読書記録(2013年)


2013年に読んだ(読み終わった)本を紹介します。
最近読み終わった本が上に書かれています。



                                                    
本の名前 作者 出版社 感 想
やなりいなり 畠中 恵 新潮社文庫 文庫本になって、再読。(以前は単行本を図書館に借りて)切ない恋心と友情。
武士の献立 大石 直紀 小学館文庫 同名の映画のノベライズ本。夫婦に絆、親子のきずなを感じる。俳優を思い描いて読むとなおわかりやすい。
ランチのアッコちゃん 柚木 麻子 双葉社 お仕事小説というか、食べ物を通して、作ること、もてなすこと、その場を作ることで人間が成長していく。みんな明るくなるストーリー。
怒る富士 上・下巻 新田 次郎 文藝春秋文庫 昭和48年に刊行された文庫本の新装版。江戸時代元禄のころ。富士の宝永山が噴火した。幕府は被害を受けているところを無視して、派閥の政争。関東郡代の奮闘。富士周辺の農村の名主たちや小作農たちの苦闘。助けを求めた駿府でも代官と奉行、城代の三者同士の確執。被害の救済金を各大名から集めたのにそれを大奥の改修に使うなどの転用、火山灰が多く降った富士周辺を人が住めない「亡所」とし、少ししか援助をせず、噴火の被害を政争の道具としているさまなど、まるで現在の原発事故後の様子を連想してしまった。さまざまな資料を基に書かれた骨太の作品である。今年読んだ本の中で一番応えた本である。
とりぱん15 とりのなん子 講談社 台湾旅行も最強。でもやっぱりうちの子が最高。わかるなぁ。
ワケありな名画 沢辺 有司 彩図社 「名画31点の裏鑑賞会」というサブタイトルがついている。事件あり、ねつ造あり、贋作ありの裏事情がある作品を紹介している。画家はちょっとイッチャッテいる人が多いみたい。常人と違うからすごい作品が描けるけど、常人とは違う結末が待っているのかもしれない。
たぶんねこ 畠中 恵 新潮社 「しゃばけ」シリーズ最新刊。若旦那世代が大活躍。特に栄吉は頑張った。
「余命3か月」のウソ 近藤 誠 ベスト新書 癌治療の数字のからくりが書かれている。しなくてもいい無駄な手術が多いことも書かれている。「手術は成功、しかし死にました。」という事が多いとも書かれている。実際、自分に癌が発見されたら、どうするか。考えさせられる1冊であった。
流れ行く者 上橋 菜穂子 新潮文庫 「守り人」シリーズの短編集。バルサとタンダの少年・少女時代。どう育ったか。周りの大人たちがどうしたか。背景が見える。
CAT ART シュー・ヤマモト 求龍堂 「名画に描かれた猫」という副題。124点にも及ぶ名画が猫によって描かれ、猫が描かれている。そうきたかという小ネタ大ネタ満載。猫の美術評論家の弁も面白い。クスリと笑えるパロディ絵画集。元の絵を知っていればなお面白い。
江戸の都市プランナー 小林 信也 柏書房 江戸時代享保年代、実際にいた江戸の名主・熊井理左衛門のことを伝えている。江戸の町の管理していた苗字を許された町人。今でいえば自治会長みたいな存在。人柄もよく、人望も厚く、江戸の大動脈である川の管理、掃除を担う。しかし、政争に巻き込まれ、罠にはめられ牢屋に入れられる。こんな人がいるとは知らなかった。テレビ番組「歴史秘話ヒストリア」に取り上げられて欲しい。
