●県政モニターサロンでのディベート●
投稿1 アルシュ(実際には実名で参加):
いまからあげる3つの道路・交通行政への提言は、国・地方の行政で促進できるよう税制面等でかなりの優遇処置をとった政策として活かして頂きたい内容です。
ロジスティック革命
高速道路を走るとトラックの多さに辟易とします。でもかたや働いてらっしゃる車、でかい事は言えません。一昔前の国鉄がJRになる前はこういった物流は貨物列車による輸送が主流でした。でも現在の流通・ロジスティックを考えると大量に・短時間に・多方面にとなるともちろん日本国内ではトラックがベストです。到底貨物列車で対応することは不可能です。でも、貨物列車の牽引している車両を見ると、コンテナすら積まれていない部分が多いです。よって貨物列車での輸送を極限まで活用してトラックによる輸送を抑えるべきです。
このトラック総量の通行量減少によるによるメリットは
1.渋滞の緩和
2.新たな道路の建設・拡幅の抑制
3.重大事故の減少
4.排ガス抑制
5.道路の損傷(わだち掘れ等)の軽減(重量税は比率からしてもトラック有利)
貨物列車での輸送に全額の国の補助を出しても1〜5を考えればおつりが来るんじゃないでしょうか。
電気自動車でクリーンな環境を!
この冬、トヨタで電気・ガソリン併用のハイブリットカーが発売されるそうです。値段としてはまあビックリする程ではないにしても、3割高位だと言うのでなかなか消費者は食らいつきにくいと思います。とはいえ燃費は2倍に向上するらしいので7年も乗れば差額分の元は取れそうです。問題は初期投資が高く購買意欲が問題です。マークを買うつもりがビスタになってしまうでしょう。事業所には保有台数の何パーセントかを義務づけ、また税金面で優遇し購入の推進を図るそうです。まあガソリン車の1割高位に設定できるように、交通事故の件数でイメージを落としている静岡県として税制面等での優遇処置を講じて名誉挽回別の面から図って見るのもどうでしょうか?
第2東名自動車道
一部着工の始まっている第2東名自動車道。全線6車線以上を確保するそうです。しかも走行車線・路側帯ともに従来よりも広めに取るとか・・・。確かに快適な走行、将来の一層の交通量の増加を考えると必要なのかもしれません。しかし、間違いなく第1東名よりも山側に建設される第2東名はどうしても自然破壊は避けられません。とすると最低限4車線で我慢する必要もあるのではないでしょうか?さらにはテーマパークなみのサービスエリアを考えているらしいが、これも自然保護を考えていない証拠です。山野を切り開き、動植物の生態系を破壊する。申し訳程度の獣道用トンネル。第2東名のPRパンフには自然に優しいとうたわれているが、まさしく詭弁に他ならないと思います。また建設にかかる工費はどこから出るのか?血税と無期償還の高速道路料金からであることを考えると、建設規模の再考を願ってやみません。
以上私のホームページでも訴えている内容です。無責任な発言の部分もあるかとおもいますが、いかがでしょうか?
