読書記録(2007年)


2007年に読んだ(読み終わった)本を紹介します。
最近読み終わった本が上に書かれています。



本の名前 作者 出版社 感 想
王様は裸だと言った子供は
その後どうなったか
森 達也 集英社新書 昔話や童話をパロディ化。現代を鋭く風刺した内容に変化。とにかくわかりやすく面白い。お話はその時代を反映した鏡のようなもの。自分も人形劇をやっていて、昔話の矛盾を感じる時がある。異常なところが実は正常であると思える。
彩雲国物語
隣の百合は白
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 外伝。今回はお父さん世代の話。
ポーの一族 萩尾 望都 小学館文庫 「トーマの心臓」同様、繊細な絵。壊れそうな少年達の心。
川の光 松浦 寿輝 中央公論新社 ネズミの親子の物語。護岸工事のために住処を追われた親子のネズミが、さまざまな困難が降りかかるが、友達の援けを得て、新しい安住の地を見つける話。児童文学と思いましたが、読売新聞に連載されていたそうですね。親子で読める本かも。
トーマの心臓 萩尾 望都 小学館文庫 このマンガをはじめて読んだのは、中学生の時だったか。当時は友人に借りて読んだ。復刻版の文庫を買った。
いのちの授業
がんと闘った大瀬校長の6年間
神奈川新聞報道部 新潮社 読んでいるうち、涙が出てきた。校長先生の思いは子ども達にきっと引き継がれているだろう。
天平冥所図会 山之口 洋 文藝春秋 仲麻呂、道鏡、和気清麻呂が登場する奈良時代。人間界では政争を繰り返し、幽霊・怨霊や神様も入り乱れて話は進んでいく。ちょっと変わった歴史小説。
彩雲国物語
白虹は天をめざす
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 次回以降の伏線がいっぱいだった。
クワイエットルームにようこそ 松尾 スズキ 文藝春秋 同名の映画の原作。他人の不幸や不運を覗いてしまったような快感とその不幸や不運は自分にもやってくる不安が混在する。しかし、人間には立ち直る力もあると思う。
元刑務官が明かす
死刑のすべて
坂本 敏夫 文藝春秋 裁判員制度が始まり、自分も担当するかもしれない裁判。残忍な殺人事件が起こるたび、死刑か無期刑か取りざたされる。死刑廃止も言われる。しかし、本書を読んでみて塀の中の死刑囚の様子を知ることができた。死刑囚でも、罪を悔い被害者の冥福を祈り死刑を待つ者から何の反省もせず自堕落な生活を送るものもいると知る。刑務官の中でもキャリアノン・キャリアの気持ちの差もあること、仕事をやめてから天下って私服を肥やすものもいることを知る。どこの世界も同じか。そして現場の現実、苦悩を知った。上に立つものは現実を知らなくてはいけないと思う。
人妻魂 嵐山光三郎 マガジンハウス 明治以降の文壇、画壇の巨匠たちの奥さんの話。意外に巨匠達は女性関係やお金にだらしがなかった。また妻も然り。懲りない男女関係にあきれるばかり。その中から作品が紡ぎ出されていると思うとなんか複雑。
11人いる! 萩尾 望都 小学館文庫 私が中学生の時に読んだSFマンガ。当時はマンガが買えなくてて、友人に借りて読んだと思う。懐かしい。
床下仙人 原 宏一 祥伝社文庫 奇想天外なありえない設定だけど、もしかすると「あるかも〜」と思えてしまう話。
アルテミス・ファウル
妖精の身代金
オーエン・コーファー 角川文庫 なんと主役が悪の一家の天才少年。対抗するのは妖精の警察隊。妖精といっても人間くさい。内容的には勧善懲悪の話ではない。最後にちょっとほっとする展開。
オチケン! 大倉 崇裕 理論社 大学の落研とミステリー。なんとも違和感のある組み合わせと思ったが、落語には犯罪に関する話もある。謎解きしなくならない状況に巻き込まれて、ろくに授業に出られなくなる主人公。留年確実(?)うちの娘とダブらして、大丈夫かと心配になる。(笑)
しゃばけ読本 畠中 恵
柴田 ゆう
バーチャル長崎屋
   奉公人 編
新潮社 小説「しゃばけ」のナビゲーション本。著者や関係者のインタビューや裏話が満載。
日本を知る
虫と日本文化
笠井 昌昭 大巧社 日本文化と虫が大きく関わっていることを知った。外国では秋の虫の音も蝉の鳴き声も雑音の一部らしい。虫の音がその時の私達の心のひだに響いている。「鳥と日本文化」という本もあるのか探してみよう。
免疫学個人授業 多田富雄
南 伸坊
新潮社 免疫学の基本から、免疫のシステムから最近の民族紛争まで言及している。体の中も地球の中も難しい。