土の中に日本があった 大塚 初重 小学館 先生のお話を聞く機会が何度かあったが、素人にもわかりやすくて、面白い。副題が「登呂遺跡から始まった発掘人生」である。発掘の関わるお話、恩師にまつわるお話がふんだん書かれている。先生のお人柄そのままの温かくて熱いお話である。当時の空気感も感じられる。
百鬼夜行抄22 今 市子 朝日新聞出版 律のおじ、開が戻ってきた。蝸牛の死の謎もわかる。
風の万里黎明の空 上下巻
十二国記
小野 不由美 新潮文庫 王陽子と2人の女の子たちが成長していく。良い王様とはなんであろう。
だいじょうぶ3組 乙武 洋匡 講談社文庫 同名の映画の小説。著者が実際に小学校の先生になった時の話をもとに小説にそうだ。実際はもっと厳しかったらしい。
陰陽師
玉手匣2・3
岡野 玲子 白泉社 新しいキャラを交えて、晴明の若子・朔がどんどん成長していくのは面白い。鬼退治は次回作が楽しみである。
明治・妖モダン 畠中 恵 朝日新聞出版 明治の文明開化の時代と妖怪の組み合わせ。世の中ガス灯で明るくなったが、妖怪もどっこい生きている。最後の展開も見逃せない。
珈琲店タレーランの事件簿2 岡崎 琢磨 宝島文庫 副題は「彼女はカフェオレの夢を見る」。京都の地図もついていて、1巻よりはわかりやすかった。2巻目も後半にかけて、真相が大きくわかってくる。登場人物のちょっとした心の動き、そして謎解きもさえてくる。
聖☆おにいさん9 中村 光 講談社 最強のコンビのずっこけぶりがまじめすぎで面白い。
珈琲店タレーランの事件簿1 岡崎 琢磨 宝島文庫 副題は「また逢えたなら、あなたの入れた珈琲を」。初めの方は単調だったが、中盤過ぎから大きく展開してくる。京都に不案内な人ように地図があるとわかりやすいと思った。
歴史を考えるヒント 網野 善彦 新潮文庫 歴史を勉強するにあたって、今現在の基準を持ち出してはいけない。言葉の意味も変わってきている。日本の国名について、百姓について、被差別民のことについて、地域性について、いろいろ知らないことや誤解をしていたことがあると思った。この本は歴史を勉強するにあたって、何度の目を通す必要があると思った一冊である。
柴笛と地図 三木 卓 集英社 戦後、昭和20年代の高校生を描く。静岡県出身の著者が当時の社会背景や静岡の様子を描いている。登呂遺跡も出ていることでこの本を手に取った。当時の高校生は国際情勢や社会情勢の把握も文学も教養も上であると思った。
今こそ知っておきたい
「災害の日本史」
岳 真也 PHP文庫 副題が「白鳳地震から東日本大震災まで」とある。日本は地震津波だけではなく、台風洪水と大きな災害に見舞われてきた。次から次へと年を空けずやってくる災害。それは平成の現代でも変わらないのだ。人間は過去の教訓をすぐに忘れてしまうのだ。しかし、過去の人はたくましく乗り越えてきた。私たちは、過去を知り、今何ができるかを考えるきっかけになると思う。
犬から聞いた素敵な話 山口 花 東邦出版 姉からの紹介。「涙あふれる14の物語。」という副題がついている。犬から人へ、人から犬へ送るメッセージ。温かい気持ちになる。
清須会議 三谷 幸喜 幻冬舎文庫 同名の映画のノベライズ。俳優が誰でと考えながら読むのは面白い。
東の海神 西の滄海 小野 不由美 新潮文庫 十二国記の第4弾。今回は雁国の王と麒麟の話。十二国記の世界観・・・王とは何なのかを教えてくれる。王や麒麟、家臣たちの会話が面白い。その後の他の国との関わりも伏線にもなっていくのではないか。
ネコでププッ!
