■行政書士試験 合格体験記 (Dさんの学習体勢立て直しから勉強法アドバイスまで) | |
(平成13年度合格 43歳技術職 受験歴二回 工学部出身) 模擬試験で挫折した私は、今までの学習法を見直し、残り4ヶ月の体勢立てなおし進めました。まず、知識のまだら対策には別の副教材の併用を、物忘れ対策には繰り返し学習を、意志の弱さ対策にはワンチャンスと言い聞かせて危機感を煽り、通勤期間や昼休みも学習テープを聴き続ける日々とし、自分を受験勉強最優先体勢に追い込みました。 ここで学習方法の幾つかを修正することにしました。自分にとってのハンディは時間がないことで、全ての法令科目を同じウエイトでこなしていったらとても間に合わないということです。そこで出題数の少ないマイナー法令については捨てる覚悟をし、また一般教養も最後の10月まで手を付けないこととし、主要法令を重点的に学習することにしました。 マイナー法令を捨てたのですから、主要法令についてはできるだけ深く理解をし、とりこぼれのないようにする必要がありますから、この点から学習方法も変える必要がありました。 具体的には主要法令の過去問を逐条的に学習し、誤った問題に対してサブノートを作り、根拠条文を読み調べ、法令の本質や全体像といったものを把握するように努めながら、法令の2サイクル目の学習を始め、9月末を目標に一通りを終わらせるようにしました。 10月に入ると主要法令を一旦横において、一般教養の学習を始めました。所詮全範囲の学習は無理ですので、中学の社会科の参考書で近代史を整理し、イミダスで時事問題をチェックし、漢字熟語の参考書を読むことに絞り、一週間でできる範囲での学習に抑えました。 10月の第2週は、マイナー法令の過去問をこなし、試験直前の2週間は主要法令に戻り、先に作っておいた不正解問題集とサブノートのチェックをしました。 試験当日は不正解問題集とサブノートを持ち運びできるノート型パソコンに入れて、試験場に向かいました。アドバイスに従って早めに試験会場に着くようにし、食事もカロリーメートで済ませ、集中力を高めるためリポビタンDを飲み試験に臨みました。 試験の結果の自己採点は、各予備校の模範解答が割れていたため、最良の場合で一般教養7割、法令6割弱でした。プロの解答がこんなに割れるなんて最悪の出題だと感じました。 そのまま、しばらく試験のことは忘れ、プライベート的には腑抜け状態になっていましたが、1月中旬に合格通知が届き、点数は結構ギリギリだったようですが、合格は合格と割り切り思いっきり喜びました。 今はまだ具体的な開業の計画は立てていませんが、開業体験記や開業に関する本を読みながら、いつかは独立しようと考えています。資格を持つことで気持ちにも大きな余裕ができるようになり、リストラも怖くないような充実した生活が送れるようになりました。 ここまで思いつくままに私の経験を書いてきましたが、行政書士試験の学習法で一番大切なのは、いろいろな学習法の中から自分が一番信じられる方法を選ぶことだと感じました。行政書士試験の学習は長い距離を走るマラソンのようなものですから、集中力の持続がポイントであり、学習法を信じきって学習していれば、集中力を長く持続できるからです。 最後に資格試験対策の極意として、第一に「集中と選択」、第二に「細かいことにこだわらない学習」、第三に「合格後の夢を描くこと」を私見としてあげておきます。 | |