ACT8

映画チェック・ポイント

■場面をチェック! 振り返ってみよう
タイタニック沈没の事実に目を背けることなく、それでも「笑いとペーソス」も映画には必要。映画の余韻や雰囲気を壊したくない方はクリックすればジャンプ出来ます。

●冒頭のタイタニック出港シーン
秘蔵フィルムのようなサウザンプトン港のタイタニック出港シーン。。。実はタイタニック号の出港シーンは現存していない。キャメロン監督がセピア調に仕上げたものです。

●日本語「SAYONARA」
ケルディッシュ号のクルー・・・ラベットが冒頭のシーンで「この水圧では、9インチの窓が割れたらSAYONARAだ」と言ったように、ニコラス・ケイジ主演の「コンエアー」でも凶悪犯が「SAYONARA」と言う場面がありました。アメリカではそこそこ使われているんですね。

●沈没時の喧噪
潜水艇がAデッキの航海士室の脇を通過するとき、楽士団の演奏やマードックの声が!

●あの人形の顔は?
冒頭で、潜水艇がタイタニック号の船内に入るときに転がっている無表情な人形の顔の部分。実はあれ、コーラ・カートメルちゃん(ジャックのモデルになった少女)の人形の顔だったんです。
あのような小道具が悲劇性をより高めてるんですね。実際に潜水したときも同じ様な物があってキャメロン監督はドキッとしたそうです。

●CG深海魚
沈没したタイタニックの船内を潜水艇が巡るシーンで、深海魚が出てきますがあれはCGです。
また、暖炉の下に白いクモガニが映りますが、あれは本物です。

●ピアノ
同様に沈没したタイタニック船内に残るピアノはセットです。キャメロン監督は水中でセットを仕上げる作業をおこないました。ピアノのポロンっていう音がしますよね。

●帰ってこれなくなるスヌープ・ドッグ
沈没したタイタニックの中を捜索するスヌープドッグ、同じところを通過して帰らないとケーブルが絡まって帰れなくなるね。

●金庫の重量
かなり重量のありそうな金庫だけど、あのスヌープドックでよくも引き上げられたのかが疑問。

●さすがプロ!キャメロン監督
数回にわたる、タイタニック号の沈没現場への潜水。あの金庫のような影は何度も見ているそうです。しかし監督は現場から何一つ引き上げなかったと言います。
映画で登場するブロック・ラベットは設定ではよりどん欲で、物欲番長の年寄りだったようです。

●オールド・ローズは実は87歳
主役の若いローズ役のケイト・ウィンスレットより前に役が決まっていた晩年100歳のローズ役のグロリア・スチュアート。撮影時実は86歳。3時間のメイクでしわしわにさせられた。
監督は顔を知られていない方がミステリアスさを醸し出すとして、1939年に女優を引退した彼女を選ぶ。

●フサフサの白髪
老ローズの髪の毛、白髪とは言え100歳の割にフサフサすぎない?

●オールド・ローズの自宅はバラだらけ
孫娘リジーと暮らす老ローズの家は生け垣や花瓶はバラだらけですね。(はなさん投稿)

●モニター画像
オールド・ローズの後方にいくつもあるモニター類に映し出されるタイタニックの残骸。あれは全て、キャメロン監督が潜水して撮影した物。

●サウザンプトン港の文字・服のミラー撮影
メキシコのバハスタジオに造られた実物大のタイタニック。しかしリベットの打ち込みを左舷のみにしたため、歴史に忠実になるように驚異のミラー撮影が行われる。帽子に書かれた「white star line」の文字や自動車に書かれた文字が逆に書かれ、服のボタンなどが逆に付けられた。ケイトはあの撮影シーンは思い出したくないほど不思議な世界だったようです。
船の上の人はともかく、埠頭では左手を振る人が実に多いですね。周知徹底出来なかった証拠でしょう。

●ラブシーンの舞台「ルノー」
ジャックとローズが結ばれるかの”手がバン!”のシーンで登場するクルマ「ルノー1912」。冒頭の出港シーンではクレーンで貨物室に収納されます。これはウィリアム・E・カーター氏がポロ競技用のポニーの買い付けにヨーロッパを旅したときに購入した。彼はこのクルマの購入に3000ドルを支払ったのだが、一般的に出回っていたフォード・モデルTが400ドルだったのでいかに高価だったかがわかります。

●実はポーカーを知らないキャメロン監督
ジャックとファブリッツオがアメリカ行きの夢の切符を手にしたポーカー。実は可笑しいことにキャメロンはポーカーのルールを知らなかった。最初の台本で親はスヴェンにも関わらず、先に開いて見せてまう。これはおかしいので、ジャックに親をさせたら、丁度、イニシアチブをとるジャックのキャラクターが生まれた。

●ポーカーの多国籍掛け金
勝負に勝ったジャックとファブリッツオがあわてて、テーブル上の紙幣や金貨をかき集める。ホントに様々な貨幣が用意された。

●「ローズ 命名の秘密」
階級に縛られた生活をおくってきた女性が自立した女性として花開いていく〜そんな思いが込められたネーミング意図でしたが、実はもっと単純。キャメロン監督の祖母の名前だったんです。

●うだつのあがらない画家
キャルがピカソをさして「うだつの上がらない画家さ」・・・名前を知っているだけで、十分に有名だと思うのですが。

●ノーマディック号
シェルブールにて停泊しているタイタニックの横に並んでいるのはノーマディック号。この270名ほどのフランスからの乗客をタイタニックに運んだ艀船は現在は引退しているものの、煙突が取り払われて、エッフェル塔近くのセーヌ川に係留されレストランとなっています。

●「全速前進」はキャメロンの声?
アイルランド沖から外洋にでたタイタニック号が、スピードをあげんと艦橋からのテレグラフの指令を受け取り、機関室でベル機関士長が「全速前進」と声を発するが、どうやらアフレコでキャメロン監督が自分の声を吹き込んだようだ。

●一等航海士マードックの歩き方
まさに大手を振って歩くとは彼のことを指す言葉です。ジャックとファブリィッオが船首で騒ぐとき、艦橋でのマードック氏の歩き方がまさにそうでした。そして、ちっこいCGマードック氏も同様な歩き方をしますが、これはモーション・キャプチャーといって、動き方をデータとしてインプットしてCGの動きに反映させる方法です。これには思わず笑っちゃいました。
あと帽子を被り直すスミス船長も同様です。

●英国紳士がレモンティー?
スミス船長がレモンティーを飲んでいますよね。イギリスならなぜミルクティーじゃないのかって? 多分、長い航海ですから、保存の利かない牛乳を避けたんじゃないんですかね。

●イルカのジャンプ
舳先のジャック&ファブリッツオ・・・なぜジャックは予めイルカが跳ぶのが解ったんでしょう?

