読書記録(2020年)


2020年に読んだ(読み終わった)本を紹介します。
最近読み終わった本が上に書かれています。



  本の名前 作者 出版社 感 想
82 弱虫の生きざま 亀田 恭平 KADOKAWA テレビの情報番組で紹介された本である。生物学者だと思ったが、生物好きなITエンジニアである。昆虫も動物も植物も欠点がある。弱者が生きる知恵や仕事を乗り切る智恵が満載で著者の解説もわかりやすかった。
81 薬も過ぎれば毒となる
薬剤師・毒島花織の名推理
塔島 郁 宝島社文庫 薬剤師をテレビドラマでも主役にしたものがあった。薬のこと、医者との関係などよくわかる。患者の方も薬に対して関心を持たなくてはいけないと思った。
80 知識ゼロからの
西洋絵画入門
山田 五郎 幻冬舎 美術関係の番組を見ていて気になる作家や絵画のこと、人間関係などが良く分かった。山田五郎さんの『専門家ではない』と言っている解説がとても分かりすかった。
79 日々是好日 森下 典子 新潮文庫 副題は「お茶が教えてくれた15のしあわせ」である。樹木希林さんが出演した映画である。映画は見てなかったので、気になった作品である。テレビで放映されたら、ぜひ見てみたい。著者のお茶を習い始めてから今に至る道筋が書かれている。彼女の不器用さが自分を見ているような感じがした。
78 ビブリア古書堂の事件手帖U
扉子と空白の時
三上 延 メディアワークス文庫 今回は横溝正史の作品にまつわる事件。プロローグとエピローグには高校生になった扉子が出てくる。事件は扉子が生まれる前に事件が始まる。事件の現場は横溝正史の小説さながらの家族関係で複雑である。最初は解決ができなかったが、10年後に新たに謎解きが始まる。
77 泣くな道真
大宰府の詩
澤田 瞳子 集英社文庫 菅原道真が大宰府に流されたところから話が始まる。大宰府の役所の怠け者役人や市井の人たちと関わることにより、変わっていく。大宰府の金銭不正を解決すするため、一肌脱ぐ。最後に元門人で今は藤原氏の手先のような人が大宰府にやってくる。その時の彼をやりこめる場面がとても格好良かった。
76 くらべてわかる国芳vs芳年 日比野 健司 敬文舎 私は国芳の浮世絵の粋さが好きである。芳年の浮世絵も魅力的であるが、ちょっとエグイ感じである。血まみれで猟奇的である。芳年は晩年精神を病んだらしい。また、展示会があったら、見に行きたいと思った。
75 いちねんかん 畠中 恵 新潮社 「しゃばけ」シリーズの最新刊。旦那さんとおかみさんが一年間、遠出の旅に出た。後を任された若旦那に次々と難題や事件が沸き上がる。大きく成長していった若旦那が心強く感じた。
74 遺跡発掘師は笑わない
勤王の秘印
桑原 水菜 角川文庫 発掘ミステリーの第10弾。幕末と思いきや、平家、安徳帝の秘密にたどり着く。主人公の周辺に大きな不気味な変化がくるらしい。
73 子規を「ギャ句”」る 夏井 いつき 光文社新書 正岡子規の俳句を一文字二文字をもじって「ギャ句”」を作る。投稿によって作られている。こんなに子規をギャグっても良いのだろうかと思ったが、ギャグるためには元の句をしっかりと理解してないとできない。子規の句をいくつも知ることができて良かった。投稿した皆さんは言葉をよく駆使していると感心した。
72 細菌ホテル 文 キム・ソンファ
クォン・スジン
絵 キム・リョンオン
訳 緒川なと
日本語監修 岡田晴恵
金の星社 前から気になっていた絵本。人間の体をホテルに見立てて、細菌の世界を描いてる。体の中でどんな生態なのか。どう役立っているのか。病気を起こす細菌や抗生物質の攻防もわかりやすかった。孫たちも興味を持つだろうと買ったが、今度来るときはいつだろう。
