ACT14 マイ・タイタニック

これは娯楽映画ではない!
映画自体は現実に起きた事件の再現であり、
ジャックとローズの悲恋に感情移入することにより、
映画を観た人もタイタニック号の乗客となります。
実話だからこそ奥が深く、謎も多く、小説よりも奇ですね。


・・・と言うことでこのページは自分のお気に入りシーンのランキングを紹介します。

感動のシーン編

スペクタクルシーン編
涙ちょちょ切れシーン編 熱演シーン編



86年前のこの出来事における犠牲者の方々に哀悼の意をもって....




独断で選ぶお気に入りシーン

感動のシーン編
1.とどまれない、離れられない
一旦は救命ボートに乗るローズ。上と下とで見つめ合う二人。キャルから「自分の席しか確保していない、最後に勝つのは僕だ」といわれるが、ローズに気づかれまいと顔色を変えないジャック。
しかし、鋭いローズです。ジャックと離れられず、ボートから下りて抱き合います。

2.最後の夕暮れ I'm flying !
船の舳先でジャックがローズを背中から抱きしめるシーン。空を飛ぶローズ。きれいな夕暮れが美しいシセルの歌声とあいまって、ジーンと来るものがあります。たまたま最高の夕暮れで撮影できたそうです。キャメロン監督いわく「正真正銘の実写。映画の神様が天から微笑みかけてくれたような、天の恵み」
深海に沈むタイタニックへジャックとローズの残像を残しながらゆっくりとモーフィング。
オールド・ローズの言葉「タイタニックが見た最後の夕日」というセリフもじーんときます。うーん感極まります。

I'm flying !」(Ponさん掲載許可5/16)

3.楽団員弾く「Nearer my God to Thee(主よみもとに近づかん)
楽団員達が解散しようとしたときに、リーダーが「Nearer my God to Thee」を弾きはじめ、もう一度皆が集まるシーンには何度観ても涙ものです。

4.時計の下で85年ぶりの再会
85年の歳月を経て再会するジャックとローズ・・・。友人、船で知り合った人たち、船長、乗務員、設計者などみんなに祝福されて結ばれる二人。なんだか悪役を除く出演者の舞台挨拶みたい。

5.プロミス、別れ Jack!! Jack!! Jack!!   Come back Come back Come back
誰でも感動、涙したあのシーンです。”Come back”はボートに向けて発せられてます。

6.航海へ、ミスターマードック!
外洋に出てタイタニックのスピードを上げる為に、力強くエンジンを回すところ。
船長が誇らしげにデッキにたたずみ紅茶を飲む、ジャックとファブリッツィオが舳先で風を受ける
アップから、継ぎ目のないミドルショットののちワイドアングルで元気なタイタニックが進んでいく。

7.サウザンプトン港で出港をまつタイタニック
オールド・ローズが「そう・・・タイタニックは夢の船だったのよ」と回想し、深海で眠るタイタニックが過去に戻るモーフィング。そして出港前のあの賑わいは胸が躍る思いです。

8.タイトル
冒頭の秘蔵フィルムが流された後、水面に「TITANIC」という字が浮かび上がる。映画が始まるときめきよりも、7回も観てくるとむしろ悲劇の始まりを感じさせます。なぜなら悲劇の起きた水面の映像でしょうから。

9.凛々しいジャック
食事に招待され1等船客に囲まれるが、少しも気後れすることなくき然と振る舞うところ。

10.憂いのローズ
カルパチア号に救助されニューヨーク港に入港する際、自由の女神横を通過する際、雨に濡れ憂いに満ちたローズが切ない。でもジャックを想う気持ちというよりも、言葉通り”自由”を得たという実感が湧いているんだと捉えました。
そして名前を聞かれると「ローズ・ドーソン」と答えましたね。

11.生涯で一番エロチックなとき
「モネも顔を赤くするのかしら?」「彼は風景画家だ」


これもPonさんの描いた「もっともエロチックな瞬間のあと」


12.碧洋のハート、ポッチャン
オールド・ローズが船の手すりを昇り一瞬自殺?と思わせておいて、碧洋のハートを「ひょ」と落とすシーンが可愛いですね。


ベスト・スペクタクルシーン編
1.船体が裂ける!
船体が裂ける瞬間のあの緻密さは映画館でしか味わえません。裂けた船内も忠実に出来てるのが驚きです。甲板の板がバキバキ割れる前にきっ水線下側にしわが寄るんですよ。

2.艦橋が沈み、船が傾き始め、乗客・乗員達が船尾に逃げていく
よくぞ撮影したり!実物大の船で撮影できたからこそのシーンです。「Nearer my God to Thee(主よみもとに近づかん)」がゆったり流れ、船長が水にのみこまれた後、曲が変わるコントラストが最高!ここから一気に面白くなります。