●トリ
タイタニックとともに鳥が飛んでいるシーンがあります。海に捨てられるゴミを目当てにある程度ついてきて、陸に帰っていったそうです。

●船主であるJ・ブルース・イズメイは鈍感?
トーマス・アンドリュース、ローズと母、キャル、モーリー・ブラウンらとラウンジでテーブルを囲んで懇談しているときに、
イズメイは「タイタニックってどういう意味?」と聞かれ、
「巨人・・・大きさ、安全さ、豪華さを表わしている」と答える。
そこでローズは「フロイト博士の説によると、男性はサイズにこだわる」と発言する。鈍感なイズメイは「船客か?」と答えるのが情けない。
で、このシーンはイズメイ役のジョナサン・ハイドが提案したもの。

●ハーランド&ウルフ社の社章
アンドリュースさんが、「ローズのサイズにこだわる発言シーン」で、ハーランド&ウルフ社の社章を襟に付けてます。あれ欲しいなぁ。

●コーラ・カートメル
ジャックが甲板でモデルにしていた少女はコーラ・カートメルといいます。「本当のパーティー」のシーンで、ローズと踊ろうとしたジャックが「本当の彼女は君だよ」と言ってニッコリ微笑み返していましたね。(吹き替え版ではジャックがコーラと呼んでいます)
父親の名はバート・カートメル。

●犬の名前
トミーが自己紹介した時に船尾楼甲板を散歩させられていた子犬は、
エアデイル(テリア種)の「キティー」:ジョン・ジェイコブ・アスター大佐が飼っていた犬
フレンチ・ブルドックの「ギャマン・ド・ピコム」:フランスの品評会で優勝してタイタニック号に乗り込んだ。

●名字のないファブちゃん
お互いに名前を名乗り会う場面「トミー・ライアン」「ジャック・ドーソン」「ファブリッツオ」・・・ファブちゃんには名字がない?

●夜のタイタニック号
タイタニック号の夜のシーンも見物。舷窓に輝くライトを点けるために船内はコードだらけになったそうです。総延長で120kmに達するとか。

●夜空
ローズ自殺未遂事件の前にベンチで横たわるジャックが星空を見上げています。残念ながら流れ星はありませんよ。そしてその雲一つない夜空はやっぱり合成なんです。

●ビーズの音
ローズ自殺未遂事件で風に吹かれるローズのイブニングドレス。それにはガラスのビーズが付いてますが、船尾に向かって走る時にビーズがカチャカチャと音をたてています。キャメロン監督はより臨場感、リアル感を出すためにアフレコ時に加えました。聞こえますか?
また、これら衣装に付けられたビーズは全てその当時のものを使用しました。

●当時のお金の価値
キャルがローズを助けたお礼に20ドルを渡そうとする。この20ドルは今で言う230ドル強に相当する。(日本円に直すと・・・円安が進んでいるのでやめておきましょう)
一等料金は4350ドル。現在の約50000ドル。
三等船客の切符で15〜30ドル。現在の172〜345ドル。
タイタニック号の建造費は750万ドル。現在の約8500万ドル。

●甲板シーンはレオとケイトの即興
1等船客のデッキを歩くジャックとローズ。あのシーンの「彼を愛しているの?」とかの会話はレオとケイトの即興だったそうです。いまでは二人のお気に入りシーンになりました。
で、実物大タイタニック・セットの右側は未完成なので、手すり、救命ボートなどがCGで合成されました。

●絵はレオが描いているの?
ローズの裸、裸婦、手、乳を子に与える母、マダム・ピジューなどの絵は全て監督ジェームズ・キャメロンによるものです。

●足の悪い女
松葉杖をついた片足の絵が一瞬写ります。ビデオやLDを止めてよ〜く見てください。ビデオ化されたからこそ、解るシーンです。

●晩餐のメンバー
ジャックから時計回りで紹介します。詳しいことはact8をご覧下さい。
・ノエル・ルーシー・マーサー・ダイアー(ロテス伯爵夫人、ロス、ロゼスとも)
・ジョン・ブルース・イズメイ
・アーチーボルト・グレーシー大佐
・レオンティーヌ・ボリーヌ・オベール
・ベンジャミン・グッゲンハイム
・ダフ・ゴードン夫人
・コズモ・ダフ・ゴードン卿
・カレドン(キャル)・ホックリー
・ローズ・デビット・ブケータ
・トーマス・アンドリュース
・マーガレット(モーリー)・ブラウン

●緊張そして開放感
キャルがジャックを招待した晩餐会、あの堅苦しい場面はあの状態で2日間撮影を要したそうです。転じて「本当のパーティー」は今までの息が詰まりそうな撮影の気分はらしになったとか。クランクアップの打ち上げもゲーリック・ストームのバンド演奏をしてもらったそうです。キャメロン監督も出ているそうだけど、解らないなぁ?