71 うき世櫛 中島 要 二葉文庫 二親を亡くして、職をなくして、死のうとした少女は髪結いの師匠に拾われ弟子になる。時は江戸後期天保の改革の頃、庶民の生活を締め付けにかかる幕府。髪結いもご禁制の時代。不器用な少女がいろいろな人と知り合い、成長していく話である。髪結いの師匠の気風の良いこと、格好いい。
70 かたづの! 中嶋 京子 集英社文庫 舞台は南部藩(枝藩)の女城主と一本角のカモシカのはなし。カモシカが死んでからは一本角がお守りになり、女城主と藩を守る。「戦いで一番大切なのはやらないこと」このことは今の世界でも大切なことと思う。時代小説と思いきや、遠野が舞台になったり、河童が出てきたり、片角が不思議な力を出すなど、ファンタジー要素を織り込んでいる。
69 大河の一滴 五木 寛之 幻冬舎文庫 コロナ禍で読まれた本と紹介されたので読んでみた。視点を変えてみると違う景色が見えるのだと思った。また時期を替えて読んでみると違う感覚があるのかもしれない。
68 ぴんぽんぱんふたり話 瀬戸内 寂聴
美輪 明宏
集英社文庫 二人の対談集。信仰と宗教について、死生観、三島由紀夫について二人が語り合う。ページの下に人物、事柄の解説もありわかりやすい。この文庫は今年刊行されたが、もとは20年前に対談された内容だ。しかし、古ぼけた感はない。真理は変わらないのであろう。20年の間、震災があった。今年はコロナ禍が続いている。また二人の対談を聞きたいと思った。
67〜63 怪盗ルパン伝
アバンチュリエ1〜5
森田 崇
原作モリース・ルブラン
小学館 出版社を替えて刊行された。少年探偵ボートルレの活躍。失敗を経験し、成長していく。彼の目線で書かれている。奇巖城を巡る謎解き、攻防そして悲しい終末。読みごたえがあった。
62〜57 新訳アルセーヌ・ルパン
アバンチュリエ1〜5
森田 崇
原作モリース・ルブラン
講談社 アバンチュリエとは冒険者という意味。娘から借りたマンガ。強欲の金持ちから華麗に鮮やかに盗む。警察をコケにするところの面白いが女の人に弱いところがウィークポイント。
56 猫君 畠中 恵 集英社 猫又が主役、登場人(猫)物はほとんど猫又。ちょっと設定や世界観が分かりづらかった。
55 異世界居酒屋 のぶ 蝉川 夏哉 宝島社文庫 異世界の繋がった居酒屋という設定が面白い。料理はこちらの世界では普通の料理だけど、異世界だとその料理は新鮮ではまってしまう人続出で大繁盛。ちょっと変わったグルメ小説。
54 なくしてしまった魔法の時間 安房 直子 偕成社 安房直子コレクション1。この本は友人から紹介された児童書である。初めて読んだけど、懐かしい読後感だった。読む年代によって感じることが違うのではないか。
53 鏡花あやかし秘帖 今 市子
原案 橘みれい
Gakken この本が「花」「月」の巻の前に書かれていた本。前に不思議だと思ったことが出ていた。怪しい世界が良く表れている。
52 ジヴェルニーの食卓 原田 マハ 集英社 マティス、ドガ、セザンヌ、モネの巨匠にまつわる短編集。画家自身が主人公や語り部ではなく、その周辺にいた人たちだ。セザンヌに手紙を出すタンギー爺さんの娘。タンギー爺さんとはパリで貧しい画家たちをしていた画材店のオヤジである。手紙によってストーリーテーラーになって、当時のパリの絵画界の様子も垣間見れる。画家たちを見守る人たちの優しい視線が印象的だった。読後感が良かった。
51 鏡花あやかし秘帖 月 今 市子
原案 橘みれい
