読書記録(2010年)


2010年に読んだ(読み終わった)本を紹介します。
最近読み終わった本が上に書かれています。



本の名前 作者 出版社 感 想
とりぱん10 とりの なん子 講談社 鳥だけではなく虫も猫も楽しく描かれている。ほっとして、しっとりして、ふっと笑ってしまう。
貝と羊の中国人 加藤 徹 新潮新書 日中間が尖閣問題でクローズアップされている時に、紹介されていた本。貝は『お金』の意味。本音の部分。羊は『精神』、建前の部分。本音と建前を巧みに使い分けている。あらゆる角度から中国を分析している。私達が知らなかった中国がわかる。日本人の常識では測れない中国を知った。
獣の奏者
刹那 外伝
上橋 菜穂子 講談社 子供向けというよりか大人の1冊だと思う。刹那という言葉が気になって手に取った。力強くもあり、切なくもあり、生きるということを鮮烈に訴えかけてくる。
ウンココロ 寄藤 文平
藤田 紘一郎
実業之日本社 しあわせウンコ生活のススメという副題。今の生活は汚いものを見ない、存在すらを無視する世の中になっている。しっかり意識して生活をすることを勧めている。腸は第二の脳といわれる。腸の中を健康にすることが重要だと思う。
心霊探偵八雲6
失意の果てに(上下)
神永 学 角川文庫 悲しい結末なってしまうのだけど、最後には温かい気持ちになっていく。八雲の心の変化も注目である。
俺俺 星野 智幸 新潮社 軽い気持ちでオレオレ詐欺をしたら、俺がいたるところに出現。ちょっと混乱する内容。始めは軽いノリで書かれているようにも感じたが、哲学的な感じも受けた。表紙絵に石田徹也の「燃料補給のような食事」が使われている。画家石田徹也は焼津市出身の早世の画家である。彼の絵は日常の不安や現代社会の風刺的な絵を超現実的に描かれている。この本の内容にリンクしている。
Story Seller 2 新潮社
ストーリーセラー
編集部編
新潮文庫 7人の作家の短編集。1の延長線上の作品もある。本多孝好の「日曜日のヤドカリ」はどきどきはらはらホッとする話だった。
知らないと恥をかく
世界の大問題
池上 彰 角川SSC新書 池上さんの話は本当にわかりやすい。
ブレイズメス1990 海堂 尊 講談社 まだこの話の先があるはず、気になる。主役の研修医は20年後「極東クレイマー」にも出てくる。どう成長していくのか是非とも知りたい。
名探偵の呪縛 東野 圭吾 講談社文庫 別世界に迷い込んだ作家=探偵。これは反則だよ。
ぬばたま あさの あつこ 新潮文庫 「森に呼ばれる」「森に還る」という言葉に惹かれて、この本をとった。森の中は心の闇なのか?!怖くもあり、甘美であり、不思議世界である。
みおつくし料理帖
今朝の春
高田 郁 ハルキ文庫 みおつくし料理帖の第4段。今度も難問が持ち上がるが持ち前の明るさと根性で乗り越えていく。胸が詰まる場面もあり、思わず主人公を応援したくなる。
ゆんでめて 畠中 恵 新潮社 しゃばけシリーズ第9弾。今回の物語は少し変わった書き方をしているので、戸惑ってしまった。人は多くの中から選択して自分の道を決める。もし違う方に行っていたら全く違う未来があるかもしれない。
百鬼夜行抄19 今 市子 朝日新聞出版 不思議世界満載。おじいちゃんとおばあちゃんの恋の行方もやっとわかった。
テルマエ・ロマエU ヤマザキマリ エンターブレイン ローマ時代のおふろ技師が現代の日本にタイムスリップ。次々に難題を日本のアイディアで解決。歴史も踏まえておもしろい。
聖☆おにいさん1〜5 中村 光 講談社 娘推薦のマンガ。ブッダとイエスが現代の立川のアパートで休暇中。弟子や天使も入り乱れて、抱腹絶倒。コネタも面白い。
出世花 高田 郁 祥伝社文庫 以前読んだ「みおつくし料理帖」を読んで著者のファンになった。作家デビューのきっかけになった作品だそうだ。主人公の成長を描いた時代小説。読後感が良い。主人公や周りの人の心の優しさ、強さが感じられ、思わず応援してしまう。思わず涙してしまった。今年であった一番の作者である。
