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 ディプロ・タイタン新聞    AC399年 隠の月(10月)下旬   通巻0005号
新聞 NO.5

命令内容
トカゲ王軍
 王軍 マイアウォーター 徴兵
 陸軍 ポートブラックサンド 移動 ナマズ川
 海軍 西の海(北) 援護 王軍 マイアウォーター 徴兵

シャーリラ軍
 王軍 カアド 援護 陸軍 異教平原 相互(撤退希望先 ファング・異教平原)
 陸軍 異教平原 援護 王軍 カアド 相互(撤退希望先 ファング・ナマズ川)
 陸軍 氷指山脈 移動 ファング
 陸軍 アンヴィル 援護 陸軍 氷指山脈 移動 ファング(撤退希望先 ファング・氷結台地)

ザゴール軍
 王軍 火吹き山 徴兵 (退去希望先 氷結台地  ゼンギス  ゾルダンの塔)
 陸軍 ゼンギス 移動 月岩山地(退去希望先 氷結台地)

ケリスリオン軍
 王軍 ゾルダンの塔 援護 陸軍 月岩山地 移動 火吹山(退却希望先 月岩山地 ダークウッドの森)
 陸軍 月岩山地 移動 火吹山(退却希望先 ダークウッドの森 ヤズトロモの塔)
 陸軍 ストーンブリッジ 援護 王軍 ゾルダンの塔 援護 陸軍 月岩山地 移動 火吹山(退却希望先 ダークウッドの森 異教平原 ナマズ川)
 除去優先順(陸軍 ストーンブリッジ 陸軍 月岩山地)

ザラダン軍
 王軍 チャリス 徴兵
 陸軍 クモの森 援護 王軍 チャリス 徴兵
 陸軍 シルバートン 待機

マルボルダス軍
 王軍 オイスターベイ 援護 陸軍 シャザール 待機
 陸軍 シャザール 待機
 陸軍 南部平原 援護 陸軍 シャザール 待機

バルサス軍
 陸軍 ヨーレの森 移動 シャザール(撤退希望先 サラモニス)
 陸軍 柳谷 移動 ギザ岩山(消滅)
 王軍 サラモニス 移動 柳谷
 陸軍 ギザ岩高地 移動 どくろ砂漠
トピック
 ザゴールは配下の7将軍のうち5人までを召集し、一気に月岩山地にまで攻め入る。しかし、すでにそこはもぬけの空であった。月岩山地の闇エルフ軍は密かにゾルダンの塔の友軍と合流し、背後からザゴールの本拠地である火吹山を陥落せしめた。守護の任についていたガラン・プロストは討ち死に、副将《デュラックの牙》カーネンナースは投降した。
 ヨーレの森から攻め出すバルサス軍を警戒し、マルボルダスはシャザール警護に3軍を配した。【記事参照】
 
ヴァトス包囲
 サラモン占領以来、毎週嵐曜日には多くのサラモニス人が奴隷としてギザ岩山に連行され続けている。特に今月の第3嵐曜日は500人を越えるサラモニス人からなる移送隊を、何隊も出発させた。前回までに連行されていた奴隷を一時サラモニスに帰還させてまで増員したようである。さらに、今回の連行経路はこれまでの柳谷越えと異なり、ヨーレの森を大きく回り込み、何度も往復するものとなった。しかも、それぞれの奴隷には木の竿が手渡されていた。それは何故か。
 マルボルダス軍シャザール守護隊長シーシャル・シューは、ヨーレの森に不穏な動きがあるとの報告を受けた。シーシャルは斥候を増やし、詳しい状況を調べさせたところ、いずれも口をそろえて大軍配置の兆しありとした。発見された野営跡の規模から、敵軍は少なくとも2000を越える兵を擁すると見られた。森の中で行軍する敵を見たとするものも多い。無論それはバルサス軍の計略にかかったもので、ギザ岩山に送られる奴隷の列を見誤ったものである。しかし、報告を真に受けたシーシャルはオイスターベイの軍指令に指示を求めた。
 オイスターベイではマルボルダス軍最高司令官《黒法師》チェノ・カンターボックがバルサス軍の大攻勢を占い出し、シャザール警護を全軍に言い渡した。指令を受けて南部平原にある《三叉の舌》アジュラの軍も北上し、バルサスの猛攻に備えた。しかし、いつまでたっても攻め手は来なかった。5日目、遂にシーシャルの息子である《短き導火線》シュライズ・シューは痺れを切らし、手勢を引き連れて飛び出してしまった。シュライズ隊がヨーレの森間近に迫った時、待ち構えたバルサス軍がこれを撃退した。
 ヨーレの森にいたのはバルサス軍でも知略を持ってなる《お化け葛》ガッシド・ベラル率いる一個軍だけであったが、マルボルダス軍は未だにより多くの軍が潜んでいると睨んでいた。
 マルボルダス軍がシャザール防衛に血道を開けていた頃、ギザ岩山地を密かに進行していたバルサス軍がどくろ砂漠に姿を見せた。これを率いるのはガークの《白手袋》レーブル・アシュタクセイ、副将はリオーネ・グリゴンの息子、初陣のフォリオ・グリゴンである。
 突如、首都ヴァトスを包囲されたマルボルダスは、新兵と予備役をかき集めてどうにか1個軍をでっち上げた。しかし、それを指揮する将軍がいない。考えあぐねたマルボルダスは遂に最下層の地下牢を開け、懲役5千年の凶悪犯、《千禍一夜》《味方殺し》《眼球収集家》の異名を持つ漆黒のミノタウロス、バギャックを解放した。バギャックはマルボルダスの幕僚四人を無条件で血祭りにあげた後、ヴァトス防衛の任についた。