寒井の大冒険
寒井は、『100杯のかけ蕎麦』を持って、さっそく町長の元へ向かった。
「おおっ!やってくれたか!何?それを読めば凍りが溶けるのか。では、さっそく港へ!」
寒井と町長は、港へ向かった。
「では、読んでくれ」
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むか〜しむかし、雪の振る寒い夜に、あるそば屋さんに子供連れの女性がやってきました。
その家族は、格好から見ても貧しそうで、3人肩を寄せ合って震えていました。
店主は、ちょっと迷惑そうな顔をしながらも、「いっらしゃいませ。」と、声を掛け、注文を聞きました。
すると、女性はこう言いました。
「掛けそばを一杯、それと、お皿を2つください。」
店主は不審に思いながらも、「かしこまりました。」と言って、そばを作り始めた。
やがて、そばが出来上がると、店主は言われたように、皿を2つ用意して、テーブルへ運んだ。
それを終えると、店主は厨房からそっと様子をうかがいました。
すると、その女性は2人子供に一杯の掛けそばを分け与えていました。
その姿に、店主が感動していたその時、戸が開き、2人の男性客が入ってきた。
その客は、今いる家族とは違い、厚い毛皮のコートを着ていて、いかにもお金持ちといった風貌でした。
男達は、家族達と向かい側の席にどっかりと座り、「おい、掛けそば2つ。」と、無愛想に言い、大声で話し始めた。
「たまには、こんなしみったれた所でメシを食うのもいいな」
しばらくすると、男達は家族に気が付いたらしく、「一杯の掛けそばを3人で食ってるぞ。」と言いました。
すると男は、家族が座っているテーブルに行き、「これでなんかもっといいものでも食え。」と言い、札束を置きました。
家族はどうしていいか分からず、おどおどしているうちに、男は帰ってしまいました。
すると、その家族は掛けそばを100杯注文して、あっという間に食べてしまいました。
その後、家族はその残ったお金を元に、豪を築き幸せに暮らしました。
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すると、不思議な事にみるみる氷が溶けていった。
「おお!氷が溶けた!ありがとう。君のおかげじゃ。礼といっては何だが、ここの船を自由に使っていいぞ」
町長は、そう言うと戻っていった。
寒井は、決意を新たに、船に乗り込んだ。