Gakken 原案の橘みれい氏は亡くなったそうだ。どんな方だったかは不明だ。新人編集者はあやかしに魅入られる体質のようだ。いろんなものに取りつかれる。題名では鏡花だが少し影が薄いように感じる。
50 後宮の烏4 白川 紺子 集英社文庫 宮中にうごめく黒幕。ページの初めに地図が出てくる。いつも違うなと思った。神話がでてくる。神話はこの話の世界観に繋がっているらしい。
49 世界一わかりやすい
俳句の授業
夏井 いつき PHP テレビでも有名な作者が編集者相手に対談形式で教える。私も今年ステーホーム中に俳句を始めた。俳句つくりのために「俳句のタネ」をみつけること。それと季語を取り合わせるということである。私は今まで季語を中心に考えていた。そういうやり方、一物仕立てであるが、それは類句も多くかぶることも多いので難しいらしい。「俳句のタネ」を見つけること、今あるものを深い掘り下げることが大切だと思う。まだまだ勉強が必要である。
48 鏡花あやかし秘帖 華 今 市子
原案 橘みれい
Gakken 百鬼夜行抄の明治時代版のような感じ。事件に巻き込まれるのは若手編集者。周りには怪しい人たちがいっぱい。作家 泉鏡花と若手編集者が奇怪な事件に挑む。本当に怖いのは人間である。
47 大人の探検 古墳 大塚 初重 実業之日本社 編集者相手に古墳の権威大塚先生がわかりやすく、対談形式で説明している。まだわからないがたくさんあるから面白い。大塚先生の戦前、戦争中の体験が先生の人生観を大きく変えたと言っている。科学的根拠に元ずく歴史という言葉がおおきく響いた。
46 秋山善吉工務店 中山 七里 光文社文庫 どんでん返しの名手である作者が心温まる家族の話と聞いて興味を持った。父親が火災で死ぬ。親子三人がじいちゃんの家に身を寄せるところから始まる。このじいちゃんは昔気質の頑固おやじ。筋はきちんと通すことにより、親子の心を変えていく。しかし、話は火災原因が放火殺人を疑う刑事がでて、攻防戦になる。最後まで格好いいじいちゃんである。映像化されたら、だれが良いかと妄想しながら読んでいた。
45 たゆたえども沈まず 原田 マハ 幻冬舎 時代は明治初期フランスにわたり、浮世絵などを売り込んだ日本人とゴッホ兄弟の交流を描いている。世間には認められていない画家のゴッホ。彼を支える画商の弟。不器用までも愛情、それの裏返しの確執。自殺で終わるゴッホ。責任を感じ、心を病んで後を追うように死んでしまう弟。残された家族を見守っていく日本人画商。運命の時代に翻弄されるが、後世に評価されるゴッホ。まるでセーヌ川に流されるけれども、ゆらゆら揺られながら沈むではなく、時期を待っているような感覚を覚えた。
44 侠飯 6
炎のちょい足し篇
福澤 徹三 文春文庫 今回のターゲットは、引きこもりの自立支援施設。しかし本当の狙いは大企業の贈収賄事件だった。潜入捜査官は事件だけではなく、引きこもりの若者の更生を導く。今回も全くカッコいい。
43 日曜俳句入門 吉村 純 岩波新書 コピーライターの著者が俳句の魅力を語る。日曜俳句とは新聞、雑誌、テレビ等のメディアに自分の作品を投句して、選を受けるということをいう。日曜俳句の魅力、それを続け方、ルールなどを具体的な例を挙げて語っている。自粛生活で拙いが俳句を詠むことを始めた。残念ながら、我が家がとっている地方紙には、投句欄がなかった。もうすでに句会に参加している方の作品が掲載されている。句会に入るのは敷居が高いので、投句ができるメディアに投句しようと思う。他人の句を鑑賞することもとても参考なる。どうやって自分の血や肉にしていくかが、課題である。本の最後には東日本大震災の時に、各新聞の俳句欄に震災や原発事故のことを読まれている。その俳句を読んで胸が熱くなった。
