8月13日
 今日はコミケに行きました。
 東浩紀さんの「ギートステイト・ハンドブック」とか、いろいろ同人誌を買いました。
 ギートってなんなのかやっと分かりましたよ。ゲームを遊んでメシ食ってる人たち、プロゲーマーのことなんですね。
 アフィリエイトの発展型、遊んでるだけで金もらえるシステム。
 「サイバーパンクの予想した未来は、すでに古臭い」
 という意見もあります。ならば、ギートステイトはどんなリアルで斬新な未来を見せてくれるのか。
 期待してます。

 あと、韓国のアニメ・漫画事情をとりあげた「アポなし取材旅行記」の本が売ってて、なかなか面白かったんです。
 
 「韓国(からくに)道中オタくりゲェー」(日韓アニメ研究会)というサークルの本です。
 日本のオタク二人が、韓国のアニメ雑誌編集部やオモチャ会社に突撃取材するんです。

 「韓国のアニメはパクリという意見がありますが、どう思いますか?」

 それを訊くのかよ! みたいな。

 韓国の人「なぜ貴方は、そんなに韓国アニメに詳しいんですか? 日本では放映されてないのに?」
 作者「韓国の人だって『らいむ色戦奇譚』に詳しいじゃないですかw」
 
 このやりとりに噴き出しました。

 あとは友人と会ってお話。

 増田「どーもー」
 某「なんで仕事やめちゃったんですか?」
 増田「実は(検閲削除)」
 某「そうですか……じゃあしょうがないですね。なんか、引越しか何かのアルバイトをしてるとか」
 増田「佐川急便の荷物仕分けです。あれはキツイですよ。信じられない。大型トラックが次から次へと入ってきて。トラックの人が荷物を下ろすんですよ。
 その下ろした荷物をベルトコンベアに載せるのが仕事です。でも数と重さが尋常じゃないんですよ!
 てっきりアマゾンの本みたいな小さいものをイメージしてたら、実際にはテーブルくらいあるし、スピードも坂道を滑り降りてくるからすごい。
 積んでも積んでも終わらない。ぼくは何度も荷物に潰されてベルトコンベアを止めました。
 肉体労働者ってホントすごいです。とても耐えられなくて『もうやめます、ごめんなさい』したら、
 監督の人が『謝らなくていいよ、みんな初日でやめるんだ。はい給料。お大事に』
 某「カッコイーw」
 増田「でもバイク便だって、ある意味では大変な仕事ですからね。
 計算してみたんですよ。ぼくは年に300万くらいもらってたんですけど、バイクのガソリン代が40万、オイルが5万、タイヤとかチェーンが10万、保険とか全部さっぴいて、年の労働時間で割ってみたら……時給900円!
 某「それは安い!」
 増田「牛丼屋に負けた! みたいな」

 某「増田さんは他人の意見をたくさん受け入れるのはいいけど、受け入れるとき混乱するからダメなんです。自分の中の面白さがブレるでしょ。作家の意見とか創作理論は確かに正しいんだけど、でもすべて受け入れた上で、『こっちのほうが面白い』という自分の感性を優先すべき
 増田「うーん、ベルタの場合、作家さんの意見を取り入れて『ベルタが目覚めてEND』に改稿したけど、書いてみたら『現にぼくが感動できない』と思ったので、元に戻しました」
 某「そうそう。前のほうがよかった。あの終わり方しかない」
 増田「なるほど。まあ、ベルタはもう送ってしまったので、あとは突破を祈るしかないんですが」
 某「通ってくれるといいですよねー。次はどんなのを書くんですか? 明るい話がいいと思うんですよ。ほら『時かけ』ってメチャクチャ明るい話じゃないですか」
 増田「そうですね。主人公が無邪気すぎて最初ちょっと引いてしまうくらいだ」
 某「『子供が大人になる話』だから、あれでいいんです。ここんとこずーっと日本を暗い雰囲気が包んでて、『未来といえば暗い』みたいな予想しか出てこないんですけど、いい加減、明るいものが見たいんですよ、みんな」
 増田「えー、それがですねえ……私ってホラー書く能力があるらしいんですよ。今書いてるのは、ホラー能力とやらを生かすべく、いじめで兄を失った少女の殺人鬼がクラス皆殺しを……クラスの人たちがそれに対抗する物語で……最初は殺人鬼のほうが主人公だったんですが……」
 某「……」
 増田「えーと…あー……明るいものも書きます!」
 某「書きたいものを書けばいいと思いますw
 