ネコでプッププ〜
タカハシヒカル 宝島社 面白ネコ画像集の第2、第3弾。特に猫好きではないけれど、面白写真に思わず「ぷっ!」と吹き出してしまう。笑って癒される。
風の海 迷宮の岸 小野 不由美 新潮文庫 十二国記の第三弾。少年麒麟の戸惑い、出会い、成長が描かれている。しかし、その後「魔性の子」につながる。十二国記の世界観がよくわかる。
つくもがみ遊ぼうよ 畠中 恵 角川書店 「つくもがみ貸します」の続編。付喪神と子供たちの小さな冒険。
ハーメルンに哭く笛
探偵・朱雀十五の事件簿2
藤木 稟 角川ホラー文庫 やりきれない時代背景、心理描写。そこを深く鋭くえぐっている。このままだと辛いなあと思っていたら、最後の最後にほっとした。
みっともない老い方 河北 義則 PHP新書 副題として『60歳からの「生き直し」のすすめ』とある。自分は50代半ばであるが、どう老いていくのか、どう生きていくのか不安になる。
陀吉尼の紡ぐ糸
探偵・朱雀十五の事件簿1
藤木 稟 角川ホラー文庫 昭和初期のちょっと退廃的な、そして軍部が暗躍している時代を舞台にしている。伏線がいっぱいあって、結構難しい。
心霊探偵八雲
ANOTHER FILES
いつわりの樹
神永 学 角川文庫 八雲の新シリーズらしい。登場人物は変わりないが、八雲はぶっきらぼうだがちょっと丸くなったみたいだし、石井刑事もこの事件で成長してくれるといいな。
輝天炎上 海堂 尊 角川書店 前年出版された「ケルベロスの肖像」と表と裏のような対になる作品。「ケルベロスの肖像」では完結とあったが、まだ続くのではないかな。違う出版社からでた2冊。2冊は同時期の違う登場人物の視点から書かれているので、立体的に読めた。
完全なる首長竜の日 乾 緑郎 宝島社文庫 映画紹介で知り、読んでみたいと思った。読み進めていくうちに、主人公のようにそこが現実か仮想なのかわからなくなるが、ぐいぐいと話に中に引き込まれていく。
落ち込まない悩まない
気持ちの切りかえ術
斎藤 茂太 集英社文庫 今の自分にはあまり参考にならなかった。「キレた自分を反省してはならない」にはちょっとほっとできた。キレて良心の呵責にを覚えて、自分はまだまだ人間としてなっていないと、自己嫌悪に陥って、ずるずると落ち込み、立ち直れない。まさに自分だと思った。あえて反省しないことも上手な感情のコントロールのコツ。ありのままの自分でいることは難しい。
地名に隠された「南海地震」 谷川 彰英 講談社+α新書 地名の表す意味がよくわかった。昔の地名を変更しておしゃれな町名にするところがあるが、これは過去の言い伝えや警鐘を途切れさすものである。地震災害が多い日本で原発がすごいヤバいところに立地していることに驚く。
遠野物語remix 柳田 國男
京極 夏彦
角川文芸出版 京極夏彦が口語訳を付け、わかりやすく表現。いろいろ聞いたことがある話もあったが、こんなにたくさんの話があるとは知らなかった。
細野真宏の
世界一わかりやすい
投資講座
細野 真宏 文春新書 字も大きく行間も広いし、イラスト(図やグラフ)もわかりやすくて、読みやすい。たとえもわかりやすく、くどくど書いていないし、初心者にはわかりやすいと思った。
MISSING 本多 孝好 角川文庫 ちょっとだけ不思議な世界観の短編集。すべての話が哀しいけど、やさしい気持ちになる。
地図で読む日本の古代史 「歴史ミステリー」倶楽部 三笠書房 地図を意識して歴史を読むとわかりやすい。はっきりしなかった都の位置や外国との関係が見えてくる。
みおつくし料理帖
残月
高田 郁 ハルキ文庫 悲しみを乗り越えて、各々にやっと希望の光が見えてきた。どの読者もホッとしたことだろう。次の段階にどう移っていくか、気になるところだ。
リボン 小川 糸 ポプラ社 表紙のオカメインコに惹かれて、本を借りた。1羽のインコを巡るオムニバス形式の短編集。短編なのだけれど、題名のリボンのように繋がっている。そして、傷ついた人たちを癒していく話。
「逃げる大根」
フォトBOOK
うめまま 三笠書房 根菜農家の主婦が撮ったフォトブック。本当に走って逃げているみたいな大根に癒されます。巻末の大根レシピも必見です。
テルマエ・ロマエ ヤマザキ マリ エンターブレイン 時空を超えた結末。とうとう最終巻。
魔性の子 小野 不由美 新潮社文庫 再読。十二国記の序章とされる。十二国記の世界観が垣間見れる。ホラーとファンタジーが合わさった話。過去を覚えていないという閉塞感が全体を包む。
聖なる怠け者の冒険 森見 登見彦 朝日新聞出版 森見ファンの娘から借りて読んだ。京都宵山の不思議な世界。ほかの森見作品にもリンクしている。狸に騙されるのも楽しい。
国芳一門浮世絵草紙5
命毛