●ローズは本当に絵が好き
ジャックが晩餐に招かれた場面で、キャルが見てもいないジャックの絵を卑下する。この時のローズの怒った顔が面白い。
ジャックも怒ってる。

●ウエイター役も大変
ジャックにキャビアをすすめるウエイターだが、もちろん数テイクやり直しとなる。トレイを90度の角度で持ち続ける彼の腕にはギブスが巻かれている(見たって解らないよね)。また撮り直す度に本物のシロチョウザメのキャビアが出されたが、その予算だけでもばかにならないほど高価だったとか。

●コルセットのシーン
ローズに対してルースがコルセットをしめるシーンがあります。もともとはローズがルースのコルセットをしめる設定でしたが、不自由な貴族階級を象徴する様にと前者に変更されました。
コルセットは上流階級の婦人がウエストを細くしめるために着用した物で、本人が単独でつけることは出来ません。「風邪と共に去りぬ」で出産したスカーレット・オハラが「ウエストが20インチになったわ、18インチまで戻さなきゃ」と言います。2インチって約5cm。。。すっすごい!

●コマ廻しのシーン
ジャックがローズに逢うために手すりを乗り越え1等船客用のデッキに昇ります。そこで少年がコマ回しをするシーンがありますね。あれはポーラー・ベアーの持ち主、ダグラス・スペドゥンだったんです。1枚の残された写真を忠実に再現したシーンです。

●I'm flyingの夕日
あきらめかけた撮影に偶然西の空を染める夕焼けが広がった。。。と聞いていましたが、あの夕日は絵だという説があります。監督自身絵を使うことを反対していたんですが、映像を見せられてあまりの出来の良さに採用したそうです。どっちが本当でしょうか?

●レオの撮影初日は「最もエロチックな瞬間」から
ケイトはレオナルド・デュカプリオの撮影初日に彼の前で裸になる。ぎくしゃくしがちになるこのシーン、気持ちを楽にさせたのは当のケイト。レオの前でちらっと胸を見せた。彼には心の準備がなかったから、堂々としたケイトはまさに上手だった。
これは、撮影が進むとお互いを知り合い、やりにくくなるのを避けるためのキャメロン監督の意図だったんです。
あらためてこの情報をキャッチしてから映画をみたところ、わずかながら二人に初顔合わせの雰囲気が漂っていました。
ゴヤの絵「裸体のマハ」、マネの絵「オランピア」を彷彿とさせるシーンですね。

●中指を立てたローズ
淑女にあるまじき現代的なポーズをラブジョイに向けたローズ。非難を浴びたが、実はこのジェスチャーは2000年以上も前にローマ人によって考案されたもの。

●カーセックスのはしりはジャックとローズ?
1番とは言い切れないかも知れません。運転席のジャックを後部座席からローズが引っ張るシーンは、強い女性像を描く監督のポリシーの現れ。
それにしてもあんな狭い車内・・・さぞや窮屈だったろうに。(意外と広いのかな?)
あの車はウイリアム・カーター氏のルノーです。

●↑のシーン 手のひらバン!・・・あれはローズの手?
クルマの中からの手の角度をよ〜く考えて研究しましょうね。そうすると多分ローズの手ではないかと思います。ちょっと大きな男性のような手ですが、太めのケイトだからうなづける? それにしてもあの体勢で下になってるローズはあそこまで手が伸びないとも思う。
一応、脚本ではローズの手となっていました。

●SEX中断
カーSEXのシーン。窓ガラスが曇ると言うことは締め切っていたという証拠。ジャックは運転席から後部座席に引きずり込まれた時の、前後を隔てるガラス扉は真っ最中にジャックが閉めたとしか思えない。しらけちゃうね(笑)

●映画におけるタイタニック沈没の原因は、ジャックとローズにも責任がある。
前部甲板で抱き合っていたところを、見張り台の二人が見とれてしまうため、氷山発見が遅れたんだよなー。

●クローネスト
見張り台を”クローネスト”と言いますが、語源は「クロウズ・ネスト=カラスの巣」。「パーフェクト・ストーム」の漁港のバーの名前が「クローネスト」でしたね。タイタニックの出入り口はマストに付いていて、見張り番はマストの中を登っていきます。

航海士ムーディー、根性のティーカップ
氷山発見時に手に持っていたティーカップの紅茶をマードックにこぼされる航海士ムーディー。でもずっと根性で持ってるんですね。いよいよ衝突するかと言うときに、デッキのマードックの後ろにぼんやりとティーカップを持つムーディーのシルエットが映ります。

真ん中のプロペラ
氷山にぶつからまいと後進をかけますが、真ん中のスクリューだけが止まっています。タイタニックで逆回転出来るのは三つのスクリューのうち左右の二つだけなんです。

●アンドリュースさんが割り箸を使っている?
衝突時にブランデーグラスがカタカタ揺れ、シャンデリアを見上げるタイタニック号の設計主任トーマス・アンドリュース。彼の手元に一見割り箸のような物が。。。実はあれ、計算尺と呼ばれるもので電卓が行き渡ったいまじゃあご用済みだけど、それまでは有効数字3桁でかけ算わり算の出来る優れ物だったんです。

●すごい派手!
ローズの母親ルースのナイトガウンがすごい派手だった。和服のデザインに通じるものも・・・。

●演技力が光るキャルの視線??
・衝突後帰ってくるJ&Rのつないでいる手に、キャルが3回も視線を送る。気になるよね、やっぱり。
・半分沈みかけているボートに乗ってるキャルは、ワイヤーが切れて倒れそうになる煙突と、その下で泳ぐ者達に視線を送っている。彼でも心配だったのだろうか?

