ディプロ・タイタン新聞 AC399年 番の月(8月)下旬 通巻0001号
新聞 NO.1
七悪党アランシアに立つ
アランシア地方にお住まいのみなさんは注意が必要である。現在、アランシアは魔法大戦以来の危機に直面している。かつてはそれぞれに各地を恐怖に陥れた七人の怪人が、このたび一斉に武装蜂起する兆しを見せ始めている。これは、周辺地域ばかりではなく、アランシア全土を巻き込んでの大戦争に発展する兆しとも見て取れ、各国の首脳は頭を悩ませている。
住民達の間にも不安が広がりつつあり、農家の戸口は堅く閉ざされ、街では終末を予言する声が多く聞かれるようになった。
一方で、かの悪名高きポート・ブラックサンドでは、街中のトロールやゴブリンといった連中が姿を消し、街は一時の平和を楽しんでいる。しかし、これら混沌の輩はどこへ去り、何をしているのだろうか。
各地の陣容は以下の通り。
火吹山
氷指山脈
火山島
ダークウッド
クモの森
ギザ岩山
ヴァトス |
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ザゴール
シャリーラ
トカゲ王
ケリスリオン
ザラダン
バルサス
マルボルダス |
今後、当誌では、この件に関して詳細に取り扱っていきたい。 |
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各国の防備は万全
悪いニュースばかりではない。アランシア全土に迫る混沌の嵐に対し、各国は着々と準備を進めている。
ストーンブリッジでは砦を堅固に補強すると同時に、各地に散っていたドワーフの勇者が結集している。ガーゴンとドナクが300の兵を率いて異教平原から舞い戻り、アザーギンがヨーレの森から「白の羽根飾り」を持って生還した。さらに十年来行方が知れなかった《巻き髭》ボロギムが東方から急を聞いて駆けつけた。今やストーンブリッジはアリ1匹入ることができないとジリブランは豪語している。また、ファングセインからの援軍もまもなく到着するはずだ。
伝統あるサラモニスも兵練を怠ってはいない。アギノフ、ルミリー、バルンゾリスといった驍雄たちが配下の兵を鍛え、戦乱に備えている。また、今回の戦では、国王サラモニス62世の第4子である14歳のガテリック王子が華々しい初陣を飾る予定である。王子は武術指南のシャムゼンをして「稀代の天才剣士」と言わせしめるほどの腕前である。
シルバートン、シャザールでは軍事同盟を締結、両国あわせて4千の将兵を擁する大軍団となった。しかも、各地で志願兵を募り、この数はさらに増えつつある。志願兵の中にはキャンバルやロルクエスといった有名な勇者も混ざっており、民兵といえども侮れない。
ゼンギスでは120年ぶりに宝物庫を開き、古代の秘宝を各軍の将に貸与した。シシマーガルには「ポルアノスの弓」、オーマイアーには「ゴーゴスの槍」、アイゼンボールには「ゾロアの眼」を与えた。3将軍が3つの街道を固め、ここも戦闘準備は整ったといえる。また、今回の戦にはオーマイアーの5人の息子も参戦が予定されている。街の酒場は次男のトロキックが得意の雷閃鎖で何人の敵兵を縊り殺すかを賭ける男達でごった返している。
その他にも各地では対混沌用の準備を整えており、いたずらに怯える必要はないのである。 |
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