加治 和香 小学館文庫 シリーズの最終章。主人公の病気のことも気になるが周りにも変化が出てくる。恋の行方も気になるところ。うるっときたり、哀しかったり、そして最後にほっとする。
白磁の人 江宮 隆之 河出書房新社 戦前の朝鮮にこんな日本人がいたとは知らなかった。朝鮮の人を愛し、そして愛された人を知って胸が熱くなった。白磁の持つ温かさそのものの人。
古事記の禁忌(タブー)
  天皇の正体
関 裕二 新潮文庫 古事記と日本書紀の矛盾点は百済よりか新羅よりかで違っているらしい。作者の意見では聖徳太子は作られた偶像。蘇我氏は開拓派で悪くはない。歴史を大きく塗り替えたのは、やっぱり藤原氏。まさしく藤原氏の陰謀。今回クローズアップされているのは秦氏。怨霊や祟りが怖いのはわが身に疾しいところがあるから。こんな古代史の隙間を見た気がする。
大便通 辨野 義己 幻冬舎新書 身体は腸が支配している。うんちの様子で状態が分かる。食事が本当に大事だと思う。腸は第2の脳。読んでいて実感できた。
月の影 影の海(上・下巻) 小野 不由美 新潮文庫 十二国記のテレビアニメを見ていたのは10年前だっただろうか。なつかしい。記憶の断片がつなぎ合わさった。
さんくすみ6 絹田 村子 小学館 宗教法人3男子のドタバタまんが。今回はまた濃いキャラが登場して、おかしさの加速度を増していく。
楽園のカンヴァス 原田 マハ 新潮社 アンリ・ルソーを巡る美術ミステリー。真贋を問うと同時に周りにうごめく欲望も見える。研究者の情熱とルソーの真実。美術に詳しくなくても読める。
神様のカルテ3 夏川 草介 小学館 主人公の医者として大きな転機をむかえる。医者として大事なことは「続けること」。これは何でも共通のことと思う。
シンデレラ・ティース 坂木 司 光文社 この著者の作品は気持ちが優しくなる。日常の中の謎を解いて、問題を解決する。ミステリーだけど、殺人事件はない。今回は歯医者さんが嫌いな女子大生がふとしたことからデンタルクリニックで働くことになる。解決するのは一癖も二癖もある患者さんたちの悩み。辛いことに巻き込まれつつも、その中で周りの人たちに支えられて主人公が成長していく。思わず「がんばれ!」と応援したくなる。
怖い俳句 倉阪 鬼一郎 幻冬舎新書 娘が読んでいた本を借りた。俳句は17文字の中に思いをのせる。文字にのせた思いは人によって感じ方が違う。どんどん読んでいると「えっ!なにこれ!」という作品が出てくる。死(屍)・霊・恨み・魔・鬼・血・殺・怪とこれでもかと「こんなに露骨な表現はいいのか?!」と思える。人間の心の闇の深さを感じた。
ニコニコ妖画 ニコ・ニコルソン 講談社 人間の中で生きる妖怪たちの日常をナンセンスにくすっと笑えるショート漫画。
俳句、はじめました 岸本 葉子 角川ソフィア文庫 俳句入門エッセイ。句会や吟行でのリアルな様子が書かれている。試行錯誤の句を作る様子や選評も初心者向けでためになる。やってみたい気がするが、すべてものに対する洞察力が必要だと思うし、17文字の中に自分の生き方を曝け出すようで怖い。
国芳一門浮世絵草紙4
浮世袋
加治 和香 小学館文庫 登鯉の出生の秘密、体のこと、恋の行方に切なくドキドキする。幸せになってほしいと思う。
裁判長!
思いっきり
悩んでもいいすか
北尾 トロ
村木一郎・監修
文藝春秋 もし裁判員になったらと仮定して、裁判例をもとにして問題が出されている。報道を見て「これは死刑だな」と軽々に思うが、実際に裁判員になってしまうと死刑か無期刑かで悩むであろう。ひいては人生観や死生観を考える場になるのではないだろうか。
とりぱん14 とりの なん子 講談社 作者が引越ししたことから、鳥たちのメンツも変わるのですね。徐々にメンバーが復活するといいですね。
スリジエセンター1991 海堂 尊 講談社 「バジスタ」シリーズや「極北」シリーズに繋がっている初めの部分である。主役の世良の目を通して、さまざまな医療問題を提起している。スリジエから極北シリーズの間のその後の世良の様子も知りたい。
葬られた王朝 梅原 猛 新潮文庫 古代出雲の謎を解く・・・という副題がつく。40年前著者が書いた「神々の流ざん」の自ら否定し、新たに分かった考古学の事実をもとに出雲王朝の謎に迫る。
ビブリア古書堂の事件手帖4
栞子さんと二つの顔
三上 延 メディアワークス文庫 江戸川乱歩の本の謎を巡り、栞子の前に失踪していた母が登場。謎が謎を読んでいく。栞子と大輔との関係も気になるところ。
ビブリア古書堂の事件手帖3
栞子さんと消えない絆
三上 延 メディアワークス文庫 母との謎が徐々に明らかになっていく。そして妹が大きなキーマンになるのだろう。
仏の発見 五木 寛之
梅原 猛
学研M文庫 作家と哲学者が仏教を単なる宗教ではなく思想・哲学としてどう捉えるかを語られている。法然や親鸞などをわかりやすく掘り下げている。
同時にわかる!