●タイタニック号の蒸気音
衝突後に停船したタイタニック号は、行き場を失った蒸気が煙突から猛烈な勢いで吹き上がります。停船後約30分間は会話も難しいほどの音だったそうです。映画でもスミス船長とライトラーが大声を張り上げて会話してますよね。

●ライトラー2等航海士の着衣に注目
氷山衝突前の夜10時にライトラーはマードックと当直を交替して、自室に引きこもります。(この時はまだネクタイ)寝床に着く寸前だったライトラーに、同じ航海士のボックスホールから一報を受けて救助作業に駆けつけます。(だからとっくりセーター)
このとっくりセーターは映画「SOS!タイタニック」でも白いものを着ていました。
でも本当は本人の証言ではパジャマの上にセーターとズボンをはいただけだったそうです。それでも汗だくでした。

●「なんだネズミはいるじゃないか」と思いませんでした?
パーティーでジャックが「ねずみはいません」と言ってたけど、ファブリイッオやトミー・ライアンが逃げるときに、ネズミが数匹逃げていましたよね。あれは建造中に紛れ込んだものだと、海音さんが言っていました。
あれはもちろん実写。ちゃんと調教したそうです。

●忠実・・・さすがラブジョイ
ローズを救命ボートに乗せようとするキャルの後ろ側で、押し合う他の乗客を手で制してました。

●忠実・・・さすがキャメロン
史実に対し忠実さを感じさせたシーンとして、救難ロケット。
救難信号弾は打ち上げられると、破裂して12個の星がパラパラと落ちるようになる。必死で数えました(笑)

●ポケモンとの共通点
3等フロアーで迫る海水から必死で逃げるジャックとローズ、このシーンは船内で電気がショートして画面が思いっきりチカチカする。うちの8歳の娘は大丈夫だったけど、子供には要注意シーンだね。
瀬名秀明さんのベストセラー小説「BRAIN VALLEY」によると、てんかんによってUFOアブダクションで恐怖の体験するか、あの世の幻想を見ることが出来るらしいですよ。

●撮影の水温
ジャックを救うため斧を持ちながらパイプに掴まりながら、”うんてい”状態で進むローズ。あのシーンが一番辛かったとか。
さらにそういうシーンでは湯気が立たない水温にしていたので、役者にとってはまさにリアルな体験だったとか。でもさすがに冷たすぎて水の温度は上げたそうです。

●弁償を迫られるユニークな場面
迫りくる海水から逃げ、船内の壁を破って廊下にとびに出したとき、スチュワードが「弁償させてやる」と怒ったとき、ジャックとローズは命からがら助かったので、「シャラップ!!」と反撃しました。でもこれ実話で、鍵のかかったドアを壊すのを見たスチュワードが「ニューヨークに着いたとき、会社の財産を破損したということで弁償させてやる」と言った。
これが怒られるなら、キャルが大階段の彫刻を弾丸で壊した方が罪深いですよね。

●唾はき
唾はきシーンは監督以外みな使用することに反対でした。キャルが「あんなドブネズミのところにいくのか」とローズをとどまらせようとした時に唾をはきかけますが、あれはケイトの提案で実現しました。それまでは髪留めを刺す予定でした。

●すごすぎるローズの顔
船内をさまよっているときに、親子が水にのまれてジャックとローズが必死で逃げますね。電気がショートし明滅する中で、白い顔をしたローズが必死の形相で逃げてくるんだけど、そのローズの顔ときたらすごい事すごい事。
そして、このシーン、実は二人ともスタントで顔だけすげかえたということ。きっと編集者も笑ったんじゃない?

●これはつらい収録
ジャックとローズが増水していく中でゲート前で鍵をはずすシーンは2日間を要しました。バハでの半年間の撮影は他の映画と違い1日の全てが「タイタニック」。レオとケイトは二人になると励まし合ったり、愚痴ばかりこぼしあっていたそうです。

●タイタニックで一番の美人はだれだ?
キャル:「あいつらボートに乗せないつもりだ」、ラブジョイ:「反対側では男性も乗せています」と会話している後ろで、キョロキョロと旦那を捜す女性(この映画で一番綺麗な女性では?)が映ります。やがて、旦那と抱き合いますが年齢差ありすぎ。

●最後の収録シーンは?
船長死すのシーンです。そのうえもっとも危険なシーンです。制作のジョン・ランドー氏はこのシーンに泣けるとのこと。ドライスーツ(ダイビング用のスーツ)を着たキャメロン監督自身が撮影しました。

●白クマのぬいぐるみ
タイタニック号に乗ったぬいぐるみ「ポーラー」。実際に救助された少年がもっていたぬいぐるみの名前です。
実は、脱出をあきらめたアイリッシュの母親が、二人の子供を寝かしつけているシーンがあります。あのシーンで、二人の子供の間に首が長い白クマのぬいぐるみがあるのがかろうじて解ります。これは「ポーラー」にひっかけたキャメロン監督の演出です。

●バスタルド
マードックが勢いでトミー・ライアンを射殺したときファブリッツオが「バスタルド!」って言います。イタリア語で「人殺し?」

●ベンジャミン・グッゲンハイム氏の従者
船が沈みかけ、もはや救命ボートにも乗れないと覚悟した彼は救命胴衣を脱ぎ、夜会服に着替えて紳士らしく死を迎える。映画ではラウンジでイスに座ってブランデーを飲んでたグッゲンハイム氏。
彼の従者ビクター氏がタイタニック・チャットで注目を浴びました。
彼の心境はいかに?・・・確かに最後までグッゲンハイム氏に付き従っていったに違い有りませんが、やはりキョロキョロとしていた挙動は彼の心境をよく表していたと思います。
惜しむらくは、彼がミスター・ビーンに似ていたことですが、眉毛が可愛かったです。

●しわに気付きましたか?
一番のお気に入りSFXシーンは「船体が裂けるところ」ですが、先日の6回目の乗船の時に気付いた事があります。ちょっとした事なんですけど、甲板の板がバキバキする前に船の下側の方にしわが寄りました。
沈む側の船体前部と空中に突き出た後尾、この重さの圧力が一番かかるところが、船体中央部のきっ水線下であり、うなずけるところです。窓枠のワッカが飛んだのも船体の歪みのせいです。

●ラブジョイは生きている?
船が裂けるときにラブジョイが顔を血だらけにしていましたが、裂けた後もロトキャップ(CG)のちいちゃなラブジョイは裂け目ギリギリのところで必死に手すりに掴まっていたようです。でもあの後はさすがに登場してきませんよね。

