トワイライトエクスプレス 太平洋戦線２　−ラバウル航空戦−

１．前説

タイトルの通り、トワイライトエクスプレス社が発売した『太平洋戦線』の続編です。
パッケージに『旧日本軍機体収録数No.1』の文字が躍り、実際１９機種２４機体のデータが納められています。
これだけでも充分なボリュームがありますが、この製品からミッションが追加されています。
その中でもひときわ目をひくのが山本長官護衛ミッション。
いうまでもなく、連合艦隊司令長官 山本五十六元帥が前方視察中にアメリカ軍の迎撃にあって戦死した史実に基づいたミッションです。
このほか、ラバウル飛行場離着陸訓練ミッション、ヘンダーソン飛行場攻撃ミッションが用意されています。

２．ミッション紹介

前説で紹介したとおり、太平洋戦線２には３つのミッションが用意されています。
ここでは、このミッションを詳細に紹介します。

・ラバウル飛行場離着陸訓練ミッション

駐機中の零戦
駐機中の零戦
その名前の通り、ラバウルの飛行場を離陸して着陸するだけのミッションです。
ニューブリテン島のラバウル東飛行場を離陸して、ラバウル北飛行場に着陸するという簡単な任務です。
飛行距離も短く、迷いさえしなければなんの問題も発生しません。
飛行場には数機の零戦が駐機しているので、それを上空を航過するというのも一興でしょう。

・山本長官護衛ミッション

P38恐怖の襲撃
P38恐怖の襲撃
ラバウル飛行場からブーゲンヴィルまで山本長官の乗機である一式陸攻を護衛するミッションです。
米軍から"ワンショットライター"（そのココロはすぐ火がつく）と不名誉なニックネームをつけられた一式陸攻を護衛するのは、ただでさえかなり骨の折れる仕事。
しかも、ゲーム開始時点で山本長官の一式陸攻はすでに被弾した状態（煙を吐いている）なので、難易度はさらに上がります。
さらに恐ろしいことに、襲いかかってくる P38 の多いこと!!
護衛戦闘機である零戦21型７機（自機含む）に対し、P38 は16機。よほど正確に狙わないと弾切れで身動きがとれなくなってしまいます。
被弾したコックピットから山本長官機を望む
被弾したコックピットから山本長官機を望む
攻略のポイントとしては、護衛の定石通り、護衛対象の機体からあまり離れず、護衛対象に向かってくる敵機だけを攻撃すること。
P38 はエンジンが出火しやすいようなので、左右どちらかのエンジンを狙い撃ちすれば撃墜するのもさほど難しくありません。
また、P38 は決して機動性の高い機体ではないので、高速性を生かした一撃離脱が基本的な攻撃パターンなのですが、CFS の AI は一撃離脱という戦法を用いません。このため、１機ずつ確実に仕留めてゆけば、山本長官機を守りきることも可能でしょう。

・ヘンダーソン飛行場攻撃ミッション

P38の右エンジンを破壊
P38の右エンジンを破壊
山本長官撃墜に対してアメリカ軍のヘンダーソン基地に対して報復攻撃を行うという全く架空のミッションです。
空軍基地に対する攻撃ですが爆撃ミッションではなく、迎撃に出てきた P38 を片っ端から撃墜するというドッグファイトミッション。
護衛ミッションで思い切りドッグファイトできなかったという人はもちろん、特に山本長官護衛ミッションで護衛に失敗したらプレイ必須でしょう。

３．収録機体紹介

『太平洋戦線２　−ラバウル航空戦−』に収録されている全１９機種の紹介（というより単なるスクリーンショット）です。
収録数は全２４機体なのですが、塗装が異なるだけの機体については、当 HP のディスク容量の都合で省かせていただきました。
こうして並べてみると、なかなか壮観です。

　 二式陸上偵察機 夜間戦闘機「月光」
通称 二式陸上偵察機 夜間戦闘機「月光」
表記 Ts2 J1N1-R Ni-Shiki Riku Tei Ts2 GEKKO JPN Night Fighter
　
　 九四式水上偵察機 一〇〇式司令部偵察機
通称 九四式水上偵察機 一〇〇式司令部偵察機
表記 Ts2 Kawanishi Type 94-2 Recon Ts2 KI46-iii Dinah
　
　 局地戦闘機「震電」 零式艦上戦闘機三二型
通称 局地戦闘機「震電」 零式艦上戦闘機三二型
表記 Ts2 J7W1 SHINDEN (a)
Ts2 J7W1 SHINDEN (b)		 Ts2 Zero fighter Type-32 (a)
　
　 零式艦上戦闘機二一型 二式水上戦闘機
通称 零式艦上戦闘機二一型 二式水上戦闘機
表記 Ts2 Zero fighter Type-21 (a)
Ts2 Zero fighter Type-21 (b)		 Ts2 A6M2-N (a)
　
　 一式戦闘機「隼」 二式副座戦闘機「屠龍」
通称 一式戦闘機「隼」 二式副座戦闘機「屠龍」
表記 Ts2 HAYABUSA (T.Kato)
Ts2 HAYABUSA (S.Nango)
Ts2 HAYABUSA (33 Sentai)		 Ts2 TORYU
　
　 紫電二一型甲型「紫電改」 九三式中間練習機
通称 紫電二一型甲型「紫電改」 九三式中間練習機
表記 Ts2 Shidenkai (J.Taki) Ts2 Type 93 Trainer (a)
　
　 キ-８３遠距離戦闘機 特殊戦闘機「橘花」
通称 キ-８３遠距離戦闘機 特殊戦闘機「橘花」
表記 Ts2 KI-83 JPN Army Fighter Ts2 Jet Attacker 'KIKKA'
　
　 一式陸攻 F6F-3 / F6F-5 ヘルキャット
通称 一式陸攻 F6F-3 / F6F-5 ヘルキャット
表記 Ts2 Mitsubishi G4M1 Bomber 'Betty' Ts2 F6F-3 Hellcat 'Big Teeth I'
Ts2 F6F-5 Hellcat 'Checkers'
　
　 P-51D マスタング チャンスボート F4U-1A コルセア
通称 P-51D マスタング チャンスボート F4U-1A コルセア
表記 Ts2 P-51D Mustang 'Pacific Jaws' Ts2 F4U-1A Corsair 'Big Hog'
　
　 P-38 ライトニング 　
通称 P-38 ライトニング 　
表記 Ts2 Lockheed P-38 Lightning 　

４．総評

ミッションでは敵機として P38 が登場しますが、この P38、太平洋戦線２に収められた機体ではなく、CFS のものを使っています。せっかく P38 を収めてるんだから、そちらを使って欲しかったですね。
シナリオのバランスはかなり良いと思います。山本長官機護衛はかなり難しいミッションに属すると思いますが、決してクリア不可能というレベルではありません。
シナリオについて不満があるとすれば、収録機種の数を減らしてでももっと沢山のシナリオをプレイしたいというところでしょうか。
できることなら、太平洋戦線対応のシナリオ集なんていうのを、ぜひ発売してほしいですね。

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