんですけどね(^^;))

まず、タイトルである「ダート王」。
これで、ハンドルネーム「ビッグスター広瀬」が、川口の広瀬登喜夫選手のことを指していることが分かった。(ま、タイトルを見なくても分かる方もいらっしゃると思います。ただ、これで確実なものになったと思います)
ここで謝らなければならないのが、広瀬登喜夫選手並びに関係各位・ファンの皆様方。このようなネガティブなコラムの中で、お名前を出してしまったことに関しましては、深くお詫び申し上げます。
また、僕も広瀬選手のファンなので、(この前の川口での走りは、正直シビれました(^^))そのような意味でも、この書き込みに不快な思いをした1人である。

そして本文1行目。「弱い浜松が何を言ってるんだか」
そもそも「何」の内容が不明なのだが。浜松の選手に対する応援メッセージ等、この掲示板での書き込み全体のことを指すのだろうか・・・
ま、いずれにしても、これで、浜松の選手を応援する全ての人達を敵に回したことになった。残念でしたね。ご愁傷様です。

そして、「弱い浜松」。
あまりにあっさりと断言してやがるが、氏は、オートレースをどれだけ見ていて、どれだけ好きなのかと問いたい。
昨年は、SG覇者を2人も出し、伊藤信夫選手に至っては、日本レコードも樹立した。僕はこのことに凄い誇りを持っている。それが傷つけられたのだから、このような怒りを覚えるに決まっているのだ。
また、どこの地区が強いとか弱いとか、イメージはあるかもしれないが、そんなことを議論したところで何になると言うのだ。

2行目。「川口万歳」
僕は川口が大好きなので、これは別に文句ない。(^^)
あと、3行目。「ぶっちぎりの青春かっこいーーーー」
これもそう思うので、文句は無い。

ただ、問題なのは、なぜそのようなことを、わざわざハローオート浜松の掲示板に書き込みしなければならないのか、ということである。
そこが、この書き込みが幼稚であるという理由の1つである。

そして最後。「でも辰巳と信夫はまあまあ」
・・・は?
何?「まあまあ」って。「まあまあ」なの?強くないって言うの?
しかもそれで終わってる。それが結論らしい。

ま、ここまで来て、この書き込みの内容に対しコメントすることが、いかに馬鹿げているかを実感してしまったが(^^;)、これだけ詳しく書くことで、この書き込みのバカらしさ・幼稚さを感じてもらえれば、このコラムを書いた1つの目的を果たすことができるように思います。

そろそろ、まとめに入る。
この書き込みに限らず、基本的に「掲示板荒らし」の書き込みは、レベルが低く、何も生み出さない。生み出すとすれば、それは万人の怒りを呼び起こすものである。
そして、「掲示板荒らし」は、それを楽しんでいるようである。もしかしたら、僕のこのコラムに対しても、「ハハハ、バカみたいに熱くなっちゃって」と嘲笑しているかもしれない。なぁ、「ビッグスター広瀬」、そうだよなぁ。そうじゃなかったら、あんなに完璧なまでに感情を逆なでする内容の書き込みなんて、出来ないもんなぁ。
それならそれで、別に構わない。ただ、ネットの影響力は計り知れない。どこから批判の矢が飛んでくるかわからない。
ネットの世界では、なかなか人間までを特定することが出来ず、それがもどかしいのだが、そのような書き込みに対し、批判を重ね、思いきり蔑み、心理的に重圧をかけるようにして、そのような書き込みが無くなっていけばいいと思っている。
そして、人間の姿が見えにくいネット社会でも、正確な判断と適切な対処が出来るような意識を、これからも僕は、自分の中で持ち続けていきたいと思う。

・・・でも、そうするのも僕にとっては苦痛だ。とりあえず「掲示板荒らし」はネット社会から去れ!!



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