本の名前 | 作者 | 出版社 | 感 想 |
---|---|---|---|
みおつくし料理帖 天の梯 |
高田 郁 | 角川春樹事務所 | 今回が最終巻。前回までもやもや解決できなかったこともみんな丸く解決し、めでたしめでたし。 |
とりぱん17 | とりの なん子 | 講談社 | 新しいキャラも登場。何ともいえないほんわかさが好き。 |
リタとマッサン | 植松 三十里 | 集英社文庫 | 朝ドラの元本。ドラマで語られなかったイギリスでの出会いが半分占めている。 |
日本史の謎は「地形」で解ける 環境・民族編 |
竹村 公太郎 | PHP文庫 | 地形と気象で歴史がわかるシリーズの第3弾。目からウロコの知識の転換。おもしろい。 |
バチカン奇跡調査官 月を飲む氷狼 |
藤木 稟 | 角川ホラー文庫 | 今回は北欧。伝承と科学。各々の思惑が絡み合う。 |
僕僕先生 仙丹の契り |
仁木 英之 | 新潮社 | 主人公、王弁の成長。ほかの登場人物も変化がある。 |
アクアマリンの神殿 | 海堂 尊 | 角川書店 | 『モルフェウスの領域』の続編。近未来の医療問題と少年の成長を描く。ちょっと異色な作品。 |
風神秘抄 上下 | 荻原 規子 | 徳間書店 | 「勾玉シリーズ」の作者が描く新しい世界。歴史ファンタジー。現実社会と非現実社会のはざまを行き交う。ついつい読者も入り込んでしまう。 |
本能寺の変 431年目に真実 |
明智 憲三郎 | 文芸社文庫 | 明智光秀の子孫が文献から謎を読み解く。文献は時として真実を覆い隠す。いくつもの文献を読み合わせると覆い隠されたウソの矛盾が出てくる。今までの常識を覆る内容。歴史好きにはたまらない1冊。 |
静岡の地震と気象のうんちく | 饒村 曜 | 静新新書 | 気象のプロが静岡の天気、地震のことを解き明かしている。 |
日本史の謎は「地形」で解ける 文明文化編 |
竹村 公太郎 | PHP文庫 | 地形と気象で歴史がわかるシリーズの第2弾。地形を知ることにより歴史の見方が広がる。 |
江戸の備忘録 | 磯田 道史 | 文春文庫 | 歴史上の人物の意外な素顔を文献で知ることができる。 |
三国志男 | さくら 剛 | 幻冬舎文庫 | 三国志をゲーム、マンガから入った三国志オタクが中国三国志史跡を100ヶ所近くを巡る旅。日本ではひきこもりだそうで、全く体力がない。しかし、体がガタガタになろうとお腹を壊そうとも史跡を制覇。思わず吹き出してしまうツッコミがたまらない。洗濯物が干されていた英雄の墓や登場人物の像に、またはいい加減な運転手にツッコミまくる爆笑レポート。ついつい自分も三国志の本を読み直してしまった。 |
烏に単は似合わない | 阿部 智里 | 文春文庫 | 日本神話にでてくる八咫烏の一族が登場人物。世継ぎのお后選びと朝廷の権力争いとミステリーが組み合わさったファンタジー世界である。お后候補のさまざまな生き様。甘い世界と思いきや、ハードな面もある小説だった。 |
日本史の謎は「地形」で解ける | 竹村 公太郎 | PHP文庫 | 土木の専門家(元国土交通省の国家公務員)が地形、下部構造(インフラ)の視点から歴史を論じている。データで歴史を読み解く事は新しい切り口だった。謎解きがとても知的好奇心をくすぐられ、面白かった。続編もあるので、読むのが楽しみた。 |
和菓子のアンソロジー | 坂木司 ほか9名 | 光文社文庫 | 「和菓子のアン」の著者、坂木司が好きな作家さんに和菓子をテーマとする短編をリクエスト。SFあり、刑事ものあり、舞台も外国から近未来まで。いろんな切り口の和菓子が味わえます。 |
ALONE TOGETHER | 本多 孝好 | 角川文庫 | 特殊な能力を持った主人公。人に寄り添い、そして傷つける。やさしくせつない物語である。 |