百鬼夜行抄 16 今 市子 朝日新聞社 最新号。今回は律のおじさんの開といとこの晶がいっぱい出てくる。
しずおか天気の不思議 天野 充 静岡新聞社 静岡新聞の天気のコラムに書かれていた1990年代の記事を収録。記事の内容から今ほど、温暖化が深刻化されていないように思える。この10年で大きく変化していることを感じる。
七つの金印 明石 散人 講談社 小説のようで、ドキュメンタリー番組メーキングようでもあり、歴史好きにはたまらない。不思議な知的好奇心をくすぐる。
彩雲国物語
青嵐にゆれる月草
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 次が気になる。
彩雲国物語
緑風は刃のごとく
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 また新たな展開。
とりぱん4 とりのなん子 講談社 待ってました!第4巻。新キャラ(鳥)も出てきて、大賑わい。生まれ育ったところも住んでいる所も違うのに、何故か懐かしい。幼い日、庭の隅で蟻地獄の巣を飽きずに見ていたころを思い出す。
クォン・デ
もう一人のラストエンペラー
森 達也 角川文庫 映画でも知られた満州国のラストエンペラーは歴史の教科書にも出ていて、知っているが、ベトナムの王族が日本に来ていたことなんか全く知らなかった。きっと知っている人はいないだろう。著者もふと留学生の一言から知ったのだった。歴史の奔走され、強国の軋轢につぶされた一人の王族。南北戦争が終わるとベトナム本国からも存在すら抹殺された。この本で、戦前、戦中の日本の様子、当時の世界との関わりがよくわかった。
彩雲国物語
藍より出でて青
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 物語の外伝。本線で「?」だった部分が繋がった。
つくもがみ貸します 畠中 恵 角川書店 「しゃばけ」とはまた違った妖たちとの関係。この人の作品はなんて温かいんだろう。
ナイチンゲールの沈黙 海堂 尊 宝島社 「チームバチスタの栄光」の第2弾。これがドラマ化したら、どうなるかなぁと考えながら読んだ。
彩雲国物語
紅梅は夜に香る
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 新しいキャラが出てきた。
心にひびく「論語」 中村 信幸 永岡書店 副題が「本当の生き方が見えてくる86の言葉」。論語は学生時代に勉強し、聴いたことがある文も多い。論語は理想主義と思っていたが、結構現実的に迫ってくる。良いことを言ったって、実行しなくては何にもならない。
彩雲国物語
光降る碧の大地
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 今回はお笑い部分は少なく、シビアでダークな部分が多かった。
アサッテの人 諏訪 哲史 講談社 芥川賞受賞作。書き出しや話の進め方が変わっている。主人公のアサッテの人・・・おじさんも変わっているが、書き方の新しさに驚く。芥川賞の選考でも賛否が分かれたらしい。人には誰でも『あさって』の部分があると思う。なんか危うく、切ない部分を秘めていると思う。
天皇家はなぜ続いたか 梅原恵美子 ワニ文庫 なんだかタブーな題名。著者の仮説は大胆。今までの常識を翻すもので、頭が混乱した。混乱するからなかなか読み終わらなかった。
ニセモノはなぜ、人を騙すのか? 中島誠之助 角川書店 テレビ番組の鑑定団の主演者の著者。骨董業界の裏側。ニセモノのことがよくわかった。世の中には、ものを愛でるより儲ける事しか考えない、欲の皮が突っ張った人がいて、そういう人が騙されるんだな。
彩雲国物語
心は藍よりも深く
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 本をとろうとしたら、周りがみんな女子中高生だった。恥ずかしかった。
女子学生の
小さな大発見
清 邦彦 新潮社 著者は静岡にある有名(頭のいい)私立の理科の先生。理科便りに掲載された生徒のレポートをもとに刊行。新聞にも紹介された。生徒の発見、観察、実験の数々には「おっ!さすが」と思われるものから、「なんでやねん」とつっこみたくなる珍レポートまである。先生は生徒が何かを気づくのを待っているのかな。
青竜抄 今市子 他 集英社 今市子さんの作品が入っていたので買ってみた。全作品オリエンタルなファンタジー。新しい発見だった。
古武術で
毎日がラクラク!