ハムレット シェイクスピア
福田 恒存 訳
新潮社 静岡ではパチンコ屋のテレビCMでハムレットをパロディにした物が放映されている。気になって原作を読んでみた。
物部氏の正体 関 裕二 新潮社 古代史の闇を深くえぐる3部作の完結編。考古学と文献をあわせた推理が好奇心をくすぐる。今までの定説をぐるりと変える説に頭がこんがらがる。
邪馬台国の候補地
纏向遺跡
石野 博信 新泉社 今、注目の遺跡である。まるで知らなかった。是非行ってみたい遺跡である。
万病を防ぐ「水」の
飲み方・選び方
藤田 紘一郎 講談社+α文庫 ついつい味のついた飲みものを選んでしまう。水の必要性、及び選び方の重要性が書かれている。水だから何でも良いというわけではない。まずは自分の体質を知ることが必要みたいだ。
西巷説百物語 京極 夏彦 角川書店 京極作品では読みやすいのではないだろうか。妖怪仕立てで悪い人に仕掛けていく。怖いのは人間の心。
やつやまものがたり たたらなおき まちなびや 静岡市中心部に谷津山という小山(古墳遺跡)がある。そこを中心に古代から現代にわたる変遷を絵本にしている。いろいろな仕掛けもある。親子で静岡市のことを遊びながら知ることができる。
聖徳太子全7巻 池田 理代子 創隆社 ブック○フで見つけて、大人買いしたマンガ。山岸涼子の『日出処天子』とは蝦夷の描かれ方が違うと思った。
ベルサイユのバラ 外伝 池田 理代子 中央公論社 不思議少女ルルーの活躍を中心に描かれている。
考古学の挑戦 阿部 芳郎 編著 岩波ジュニア新書 縄文時代中心にわかりやすく考古学について書かれている入門書
空色勾玉 荻原 規子 徳間文庫 古事記や日本書紀の神話を基に書かれたファンタジー。所々に歴史ファンをくすぐる要素がある。3部作の第1作目。
コンダクター 神永 学 角川文庫 人間のエゴに入り込んでくるこわさ。最後の最後まで登場人物同様翻弄されてしまった。次回作もあるらしい。楽しみだ。
投資ミサイル 竹内 謙礼
青木 寿幸
PHP 投資の話をわかりやすく、物語にしている。主人公がロボットの上司を持つことにより、経営者としても人間としても成長していく。
ギリシア神話 串田 孫一 筑摩書房 小説や映画でギリシア神話を基にして作られていることが多い。どこの神話もそうだが、神様は案外わがままである。
想い雲
みおつくし料理帖
高田 郁 ハルキ文庫 第3弾。今年出会った本の中で、もっとも気持ちがぎゅっとなった本だ。困難がいくつもいくつも降りかかっても、自分や仲間を信じて頑張る主人公にエールを送ってしまう。心が温かくなる本だ。
花散らしの雨
みおつくし料理帖
高田 郁 ハルキ文庫 第2弾。これも主人公のことが気になり、一気に読んでしまった。
考えない練習 小池 龍之介 小学館 若いお坊さんの著作。本屋さんで面白いタイトルだなと気になっていた。私達は日頃よく考えてとか、空気を読むとか、思って生活している。この本の意図とは余計なことまで考えすぎて、集中すべきことに集中できなくなることを注意している。以前読んだ『断捨離』に通ずるように感じた。思考も感情も余計なノイズを排除しなくてはいけないのだ。しかし、それが一番難しい。
八朔の雪
みおつくし料理帖
高田 郁 ハルキ文庫 主人公の一途な生き方に応援せずにはいられない。心が温かくなる。
古代史発掘
登呂の碑
森 豊 角川文庫  森 豊の登呂遺跡発見・発掘の本は今までにも何冊か読んでいた。この本は彼の情熱やロマン、時代の息吹などがひしひしと伝わる感じを受けた。文末に『バトンを受け継いで・・・』と何度も書かれていた。ボランティアに関わる私もバトンを受け継ぐ1人なのだ。登呂遺跡と博物館はリニューアルされる。その様子を彼ら先人達は天国からどう見ているのだろう。バトンを見失わないよう次の世代に伝えなくてはいけないと思った。