42 宮廷神官物語 十一 榎田 ユウリ 角川文庫 いよいよクライマックス!鶏冠が記憶喪失になる。天青が成長をして、敵の苑遊の助けを借りて鶏冠を助ける。苑遊の秘密も明かされる。慧眼と人の世の関係を皆が悟るようになる。慧眼を頼りすぎてはいけないのだ。
41 古池に蛙は
飛びこんだか
長谷川 櫂 中公文庫 芭蕉の句を巡り、様々な解釈があった。「古池や」の句は蕉風開眼の作。景色を見ただけの句ではなく芭蕉の心の中を映し出した句であった。その後の俳人たちの芭蕉に対しても評価もいろいろある。最後の狂言仕立ての「古池蛙」「雛盗人」はとても面白くわかりやすかった。俳句の解釈の奥深さを知った。
40 宮廷神官物語 十 榎田 ユウリ 角川文庫 今度の魔の手は鶏冠にせまる。幼いときに生き別れた弟は悪の手中に。助けるために運命に翻弄される。
39 聖☆おにいさん18 中村 光 講談社 今回も新しいキャラが出てきて、天界地上界入り乱れて大騒ぎ。元の神話が分かればもっと面白いだろう。実写ドラマ第三シーズンも楽しみである。
38 天涯の楽土 篠原 悠希 角川文庫 和製古代ファンタジー。九州地方を舞台に権力抗争と平穏な世界を求めて、旅をする。呪術を使い不思議世界を見せている。地名は古代九州、および古事記を彷彿とさせるなど、歴史好きもファンタジー好きも満足させている。展開は早い。
37 俳句の図書室 堀本 裕樹 角川文庫 俳句の名作を季語や技法をもとに解説を受けながら、味わう。人の作品を味わうことの大切さを知った。解釈も味わう人によって全く違う解釈になることも面白い。奥深い。私も作ることだけではなく、作品を知ることも大事にしたい。
36 心霊探偵八雲
ANOTHER FILES
 沈黙の予言
神永 学 角川文庫 結局、怖いのは幽霊ではなく人間の暗い心である。復讐劇が始まる。
35 大谷の里 伊東 稔浩 芝印刷所 この本の存在を知ったのは、大谷のある大正寺の建造物などの説明文に「大谷の里より」と書かれてあったからだ。検索したら図書館にあったので借りた。大谷川放水路、麻機遊水地、巴川、七夕豪雨、沼のばあさんは単独では知っていたが、大正寺を中心に繋がっていることを知った。大谷川放水路の建設が簡単でなかったことを知った。このほかに久能山との関係、清水次郎長、大岡越前(寺社奉行)の関係も興味深かった。郷土の歴史が知ることができて良かった。
34 ホームズの娘 横関 大 講談社文庫 泥棒と警察と探偵、三つ巴の関係が思わね化学反応がうまれる。その中にLの一族の異端の叔母がまさしくホームズの敵、犯罪プロジューサー・モリアーティとして、再登場。これだけでは済まない感じ。
33 風神雷神 下 原田 マハ PHP研究所 天正遣欧使節団と宗達が日本を旅立ってから3年余りの航海。船出してすぐに信長は暗殺されている。何も知らない一行。イタリアに行きバチカンで教皇に合い、宗達は若き日のカラバッジョに合う。この出会いは宗達の絵師としての覚悟ができていく。日本に帰ってからの遣欧使節団は数奇な運命をたどる。あるものは殉教しあるものは棄教する。そして、宗達と一番仲が良かったものはマカオに亡命する。宗達とカラバッジョとの関係のあるものを現在の研究者が紐解き始める。年月とはるかに超えた壮大な謎解きにである。
38 むすびつき 畠中 恵 新潮社 しゃばけシリーズ。今回のテーマは「輪廻転生」「生まれ変わり」である。死より怖いものは仲間と別れること、あんこが不得意な菓子職人の栄吉だが、甘いものは成長していないが、甘辛い団子を完成する。しかし、それより作り手としての成長が大きく感じた。
37 まんぷく