甲野善紀 指導
荻野アンナ 文
祥伝社 古武術は娘が合気道をやっているので興味はあった。体って不思議ですね。重いかばんや袋の持ち方は為になった。護身術は主人相手にやってみたが、うまくいかなかった。(^^;;
痩せる!
腰回しダイエット
SHINO マキノ出版 切実な問題。前後に腰を揺らすのがうまくいかない。誰かに見てもらはないと本当にあっているか、わからないですね。
彩雲国物語
欠けゆく白銀の砂時計
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 他の本も買っていてもけど、ついついこちらから読んでしまう。
彩雲国物語
朱にまじわれば紅へ
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 物語の外伝。
15メートルの通学路 山本 純士 角川文庫 NHKドラマ『勉強していたい』の原作。子どもたちと真摯な姿で向き合う先生。一生懸命に生きようとする子どもたちの姿に感動する。
彩雲国物語
漆黒の月の宴
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 ちょうどBSテレビ(土曜日朝)でやっているところまで読んだ。子どもっぽいと思われるかもしれないが、頭がのんびりできる本。
彩雲国物語
想いは遥かなる茶都へ
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 読者層で私が一番年上かも?気持ちはあくまでも若く。
陰陽師
夜光杯ノ巻
夢枕 獏 文藝春秋 陰陽師の最新版、今までの作品と比べると穏やかな印象。優しい月の光によく合う話だった。
孤笛のかなた 上橋 菜穂子 新潮社 精霊の守り人の作者が書いた日本を舞台としたファンタジー。いくつもの思いが交錯する。児童文学だけど、大人にも読み応えがある。
怪談 行川 渉 角川文庫 今公開中映画の同名小説。映像を想像しながら読む。心の闇が怖い。
彩雲国物語
花は紫宮に咲く
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 結構はまる。全巻そろえるだろうな。
実録・アメリカ超能力部隊 ジョン・ロンスン 文藝春秋 超能力と書いてあったので、テレパシーやテレポーテーション、透視などと思って読んでいたが、実は薬や暗示による情報操作や心理矯正。アブグレイブ刑務所に繋がる捕虜虐待に繋がる狂気に唖然としてしまう。
ぶらんこ乗り いしいしんじ 新潮社 ちょっと奇妙な話。だけど、なんだか現実的な感じもするから。ぶらんこはあの世とこの世など、ある種の結界を超えることか。
「朝2分」ダイエット 大庭 史榔 三笠書房 また、安易なタイトルに惹かれて買ってしまった。とりあえず、朝実行している。効果のほどは・・・。
ペギー・スー
i魔法の瞳をもつ少女
セルジュ・ブリュソロ 角川文庫 悪いお化けの姿が見える少女がお化けが仕掛ける事件に立ち向かう話。子供向けのファンタジーだけど、読み応えがあった。家族や周りから変人扱いされるが、主人公は果敢に立ち向かう。打たれ強い主人公が素敵である。
卵のふわふわ
八丁堀喰い物草紙
江戸前でもなし
宇江佐 真理 講談社 夫との仲を悩む主人公。いつも助けてくれるのは喰い道楽の優しい舅。「卵ふわふわ」は最近食べたので、題名に惹かれて本を買った。温かい人の心に主人公も夫も変わっていく。先が気になりいっきに読んでしまい、読み終わったとき、涙が止まらなくなった。
プチ修行 小栗 左多里 幻冬舎文庫 漫画家の作者が断食や写経・座禅などの修行を取材。みんな日帰りや1泊するなどのプチ修行。鋭い観察眼がさえるが、雑念や妄想の連続が笑いを誘う。入門書にはならないかもしれない。
食い逃げされても
  バイトは雇うな
禁じられた数字(上)
山田 真哉 光文社新書 私たちは数多くの数字に惑わされ、騙されてしまっている。考えるヒントになった。