蒼路の旅人 上橋 菜穂子 新潮社  守り人シリーズ。最終章の序章だそうだ。主人公のチャグムが大きな波に飲まれていく。しかし、祖国の回生の道を開くために自ら動き出す。大きく成長していくチャグムが眩しい。
断捨離 やました ひでこ マガジンハウス  新・片付け術と銘打っている。友人のブログでも実践されていると聞いて、図書館で借りて読んでみた。私は片付けが苦手である。物に支配されない生活、自分の今必要なものしか、持たない。収納術ではなく、いらないものを捨てていく方法だ。自分に必要なものが見えてくると自分の座標軸がしっかり確立していく。私には遠い道のり。小さい所からこつこつと断捨離していくと達成感がえられるそうだ。
マドンナ・ヴェルデ 海堂 尊 新潮社  産婦人科・体外受精を主題としている。「ジーン・ワルツ」にリンクしている。前作は娘の立場から、今作は母の立場から見て書かれている。その15年後は「医学の卵」に繋がっている。
ゲゲゲの娘、
レレレの娘、
らららの娘
水木悦子
赤塚りえ子
手塚るみ子
文藝春秋 水木しげる、赤塚富士夫、手塚治虫の娘達が語る父親の姿。親子関係や家庭の様子などを対談形式で話されている。家族、娘だから言える話が満載。おもしろかった。
日本人はるかな旅4 NHKスペシャル
『日本人』プロジェクト
NHK 副題は『イネ、知られざる1万年の旅』である。テレビでも見て、以前も読んだ。再び米について読み直す。
息の発見 五木 寛之
対談者 玄侑 宗久
角川文庫 呼吸のことをこんなに考えたことはない。呼吸だけではなく生き方や仏教のことも話されている。
蘇我氏の正体 関 裕二 新潮文庫 これも前作の『藤原氏の正体』同様、今までの歴史的常識を翻すもので、頭が混乱してしまう。文献の解釈1つでこんなにも違うかと驚かせる。
怖い 絵 中野 京子 朝日出版社 同名のテレビ番組を見た。その元本である。著者はドイツ文学者。美術の面ではなく、その時の社会的背景や文化などを見ている。よくこんな絵がるものがと驚いてしまう。キリスト教やギリシア文化を知っていないと理解できない絵もある。怖くて目をそらしたくなるが、ついつい見てしまう。
ヒゲぴよ2 伊藤 理佐 集英社 ヒゲの生えたオヤジ系ひよこマンガの第2弾。かわいくないけど、かわいい。
藤原氏の正体 関 裕二 新潮文庫 大化の改新の一般的な常識を翻す内容であった。だから歴史は面白い。
ロスト・シンボル上下巻 ダン・ブラウン 角川書店 読み応えがあった。前作より華やかさはなく難しく感じた。
環境考古学の招待 松井 章 岩波新書 考古学といっても土器とか石器とかを調べるだけではない。科学的な手法で食物やトイレや戦争のこともわかってしまう。海外テレビ番組「CSI」では、骨や周りの環境のことなどを調べ、その時の状況を知ることをやっている。環境考古学も地道な調査で過去を導き出す魅力的な学問である。
とりぱん9 とりの なん子 講談社 野鳥マンガも9巻を迎えた。穏やかな作者の日常に爆笑し、ほっとする。
聖書の名画はなぜこんなに面白いのか 井出 洋一郎 中経の文庫 海外の美術館めぐりが楽しくなると書かれていた。海外に行くことはないかもしれないが、海外の小説や映画を見るとき、聖書の基本を知っていると一層内容を理解し、面白くなると思う。
笑う介護 松本 ぷりっつ
岡崎 杏里
sasauru文庫 コミック&エッセイ。53歳で認知症になった父、ガンで闘病をする母。23歳で父の介護と母の看病を奮闘する作者。余りにも過酷な経験。こんな経験したら、なかなか笑えないなぁ。お母さんがとても明るくで前向き。関西人じゃないけど関西人オーラのすごいパワーには圧倒される。介護の知恵なども興味深く読んだ。
楽しい考古学
遺跡の中で見る夢
石野 博信 大和書房 考古学のことを書いたエッセイ。短い単元でわかりやすい。