料理時代小説傑作選
宮部みゆき・畑中恵 他 PHP研究所 6人の女性時代小説化による「料理」に特化したアンソロジー。6人6様の切り口で料理する。
36 あきない世傳
爆布篇
高田 郁 ハルキ文庫 この話と読むとこの言葉がでてくる。『禍福は糾える縄の如し』。まさにジェットコースターのように展開する。疫病の流行はまるで今の私たちのようだ。終息したら、知恵を合わせて盛り返す。しかし、良いときには将来の悪い芽も隠れている。新たな出会いと思いがけない再会。最後のページで、ドーンとそこに落ちてしまった。これこそが最大級の危機になる予感。次回が待ちきれない。
35 神様のコドモ 山田 悠介 幻冬舎文庫 神様の留守中に神様のコドモがこっそりと手を下す。ほっこりしたり、まったくブラックだったりのショートショート。読み始めたときはあまり面白く感じなかったが、読み進めると話の種類の多様さが加速し始めて面白かった。
34 もういちどベートーヴェン 中山 七里 宝島社文庫 主人公の岬洋介が再び音楽家に覚醒する。司法試験をトップで合格したが、まだ本当の自分を見つけずに模索していた。そのに殺人事件を調べることになる。岬洋介の推理がさえるともに、自分が本当に求めていたこと自覚する。そして、掛け替えのない友人にも出会う。
33 風神雷神 上 原田 マハ PHP研究所 今回の舞台は日本の安土桃山時代。俵屋宗達と天正遣欧使節、織田信長、キリスト教布教の思惑が合わさって展開する。俵屋宗達は天正遣欧使節団とローマに行けるのだろうか。あまり書くとネタバレになるが、下巻が気になるところだ。図書館から借りたので、下巻は手元にない。待ち遠しい。
32 芸人と俳人 又吉 直樹
堀本 裕樹
集英社文庫 月刊すばるの企画として、俳人堀本裕樹が対談形式で又吉直樹に講義する。読んでいて私も俳句を詠んでみたいと思って、歳時記を買った。
31 浮雲心霊奇譚
血縁の理
神永 学 集英社 今回は浮雲の出生の秘密が明かされる。八十八にも新たな展開。みんな自分の心に素直に向き合い始める。
30 駒姫
三条河原異聞
竹内 涼 新潮文庫 秀次が謀反の疑いで自死。そして、妻子39人が三条河原で処刑される。その中で最後に側室になった最上藩の姫を助けるために関心が奔走する。権力への妄執がすすむ太閤秀吉の晩年時の人間関係、思惑が入り乱れる。読んでいて結果が分かっているだけに、読んでいて苦しくなった。特に昨今の閉そく感が漂う時期なのでつらかった。若干15歳の駒姫は凛々しく美しく生きた。
29 半神 萩尾 望都 小学館文庫 1980年代に描かれた短編集。表題作の「半神」は衝撃的な内容だった。SFだが、哲学的な考え方があると思う。
28 とりぱん26 とりのなん子 講談社 ミクロとマクロに自然や日常を切り取っている。作者の優しい目線にほっとする。
27 最新調査でわかった
「日本書紀」の真実
総監修 瀧音 能之
巻頭特集監修執筆 関裕二
宝島社 神話を発掘調査で明らかにする。神話の中に隠された真実は何か。日本書紀は勝者の不都合な真実を覆い隠すように書かれていると思う。だから文献にほころびが生ずる。昔も今も権力者におもねる忖度があっただと思う。興味深く読んでみた。
26 完全保存版 日本刀
最新版完全ガイド
晋遊舎 今、刀剣女子と言われて、キャラクターと刀剣を合わせてみるらしい。私は刀剣本体よりは鞘や鍔などの装飾に興味がある。しかし、中身のほうも知ろうと思って読んでみた。刀工の匠の技、刀と武将との関係、曰くのある刀のこと、面白かった。たたら製鉄と日本刀の関係も書かれていた。多面的に日本刀のことが知れて良かった。
25 歴史道
