愛犬の死
2010年2月 「真面目」なおやじ
愛犬「モモ」が永年15歳で亡くなりました。独り言に癒してくれたお礼も含めて書いておきたいと思います。
「モモ」は一昨年亡くなった、「チャコ」の子供としてこの世に誕生し、我々の癒し犬として良いパートナーでした。
「チャコ」の子供は5匹生まれましたが、夫々がもらわれて行き、最後にチビで弱々しい「モモ」が残っていましたが、
人に渡すほどの元気も無く、子供たちの要望で飼うことが決まりました。
「チャコ」と「モモ」は親子で過ごしておりましたが、時にはじゃれ合い、時には噛み合うような喧嘩をやっていたのを
思い出します。日をかざして親子で仲良く寝ている姿は、何事にも変えがたい癒しを我々に与えてくれました。
一言に15年と言いましたが、我々にとっては沢山の良い思い出が残っています。
今、もうこの世にはいない愛犬たちとの思い出を回想してみると、「チャコ」は親でもあるので、神経質で車に乗せると
酔い、体の調子が悪くなるので、あまり車には乗せて出かけることは出来ませんでしたが、「モモ」は天真爛漫で
何に対しても興味深く、我々といつも一緒でした。
ある時、池の側に鳥がとまっており、それを追い、自分も飛べると思ったのか真っ直ぐ池の中へ。。。、犬は泳ぐ
ことが出来るので、ずぶ濡れになりましたが、笑い話で無事に済ませることができました。
また、良く吼える犬で、家の前を通る人、犬には特にうるさく感じたと思います。ある時、大型の猟犬に吼え、その犬が
怒ったのか、噛まれ、二度、三度、振り回されたことがありました。噛まれた所から空気が入り、医者に駆け込む
事件もありましたが、通常であれば、噛み千切られても不思議ではありませんでした。
そこは、強運の「モモ」、これも軽度の怪我で済みました。
私の子供達が丁度高校生位で悩みが多い思春期であったことから、犬に悩み事を言っていたことも多く
あったと聴きます。子供たちにとっても癒しであり、文句も言わない聞き手になったことだと思います。
生き物を可愛がり癒しを得ることも覚えたと感じます。
子供達が巣立ち、寂しくなった分、「チャコ」と「モモ」を可愛がりました。
ある時、飲んで午前様になったことがありましたが、玄関で待っていたのです。その後、いつも私が帰宅するまで
待ってくれるようになりました。また「モモ」が待っている。可哀想！なんて思った時もありました。
私がパソコンをやっている側でいつも寄り添うように寝ています。布団にも一緒に入り眠ります。
「モモ」は同居人以上のパートナーだったのかも分かりません。
そんな「モモ」が、一週間前に「肝臓ガン」の宣告を受け、余命一週間と告げられました。気が動天しましたが、
「モモ」にとって何が一番なのか。。。考えました。
手術の方法もあるけれど老犬の為、痛い目をして治るかどうかも分からないより、我々に寄り添い延命するのが一番良いね。！
結果、点滴で延命することとしました。延命の為に何でもやってやりたい。永く生きてくれ。！
朝医者に預け、夕方まで点滴で栄養分を補い毎日延命しておりました。ご飯は食べ無かったので徐々に弱くなって
行くを感じましたが、それでも帰宅するとヨロケながら玄関まで迎えに出てきてくれたのは、生命の威力を
強く感じさせられ、涙が出るほど嬉しかった。 元気になったじゃん。！もう大丈夫かも。。！なんて錯覚するほどでした。
そうしている内にいつのまにか６日間が過ぎ、昨日、夕方から息の間隔が段々早くなってきたので、枕元に寝かす
ようにしました。耳元では荒い息が聞こえておりましたが、その内聞こえなくなり静かに。。
こちらを向いて、私を見つめながら亡くなり、小さな目をほんの少しだけ開いたままでした。
朝四時半でしたが、触ってみるとまだ温もりが残っているように感じ、息をしているようにも感じました。
目を閉じ頭を軽くなぜてやりましたが、辛かった分だけ安堵した顔に戻っており、「モモ」と呼ぶと起き上がって
くるようにも感じました。私も涙が出てきて止まりません。。。
悪くなってから娘と孫たちが見舞いにきてくれましたが、「モモ」は「チャコ」に逢いに行くのかなーと言って
いましたが、今頃は「チャコ」と広い野原で逢い、楽しくじゃれあっていることだと。。。
「モモ」は病魔に負けたのではなく、早く「チャコ」に逢いたかったのではないかと思います。
ありがとう「チャコ」、「モモ」お疲れ様でした。我々もいづれは他界することとなるけど、その時、逢って、
また散歩しようか。！ その時は道案内宜しくね！
寂しくなるけどそれまで一生懸命頑張るよ。。！
午後３時、閉館間際まで家で弔い、近くの火葬場に持ち込み供養しました。
その時見た「モモ」の顔は、今までに無い素晴らしい寝顔だったと思います。
さようら「モモ」、ありがとう。！！
2010.2.20 「真面目」なおやじ