日本・中国・韓国の歴史
小口 彦太 監修
造事務所 編
PHP文庫 中国・韓国の歴史は何となくわかっているつもりだったが、日本と時系列を合わして比較してみると繋がりが良く見えてくる。
その時までサヨナラ 山田 悠介 文芸社文庫 2008年に発表された作品なのに大震災のことを予言させるような記述。別居中の妻子が列車事故にあった。主人公は仕事人間で、家庭を顧みない、かなりいやな奴だった。しかし、だんだん変わっていく。家族の絆を再生していく感動していくホラー。
国芳一門浮世絵草紙3
鬼振袖
加治 和香 小学館文庫 国芳の娘の登鯉の目を通して話が進んでいく。彼女のきりきり痛むような恋が切ない。いざという時に発揮される国芳と弟子たちの力がカッコいい。
50代のいまこそ、
しておきたいこと
中山 庸子 三笠書房 今の私にどんぴしゃのタイトルに惹かれてしまった。1つ1つ短編で生きるためのエッセンスが書かれている。ここも使える。これは気を付けよう。これはまねしようということがたくさんあった。何度も読み返して忘れないように実践していこうと思う。
さんすくみ5 絹田 村子 小学館 新しいキャラが出てきて、学園祭に大晦日に大騒動。
さんすくみ4 絹田 村子 小学館 3人の教会・神社・お寺の跡取りが仕事に、恋に大暴走。
お母さんは水の中・ぴよ 楠美 マユラ イースト・プレス 金魚とヒヨコが親子の奇想天外な4コマ漫画。かわいさ満載です。
さよならドビュッシー前奏曲
要介護探偵の事件簿
中山 七里 宝島社 第1段の「さよならドビュッシー」を最初に読んだので、その後の展開が分かるのでちょっと切なくなる。
十二単を着た悪魔 内館 牧子 幻冬舎 現代のコンプレックスを持った若者が源氏物語に世界にタイムスリップしてしまう話。ドラマや映画では脇役・敵役として出てくる弘徽殿女御がクローズアップされている。政治的力を持ったキャリアウーマンとして描かれている。作者は映画「プラダを着た悪魔」を観て、弘徽殿女御を「十二単を着た悪魔」と思ったそうだ。主人公は弘徽殿女御やほかの登場人物を接することで自分自身を成長させている。
日本人は、なぜ
世界一押しが弱いのか?
齋藤 孝 祥伝社新書 日本は世界にいろいろ貢献しているのに、あまり浸透していないこと。2国間の会議などでも意見が通らないことが多々あること。今まで不思議に思っていた。これは日本人のルーツにあると知った。押しが弱いことを充分理解して、それをうまくいかせる方法があるというのが主張である。ああ、そうなのかと納得した。
三匹のおっさん
  ふたたび
有川 浩 文藝春秋 第2弾。今回は息子世代の活躍、成長も織り交ぜて描かれている。「こんな町あるある」と思わせて、こんな人間関係が作れたら良いなと思わせる。
和菓子のアン 坂木 司 光文社 この人の作品は主人公の成長と日常のちょっとした謎解きがメインです。登場人物がみんないい人。主人公のことを思わず応援してしまう。なんだかほっとした。
バチカン奇跡調査官
天使と悪魔のゲーム
藤木 稟 角川ホラー文庫 主人公と登場人物の若いときの話が、短編4作品になっている。こういう風につながっていたのかとわかる。若き日の苦悩も描かれている。
バチカン奇跡調査官
ラプラスの悪魔
藤木 稟 角川ホラー文庫 何か見えない糸に絡め捕られている。FBI調査官のビルの一家の謎も驚いた。ローレンのその後も気になる。



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