とまあこんな感じでスタートしました。そしてさっそくのレス!ここでは許可を頂いた方の意見を参考に紹介します。以下、私の文章はミドリ、レスは茶色とします。
投稿2 藤枝市△△さん:
私は第2東名の6車線建設について賛成です。理由は,
1.静岡県山間部の産業育成,特に人口過疎地域に通るメリットは計りしれないと思います。
2.現在の東名高速バックアップ路線としての評価
昨年の由比の大惨事は,改めて日本の東西大動脈としての国道1号線,東名の役割を再認識するものとなった。3.渋滞緩和
長距離トラックが主体の東名高速は,第2東名が完成することにより,東名の渋滞緩和となり,東名沿線部の騒音,環境に良い影響を与える。
4.東海大地震での複数運輸路線確保
5.21世紀を間近に控えて,高速,大量輸送は社会全体,いや地球全体規模で,加速していく。これは私たち(消費者,生産者,国,地方自治体,企業等々)が,選択した道です。<より早く,より安く>は当然です。6車線以上は絶対必要です。私は最低限の自然環境保持は必要と考えますが,第2東名の6車線,早期完成は,それ以上に必要不可欠だと思います。
投稿3 アルシュ:
県政モニターサロン開設おめでとうございます。(トップバッターでアップしたにも関わらず前回はあいさつを忘れてすみません)
反論、待ってました。もちろん▲▲さんの言われていることはもっともだと思います。総論としては賛成です。日本の大動脈がこのままでいいわけがありません。大地震などで第一・第二とも通行出来なくはならないように現在の計画ルートのように離れている必要性も感じます。私が言いたいのは各論です。現在の地球では環境・自然保護がプライオリティーが高いと言うことです。便利になる以上に失う物の方が大きい、ゆえに最低限でとどめるべきだと思うのです。△△さん他、もっと意見をかわしましょう。
投稿4 ここで初投稿三島市○○さん:
沼津市のアルシュさんの「道路・交通行政への提言」については大賛成です。
>高速道路を走るとトラックの多さに辟易とします。
まさに同感です。
>貨物等の物流が国鉄から自動車(トラック)にかわってしまった。
そうです、もとの鉄道輸送に戻すべきです。
> このトラック総量の通行量減少によるによるメリットは
> 1.渋滞の緩和2.新たな道路の建設・拡幅の抑制3.重大事故の減少4.排ガス抑制
> 5.道路の損傷(わだち掘れ等)の軽減(重量税は比率からしてもトラック有利)
> 貨物列車での輸送に全額の国の補助を出しても1〜5を考えればおつりが来るんじゃない
> でしょうか。
まさにそのとおりだと思います。 私は 3.重大事故の減少4.排ガス抑制 にものすごく貢献すると思います。東名高速を走りいつも感じるのはプロであるべきトラックのドライバーのレベルの低さ、マナーのなさには驚かされます。先月もタンクローリー車が横転した記事をみましたが、こんなことがあるのかと考えさせられます。(これはおいといて)交通事故による死者は毎年一万人という数字で推移してます。これはある本にかいてありましたが、95年の事故の調査では、41秒に1件の割合で事故が発生し、34秒に1人の負傷者がうまれ、49分に1人の割合で死者がでている計算になるそうです。恐ろしことです。毎日の交通事故が当たり前として、平然と受け入れられてことです。みな感覚が麻痺していると思いませんか、これは、クルマが優先の社会になってしまったからだと思います。子供の遊び場を奪い、老人から歩く自由も奪ってしまいました。第二東名高速道路の建設は反対です。
投稿5 藤枝市△△さん:
アルシュさん○○さんの投稿から,第2東名の建設理由が浮かびます。
1.>「高速道路を走るとトラックの多さに辟易とします。」
トラックの運転手さんだって,好きで,夜中に集中して走ったりしないと思います。空いている時間帯ですね。昼間は更に一般ドライバー(初心者,不慣れな人もいます)も増加します。一般ドライバーのマナーもいいのか?どっちもどっちですよ。私の仕事は運送とは関係無いのですが,大手運送会社のドライバーの方と話す機会が多く,追い越し車線を制限速度80Kの所を60Kで走ったりする一般ドライバーがいたり,大変ですよ。皆さんだって,空いている東名を走りたくないですか?
だから第2東名6車線です。長距離トラックは第2東名にいきますよ。
2.安全性
今の東名は高速120K以上で走ると,危険なコーナーが各所にあります。それを今度の第2東名は,直線距離を大幅に増加し,社会のニーズに合わせて140Kで走行可能な道路にします。しかも片側3車線以上だから,事故,渋滞も大幅に減少するはずです。
3.矛盾
第2東名反対で,議論すると車必要,不要論が,必ず最後に 出ます。静岡県の自家用自動車の1世帯当たりの数は忘れましたけど,全国でもトップの方です。みなさん,車持ってますよね。車の利便性は,言わなくてもいいでしょう。反対する人は,この矛盾をどうするんですか?
