藤田氏より(1997.11.27)
皆様こんにちは、モーダルシフトを薦める会

第二東名・名神高速道路まぼろし化計画の藤田です。このメールはモーダルシフトを薦める会会員の方及び、それに関係するメール交換をした方に送りました。

皆さんもご存じの通り、COP3の開催が迫っています。
先日名古屋で行われた「気候変動自治体サミット」では、満足いく数字ではなかったものの、各自治体それぞれそれなりのCO2削減目標値を提出していました。

ところが国の姿勢はどうでしょうか、5%(実質的に日本は2.5ともいわれる)などというまったく腰抜けな数値目標を提案しています。

私が素人ながら試算したところによると、第二東名・名神高速道路の建設をやめ、現東名・名神の過剰交通分の貨物について東京、大阪間モーダルシフトをした場合、それ自体で1%削減できるようです。更に、現東名・名神の渋滞が改善されスムーズに走れるようになる。第二東名・名神建設に使われるはずの重機の排ガスや莫大なセメント生産によって排出されるCO2がほとんどいらなくなる。東海道線の改良による時間短縮などによるモーダルシフトの波及効果で、山陽線、東北線などでのモーダルシフトが推進される。森林が破壊されない。などのCO2削減効果があります、これらを全て合わせると一体どの位削減できるのか確固とした数値が知りたいところです。
単体でこれだけ削減できる事があるにも関わらず、この研究がされている所はあるのでしょうか。

上の例でも解りますが、CO2だけ見ても、事が大規模なだけに論じるには素人の限界を超えていると思います。

そこでこれからは本格的に各方面の研究者、権威、の方々とコンタクトをとる事でネットワークを構築し、メディアに(を通して)総合的に訴えて行く事が至急望まれるのです。ちなみに現在私は、和光大学で近代鉄道史などを教えてみえて著作物も多数ある鉄道の権威(に違いないと思う、失礼な)、原田勝正さんにコンタク

トを試みるところです。

そこでこのメールを読んでいるあなたにも協力頂いて、そのようなメディアにものを言える方々を探していきたいのです。コンタクト自体はできる限り私自身が行うつもりですので、皆様にはどの様な人がどこにいて、どうコンタクトとれるのか、また、こんな研究所がある、などの情報をとりあえず漠然としたものでも良いの

でお知らせいただきたいのです。もちろんお知り合いの方々に尋ねて下さることもお願いします。この機会にぜひ、第二東名・名神高速道路まぼろし化計画のことをお知り合いの方々に話してみて下さい。(あっ今度、印刷して配れるようなものを作って、ダウンロードできるようにします!)

世論はあてにならない、などと申しますが、こういった件に関しては、世論こそが大切な力です、それなくしてまぼろし化はあり得ないと考えます。一日も早く、長良川河口堰や諫早湾の様に世論が盛り上がり頻繁にニュースが取り上げる状況にもっていきましょう。