読経しちゃうぞ! 絹田 村子 小学館 マンガ。神主の息子と住職の息子と牧師の息子の3人の恋愛コメディ。
怪盗探偵山猫 神永 学 角川文庫 キャラクターが魅力的だ。シリーズ化されるのだろうか。楽しみ。
坊主DAYS 杜康 潤 新書館 臨済宗の住職である兄も持つ妹の漫画家。お寺の中、仏教のことが面白くわかる。
冷蔵庫で食品を腐らす日本人 魚柄 仁之助 朝日新書 読んでいて、反省の連続。贅沢になる過ぎた生活、「しまつ」という事を考えさせられた。それから、日本そして世界の食糧環境にも言及している。地球全体が違った方向に行ってはいないか。
水木サンの迷言366日 水木 しげる 著
大泉 実成 編
幻冬舎文庫 脱力的な迷言もあれば、真剣な名言のある。根底には戦争での経験だろう。生かされているということだと思う。
倭の正体 姜 吉云 三五館 副題に『見える謎と、見えない事実』とある。韓国の言語学者の著作。内容は倭とよばれている地区の事。そして、古代朝鮮半島と日本天皇家の関係が書かれている。読んでいて、余りにも私達の知識と反するものなので頭が混乱してしまう。記紀の矛盾点もついている。全く否定できないことだが、戸惑ってしまう。
もし高校野球の
女子マネージャーが
ドラッカーの
『マネジメント』を
読んだら
岩崎 夏海 ダイヤモンド社 面白い設定である。経営の話としても読めるし、青春小説としても読める。ちょっと胸が熱くなる。読んでいてわくわく感がある。
魚舟・獣舟 上田 早夕里 光文社 同名の小説を含めた短編集。異形シリーズと括られるジャンルらしい。管理された近未来的な世界にSF的な要素やホラー的要素が絡み合う。本当に怖いのは人間の心かもしれない。
獣の奏者
完結編
上橋 菜穂子 講談社 やっぱりこういう結末になってしまった。回避することはできなかったか。それが奏者の宿命だったかもしれない。でも、最後に明るくまっすぐな未来になっていって、ほっとした。
倭族と古代日本 諏訪 春雄 編 雄山閣 公開講演会とフォーラムからおこした本。なのでわかり易くまとめられている。日本人のルーツの1つを知ることができた。『倭』という言葉は古代中国では1つではなく、従順な異民族として捉えられており、複数あったと言われいる。これには驚いた。
神の発見 五木 寛之
森 一弘
角川文庫 仏教者の作家とカトリック司教の対話集。キリスト教のわからなかったり、誤解していた部分は少しだけわかった。日本語に訳されることで原語の意味から離れてしまうこともあることを知った。
彩雲国物語
蒼き迷宮の巫女
雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 クライマックスに近づいていて、楽しみのような、さびしいような。
私はゲゲゲ 水木 しげる 角川文庫 朝の連続ドラマが始まって、水木しげるの自伝的マンガを読んでみた。小さい時からの不思議世界が彼の作品を作っていくのだろう。どうな苦しい時でも楽天的に生きているのは、戦争に行き死線を越えられているからであろう。
ソキョートーキョー
鼠京東京
大竹 昭子 ポプラ社 東京の地下にはネズミたちの町がある。人間と同じように生活があり、抗争がある。人間社会では地上げが始まり、ネズミ社会も崩壊していくが、またたくましく復興していく。人間界とネズミ界の話が同時進行で語られていく。話の設定が面白い。特別な人間(ネズミ)が登場するわけではない。何気ない生活の一部を切り取った話である。
葬式は、要らない 島田 裕巳 幻冬舎新書 主人の両親と話し合う時がある。それはまさに葬式不要のこと。自分にあった葬式とは、生き様の反映のような気がする。今どう生きているかが大事だと思った。
サカモト 山科 けいすけ 新潮文庫 龍馬人気に便乗と書かれていました。ギャグ4コマ漫画。龍馬や幕末ファンは怒るかも。それとも大爆笑?
