4月4日
 大好きな「円環少女」についてもっと語りたいのです。
 ケイツのダメっぷりがいちいち泣けるとか。
 34歳という年齢を強調すんな私の胸に何かが刺さるからとか。
 覚悟を決めたはずなのに大金を燃やして泣いちゃうあたりリアルすぎるとか。
 あと寒川さんの母を萌えキャラ認定したいとか。
 だって「おでこの広い眼鏡美人」ですよ。業が深い! 長谷さん業が深い!
 なんの話でしたっけ。
 円環少女はキャラクターのネーミングもいいです。
 ネーミングは重要です。 
 「SCAR/EDGE」(富士見ファンタジア文庫)という小説があります。話はとても面白くて好みなんですが、ヒロインの名前が「ちひろ・ランカスター」
 名前を聞いた瞬間に「アブロ・ランカスター」という爆撃機を連想します。
 ドレスデンを焼夷弾で焼き尽くし巨大戦艦ティルピッツを沈めたイギリスの爆撃機ー!
 ヒヒヒヒロインが4発重爆でH型尾翼でグランドスラム爆弾をどーん。
 話は逆で、貴族の名前を爆撃機につけたんですが、しかしやっぱりランカスター、ああランカスター。読んでる間ずっと頭ん中で『ヒロインは爆撃機、尾翼はH型』
 なんの話でしたっけ。
 
 語りたいことはたくさんあるのですが……
 ベルタ直しがこのままだと締め切りに間に合いません。
 しばらく日記はお休みして直しに専念します。
4月2日
 「小説のお仕事」が一区切りついたので、いまベルタを書き直してます。

 半月ほど日記をお休みしていた間、いろいろ本を読んでました。
 面白かった本の感想。

 平坂読「ソラにウサギがのぼるころ」MF文庫J
 さすがです、平坂読。主人公の軽妙な語り口に魅力があります。
 ホーンテッド2巻の「毒舌ラブコメ」のノリが好きな人にオススメできます。

 榊一郎「イケニエのヒツジ THE SACRIFICE 1st.HALF―ストレイト・ジャケット<7>」富士見ファンタジア文庫
 待ちに待ったシリーズ。大好きです。
 実に面白かったです。
 ささいな点ですが、すこし気になることが。
 ストジャシリーズといえば、「グロテスクでありながら珍妙な敵」。
 今回も「回転魔族」が出てきました。
 「まわーるーまわるーおれーたーちー♪」とか言いながら。
 これは明らかに爆風スランプの替え歌だと思うのに、JASRAC許諾とか書いてません。
 替え歌はどこまでやったら音楽著作権に抵触して、どこまでオッケーなのか気になったんです。
 ワンフレーズと曲丸ごとじゃ扱いが違うのは当然、ということかもしれませんが……
 
 新木伸「S式コミュニケーション1 君はぼくを殺しにきた」ファミ通文庫
 オチモノラブコメであり、バトル物であり、SFでもある話。
 とくにSF部分に魅力を感じました。
 宇宙人の女の子が「携帯電話は生物だ」と主張するんです。
 「鳴くし、動くし、自力では増えられないけど別の生物を使って増えるぞ。生物の条件を全て満たしている」って。
 おお、たしかに地球人とは違う感覚!
 
 長谷敏司「円環少女 煉獄の虚神・下」スニーカー文庫
 最高です。これでもかと出てくるアイディアと、鮮烈なバトル映像の乱舞。
 錯綜する登場人物の思惑と、二転三転する状況。
 しかも映像作品ではなく文章だからこそ書ける面白さ。
 これこそが真のSF、ワイドスクリーン・バロックというものだ。
 と掲示板に書いたら速攻で突っこまれました。
 「真の」とか言ったのはいかんかったか。
 でも、とにかく魅力的。
 想像力の極限にいどんだ、という感じ。
 キャラクターもいいです。男も女も個性豊かでよりどりみどり。
 萌えキャラ、コメディシーンも入れているサービス精神!
 いちばん共感を覚えたのは浅利ケイツですね。
 どうして俺の人生こんなにうまくいかない! それなのにお前ら幸せになりやがって! 憎い憎い!
 でも人を殺すのは恐い!

 みたいなことばっかり考えてる奴で。
 「俺じゃん!」とか思った。
 上巻を読んだとき、浅利ケイツの小物っぷりに感動すら覚えました。
 パワーアップして「この私の力を見るがいい!」とか言ってるんですよ。
 下巻では、15年間劣等感にまみれてひねくれにひねくれたケイツ最後の意地が、炸裂。
 ……したのか?
 まあとにかく、情念とアイディアの洪水、とんでもなく濃密な物語。
 「未整理」と感じる人もいるかもしれませんが、私はこういうの大好きです。

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