●チャールズ・ジョーギンさん
タイタニックが沈没するとき隣にいた白い服を着た方、パン焼き主任のジョーギンさんと言います。後尾へ避難していくときに転んだローズを助け起こして、「大丈夫ですか?」と聞いてきました。優しい人ですね。かなりの数のデッキチェアを溺れる人のために海に投げ込みました。
それ以上に驚きなのは、あの場面から助かっているなんてさながらスーパーマンです!そして実在の方なんです。
ラストはあのとおり最後尾にいたそうですが、救命ボートに乗るまで頭さえ濡らさなかったといいます。ほんとかなぁ

●タイタニック号沈没
海中で吸い込まれまいとジャックとローズは必死に手を離すまいとします。その背景に沈みゆくタイタニック号の船尾。この背景を発案したのはキャル役のビリー・ゼーン。

●まさかね、シガーニー・ウィーバー?
ハロルド・ロウさんを中心とした船員達が、溺れる人を救おうと向かいますが時既に遅し。生死を確かめようと婦人を引き上げますが、その人シガーニーに似てない?・・・失礼。
でも、こんな意見も!シガーニー・ウィーバーだったら引き上げようとしていた人が逆に海に引きずり込まれちゃう。・・・確かに(^_^;)

●ヘルガさんの・・・(♀_♀)
傾いたプープデッキで額に血を流しながら、必死に生きようとするヘルガ・ダール(ファブリッツオと踊った彼女)が最後のシーンとおもいきや、いたんです、海にプカプカと浮かんで。。。顔を海面に浸けていますが、あの金髪の編み込みは間違いないでしょう。悲しいじゃないですか。ロウ航海士が捜索を開始する時シガーニーそっくりさんと、赤ん坊を抱いた母親との間の場面で映ります。

●ローズの写真額
オールド・ローズの持ち歩く写真額の数々。「複葉機」「大学」「アフリカ」などなど。一枚も残っていないジャックの写真の代わりに、彼のおかげで得た自由の象徴である記録として持ち歩いているんですね、きっと。持ち歩いていた写真のうちの一枚の「ジェットコースター前の乗馬」は「女性が馬にまたがって乗る」ことと、「遊園地で安い酒を飲んで吐く」を両立させたようです。
でも金魚鉢まで持ち歩く真意はなんなんでしょう???

●消えた監視台
海底に眠るタイタニックにむかって老ローズの意識が運ばれる。その時、監視マストの中間くらいに穴が見える。マストの中の階段を昇って監視台に向かいますが、その為のハッチです。
1985年にロバート・バラード博士がはじめて海底に眠るタイタニックを発見した時には、監視台がひしゃげた形でマストについていましたが、その後、いわゆる”トレジャーハンター”にいつのまにかかすめ取られてしまいました。

●結末のシーン・・・それは貴方の想い次第
老ローズはラストシーンでベッドで眠り、タイタニック号の中で皆に祝福されながらジャックと結ばれる夢を見る。でもあれはローズが宝石を海に返し、想いを遂げ天に召されたという見方も出来ますよね。
監督はどちらか心に決めてあるそうだけど、それを言ってしまうのは簡単。観客に決めて欲しいと言ってます。

●大階段のグランドフィナーレ
それからあそこの登場人物はみな沈没時に亡くなった方々のようです。
出てくる人は、ファブリッツオ、ヘルガさん、トミー、コーラちゃん、お父さんのバートさん、スミス船長、アンドリュース、アスター、グッゲンハイム、グッゲンハイムの従者、奏者たち、スチュワードのルーシー etc



■映画「タイタニック」のプルーバー 〜突っ込みしちゃえ!
どんな事にもあげ足を取りたがる人はいるものです(私もそう・・・)。でもそれは知名度が高い証拠!映画の欠陥にも真正面からぶつかりましょう。それが嫌な方はクリックしてジャンプして下さい。

●時間が違うよ
トレジャーハンターのラベットがタイタニックが沈んだのが「1912年4月15日午前2時30分」というけど、本当は2時20分なんだよね。まっアバウトな言い方だったのかも。

●帰ってこれなくなるスヌープ・ドッグ
沈没したタイタニックの中を捜索するスヌープドッグ、同じところを通過して帰らないとケーブルが絡まって帰れなくなるね。

●金庫の重量
かなり重量のありそうな金庫だけど、あのスヌープドックでよくも引き上げられたのかが疑問。

●コーラちゃんは3等船客
だから、ロシア深海探索艇ミールがタイタニックを探索していたときのBデッキにあった人形の顔は位置的に可能性が低い。

●ローズの裸画は2枚以上ある
若干デッサンに違いがあります。サインもね。

●フサフサの白髪
老ローズの髪の毛、白髪とは言え100歳の割にフサフサすぎない?

●ミール号の母船ケルディッシュ号にはヘリコプターは着艦出来ない
オールド・ローズと孫娘リジーが大型ヘリコプター・シースタリオンでケルディッシュ号に着艦するシーンがあるが、この船の甲板にはヘリポートはありません。別の軍艦で撮影したそうです。

●ボーディン説明のCGは超大作
映画だからみんな騙されてます。あのCGをつくったのはデジタル・ドメインでもILMでもなく、ボーディン(多分)なんですよ。トレジャーハントの為とは言え、あそこまで綿密なCGをつくる必要はまるでなかった。老ローズに誇らしげに「すごいでしょ」と問うのは趣味の世界。いかにもオタクっぽい。

●えっ17歳?
ローズ・デヴィット・ブカータは17歳の設定。役に挑むケイトは21歳。設定の方を何とか出来なかったかなぁ?
物語に登場できる年齢のギリギリラインが101歳であり、その84年前としたら17歳にするしかなかったんですね。

●ファブリッツオと彼女は出会えなかった。
映画「タイタニック」ではジャックとファブリッツオが自室に入り込む前に、のちのシーンでファブリッツオが一緒に踊る彼女ヘルガとすれ違うシーンがあります。
でも実際は3等客室は船首と船尾に分かれていて、独身男性と既婚男女用が船首で、独身女性と家族子持ち用が船尾に分けられてました。
それにしてもすれ違うときからお互い惹かれ合うものを感じていたとは。。。右に左にと振り向くファブちゃんは不自然そのもの。