被差別部落の青春 角岡 伸彦 講談社 普段、被差別部落のことを意識することはない。私が始めてこの問題を知ったのは大学に入ってから、その研究会からのアンケート調査に参加してからだ。以前と比べると差別はなくなっているようにも思える。しかし、部落問題だけではなく、在日問題や障がい者への差別はどうなんだろう。問題化されない社会が理想だが・・・。
夜の星のむこう 今 市子 少年画報社 百鬼夜行抄とは別なあやかしの世界。まだ、どういう方向で行くのかわからないので、不安定な感じである。
彩雲国物語
黄金の約束
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 彩雲国物語の第2弾。あと何巻もある。揃えてしまうかも・・・。ヤングノベルズ侮れない。
彩雲国物語
はじまりの風は紅く
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 ヤングノベルズの本。BSNHKのアニメを見て気になっていた。読んではまった。
闇の守り人 上橋菜穂子 新潮社 精霊の守り人の次作。解説書には闇の守り人は大人向けの内容とあった。政治的なダークな部分が主人公と同じようにのしかかる。
まんまごと 畠中 恵 文芸春秋 しゃばけシリーズとはまた違ったほんわかした江戸話。しゃばけシリーズと同様、作者の優しさが垣間見られる。これもシリーズものになるのだろうか。楽しみだ。
ちんぷんかん 畠中 恵 新潮社 しゃばけシリーズの第6巻。病弱な若旦那と妖たちのストーリー。今回は若旦那の葛藤が見れ、成長していく様子も感じられた。
秘花 瀬戸内寂聴 新潮社 能の世阿弥の話。教科書に出てくる有名な人だけど、書かれていることは全く知らない世界だった。衝撃的だった。
おむすびの祈り
「森のイスキア」こころの歳時記
佐藤 初女 集英社文庫 悩み苦しんでいる人を受け入れ心尽くしのおむすびや料理を振舞い、硬くなった心を解いていく。簡単にはできないこと、信仰の力はすごいと思う。信仰の力を引いてもすごいと思った。
海(かい)ちゃん
ある猫の物語
岩合光昭
岩合日出子
新潮文庫 猫好きの娘にあげるために買った本。こねこの成長記。小鳥のライバルだけど、子猫の顔はかわいかった。
チーム・バチスタの栄光 海堂 尊 宝島社 窓際講師と窓際役人の不釣合いなコンビが術中死の真相を暴く。大学病院の内情や人の心の葛藤が書き出されていて興味深い。コンビの会話が面白い。
日本人 数のしきたり 飯倉 晴武(編著) 青春新書 日本人のしきたりの第2弾と考えていいのでしょうか。仏教や中国の影響を受けているとよくわかる。
ふっと心がかるくなる
    禅の言葉
永井政之 監修 永岡書店 よく聴く言葉だけど、意味を誤解していることも多かった。例えば「日々是好日」...毎日が平穏無事な日々という意味で使われるが、本来はどんな日でもかけがえのない日で、この一瞬を大事にし、いつも新鮮な気持ちで日々を迎え、自分の生き方に手を抜かないことが「好日」をもたらすっという意味。ふと、おざなりな日々に気づき、反省。宗教ということを意識しないで読んでみるといい。
ハリーポッターと
  謎のプリンス
J.K.ローリング 静山社 (再読)映画「ハリーポッター不死鳥の騎士団」を見て、次の巻を読み直した。もう、次の映画が気になる。最終巻も発売された。英語を読まれないことが悔やまれる。(^^;;
アフリカにょろり旅 青山 潤 講談社 テレビの書評を聞いて読んでみた。大学の研究室の調査でアフリカに行ってのうなぎの収集。過酷すぎる状況、調査というより冒険。
大人のための
世界の「なぞなぞ」
稲葉 茂勝 青春新書 価値観や宗教観が違うとなぞなぞが違ってくる。トリビアとして面白い。
キサラギ 古沢良太 原作
相田冬二 ノベライズ
角川文庫 同名の映画のノベライズ版。深刻だけど、プッと笑ってしまう。配役も面白そうなので、映画かDVDも見てみたい。
裁判長!これで
執行猶予は甘くないすか
北尾トロ 文藝春秋 前作「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」を読んでハマッてしまった。裁判員制度が導入されて、自分が選ばれた時に役に立つかどうかはわからないけど、彼が見たリアルな人間模様は小説より奇なり(?)
