タイタニック号の甲板部門船員 全76名中 46名掲載

ハーバート・マック・エルロイ

チーフパーサー(事務長)
Cデッキにいる船客に避難を命じ、その後マードック一等航海士とともに右舷側で乗客の避難を手伝います。

ベーカー

副事務長

オローリン

船医
たいていの場合、トーマス・アンドリュースと食事を共にした。
衝突後、ハーパー夫人が病気の夫に寝ているように説得をたのんだが、デッキに避難をすすめる。沈没間近まで事務長マック・エルロイ、副事務長ベーカー、副船医シンプソンらと共にいた。

シンプソン

副船医
コートを脱ぐライトラーに対して「おーい、暑いのかい?」と聞いたように、ひょうきんな彼はこと大事な局面でもおどけていた。

ベイリー

一等下士官
16号ボートで生還
16号ボートに責任者として後から乗り込む。

ジョージ・T・ロウ

操舵手長(クォーター・マスター)
エンゲルハルト・ボートC号で生還
映画:ボックスホール航海士が救難ロケットを上げるのを手伝う。
衝突時は後方甲板で氷山を見ている。スミス船長に命ぜられて救難ロケットを打ち上げる。さらに、カリフォルニアン号に向けて不慣れだが、モールス信号による呼びかけを行う。その後、船長に命ぜられてエンゲルハルト・ボートC号の責任者として乗り込む。

ハンフリー

熟練船員操舵手
ボート11号で生還
11号ボートの責任者をつとめる。

ロバート・ヒチンズ Quartermaster Hichens as Paul Brightwell

操舵手
6号ボートで生還
映画:氷山衝突時に舵を取っていた。ギラギラした目が印象的。救命ボートでモーリー・ブラウンにむかって「黙らないと、もう一つ席が空くことになるぞ」と脅した。
6号ボートの責任者として乗り込む。溺れる人を助けようという勇敢な女性が多いこのボートだったが、彼が強固に反対した。実に横柄で臆病な性格と思われる。のちにこのボートは女性達により5〜6キロ移動する。

W・J・パーキス

操舵手
4号ボートで生還
4号ボート責任者。以前にも難破して助かった経験がある。4号ボートを降ろしてしまったあと、ダビッドからロープを伝わって同号に乗り込む。本船沈没後、200m以上離れた地点で海中から8名を救出(ボート上で2名死亡)。

A・J・ブライト

操舵手
エンゲルハルトボートD号から12号ボートで生還
救難ロケットをボックスホール航海士と操舵手ロウと共に打ち上げた。打ち終えたあとロウ操舵手とともに右舷の折り畳み式ボートC号と左舷のD号を出すのを手伝い、同号に乗り込む。エンゲルハルトボートA号が浸水しているのを助け、二つの遺体を救命具で顔を覆ってボートを流した。

A・オリバー

操舵手
5号ボートで生還
7号ボートへの乗り込みを手伝ったあと5号ボートに乗り込む。

フレデリック・フリート Frederick Fleet as Scott G. Anderson

見張り番
映画:「氷の匂いが解る」と言った方。氷山をはじめて発見、鐘を鳴らして、艦橋に連絡をとる。
生還
実は氷山を30分も前に発見して、衝突までに3回もマードックとムーディー航海士に報告をしているという疑惑もある。氷は黒かった、氷山の前にもやがかかっていたなどと証言している。1965年77歳の人生を自殺で終えた。

レジナルド・リー Lookout Lee as Martin East

見張り番
映画:衝突後フリートに対し「氷の匂いが解るって言っただろう!」と言った方
生還
フリートと同様、氷山の前にもやがかかっていたと査問会で証言している。査問会が終わると行方をくらましてしまった。

A・ニコル

甲板長
死亡

A・ヘインズ

甲板長
9号ボートで生還
マードック航海士から指示されて9号ボートの責任者として乗り込む。9号ボートが着水すると、本船から離れるように命令を出し、200ヤード先で1時間待機。さらに沈没に巻き込まれるのを恐れてさらに4分の1マイル先に漕ぎ出す。船員達と溺れる人を救助するかどうか協議するが、ボート自体56人で満員状態だったので、戻るのをやめる。

ジャック・フォウリー

甲板次長
4号ボートで生還

プレンティス

次席甲板次長
4号ボートで生還
本船沈没後、海中にいるところを4号ボートに救い上げられる。

ジョン・ハチンソン

営繕係(船大工?)
映画:氷山衝突後にアンドリュースと被害の実地見聞を行い、船長に報告している。

T・ジョーンズ

船員
8号ボートで生還
ボート8号を光の方へ進めたが諦める。ボートを本船の方に戻そうとするが、婦人達が怖がりこれも諦める。

エドワード・J・ビューリー

船員
10号ボートで生還
1等航海士ワイルドより「誰か手の空いている者を見つけボートに乗れ」と指示を受けたので、熟練船員のエヴァンズを見つけて、責任者として10号ボートに乗り込む。
のちに10号から14号に乗り移りロウ航海士の指示のもと、溺れる人を助けに向かった。