●帆船は転覆?
サザンプトンを出港するタイタニックの脇をいく小さな帆船、誰もがあのあとは横波で転覆すると感じましたよね。

●I'm flying ! は厳重注意
ジャックが友人のファブリッオと舳先で風を感じるシーン、ローズと空を飛ぶシーンがある。でもあんなとこであんな事したら絶対船員に怒られちゃう!紅茶を飲んでるスミス船長は目が悪いのか?その傍らにいたマードックが寛大だったのか?・・・たしかにマードックは救命ボートの避難に対して、男性でもそこそこ乗せていたので寛大でしたよね。

●イルカのジャンプ
舳先のジャック&ファブリッツオ・・・なぜジャックは予めイルカが跳ぶのが解ったんでしょう?

●Kazukoさん投稿、CGの影
これも「みーっけた!盲点」になるかどうか分かりませんが、act2の「驚異のSFX」に関して一言。
人物のアップから船全体を舐め回すミドルショットで、船の前部の人達の影の向きと、後部の人達の影の向きが違っています。
前部の人達のは横にのびているのに、後部の人達は夕暮れ時のように斜め後ろになが〜くのびています。
結構分かりやすいので、CG製だなぁと感じさせる場面です。
アルシュから:メイキングで見ましたが、光の反射板が模型に近すぎたのも影が不自然になった要因です。でもCGの人まで影を伸ばす必要もないのにねぇ

●うだつのあがらない画家
キャルがピカソをさして「うだつの上がらない画家さ」・・・名前を知られているだけで、十分に有名だと思うのですが。

●ジャックはなぜ靴を脱いだのか?
自殺しようとするローズを救おうと、自分も一緒に飛び込むというジャックは靴を脱ぎはじめます。でも靴をわざわざ脱ぐ必要があったの?ラブジョイに「突然の事故に靴を脱ぐ時間があったのかね」と言わせるための伏線ですけど。

●ローズだけが例外?
タイタニックに乗り込んだ1等船客のご婦人方はデッキだろうが、ラウンジだろうが、み〜んな帽子をかぶっています。ローズだけは登場シーンのみしか被ってませんね。

●ジャックが借りたタキシード
マーガレット(モーリー)・ブラウンはなぜ息子の服を持っていたのだろう???

●マデリーン・アスターはとても18歳に見えない
ジェイコブ・アスター氏の若妻マデリーン、ジャックが招待されたディナーの前で挨拶を交わし合う女性です。でもあれは25歳はいってるよ。

●キャビアを食べ損ねるジャック
なぜジャックにだけ「キャビアはいかがですか?」とわざわざ聞くのだろう?聞かれなければ、わざわざ「キャビアはいらない」なんて言わなくて済んだのだろうに。
いやいや、あれがジャックの格好いいところなんです。キャビアなんて食べたことないのに上流階級に対してのプライドをみせたんですね。

●ジャックの故郷にはレイク・ウィソータはまだ存在しなかった。
チッパワ・フォールズには後年人工でウィソータ湖が作られたんです。

●歌われる賛美歌はタイタニックが沈んだ後に作られたもの
1等客の礼拝シーン(ジャックがローズに会いに来るが追い返されるシーン)で、乗客が歌った「Almighty Father Strong To Save」という賛美歌は、同号が沈んだ3年後に作られた。これを使っちゃまずいんじゃないの?

●階級差
ジャックはあんなに自由に1等船客のデッキに入ることは出来ないはず。罰金取られまくりです。

●謎は”タイタニック 特別版”で明らかになる?
1)最後の夕日のシーンで、ジャックが舳先に佇んでいるところにきたローズが「ここだと思った」と言った事。
2)迫り来る海水から逃れるためゲートを開けるシーンで、船員が慌てていくつもの鍵をさすのに対して、ローズが「短いのがそうよ」と言う。
どちらもどーしてわかるのかが不思議。伏線が”完全版”にあるとは思えないのですが。
1)実は「ここだと思った」は日本語字幕。本当は友人の「ファブリッオに聞いたのよ」というセリフだった。そうすると今度は、ローズはどうやってファブちゃんと会ったの?
2)海音さんの回答
その件ですが、鍵を必死にさがしている時に、後ろの水のスピ−ドを気にしているジャックと対照的に、ロ−ズはジッと手元の鍵束を見てます。差し込む時にも見てます。たまに下や後ろも見ていたけど。見ているときの顔のアップもあります。それで、「短い鍵」だ、ということがわかるのです。
・・・・何十回も見ているので、たぶんそうだ・・と思っただけです。(^−^;)
違ったらごめんなさいね。(;_;)

●夕日の方向
I'm flyingのシーンで、夕焼けがタイタニックの左方向に沈もうとしている。しかしタイタニックは西南西に向けて進んでいるので、南東方向に夕日がある事になる。

●ボーディンのTシャツが替わる
ローズからケルディッシュ号のクルーとリジーが一部始終の話を聞いている訳なのだが、太っちょボーディンさんのTシャツが「血を流すスマイルマーク」から「英文字」のシャツに替わる。日が変わったとは思えないのだが・・・。

●裸のローズを描くジャックの手が年寄り
これキャメロン監督の手。映画に出てくるスケッチはみな監督によるもの。

●ロ−ズが書いた、キャルへの嫌味を込めたレタ−
確かロ−ズはインクをつけたペンで書いていましたよね?
でも当のキャルが金庫を開けて、手紙を見たところ・・・まるでマジックで書いたかのように、文字の線がぶっとくなっているのです。(笑)
どうみても、あれはインクで書いた文字じゃあないですよん。(爆)
以上は海音さんの投稿。

●ジャックとローズの為のバラ???
ルノーの車内に2輪のバラが飾ってある。運搬しているだけなのに、いったい何のため?それに新鮮!