現代語訳 般若心経 玄侑 宗久 ちくま新書 宗教特に仏教に興味を持ち始めた。玄侑氏の話はわかりやすいと思ったが、やっぱり難しい。あまりにも難しいので、ブックカバーに本を要約してメモ書きをした。しかし、理屈でわかろうとしてはいけないようだ。大きく「いのち」全体を感じるそうだ。また、年を空けて読んでみるとわかることもあるかもしれない。
図書館危機 有川 浩 メデイアワークス 図書館戦争の第三弾。新しい展開に本の世界に引き込まれていく。主人公の成長と恋の行方も見逃せない。次作があるようで楽しみ。
百器徒然袋−雨 京極夏彦 講談社 京極堂の一連の話で、探偵の榎木津が主役の話。以前から読んでいたものだが、中断していた。一連の作品と比べるとからっとしてて明るくて、読みやすかった。
僕僕先生 仁木 英之 新潮社 時代は中国唐の時代。今で言うニートのような青年が少女の容姿をした仙人と出会い、成長していくお話。夢物語のようで、現実のようでもある。まさに老荘の考え。だからといって堅苦しくなく、ほんのりしている。ちょっと胸キュン。
清水義範が
   できるまで
清水義範 講談社 清水義範のファンだ。この本は著者の作品の裏側や旅行、家族のことなどを綴ったエッセイ。あの作品はここからアイディアがあったのだとか、知ることができて面白い。
頭のうちどころが
悪かった熊の話
安東みきえ
絵・下和田サチヨ
理論社 児童書のコーナーでタイトルもそうだが、絵もなんだかが気になった。児童書なんだけど、大人も充分味わえる作品だった。「人生について考える7つの動物寓話」とあった。「あっ。そういうことあるある。」とうなずけるところも。子どもが小学生ぐらいの時に一緒に読みたかったと思った。
古代からの伝言
わが国家成る
八木荘司 角川文庫 やっと全7巻読み終わった!古代は近現代と同じぐらい、歴史解釈で対中国、対韓国と大きな違いがあると思う。まず知らなくてはいけないと思った。
田中ゆ久子の
体整形マッサージ
美しき一枚皮
田中ゆ久子の
(ゆが変換できなかった)
講談社 60歳の作者はとても格好いい。家族からは本を読んでいるだけでは何も変わらないと言われるだろう。継続は力なり。とりあえず、ブタの毛の天然ブラシを買ってきた。よくブラッシングしてマッサージをするつもり。ブラシにガーゼを被せるといいとあった。そういえば、母もしている。
わたしが幽霊だった時 ダイアナ・ウィン・
  ジョーンズ
創元推理文庫 タツマロさんのブログで紹介されていた本。気になって読んでみた。最初から戸惑いの連続、頭で整理がつかない。タツマロさんいわく、「手強い」本。最後の最後までずっと落ち着かない気持ちで読んでいた。
もう一度読み直しました。頭の中が整理され、細かいところをチェックした。もやもや感が一掃された。いっぺんに読み取れないわたしの頭・・・悲しくなる。(笑)
強烈な登場人物のキャラクターに眉をひそめ、引き気味になる。嫌悪感は自分自身が押し殺しているからかもしれない。それを表現していることがすごいのかもしれない。
幽霊が時空を行き来しているのが、最初読んだ時はわかりづらかった。しかし、それがこの作品の面白いところなのだ。
先巷説百物語 京極 夏彦 角川書店 巷説百物語の前の年代の話。前作からのつながりがよくわかる。前作とは違う緊張感があった。
古代からの伝言
壬申の乱
八木 荘司 角川文庫 壬申の乱は歴史の教科書で知ってはいることが、こんなに克明に読んだのははじめてであった。
とりぱん3 とりのなん子 講談社 野鳥あり、ネコあり、青虫あり、家庭菜園ありのマンガ。どたばたなんだけど、最後のページの詩的な部分が好き。作者の透き通った感性が見える。
三国志が面白いほど
わかる本
三宅 崇広 中経出版 三国志の4コマ漫画を読んでもう一度おさらいしたいと思って、図書館からガイド本を借りた。陳寿が書いた正史「三国志」と羅貫中が書いた「三国志演義」があるをあたらめて知った。昔、NHKの人形劇で『三国志』を見たことを思い出す。
憑神 浅田 次郎 新潮社 今上映中の映画の原作本。時は幕末、ツキに見放された貧乏御家人が神頼みして出てきたのは貧乏神であった。主人公が右往左往しながら真剣に自分の生き方を探していく話。奇想天外な展開でおもしろい、最後は、(ちょっと想像がついたが)そうきたか!という展開だった。映画かDVDでも見てみたい。