8月6日
 「泣き虫兵器ベルタ」を新人賞に出してきました。
 どこに送るかずいぶん悩んだのですが、結局スーパーダッシュに。
 
 映画の感想。
 「時をかける少女」は傑作!
 いやあ、いい映画でした。
 いちばん混んでる「テアトル新宿」で立ち見した甲斐がありました。最高です。
 主人公の女の子が、たいへん子供っぽいドタバタしたキャラクター(あのメンタリティはとても高校生とは思えん。のび太くんだ)だから好き嫌いが分かれそうな気もするんですが……
 でも面白かったです。
 明るく、展開がスピーディで、画面からまったく眼が離せず、笑い7割涙3割。
 タイムスリップの話、というより、「時間巻き戻し、リセット」の話ですね。
 失敗をリセットできるようになった主人公。コミカルに使いまくるぜ!
 でも純情ラブコメ展開の中で、次第に気づく。
 リセットしたらみんな消えてしまう。一度放たれた言葉、一度告げられた想い、一度築かれた人間関係が。
 消してしまえる。
 それって本当にいいことなんだろうか……
 気づいたとたん、怒涛の急展開。
 あくまで明るく前向きに、しかし坂道を転がり落ちるように。
 イヤというほど強調されてきた「主人公の子供っぽさ」が、クライマックスで最高に生きる!
 わずか数日間を何度も何度も繰り返す話なので、同じ場面がたくさん出てきます。でも「その背後にあるもの」が変わっているので、受ける印象が違う。
 この映画を見た後、「なにげない挨拶にも、バックグラウンドがある」と思えました。
 道行く人々を見る眼が変わりました。「この人は敵か?」とか思わず、「この人にも友達がいるんだな」って思えました。
 他人に優しくなれそうな、一日一日を真剣に生きられそうな、そんな映画。
8月3日
 今日は墓参り。
 久々に家族と会いました。

 西尾維新「デスノート アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」を読みました。
 西尾作品は初期の数作、「サイコロジカル」までを読んだだけで、それっきり離れていました。
 なんか私にはあわないなーって。
 でも、今回の本はたいへん面白かったです。
 原作ファンの愛を逆手に取った、「くそう! やられた!」な作品。
 デスノートを知っていればいるほど「えー!? www」と驚き、笑えます。
 「ものすごくマジメなことをやってるのに、シュールなギャグでもある」
 まさにデスノート的な作品です。
 なんかLが本物のバケモンになってたのが笑えます。
 3500の事件を解決したとか、8歳のときに第3次世界大戦を止めたとか、もはや金日成の伝記です。
 ある人がこういってました。
 「ちがう、その設定はデスノート的じゃなくてガモウ的なんだよ」
 たしかに! 「スーパー探偵マン」ですかw
8月2日
 先日、バイク便を退職しました。理由は内緒です。
 次のお仕事はまだ未定。プータローは10年ぶりです。
 いくらでも小説を書ける。最高です。
 前にプーだったときは1ヶ月で300枚くらい書きました。
 まあソノラマの1次選考しか通らなかったんですが。
 今回もそんな感じでガンガン書きたいです。
 
 最後にやったお仕事は、新人さんの研修。
 新人さんの第一印象は……恐かったですよ。
 茶髪で目つき鋭く、ガタイはがっしりと、そして乗ってるバイクはZ400FX。
 喋り方は「自分、ナントカっすから! ヨロシクっす!」
 そのヨロシクは漢字で書くんですか? みたいな人でした。
 私はビビリまくってました。
 殴られるんじゃないか? って。
 しかし彼はあるとき、自転車に乗った幼児に、こう話しかけました。
 「ボク、かっこいいの乗ってるね!」
 ほんとうは心優しい人なのか……?
 反省。私びびりすぎ。
 新人さん連れて定期便を回りました。なかなか荷物の数も多く、回る店舗数も多い。いい訓練になります。
 毎度のことながら、人を連れて走るのはとても緊張します。速度も遅くなるんですよね。
 残業していろいろ教え、事務所に戻り、みんなに別れを告げました。
 最後にふさわしい、いい仕事ができた、という充実感があります。

 ぜんぜん関係ないですが、ボクシングの亀田VSランダエタを見ました。
 いやあびっくりしましたよ。あの判定。
 「相手にしがみついて、やっと立ってる」ようにしか見えないのに……勝っちゃった!?
 ワールドカップで、「審判おかしい!」とか不満をぶちまけてた人たち!
 韓国が勝つたびに「はいはいヒュンダイマネーヒュンダイマネー」と言っていたあなた!
 やっとあなたの気持ちがわかった!

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