【AIPホームへ戻る】

行政書士試験 合格体験記 (Bさんの受験動機〜受験勉強開始)
(平成12年度合格 21歳学生 受験歴一回 人文学部出身 受験地青森県)

1.行政書士試験受験動機
 私が、行政書士になろうと思ったのは、平成12年8月30日に書店で「行政書士という法律家の世界」(立花正人)の表紙を見た瞬間でした。副題には、「21世紀に羽ばたく日本の事務弁護士」と書かれているのです。えっ、どうして行政書士が弁護士なの?一瞬自分の目を疑いました。その本では、イギリスの弁護士制度が紹介されており、イギリスで法廷に立たない<事務弁護士>と法廷に 立つ<法廷弁護士>に分けられていることに注目して、日本の行政書士を<事務弁護士>と位置付けているのです。なぜ事務弁護士かというと、行政書士法において「権利義務及び事実証明に関する書類の作成が行政書士の業務である」と規定され、行政書士が法的手続きを行っているためです。弁護士は紛争が起きてから最終的に法廷で解決する<事後処理>の専門家なら、行政書士は紛争が起きな いように予め書類(契約書など)を作成する<事前処理、予防法務>の専門家であると言えます。

2.願書提出
 本と出会ったその翌日、締切日(9月5日)が迫っていたので、直接、県庁の文書課で願書を受け取り、その日のうちに、受験手数料7,000円を郵便為替で払込み、受験願書に必要事項を記入し、写真を貼り付け、願書を配達記録郵便で郵送しました。郵便局で願書の記入漏れがないか何度も確認したことは、今でも思い出します。

3.受験勉強開始
 願書を提出後、テキストとして「まる覚え行政書士」を購入し、1回目は試験全体の出題範囲を確認するために時間をかけずに読み進め、2回目からは理解することを心がけて読みました。どうしても理解できないページにはポスト・イットを貼り、再度時間をおいて読み直すと、頭がリフレッシュされた状態になり、不思議と理解できました。
 勉強開始から2週間後、ある程度の知識が頭の中にインプットされたので、平成5年度の過去問を解きました。結果は、一般教養20問中11問、法令科目は30問中25問で、ぎりぎり合格ラインには達していました。その後、過去問を解き続け、過去問で出題され、テキストに書かれていることはテキストの該当部分に赤のボールペンで下線を引き、重要なキーワードと思われる文字には青のボー ルペンでチェックし、テキストに書かれていないことはテキストの余白に書きこみました。
 試験まで2ヵ月弱でしたが、大学の夏休みを試験勉強に費やすことで、何とか試験当日までに過去問すべてをおえました。試験直前には、文字で埋めつくされた世界でただ一つの自分専用テキストを読み返しました。
 法令科目対策として、12年度から新しく記述式が加わると聞いていたので、過去問で出題された条文は、文字一つ一つを正確に書けるように練習しました。一般教養対策として、数学・理科・歴史の勉強はほとんどせずに、出題率の高い漢字・ことわざ・文章問題・政治・経済を重点的に勉強しま した。

【体験記メニューへ戻る】