家紋と名字の日本史
週刊朝日MOOK 以前読んだ「日本文様解剖図鑑」から家紋に興味を持った。武将によっては紋をいろいろと持っていたことに驚いた。
24 憂国のモリアーティ 11 原案 コナン・ドイル
構成 竹内良輔
漫画 三好輝
集英社 今回はホームズ側から。ワトソンの婚約者メアリー登場。訳アリの展開。
23 災害と生きる日本人 中西 進
磯田 道史
潮出版社 国際日本文化研究センターの国文学者と歴史学者の対談集。先人の知恵を現代に生かせるか。万葉集は史書に著せないことの多くをうたわれている。これはすごく鋭い真実であろう。先人たちは災害国日本をどう生き、乗り越えてきたのか。私たちは現在の困難な状況を乗り越えられるだろうか。真価が問われる。
22 日本の文様解剖図鑑 筧 菜奈子 エクスナレッジ 私は神社やお寺に行くのが好きだ。自社の建物、彫刻を見ることで日本の文様に興味を持った。文様の意味を知れば知るほど、興味がもっと深くなる。また神社やお寺に行って文様を見ることが楽しみである。
21 ジーヴズの事件簿
大胆不敵の巻
P・G・ウッドハウス 文春文庫 本の帯に「皇后陛下もご愛読」(現 上皇后陛下)の言葉を見たので購入。舞台は20世紀初頭。ロンドンに住むお金持ちのボンボンとその友達が巻き起こす問題ごとを執事が解決する。ちょっと意地悪で有能な執事が魅力。映像化するとどういう役者になるのだろうか。
20 いなしの智恵 涌井 雅之 ベスト新書 この本は静岡にある地球環境市ミュージアムで紹介された。気になって読んでみた。「いなす」という考え方は」欧米にはない。欧米の考え方は自然を征服するという考え方である。日本社会は昔から自然と寄り添いながら、生きてきた。エコロジーとエコノミーとの融合は可能なのか、これは人類すべてのテーマだろう。
19 自選作品集
ハトシェプスト
山岸 涼子 文春文庫 古代エジプト王朝唯一の女ファラオ、ハトシェプスト。数奇な運命、陰謀に嫉妬に裏切り。そして不思議な力を持つイシス。そして隻眼の王ホルス。思わず不思議世界に引きずり込まれる。
18 オリンピア・キュクロス4 ヤマザキマリ 集英社 今回のキーワードはプロレス、そして昆虫のヘラクレスオオカブト。タイムスリップは現代と昭和の時代を行き来する。親と子の葛藤と自分の生き方を切り開く若者の姿を描いている。
17 人体キャラクター図鑑 坂井 建雄 監修
いとうみつる イラスト
日本図書センター 児童書ということでキャラが実態をわからなくしていないのか心配。
16 気象キャラクター図鑑 筆保 弘徳 監修
いとうみつる イラスト
日本図書センター このキャラクター図鑑のシリーズを何冊か持っている。キモかわいいキャラが案内する。天気予報のことで今更聞けないことが分かりやすく書かれている。
15 動乱!江戸城 浅田次郎、火坂雅志ほか 実業之日本社 歴史小説、時代小説の名手たちの競作短編集。江戸城内外で起こった事件や騒動、権力闘争をそれぞれの著者の視点で書かれている。視点が違うと見えるものが違ってくる。読みごたえがあって面白かった。
14 ことり 小川 洋子 朝日文庫 『人間の言葉は話せないけど、小鳥のさえずりを理解する兄と、兄の言葉を唯一わかる弟』まずこの設定に引き付けられた。兄は死に弟は「ことりの小父さん」と呼ばれるようになる。この兄弟は不器用ということではなく『取り繕えない人』。だから気づくことができる。優しく繊細な部分を持っている。読んでいてとても切なく苦しくなった。私たちは『取り繕える』から、とても傲慢である。ことりたちはその違いを知っているのだ。