渋滞,事故,自然破壊,私も反対です。嫌です。 だから自然破壊に考慮しつつ,第2東名は建設する必要があるんです。「クルマが優先の社会になってしまったからだと思います。子供の遊び場を奪い、老人から歩く自由も奪ってしまいました。第二東名高速道路の建設は反対です。」○○さんはお住まいが第2東名の建設予定付近ですか?公園,歩道の整備は行政の責任です。これは,第2東名と直接関係無いですよね。車は必要です。車と社会が共存し,渋滞が無く,安全で,
産業,社会の発展に貢献できるように,考えていきませんか。
投稿6 三島市○○さん:
△△さんのいわれるとおり、現在の社会の生活はクルマがないと成り立たなくなってることはわかります。クルマがいかに経済成長に貢献してきたことは理解してます。私も車を持ってます。仕事でも利用してます。クルマがなければどうしようもありません。言葉足らずで申し訳ありませんでしたが、私は第2東名建設予定地の近くには住んでません。第2東名高速道路建設に反対なのはクルマが必要か、必要でないか、ドライバーのマナーがどうのこうのの理由で反対するわけではありません。難しいクルマ問題の話し合いは後日にさせて頂きたいと思います。
第2東名の建設は、自然環境の破壊と建設に伴う膨大なエネルギーの消費が発生するからです。そしてそれに伴い多量の二酸化炭素がでます。地球の危機を救うため、今年の12月に地球温暖化防止会議が京都で開催されることはご承知のことと思います。1992年にブラジルで第1回の地球サミットが開催され180ヶ国が参加。人類共通の課題である地球環境保全をめざして、二酸化炭素等の排出を2000年までに1990年のレベルまでに戻すということで合意し、サインしてます。日本も先進国として参加し署名してます。1997年、今年12月の京都会議は温暖化に関する具体的な取り決めを行う全世界が注目する会議です。日本で開催される国連の会議としては最大規模になるそうです。200ヶ国以上の国々の代表国際機関、NGOなど5000人以上の人々が集まるそうです。2000年以降の二酸化炭素の排出量の数値目標と政策がとりきめられます。日本は議長国として責任重大であり、率先して排出抑制の数値目標を打ち出さなければならない立場です。先日、政府の中間報告として、現状の取り組みでは3%から5%が限度であるとしてます。これでは議長国日本として許されないと思います、ヨーロッパ先進国では15%、20%の削減数値が出されるといわれてます。ですから、日本としては、これ以上の自然破壊とエネルギーの消費は許されないと私は考えるからです。第2東名の建設は二酸化炭素の削減どころか、地球温暖化をさらに進めると思うからです。以上の理由で反対するわけです。
投稿7 アルシュ:
○○さん賛成意見有り難うございます。でも私は建設反対ではないんですよ。便利さも欲しい、でも環境は守りたいという中途半端なスタンスです。
人間ですからね、弱いんです。電車じゃなく、車で会社へ通いたいんです。 環境問題をとり上げてしまうと車は乗らない方が良い、江戸時代みたいに弥次喜多道中すればいい・・・となってしまいます。だから、哲学的な方向にはならないように話し合いましょう。要は建設規模をわきまえて欲しいと言うことだけです。西部の方には申し訳ありませんが、現東名は日本坂・焼津ICを過ぎたあたりから空き空き状態になります。多分、袋井IC位まではこんな調子で、浜松近辺で少し混み、再び豊川くらいまでは空き気味が続くと思います。磐田にすむ友人に聞いても、自然渋滞はまず発生しないと言ってます。なのに第2は一律6車線で作られる。出来上がってからは空き空きで多分後悔されることでしょう。自然保護・予算を考え、全線6車線を柔軟に再考し、交通量を想定して4車線に減らせるところは減らすべきです。将来の交通量の増大予測はどうなんでしょうか?取得可能な年齢になれば現代人の大抵が車を所有するようになります。もちろん増えていきます。社会が発展すれ