けさくしゃ | 畠中 恵 | 新潮社 | 江戸の戯作者、主人公は旗本のお侍。戯作によって事件を解決しようとする話。 |
心霊探偵八雲 ANOTHER FILES 祈りの柩 |
神永 学 | 角川文庫 | 今回の話は後藤刑事の過去の事件がカギとなる。最後の最後に「祈りの柩」の意味が明かされる。 |
遠野物語remix | 柳田國男 京極夏彦 |
角川学芸出版 | 柳田國男の遠野物語を京極夏彦が意訳する。わかりやすく読める。 |
お茶王国しずおかの誕生 | 中村羊一郎 | しずおかの文化新書 | 静岡茶の歴史、文化を知る本。静岡に元から住んでいる人も知らないことが多いのではないかな。お茶の歴史と言えば、上流社会で楽しまれた抹茶の世界。そして、日常的に飲まれていた番茶。煎茶はかなり後から作られたもの。そして、幕末から太平洋戦争の前までアメリカをはじめ海外に市場を広げていった静岡茶。静岡茶の魅力を知った。 |
縄文の実像を求めて | 今村 啓爾 | 吉川弘文館 | 細かいことなしで縄文時代を大きく捉えるように書かれている。文章も読みやすいし、わかりやすい。 |
百鬼夜行抄23 | 今 市子 | 朝日新聞出版 | 開さんの仕事も絡んで、妖怪パワーや怨念もパワーアップ。律も騙されている。 |
エドノミクス | 飯田 泰之 春日 太一 |
扶桑社 | 副題は「歴史と時代劇で今を知る」。経済学者と映画、演劇研究者のコラボ。江戸時代を経済学の観点から貨幣制度などを探る。幕閣の官僚のすごさを知った。時代劇から作られたヒーロー像、演出、配役などで人物像が180度違うことを知った。面白い視点であった。 |
さかな&ねこ1.2 | 森井ケンシロウ | 竹書房 | さかなとねこしか出てこない4コマまんが。そして、オチはみんな猫が魚を食べちゃう。シュールでブラック。 |
白蓮れんれん | 林 真理子 | 集英社文庫 | 「朝ドラで描けない白蓮の真実」という帯に誘われて手に取った。何通もの2人の書簡(恋文)から本当に壮絶な愛の軌跡がわかる。女は強し! |
カレードスコープの箱庭 | 海堂 尊 | 宝島社 | バチスタシリーズの第7段。今回は病理学のことにメスを入れる。巻末に物語の関係図と年表、登場人物の相関図が載っていて、わかりやすい。いろいろなところに繋がりがあって面白い。スピンオフの物語も期待できる。 |
黄昏の岸 暁の天 | 小野 不由美 | 新潮文庫 | エピソード0の「魔性の子」の十二国記側の話。陽子も李斎も天のこと、国のことを深く考えるようになる。次回書下ろしの作品にその後の展開が描かれることだろう。今からドキドキしている。 |
イライラのおさめ方 心を整えるための心理学 |
加藤 諦三 | PHP文庫 | 辛いとついつい他人のせいにしてしまう。結局、自分と向き合うことが大切なんだと思う。 |
さんすくみ8 | 絹田 村子 | 小学館 | 今回もヤバいところの葬式あり、デートあり、キャンプや学園祭もありで、笑わせてくれます。 |
しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術 |
泡坂 妻夫 | 新潮文庫 | マジシャンである著者による奇想天外なトリック。そんなのあり?!と驚くこと必須。 |
アメリカで仏教を学ぶ | 室 謙二 | 平凡社新書 | 目線を変えると仏教もわかりやすいかと思って、読んでみたが、やっぱり難しかった。漢字で考えない仏教も新鮮だった。 |
華胥の幽夢 | 小野 不由美 | 新潮文庫 | 十二国記の短編。ファンタジー小説、ライトノベルだけど、中身は深い。正義とは、国を守るとは、考えさせる内容だ。 |