●突然止む蒸気音
ボートでの避難を始めるときに煙突からの蒸気が無茶苦茶うるさかったのに、ライトラー二等航海士が避難誘導しはじめると途端に静かになった。

●行動不可能
ジャックとローズが船内でかなり海水を浴びます。(浴びるどころか泳いでいた)漂流時に髪の毛が凍った位の水だから、着替えなきゃ到底行動できないはず。それなのにジャックよりワイルド航海士長の方が先に死んだんです。

●ガムテープの謎(匿名さんの投稿)
ジャックが、パイプにつながれて、それをラブジョイが見張っているシーンの後ろにある地図が、粘着テープのようなもので張り付けられています。
タイタニックの時代には、まだ粘着テープはなかったようです。絆創膏はあったようですが、絆創膏で地図を張るでしょうか?
そして、この粘着テープには、もう一つの謎があります。ローズがジャックを助けに来たときには、このテープが消えているのです。(このシーンのスチールは、「ROADSHOW特別編集・タイタニック」に載っています)
ラブジョイが、部屋を出るときに剥がしていった……訳はないので、セットを水没シーン用に組み直したときに、なくなってしまったようです。
ひょっとして、地図を仮止めしていたテープを、美術スタッフが剥がし忘れたのかな?

●本物のライトラー二等航海士は依怙地じゃなかった
アンドリュースに「どうして定員一杯まで乗せないんだ」と問われたときに依怙地になって、「重量に耐えられるかどうか心配だったので。」と答えます。確かにダビットがぎしぎし音を立てているので不安になる気持ちは解りますが、たったの12人じゃあね。
・・・と映画のライトラー二等航海士にはやきもきしましたが、実際のライトラーはまず、安心できる人数で無事降ろしたあと、下部の舷門から定員一杯まで入れようとしました。結果的には甲板長らが開けにいったが、既に舷門部分は浸水しており開けにいった船員は帰ってこなかったんです。

●強制遠近法
船内の廊下は制作費節約のために先の方を小さく作る「強制遠近法」が用いられている。やっぱり不自然です。壁掛け照明の並び方が変でした。

●鼻血
手錠につながれたジャックを助けようとスチュワードに助けを求めるローズだが、連れて行かれそうになるのを顔にパンチして逃れる。このさいのスチュワードの鼻血がでるのが早すぎる。

●なぜ戻ったのか?
ジャックとローズが3等船客のデッキでゲートに阻まれるシーンがあるが、その前に壁を破って1等のデッキに出ているはず。(弁償させてやるのシーン)なぜわざわざ戻ったのか?それとも入り組んだ船内で迷ったのだろうか?

●マードック一等航海士の悪役は事実誤認
上の登場人物の結末にもあるとおり事実無根、乗客を救うために奔走していた彼は地元ダルビーディーでは英雄扱いされています。ストーリー上必要な役だとしたら、架空の人物を設定すべきでしたね。

●暖炉上のブランデーグラスにテグス糸が
アンドリュースが最期の時を待つ暖炉上のブランデーグラスがツツツーと滑り落ちていきますが、あれは落ちるタイミングをあわせる為、テグス糸で引っ張っています。

●「ドガの踊り子」と「モネの睡蓮」はそれぞれ置かれたのは別室
だからあの部屋が水に呑み込まれて、2枚の絵が重なって回るのは矛盾している。

●アスター大佐の演技と鉄砲水
大階段の天井ドームが割れるとき、アスター大佐のリアクションがいかにも何もないところの演技になっている。
また、天井ドームからあれだけの鉄砲水があるなら、とっくに内部ももっと浸水しているはず。
それに彼は、すでに救命ボート上だった若妻マデリーンによると「甲板で愛犬達と一緒だった」と証言している。結果、第一煙突の下敷きになったとされている。ずっと大階段でうろうろしていたよね。

●服装のギャップ
キャルが自分が救命ボートに乗り込むための布石として、3等船客の少女をダシにつかう。片や夜会服なのにワイルド航海士長はよく許可してくれたものだ。

●後部船体の合成し忘れ?
船首側の最上部デッキまで水没し始めるシーン。実は沈むタイタニックを分割して造ったが、後部船体がつながってないじゃないのか?合成し忘れかな。

●102回観た日本一のリピーター海音さんの指摘
最後のほうでワイルドが凍死している場面では、救命衣をつけていますよね−?でも、あっという間に右舷船首には海水があふれてきていて、そんなの身につけている暇がなかったハズなのに・・・? なんて器用な人なんだっ?!(笑)でもあれがないと、海底に沈んでしまって、ロ−ズは助からなくなってしまうし・・。

●キャメロン監督は出演者思い?
沈没間近タイタニックが直立しているシーンで、後方甲板のキャプスタン(高さ1m程度の黒い錨巻き上げ装置)に落下してぶつかる人がいるが、なんとこれがぶつかった衝撃で瞬間的にたわんでしわが寄り、ゴム製なのが解ってしまう。こりゃどうみても失敗だね。(これはアルシュ本人が見つけました)
一度作った船尾プープデッキの上部構造部分の堅い物(キャプスタン、ベンチ支柱など)を取り壊し、気泡ゴム(フォームラバー)に取り替えたんです。

沈没寸前の船尾
真っ二つに折れたあと、再び船尾を高々と上げ始めるタイタニック。ジャックとローズのように柵を越えた人は15人くらいいたはずですが、結果的に沈没までその場に残っていたのは、ジャック、ローズ、パン焼き主任ジョーギンさんともう一人の計4人になってしまうんですね。

●顔を濡らさないローズ
ほどなくニューヨークに入港するカルパチア号の船上で、自由の女神を見ているローズに船員が名前を問いかけます。シトシト降るにせよ、髪の毛の濡れ具合もイマイチだけど、顔が全然濡れていないじゃありませんか!!(海音さん発見)


