本の名前 | 作者 | 出版社 | 感 想 | |
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10 | 寂聴つれづれ草子 | 瀬戸内寂聴 | 朝日新聞社 | 1991年に出版されたもので寂聴さんが70歳代に書かれたものである。始め徒然草は面白くなかったと書かれている。その後大人になって読み返すと面白く魅力を感じ、親しみを感じると書いている。徒然草の寂聴風解説書として読むと面白い。 |
9 | 騙る | 黒川 博行 | 文春文庫 | 古美術業界を舞台に人を欺こうとする。貴重なものに安く買いたたいて儲けようとしたり、安物を売りつけたりする。結構驚かされる作品であった。 |
8 | アウトロー俳句 | 北大路 翼 編 | 河出書房新社 | 新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」のアンソロジー。歓楽街の住人の本音の言葉が紡がれている。有季定型ではない句が多い。内容は「?!」というのもあるので、刺激的である。 |
7 | 富士山で俳句教室 | 堀本 祐樹 | 角川文庫 | 句友から紹介された本である。亡き主宰の句も載っている。富士山の句の紹介のほか、俳句のイロハも教えてくれる。図書館で借りたが、買って手元に置いて読み返したいと思った。 |
6 | ことばの歳時記 | 山本 健吉 | 角川ソフィア文庫 | 季節の言葉、季語は日本の風土に根付いた言葉であると再発見できる。季語を使いこなすには、まだまだ難しい。 |
5 | 現代俳句V | 島村 正 | 「現代俳句V発行所」 | 亡き主宰の最後の本である。エッセイもあり、先達の俳句の紹介、主宰の俳句と圧倒さる本であった。 |
4 | 古池に 飛びこんだのは なにガエル? |
稲垣栄洋 | 辰巳出版 | 副題に「短歌と俳句に暮らす生き物の不思議」とある。俳句にも多くの生き物が登場する。昔ほど今は生き物にとって生きづらい世の中なのか。昔も虫など違う虫と誤解されて詠まれていることもある。生態と相反するように詠まれていることもあり、興味深い。 |
3 | 赤ずきん、 アラビアンナイトで死体と出会う。 |
青柳碧人 | 双葉社 | 「赤ずきんちゃんシリーズ」の最新版。アラビアンナイト自体も奇想天外な何でもありの話だが、赤ずきんちゃんと合体させるとより一層ミステリーがパワーアップして展開する。 |
2 | 蔦屋 | 谷津矢車 | 文春文庫 | 今年の大河ドラマの主役蔦屋重三郎。ドラマとは細かいディテールが違うのかもしれない。単行本は10年前に刊行されて、文庫化に当たって改稿されたらしい。 |
1 | 香君4 遥かな道 |
上橋菜穂子 | 文春文庫 | 新しき香君の誕生である。王様も動かして国の仕組みも変えていく。 |