吟遊詩人ビートルの物語 | J.K.ローリング 松岡佑子 訳 |
静山社 | ハリー.ポッターの中に出てくる魔法界のおとぎ話。本編の話にリンクしているところが端々にある。 |
とりぱん16 | とりの なん子 | 講談社 | ギャグ風の所と抒情的なところが織り交ぜられているのが、とりぱんの魅力だろう。 |
さんすくみ7 | 絹田 村子 | 小学館 | 今回もヘンテコの事件が3人におこる。というより事件を「引き寄せ」ている。 |
アンのゆりかご 村岡花子の生涯 |
村岡 恵理 | 新潮社文庫 | NHKの朝ドラ「アンと花子」の原案。ドラマはかなり脚色されている。設定の違いに驚いた。 |
とっぴんぱらりの風太郎 | 万城目 学 | 文藝春秋 | リストラされた忍者がのんべんだらりの生活をしている中で、ふとしたことから奇妙な体験、出会いをしていく。だましだまされの忍者の世界。読んでいる自分も騙されて、奇妙な世界に足を入れてしまう。ネタバレになるかもしれないが、「プリンセストヨトミ」の世界に繋がっている。 |
珈琲店タレーランの事件簿3 心を乱すブレンドは |
岡崎 琢磨 | 宝島社文庫 | 読んでいくと副題の「心を乱すブレンドは」の意味が徐々に分かってくる。 |
銀二貫 | 高田 郁 | 幻冬舎文庫 | テレビドラマで放映していたので、再び読んだ。次々に災難が降りかかるものだと思う。まさしく七転び八起き。 |
ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと繋がりの時 |
三上 延 | メディアワークス文庫 | 本の謎ときの他に、お母さんのとの関係、そしてまた一波乱二波乱ありそう。次回が楽しみ。 |
モチーフで読む美術史 | 宮下 規久朗 | ちくま文庫 | 西洋絵画は特にキリスト教に関するものはお約束事がたくさんある。鑑賞するのにそれを知っているかいないかでは、楽しみ方が違うでしょう。 |
みおつくし料理帖 美雪晴れ |
高田 郁 | 角川春樹事務所 | 主人公の進む道がだんだん見えてきた。周りも良いように展開していくようだ。しかし、また一波乱もあるのかな。 |
孤鷹の天 上下巻 | 澤田 瞳子 | 徳間書店 | 奈良時代、大学寮で学ぶ青年たちが主役。国を良くする官吏になるために大いなる理想を持って勉学に励むが、恵美押勝や道鏡などの政争に巻き込まれていく。主人公は決して格好良くない。しかし、迷いながらも少しづつ前を進んでいる。歴史は知っているがドキドキしながら読んでいた。 |
傍聞き | 長岡 弘樹 | 双葉文庫 | 表題を含む短編ミステリー集。最後に「あっ!」と落ちがやってくる。見事な展開、伏線。 |
限界集落株式会社 | 黒野 伸一 | 小学館文庫 | 限界集落言われる行政も見放している地方の寒村が舞台。「どんと来い、TPP。」と本の帯に書かれていたのにひかれた。登場人物の目線で各章が描かれている。負け組と言われた人たちが力強く粘り強く再生し、逆転ホームランを放つ。どん底に落ちてもまた粘り強く這い上がるパワーはかっこいい! |
インフェルノ 下 | ダン・ブラウン 越前齢弥 訳 |
角川書店 | 私も含め多くの読者が「えっ!」と下巻の展開に驚いたであろう。もう映画化が決まっているらしい。本には関係のある建物の写真が載っているが地図とかあるともっとわかりやすいと思った。映像として数々の作品、建物を見て見たい。 |
図南の翼 | 小野 不由美 | 新潮社文庫 | 前々作の「風の万里黎明の空」で登場した供王。毒舌ではっきりものをいう女王。その王が玉座につくまでの話。王になりに苦難の道を進む少女の覚悟。いろいろな試練から大きく成長していく。王座は座るものではない。背負うものである。 |
