ようやく静岡県土木部道路企画課および第二東名自動車道建設促進期成同盟会発行の「第二東名」PRパンフレットが手に入ったので、紹介とともにアルシュ自身が指摘をしていきます。
第 二 東 名 自 動 車 道 |
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パンフレットの内容抜粋 |
問題点の指摘 |
人にやさしいハイウェイ。・・・6ページ 時速140kmの世界を口笛気分で、安全に。 |
問題点 1 全線にわたってカーブや勾配を極力ゆるやかに設計: 無理な建設工事を要求される。その為にトンネルが多く、超高架橋が必要となる。なんと最大で高さ120mにもなる橋桁が出現するらしい。 問題点 2 時速140km/hのハイスピード・ドライビングを、誰でも口笛気分で楽しめる: 冗談ではない!仮に事故がおきたとしたら死亡に直結する。電気自動車も走行することを考えれば、速度差による危険度も増大する。燃費・排ガス・騒音の問題も悪化することは必定。 問題点 3 全線で6車線化、車線の幅や路肩の幅も従来にまして拡大: 本線36.5mの幅員は現東名4車線部分の約2倍。自然破壊と予算を考えない傲慢そのものの計画である。全線6車線である必要性は現第1東名から見ても静岡県中部から愛知県東部には特に感じない。 問題点 4 断面積で世界最大規模のトンネルが誕生する: なぜ世界一を誇示したいのだろうか?トンネルだとしても地下水の流れを変える影響は見逃せない。 |
自然にやさしいハイウェイ。・・7ページ FUTURE TALK 「ホタルと出会えたらいいな。」 第二東名は、動植物と仲良しな高速道路。緑豊かな山の中を走っていると、どこからか鳥のさえずる声が聞こえてきそうで・・・・気持ちがやすらぎますね。それもそのはず、この高速道路は草や木はもとより、動物たちの生活など、とにかく自然に気を配ってあるもの。目的地に行く前に、ちょっと寄り道。今日はホタルに会えるかな。 緑に溶け込み、自然をより豊かにするエコロード。 環境を侵さないのではなく、環境を創り出し育てる道を。これが第二東名の道づくりのテーマです。道路の整備にあたっては、可能なかぎり豊かな自然と共生できる路線を選定。その土地に適した植生(潜在自然植生)による緑化、沿道に草花や緑の環境施設帯を設けるなど、自然をいたわる道づくりを進めます。この努力は貴重な野生動物の保護についても同じです。例えば、カエルや昆虫のために新しい産卵場所を設ける、鹿などの大型動物のためにはケモノ道を確保するなど、生き物の立場に配慮した対策を検討。ただ走りやすさを追及するだけではなく、人と動植物を仲良くさせるのも第二東名の役目です。 |
問題点 5 詭弁だらけで呆れてしまいます。環境アセスメントはきっちり行われたのでしょうか?「手つかずの自然」という言葉があります。自然はなにも手を加えないからこそ自然なんです。人間の浅知恵で作られたまがいものの自然で動物が喜ぶとは到底思えません。 |
リゾートするハイウェイ・・・・10ページ FUTURE TALK 「SAは楽しみのオアシスって感じ。」 自然レクリエーションなどのアウトドアゾーン。 高速道路内にあるSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)が今、潤いあるオアシスへとどんどん進化を始めています。これまでの駐車・食事・休憩・給油といったサービスに加えて、仮眠もできる宿泊施設、コンビニエンス機能、入浴やアスレチックなどのリフレッシュ機能を整えているのはすでに常識。最近では、海や山の自然を楽しんだり、テーマパークや遊園地を設けたリゾート機能を持ったハイウェイオアシスが登場しています。単に休む施設から、施設自体を目的として出かける楽しむ施設へと進化。もちろん第二東名のSAやPAにも、こうした楽しむ施設が設けられ、地域の活性化を担っていきます。 |
![]() 問題点 6 テーマパークや遊園地を設けたリゾート機能を持った: このイラストをご覧下さい。地上7階建てのなかには病院、アスレチック施設、プール、会議室、ホテルがあります。その先には解りづらいでしょうが、観覧車を備えた遊園地まで見えます。 でかいことをやってくれますね。施設自体を目的に出かけるとしたら、高速料金も払うんでしょう。公団のやることですから、赤字経営だったら国民につけがまわります。 問題点 7 地域の活性化を担っていきます: 高速道路のような閉鎖された空間は雇用は生んでも、文字どおり通過するのみなので、インター設置箇所以外は逆に衰退化していきます。地域とのふれあいは皆無になります。 |