13 万葉恋づくし 梓澤 要 新潮文庫 大伴家持を中心に万葉の世界を歌で綴る。奈良時代は権力闘争もあり、飢饉があり、疫病が流行り、世情も人心も不安定な時期。その中で不器用に恋に生きる人たちが書かれている。その姿が滑稽だったり、いじらしく愛らしくもあったりする。
12 氷獄 海堂 尊 角川書店 表題を含む4つの中短編。年代別に書かれている。本題のアナザーストリーである。表題の「氷獄」はバチスタ事件のその後、新人弁護士と犯人との関りを書かれている。医療裁判の警察検察弁護士とのせめぎあいが書かれていて、興味深かった。
11 任侠病院 今野 敏 中公文庫 任侠シリーズの第3弾。傾いた病院を立て直す。映画の配役の西田敏行と西島秀俊を思い浮かべながら読むと映像が浮かんでくる。面白くすらすらと読める。
10 宮廷神官物語9 榎田 ユウリ 角川文庫 今回は本編の外伝。神官書生達と下働きの少年との身分を超えた友情と活躍。櫻嵐姫と紀希との存在も大きい。
鳳は北天に舞う 篠原 悠希 角川書店 一難去ってまた一難。大きな外敵が迫ってくる。その中で後宮でも大問題が持ち上がる。主人公の成長と使命への自覚も描かれる。一つのミッションは果たされたが、まだまだ解決されてはいない。次はどうなるのだろうとドキドキわくわくする。今回は鷹のホルシード、天狗たちの活躍も目が離せない。
鳥肉以上、鳥学未満 川上 和人 岩波書店 タイトルの面白さにひかれて、図書館で借りた。鳥の構造を鳥肉に置き換えて、鳥の秘密を解き明かす。説明に作者特有のオヤジギャグ風の例えが微妙に面白い。
ベルサイユのゆり
マリーアントワネットの花籠
吉川 トリコ 新潮文庫 ベルばらではなく、百合。百合はブルボン王朝の紋章である。マリーアントワネットをめぐる女たちの語りで綴られる。世界中で嫌われた王妃について、熱い思いを語り、王妃像を見せてくれる。シャルロット王女の証言からみると、娘の見る目が厳しいが興味深い。
短歌と俳句の五十番勝負 穂村 弘
堀本 裕樹
新潮社 歌人と俳人の二人が同じお題で歌と句を作る。各界の著名人がお題を出す。歌と句の作り方の違いや二人のお題のとらえ方が違うのが、興味深くおもしろかった。
ヒポクラテスの憂鬱 中山 七里 祥伝社文庫 前回研修医だった主役が助教になった。周りの人たちにもまれて成長した。若手刑事とのコンビで突っ走して司法解剖の穴をつく犯罪を解決する。
光秀の定理(レンマ) 垣根 涼介 角川書店 「信長の原理」に次いで読んでみた。光秀は今年の大河ドラマの主役である。この本のメインが本能寺ではなく、若い頃の苦悩してきた時期である。そこには剣術家と博打をする坊主が共にする。その中から成長していく姿がすがすがしい。
桜木杏、俳句はじめてみました 堀本 裕樹 幻冬舎文庫 俳句初心者の主人公が母に連れられて句会に参加。小説なので普通入門書よりわかりやすい。句会や吟行の様子もわかりやすい。四季折々のことから、恋の行方もあって、楽しめる。俳句を作ってみたいが、なかなか難しい。
アルキメデスの大戦 佐野 晶
三田紀房 原作
講談社文庫 同名の映画の小説版。展開も早くサクサクと読める。戦艦大和と天才数学者との対決。世の中は巨大戦艦から空母の時代に変わろうとしているが、まだ日本は巨大戦艦にこだわっていた。数学の力で戦争は回避できるのか。
珈琲店タレータンの事件簿6
コーヒーカップのいっぱいの愛
岡崎 琢磨 宝島社文庫 亡くなった大叔母の秘密を探っていく。そこにはコーヒーと絵に関わる愛があった。愛は次に繋がっていく。主人公たちの恋の行方もホッとする。



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