いつまでもショパン | 中山 七里 | 宝島社文庫 | 音楽の素養がなくてもそうなのかと思わせてしまう、音楽表現。CDを聞きながら読書もいいかもしれない。主役の少年の葛藤に爆弾テロをからませて、探偵役の岬洋介の推理よりも温かい心にずしんとくる。 |
内臓とこころ | 三木 成夫 | 河出書房新社 | 子どもの成長を内臓感覚の成り立ちから説明していく。解剖学の観点から説明なので難しいし、あっと不快になることもあるかもしれない。半面、あぁそうなのかと気が付くことも多い。 |
ifの幕末 | 清水 義範 | 集英社文庫 | 架空の想定ながら、他の部分がすごくリアリティがあるので、面白く、どんどん引き込まれてしまう。うまい具合に知的好奇心をくすぐってくれる。 |
インフェルノ 上 | ダン・ブラウン 越前齢弥 訳 |
角川書店 | 今回の作品は最初から危機一髪。主人公ラングドンの記憶を紐解くように、読者も謎解きをしている。下巻が待ち遠しい。(図書館から借りているので) |
封印された日本の離島 | 歴史ミステリー研究会 編 | 彩図社 | 日本には多くの離島がある。本の帯に書かれた「怖い島、ヤバい島」に惹かれ、購入。歴史に抹殺された島、歴史に翻弄された島、昔から神々に守られ、変わった風習を守る島。1つの島に4ページを割いて書かれているので、読みやすい。 |
陰陽師 酔月の巻 |
夢枕 獏 | 文藝春秋 | 今回は若き道長が登場、蘆屋道満も全面に登場してくる。牽牛と織女も出てきて多彩な展開。 |
掏摸 | 中村 文則 | 河出書房文庫 | スリが大きな犯罪に引き込まれていく。アウトローな男の葛藤。こういう作品は苦手だった。この作品には続編みたいなのがあるらしい。絶望が救いになるのか?次を読むか思案中。 |
十二国記 丕緒の鳥 |
小野 不由美 | 新潮社文庫 | 十二国記の外伝、短編4作品。下級官吏の悩み、奮闘、彼らを見守り、家族や友人。フィクションだけど、現実社会でもありうる普遍的な葛藤がそこにある。短編だけど、重厚な作品だった。 |
苦しまない練習 | 小池 龍之介 | 小学館文庫 | 最近、自己嫌悪の連続、何とか抜けたいと思うが、どうにも変えることができない。その打破のきっかけを探そうと読んでみた。だけど、無理だった。作者が自分自身の矛盾を赤裸々に語っているところはすごいと思った。 |
短劇 | 坂木 司 | 光文社 | 世にも奇妙な話風短編小説。今までの坂木作品ファンにとっては「えーっ!」という作品が並ぶ。今までの作品は日常の謎を解いていくミステリーで、主人公の周りには温かい人間関係があり、成長を見守っていく話だったり、自分の弱さや狡さを真摯に向き合う話が多い。しかし、この『短劇』は結構ブラックな話やシュールな話が多い。本当に驚いた。 |
龍のすむ家 | クリス・ダレーシー 三辺 律子 訳 |
竹書房文庫 | イギリスのファンタジー小説。ちょっと子供向けかな?動物愛護と龍というファンタジーを合わせたもの。感動と書かれていたが、私には向いていなかった。子供の純真さがないという事か? |
闇彦 | 阿刀田 高 | 新潮社文庫 | 著者の自叙伝的な小説。神話の世界と話の語り部の世界が怪しく繋がる。 |
風の中のマリア | 百田 尚樹 | 講談社文庫 | オオスズメバチの働き蜂マリアが主役。嫌われ者のスズメ蜂が主役とは面白い視点だと思った。虫の殺し屋に感情移入してしまい、ドキドキする場面もある。虫が嫌いな人は読むのが無理かも。スズメバチの一生、自然の営みがよくわかる科学小説だ。 |
バチカン奇跡調査官 終末の聖母 |
藤木 稟 | 角川ホラー文庫 | キリスト教以前の中米の文化、宗教も絡んできて、面白かった。新しいキャラクターも出てきて、新たな展開が期待できる。 |