アイルランドに留学中のかずきさんの「場面をチェック」投稿です(00/11/19 UP DATE)
1、ローズが飛び降りようとするシーン。大粒の涙を流していました。涙が、光ってました。
2、ジャックが、「ピュー!Can I have a smoke?」とラブジョイに言ってるシーン。その時、何とラブジョイの後ろ(デッキ)に3人の影が、、
あの時間に3人も人がいるなら、ジャックがローズを助けるシーンを誰かが見ているはず! なぜなら、あのデッキからローズ達がよーく見える位置なので。
3、老ローズの、ヘリコプターが着陸する時ヘリの後側に丘の様な物が、、タイタニックの沈没付近に島があったのだろうか?
4、モーリー・ブラウンの初登場シーン。彼女が持っていたヴィトンの箱型バック。あれ、前にどこかで見たことある様な、、
もしも、違ってたらすみません。
後、これはニ年前に見つけたんですけど唯一、日本人の乗船者の細野さん。彼の、姿はありませんが声が「おい!早くしろ!!」と、日本語で言っているシーン。


米大衆紙「グローブ」の指摘
1.ダイアモンドを身につけたローズの絵が見つかるシーンがTVで報じられる。100歳のローズが見入るTVのブラウン管に撮影クルーの姿が反射して見えるというのだが・・・?
(アルシュは映ってなかったと断言します)
2.大西洋をすすむタイタニック号上、ローズに絵を見せる寸前のシーンで、ジャックの肩越しにビルの建つ丘が見える?
(そのとおり!5秒は映っていました)
3.サウザンプトン港のシーンで背景に砂漠がうっすらと写ってるような、写ってないような。撮影されたメキシコの砂漠だろうか?
(僕が見たところによると、タイタニックが岸壁から離れるシーンで左側の岸の奥の方に、確かにメキシコの砂漠が瞬間的に映っていました。合成のし忘れですね。)

週刊誌「女性自身」の指摘
1.ジャックがローズとモーリーの腕をとり、晩餐の席に向かうシーン。3人は一緒に歩き始めるが、直後のシーンで、それぞれが離れて立っている。とても人間業ではない素早い動きだ!
(えーっ?全然そうは感じなかった)
2.ジャックが手錠を掛けられて船底に近い船室に監禁される。この船室でのシーン、ある時は舷窓が1m以上水面下にあるのに、次のシーンでは舷窓のちょっとだけ上に水面が見える。(確かに!)
3.冷たい海の中で助けを求めるジャックやローズや他の乗客たちの髪の毛が見る間に凍りついていく。でも現実には髪の毛が凍りつくほど気温は下がっていなかった。過酷な状況を表現しようとするのはわかるが、リアリティーも重要では?


■「碧洋のハート=Le Coeur de la Mer」

ブルーダイヤに関する情報をKさんという方からお寄せいただきました。
劇中、「ホープダイヤより高価です」と登場するホープダイヤですが、これは、Hart of the oceanと同じくフランス王家のルイ14世が所有したブルーダイヤです。 名前は、後年、ダイヤを所有した銀行家ホープ家にちなんだものです。 別名、ブルー・タバニエル。 Hart of the oceanと同じように真っ青で、一見、ジャックのように「サファイヤ?」と間違えてしまいそうです。 44.5カラット(でかい! 56カラット?のHart of the oceanにはかなわないけど)。 ただし、ハート型はしていません。
ハート型のブルーダイヤとしてはナポレオン3世の后ユージニーに贈られた、ユージニー・ブルーというのがあります。 Hart of the oceanにそっくりですが、それほど青くはなく、アクアマリンのようです。 31カラット。 これは、米国のスミソニアンで実物を見られます。
また、ホープダイヤは、その名前とはうらはらに"凶運の石"として有名です。 これを着用した、モンテスパン婦人やマリー・アントワネットの運命を考えれば納得できますね。 後年、それを買い入れた、ホープ家にも不慮の死や家庭の不幸に見舞われる者が続出したといいます。 なんでも、フランスのダイヤ商人タベルニエがインドの神像ラーマーシーターの目からそれを盗み取った"たたり"といわれています。
キャメロンもこの辺の話をモチーフにHart of the oceanを考えたんじゃないでしょうか。 はたして、Hart of the oceanはローズに幸運をもたらしたのかな。それとも凶運?

●ハンドメイド携帯ストラップ「Heart of Ocean」

一部で売られているのを購入した方もいますが、欲しい方、手っ取り早く作ってみては?

アメリカからの輸入物アクセサリー店のお店の名前は「claire's(クレアーズ)」。都内には何軒もあり新宿丸井の中にもあります。990円のはチェンがシルバー金属。2000円位のはガラスで、キラキラしてるのがいっぱいついてます。(以上、まあやさん&イザベラさんからの情報です)

ラブジョイの拳銃

参考値(GFさん提供)
コルトM1911A1
(M1911のデータが見つかりませんでした。たぶん全長が、微妙にM1911の方が短いのと、重量がすこし違う程度の差だと思います。)
全長 219mm  銃身長127mm
自重1・36Kg
口径CAL.45(11・4mm)
使用実包45ACP 初速253m毎秒
装弾数7+1発

キャルの執事ラブジョイは元々刑事だったという設定。
彼の持つ銃は
「コルトガバメント M1911」
GFさんがコルトに関するカルトな情報を寄せてくました。

同銃は、口径38ピストルの威力不足に悩んだ米軍が採用した大口径大型拳銃ですが、1985年にベレッタM9が採用されるまで、長期間に渡り使用されました、現在でも一部の特殊部隊が使用している他、改良されながら米国内で市販されています。日本でも、自衛隊、警察が使用していたことがあります。劇中に登場する同銃は、エングレーブ(彫刻飾)付き、銀メッキ仕上げと思われる、特別仕上げですが、ラブジョイが、金持ちのご主人に頼んで取り寄せてもらったのでしょう。

 装弾数のプラス1というのはマガジンをセットした後で、弾倉に一発装填され、もう一発を手込め出来るからです。


ちなみに写真は「コルトM1911A1ステンレスモデル」