獣の奏者V
探求編
上橋 菜穂子 講談社 大きな流れに組み込まれていくエリンたち。徐々に明かされていく祖先たちのこと。どう完結していくか、どきどきしてくる。
宇宙戦艦ヤマト1.2 松本零士
 監督・総設定
藤川桂介 作
ひおあきら 画
メディアファクトリー リアルタイムでみていたテレビアニメ。今年は実写版映画もある。私の記憶違いかもしれないが、テレビアニメと違っているような。懐かしい。
テルマエ・ロマエ ヤマザキ マリ エンターブレイン マンガ。古代ローマの風呂設計士が現在日本のお風呂にタイムスリップ。現代日本のお風呂に驚いて、そして自分の時代に戻ってアイディアを生かしていく。その展開がおもしろすぎ。
影踏み 横山 秀夫 祥伝社文庫 泥棒が主人公。ミステリーの要素もあり、サスペンス・ハードボイルドの要素もある。切ない人間関係も描かれている。
若い友人たちへ 筑紫 哲也 集英社新書 1昨年に亡くなったニュースキャスターの大学の講座の記録。私は若くないけど、世間について、知らないこと、誤解していたこと、いろいろある。情報社会との付き合い方も興味深く読めた。
日本でいちばん
大切にしたい会社2
坂本 光司 あさ出版 第2弾。日本には良い会社がいっぱいある。まだまだ捨てたもんじゃない。社員を大切にする会社はお客さんも大切にして、業績もいい。第3段第4弾もあるらしい。多くの人の読んでもらいたい。
背の眼・上下巻 道尾 秀介 幻冬舎文庫 以前読んだ『ヒマワリの咲かない夏』『片目の猿』とはまた違った作品。作品の雰囲気は京極夏彦の京極堂シリーズの登場人物に似ているように感じた。
ヘッテルとフェーテル マネー・ヘッタ・チャン 経済界 本当に残酷なマネー版グリム童話と副題がついた本。新聞の書評で知った。実際の事件を童話に、置き換えてわかりやすく書かれている。おちゃらけた雰囲気があるが、おそろしい真実をついている。
きのうの神様 西川 美和 ポプラ社 映画『ディア・ドクター』の監督が映画を撮るためにいろいろ医療機関に取材を行った。そこから生れた短編集。映画と同名の小説があったが、内容は違う。細かい心の描写がわかりやすい。
ねこタクシー・上下巻 永森 裕二 竹書房文庫 カンニング・竹山を主役でドラマ化されたらしい。静岡では見れないけど。ねこを通して家族が再生されていく。
図解
地図とあらすじでわかる!
古事記と日本書紀
坂本 勝(監修) 青春新書 権力闘争の縮図のような神話の世界。だから神話の世界って面白い。
見仏記2
仏友篇
文 いとうせいこう
絵 みうらじゅん
角川書店 ホモと間違えられる珍道中。ここに書かれているほとんどのお寺や仏像は知らないけど、なんだか私も見てきたような気がしちゃう。国宝や重文の指定を受けると本当にあった場所じゃなく、収蔵庫に納められてしまう。なので、昔の人と同じ目線で見ることができない。収蔵庫の入れられぱなしの仏像もある。なんだか矛盾していることもこの本で知った。
遊行の門 五木 寛之 徳間書店 古代インドの思想に人生を4つに分ける思想があった。「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の4つ。「遊行期」とは、人生の締めくくりである死への道行きであると共に、子どもの心に還っていく時期ととられている。その時期をどう迎えるか。老いをどう考えるかをこの本は問いかけている。
大江戸省エネ事情 石川 英輔 講談社 江戸時代は化石燃料は使わず、二酸化炭素は出るがその量は植物に取り入れられる分のみだ。生活は今と比べれば質素だったと思うが、上手く資源をまわし使っていたようだ。今の生活に慣れてしまうと、元に戻すことがとても困難に思える。しかし、考え方自体を直さないとこの先成り立っていかないのではないだろうか。
弱き者の行き方
日本人再生の希望を掘る
大塚初重
五木寛之
毎日新聞社 2人の対談集。大塚初重さんは登呂遺跡にも関係ある先生で、何回か公演を聞いたことがあります。考古学の勉強をする前に戦争に行き、船を沈没された話は伺っていたことがあります。五木寛之氏は朝鮮半島から引き上げてきた体験があります。2人のお話は壮絶なものでした。生き残ったことに対して、死んでしまった人の分まで一生懸命生きる。命の重さを感じた。
Story Seller 新潮社
ストーリーセラー
編集部
新潮文庫 7人の作家の短編集。表題になっている「ストーリー・セラー」(有川 浩)は秀逸だった。思わず涙がこぼれた。美しかった。「光の箱」(道尾 秀介)は意外性のある展開はこの作者の真骨頂。最後には明るい光が広がっていた。どの作品も短編ながら読み応えがあった。
ちんぷんかん 畠中 恵 新潮文庫 しゃばけシリーズ6弾。文庫本が出たので、購入。再読。前作は謎解きが重きがあったが、若旦那の心の動きが中心になっている。



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