3.タイタニックの死
直立後ズブズブ泡立ちながら沈んでいくシーン(見下ろす場面)はリアルな恐怖を味わいました。

4.再び傾斜
真っ二つに裂けた後、加速しながら直立していくシーン。

5.氷山との衝突
見張り番が氷山を発見!一気に緊張が高まり、船員達は回避行動をとる。BGMとのマッチングは絶妙。

6.沈没直後
タイタニックが沈没した直後、溺れるローズのアップから、冷たい海の上を大勢の人が浮かんでいるシーンにズームアウトは圧巻。

6.襲いかかる海水
廊下ではぐれた子供を助けようとするが、親が現れジャックは胸を押される。そのあと水にのみこまれる親子同様、ジャックとローズも流されていく。そしてゲートで鍵を開けようとするシーンはハラハラもの。

7.沈没
船が沈没して、ジャックとローズが渦に呑まれそうになる。その向こうに「TITANIC」と書かれた船尾が深海に没していく。

涙ちょちょ切れシーン編
男が涙してどこが悪い!感動出来る人バンザイ(⌒⌒)

1.とどまれない、離れられない
ジャックとローズもそうだけど、同時に進行する親子の別れシーンもジーンときます。あの気持ち解る。
2.Jack Jack!!
3.Nearer my God to Thee
4.I'm flying !
美しい夕景とシセルの歌声、そしてジャックとローズのKiss...五感が揺さぶられます。
5.リジー・カルバートの涙
オールド・ローズが「海に投げ出されて助かったのは1500人のうちたった6人よ」と言ったあと、今までの語りにリジーが涙していましたね。僕ももらい泣きしてしまうたちなんだよなぁ。

熱演シーン編
1.
避難誘導をする光る演技 〜 ライトラー
レオやケイトファンには申し訳ないけど、ライトラー2等航海士がやたら演技が光っていて、オスカーをあげたいくらいでした。あの空のピストルで乗客をおどして、目をまん丸にしていた方です。
この方、必死で転覆した救命ボートに乗ろうとしてましたね。このあと無事助かりました。

2.ローズ君を助けたい! 〜 ジャック
船が傾き、ジャックとローズは最後尾へ避難します。ローズがピンチにも関わらず微笑んで「はじめて私たちが会った場所よ」と言い、ジャックは無言で歯を食いしばってローズを抱きしめます。この時のジャックの顔はローズを救うんだという想いが顔に現れていて、まさに感情移入!気持ちがひしひしと伝わってきますね。

3.自殺 〜 マードック
映画は乗客を撃ち殺したからですが、実際は氷山発見時の判断ミスで大事にしてしまった事の責任をとったらしいです。悪役として描かれてしまいましたが、演技ではその瞬間の彼の心の中をよく表現したと思います。
また、氷山との衝突寸前にジャックとローズがKISSしているのを目撃して微笑んでいるシーンも好きです。

4.楽器こそいのち! 〜 ウォレス・ハートリー
今回あらためて感動したのは、楽士団が解散しようとしたときに、避難に邪魔になるであろう楽器を大事にしていたところです。そのあともう一度集まり「主よみもとに近づかん」を弾く場面にジーンときました。
楽士団の他のメンバーも心の動きが見逃せませんよ。

5.憂い 〜 ローズ
雨の中、自由の女神を見上げる憂いのローズ。この時彼女の胸に去来した想いは「ジャック」?それとも「自由」?

6.救出活動 〜ワイルド
ちょっとハスキーなヴォイスで、声を張り上げて避難活動にはげむワイルド航海士長。ライトラーに負けぬ演技です。

7.喜怒哀楽 〜アンドリュース
ローズのフロイト発言に頬をゆるめたり、心血注いだ彼女(タイタニック)が沈むと判明するや、眉根にしわを寄せる顔だけでも縁起が光る役者です。喫茶室の最後のシーンも泣けますが、グランドフィナーレの笑顔は最高ですね。

8.船長茫然自失 〜 スミス船長
乳飲み子を抱えた女性が船長に対して「私たちはどこへいけばいいんでしょう?」と聞くと、答えられずに目をまん丸にして操舵室に入っていきます。如何ともしがたい状況、責任の重大さにむしろうつろになってしまいました。

9.勇気ある行動 〜 モーリー
実際には実りませんでしたが、「さあオールを持って!溺れている人たちを助けに行きましょう」「なにをしてるの、あなた方のご主人が溺れているのよ」と働きかけるシーンもさすがもとアカデミー主演賞です!

10.切れた! 〜 キャル
救命ボートから降りたローズがジャックと抱き合う。大階段上で目撃するキャル。むらむらと怒りが沸き上がってくる表情の変化。



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