アミターバ
  無量光明
玄侑 宗久 新潮社 僧侶である作者の義母がモデルとして書かれている。死に対して、いろいろな体験や記録を基に書かれている。「仏教だ。宗教だ。」と構えず読める一冊。
女性の品格 坂東 眞理子 PHP新書 読んで見てはっとすることが多かった。反省しきり。女性だけではなく、男性にも共通することだと思う。
飛鳥とは何か 梅原 猛 集英社文庫 日本人は飛鳥とか斑鳩という言葉になんとなく郷愁を感じるらしい。最近のニュースには高松塚古墳の壁画の修復が話題になっている。この本は特に聖徳太子の謎に迫っている。古文書から読み解く真実とは?当時の権力者の思惑が見え隠れする。鋭い作者の目に驚く。
精霊の守り人 上橋 菜穂子 新潮社 和製冒険ファンタジーといっていいのでしょうか。主人公の王子がだんだん心も体も強くなっていくのがわかる。
ベルばらKids 池田 理代子 朝日新聞社 これも4コマ漫画。3頭身のオスカルもかっこいい。青春時代の記憶がよみがえる。
GOGO玄徳くん!! 白井 恵理子 メディアファクトリー 本屋でたまたま見つけた三国志の4コマ漫画。本線とは離れたギャグ漫画。三国志を読み直してみようかな。
日本人のしきたり 飯倉 晴武(編著) 青春新書 日本の行事は数々ある。何気なくやっていたことにも由来や訳がある。古くからの慣わしも知恵の結晶だろう。伝えていかなければいけない。
裁判官の爆笑お言葉集 長嶺 超輝 幻冬舎新書 以前読んだ北尾 トロ/著 『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』もおもしろかったが、裁判長に目線を合わせて書かれている。裁判官の人柄がわかるようだ。裁判傍聴マニアっているんですね。ニュースでは知りえない世界に驚く。
レインツリーの国 有川 浩 新潮社 『図書館内乱』の中に出てくる本が実際に本になった。事故により高校生になってから聴力を失った難聴者の女性がインターネットで思い出の本のことで男の人と知り合う。惹かれあい、反発しあいながら心を通じ合わせる話。2人の心の葛藤がよく書かれていると思った。良く取材されていると思った。
飛びすぎる教室 清水 義範
絵 西原理恵子
講談社 『おもしろくても理科』や『どうころんでも社会科』などのシリーズ。名前はケストナーの『飛ぶ教室』のパクリ。今回は総合学習。先生の雑談風と書かれている。西原理恵子の絵とのミスマッチさがたまらなくおもしろい。このシリーズが好きなんですよ!以前に図書館で単行本を借りて読んでいたが、文庫本が出たので購入して、また読んだ。
図書館内乱 有川 浩 メディアワークス 前出の続編。私の日記にも書いたが、両親のことが自分のことのように突き刺さる。主人公の周りの人に焦点を当てている。障害のある人のことも踏み込んでいる。善意から来る対処が本当はその人たちのためになっていないこともある。軽さと重さがうまく合わさっている作品だと思った。
図書館戦争 有川 浩 メディアワークス テレビの書評で知った。図書館と戦争という組み合わせに興味がわいた。新米女性隊員と教官とのやり取りがおもしろい。将来メディアに規制がかかる時代も来るかもしれない。その時どうなるんだろうと考えさせられた。第2段3段もあるので読んでみたい。
あの世この世 瀬戸内寂聴
玄侑 宗久
新潮社 仏教についての対談集。内容は死や愛についての幅広い。わかりやすい語り口が良かった。改めて生きることと自分を愛することの大切さを考させられた。
おせい&カモカの昭和愛借 田辺 聖子 文春新書 田辺聖子のエッセイと小説の中からの抜粋。恋愛や人性についての楽しい話が満載。朝ドラの延長で読んでいったのでおもしろかった。
古代からの伝言
悠久の大和
八木 荘司 角川文庫 このシリーズをずっと読んでいるのだが、出版される順序と年代が前後している。その後の話はすでに読んでいる。もう一度読み直すか。まだ読んでいない本を読むか。蘇我氏が台頭してくる時代。やっとわかってきた。