ば貨物輸送もより増大します。そこで行政としては指をくわえて見ているだけでなく、鉄路の利用の見直しを少しでも進めるべきなんです。これは貨物に限らず人の輸送もです。思い切りが必要です。そうすれば6車線を4車線に減ずることも可能だと思います。まあ、みなさんもこの第2東名のパンフを見れば感じると思います。まずパンフは開いて
夢を与えてくれます。でも矛盾に気がつくはずです、自然保護とお金の出所に対して・・・・。
投稿8 ここで初登場の磐田郡××さん:
いきなり、活発な議論に面食らってます。
この手の公共事業の問題は
1 公共の利益とその事業に対して犯される個人の生活や財産の問題
2 公共の利益と公共の不利益の問題
この二つを分けて議論しないとこんがらがってしまうような気がします。
重要なのはその公共事業が十分議論されて計画されたか。その議論の内容が十分公開されているかだと思います。公共事業のパンフレットなど見るとこの事業は100点満点だと言わんばかりだけれどそんなことはありえないことであまり信用できない。何とか70点ぐらいはとれそうなのでみなさんの理解をお願いしたい。というような姿勢の情報がほしい。公共事業と言う名の官僚事業だったり、ごく一部の人や企業のための公共事業だったりすることだけはないようにチェックしていく必要があると思います。
投稿9 藤枝市△△さん:
アルシュさんの意見,よくわかりました。そうですね。交通量の差は 県内で確かにありますね。そのような所は車線を4車線するとか貨物輸送(輸送拠点←→輸送拠点のケース等)も積極的に利用すべきでしょう。そして,これから産業活動が更に活発に行われる(で,なければ私たちが困りますよね)のであれば,車も増える。これにより道路も必要なんです。だけど,地球温暖化の問題も人類生存に関わる重大な事です。私も,深刻に考えています。しかし,これは1個人の問題では解決できません。自動車メーカーに頑張ってもらうしかないでしょう。で,これから第2東名反対理由に持っていくのは苦しいと思います。どちらを走っても,日本国内の車両数に変化が,無ければ,二酸化炭素の排出量は変化無しですよね。(^^;ただ,第2東名が,完成した事により,「車,買おうか」という人が増えれば,別ですが。
投稿10 アルシュ:
△△さん有り難うございます。でもここでとりあげたからといって何が出来るんでしょうかねぇ!?この第二東名に関しては以前の県政モニターに意見を聞くような機会はあったのでしょうか?あったとしたら参考までにデータを知りたいと思います。また、なければこのインターネット以外のモニターの方々にも伺いたいと思いますがいかがでしょう?●第二東名建設そのものの是非●6車線について(建設規模)●自然との共存方法(具体策)●140Km/hの制限速度についてなどが聞ければいいと思うんですが・・。
さてもう一度6車線についてです。現在の東名の4車線の場合の幅はアバウトですが、(詳しい数字知っている方お教え下さい)
路側帯2.2m×2+本線2.5m×4車線+中央分離帯2mで約16.4m位でしょうか?
第2東名は車線を広めにとると言うことなので、
路側帯2.5m×2+本線2.8m×6車線+中央分離帯2mで約23.8m位ですね。
なんと現東名4車線の場合の1.45倍の幅になります。これだけ規模が大きいんです。それも現東名のように一部高架を使って街中をはしるという事もほとんど無く山間部を貫くわけですから、いかに自然の破壊の規模が大きいかは容易に判断がつきます。4車線で償還が仮に30年で済むとすれば、6車線では43年もかかります。
県西部のような通行量では採算が合わないと思われます。いま東北の方でも横断道の建設が相次いでいます。利用者を考えると採算は難しいと思われます。でも地域同志のアクセスを考えればシビルミニマム(最低限の生活条件)として必要です。しかし東名に関しては2本目です。贅沢すぎる作りは断固反対です。
次回は制限速度のアップについても論議しませんか。