2 TEXT BY ぴかちゅう樣
次の日は、前の日よりも、ずっとあたたかな日になりました。
陽気にさそわれて、うさぎさんは、うきうきと森の中をさんぽしていました。
「早く、みんなも、起きてくればいいのにな。」
しばらくいくと小川に出ました。小川の水は、お陽さまの光をあびて、きらきらとかがやいています。
「わあ、まぶしいなあ。」
うさぎさんは、目を細めました。
その水の中で、何かが動きました。
「何だろう。」
よく見ると、それは小さなめだかのむれでした。
冬の間、水のおく深くで、じっとしていた魚たちが、動きはじめたのです。
うれしくなった、うさぎさんが、
「おはよう、めだかさん。」
というと、
「おはよう、うさぎさん。」
めだかたちも、ぶくぶくと、あわを、はきだしながら、いっせいに答えました。
小川の水も、いつのまにか、あたたかです。
「今日こそ、りすさんをおこさなきゃ。」
うさぎさんは、元気よくはねると、またりすさんの家に、とんでいきました。とんとんとん 春ですよ
りすさんの家につくと、さっそくうさぎさんはとびらをたたきました。
とんとんとん 目をあけて
川のめだかも すいすいすいしばらくすると、とびらがほんの少しあきました。
その向こうに、ちらっとりすさんの、ねぼけ顔が見えました。まだまだ本当の 春じゃない
森のじゅうたん 冬だものりすさんの声がしました。そうして、またとびらの向こうは、しんとなってしまいました。
森の緑は、まだ芽を出し始めたばかり。たしかに木々におおわれた、森の中はまだまだ、
緑のじゅうたんは、はえそろっていません。
「それでも、もう春なのにな。」
うさぎさんは、またまたがっかりしてしまいました。