鈍感力 渡辺 淳一 集英社 小泉元首相が口にしたこともあり、ベストセラーになっていたので、興味を持った。鈍感というと「気が利かない」というマイナスイメージである。しかし、自分を守るためには「鈍感力」があることの有効性を知った。鈍感力の重要性はわかるけど、やっぱり人のことを気にしてくよくよしてしまう。どうしたら、気持ちを替えられるかも書いてほしかった。
おちくぼ姫 田辺 聖子 角川文庫 平安時代のシンデレラストーリーを現代訳をし、脚色されたもの。読みやすい作品で帰りの新幹線で一気に読んでしまった。内容もわかりやすくなっている。
古代からの伝言
民族の雄飛
八木 荘司 角川文庫 前述の日本建国の続き。大和(日本)と朝鮮半島との関係を中心に書かれている。「神功皇后」「倭の五王」とか「仁徳天皇」の時代、中国大陸も小国が乱立して日本に対する記録がない。空白の4世紀とも言われる。よくわかりにくい時代である。「神功皇后」は学会では実在人物とは認めない説が多い。血塗られた時代でもある。
古代からの伝言
日本建国
八木 荘司 角川文庫 魏志倭人伝の邪馬台国から日本書記と古事記の日本武までの話。いろいろな説を織り交ぜてストーリーが進む。戦後の歴史の教科書に書かれていない部分で、戸惑うことも多かった。このシリーズは次々出ているので楽しみ。
陰摩羅鬼の瑕 京極 夏彦 講談社 推理小説でありながら、民俗学、哲学、歴史も網羅している。始まりのもやもやから糸をほぐされていく過程がここちいい。
もっとも不幸な幸運 畠中 恵 双葉社 「しゃばけ」シリーズの作者が現代の酒場を舞台に不思議な人間模様を描く。優しい人間性を感じる。
老師と少年 南 直哉 新潮社 「王様のブランチ」で紹介されていた。生きるとは?人とは?老師と少年との禅問答が続く。「生きる意味より死なない工夫」という最後の言葉がずーんとした。
王の男 キム・テウン 角川文庫 公開中の映画の小説版。時代は朝鮮李王朝暴君といわれた燕山君の時代。(ドラマ「チャングム」の前の王)。美しくかつ悲しく、切ない。映画も見てみたい。きっと泣いてしまうだろう。
たった一人の老い支度
   実戦編
岡田信子 新潮社 まだ私は家族もいて1人でもない。しかし、今後のいき方を考えさせられた。
百鬼夜行抄15 今 市子 朝日ソノラマ 妖怪、怨霊が出てくるマンガ。今年2月から深夜枠でドラマ化。こちらも楽しみ。
うそうそ 畠中 恵 新潮社 「しゃばけ」シリーズの第5弾。はじめの4作と比べると、短編の集まりでなく長編物。体の弱い若旦那が優しさと強さを教えてくれる。
3日で運がよくなる
「そうじ力」
舛田 光洋 三笠書房 はじめは自分とは真逆のことと思い、読むことが怖く買うのがためらわれた。しかし、読んでいくうちに少しずつでもやろうという気になった。まずは換気、そして周りのものを捨てた。排水溝もきれいにした。ちょっぴりだけど、よぞんでいた気持ちが晴れた。
民族と国家を超えるもの 司馬 遼太郎 文春文庫 司馬遼太郎との対談集。歴史学者や民俗学者、言語学者、画家との対話集である。自分と違う文化を持つ民族に対しての感情や自国の文化に対しての感情をうまくコントロールさせていく事の大変さと重要性を感じた。
脳のシワ 養老 孟司 新潮社 幽霊も恋ももちろん感情もすべて脳の中にある。柔軟な脳にしたいと思っていても、もうかなり硬くなっているのかもしれない。
日韓いがみあいの
精神分析
岸田 秀
金 両基
中央公論社 今、憲法改正といわれ、今まで以上に日中・日韓の間の軋轢が毎度報道されている。古代からの関係を1つ1つ検証していく対談集である。図書館から借りて、重い内容でなかなかページが進まない時もあり、2回借りなおした。
ヒゲぴよ 伊藤 理佐 集英社 本屋のマンガコーナーで目が釘付けになってしまった。従来かわいいとされるペットから遠く離れるキャラクター。気もかわいいヒゲぴよの奇想天外な4こまマンガ。
トリさま 今 市子 他 あおば出版 文鳥様と私のほか、とりマンガが満載。いけぴょんがかわいい。うちのぴーとだぶる。
女子大生会計士の
事件簿4
山田 真哉 角川書店 会計学のことは余りわからないが、登場人物の人間像や人間関係が良く書かれているので、おもしろく読める。



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