F・O・エヴァンズ

船員
10号ボートで生還
12号ボートを降ろした後で1等航海士マードックの指示により10号ボートに乗る。
ビューリーと共に14号に乗り移り救命活動をおこなう。

ジョン・ポインデスター

熟練船員
12号ボートで生還
衝突後1時間後くらいに、自分のゴム長靴をEデッキ船員室に取りに行くが、戻る際木造の壁が崩れ、海水が腰の辺りまで押し寄せた。12号ボートの責任者。熟練で有能。一等航海士マードックの指示で乗り込む。

フレデリック・クレンチ

船員
12号ボートで生還
二等航海士ライトラーとともに3隻に婦人・子供をボートに乗せたのち、12号ボートに乗るよう航海士から指示を受ける。転覆したB号艇に20人あまりが汽船の煙突の上に立っているみたいだったと証言。

ジョセフ・スキャロット

水夫
14号ボートで生還
ボートに殺到する男性乗客を舵柄で殴りつける。

E・アーチャー

熟練船員
16号ボートで生還
12・14・16号ボートを出すのを手伝った後16号ボートに乗る。

F・オズマン

熟練船員
2号ボートで生還
一度本船を離れた後、航海士ボックスホールに戻って更に人を乗せようと提案したが、右舷側本船の傾きにより接舷する事が出来ず諦める。

マッカーシー

船員
4号ボートで生還

サミュエル・ヘミングス

貨物係
4号ボートで生還
タイタニック号の左舷から4号ボートが出ていくのが見えたので、ダビットから引き綱を伝わって海面に降りて4号ボートまで200ヤード泳ぎ、ジャック・フォウリーに救い上げられる。転覆したB号艇の上に立つ20人を、まるで平らな氷の上に立っているかのようだったと証言。

ライアンズ

船員
4号ボートで死亡
本船が沈んでから、4号ボートは沈没現場まで戻り7名ほど救い上げる。その中の一人だが、ボート上であえなく息を引き取る。

ウイリアム・ルーカス

熟練船員
エンゲルハルトボートD号から12号ボートで生還
エンゲルハルトボートD号で本船から9マイル離れても、微かな赤い光とヘッドライトを目撃している。

J・マグー

船員
エンゲルハルトボートB号から12号ボートで生還と思われる

G・A・ホッグ

熟練船員
7号ボートで生還
7号ボートの責任者として乗り込む熟練船員。海中に人がいないか探まわる。

アーチ・ジューエル

船員
7号ボートで生還
衝突後に氷山を目撃している。7号ボートを降ろすのを手伝い同号に乗り組む。
タイタニック号の船尾が垂直に立っていたのも目撃している。

ウェラー

船員
7号ボートで生還

G・ムーア

船員
3号ボートで生還
ボート3号の準備、女性を乗せ、マードック航海士からの指示のもと、まだ予知があったので男性客も乗せて、責任者としてボートに乗り込み舵を取った。

フォワード・パスコウ

船員
3号ボートで生還

G・シモンズ

船員
緊急用ボート1号で生還
マードック航海士からの指示のもと、5号、3号に婦女子を乗せるのを手伝う。この2隻が出ていくのを見届けてから、1号ボートの場所まで行く。たったの12名だが、マードックが見回すとほとんど人がいないので、ボートの指揮を任される。1号ボートには12名しか乗らなかった。アメリカとイギリスの査問会では溺れる人の救助に「戻る」「戻らない」で正反対の供述をしている。同船のコズモ卿からニューヨーク上陸前に5ポンドを貰っている。

A・E・ホースウェル

船員
緊急用ボート1号で生還
マードック航海士から1号ボートへの乗船を指示される。引き返さなかった事は非人道的であるが、ボートの責任者がそれを許さなかった。カルパチア号に乗ってから2日目にコズモ卿から贈り物を受けている。

W・ブライス

熟練船員
ボート11号で生還
11号ボートが降ろされるとき航海士が「ボートにだれか船員は乗っているか?」と聞いたが返事がなかったので、滑車の引綱を伝わって乗り込む。ボートにはランタンもなかったので、油樽からけん索とロープを切ってたいまつを作る。

マコウリッフ

水夫
2号艇に乗るスチュワードのジョンソンがロープを切るナイフを欲したため、マコウリッフが手渡す。「タイタニックがサウザンプトンに行ったら、ナイフを返してくれ」と言ったという。

サム・パーキス

水夫

キャベル

貨物係
15号ボートで生還
航海士からボートに乗るよう命ぜられ、先に乗り込んで婦女子を受けて止めた。

トーマス・パトリック・ディロン

貨物係
4号ボートで生還
4号ボイラー室で吸い上げポンプで水のかき出しをおこなう。
本船と共に12フィートほど沈む。それから20分ほど泳いでから、4号ボートに救い上げられる。ボート上で意識を取り戻すとライアンズともう一人が枕元で死んでいるのが目に入ったと証言している。

ジョージ・ケーヴィル

貨物係
4号ボイラー室で火の掻き出しを行っていたが、海水が膝まで上がってきたときに非常階段で避難を始める。

ヘミング

貨物係
6号艇に乗り込むが、時間があると判断して降りる。沈没間際には航海士室の屋根の上で折り畳みボートを降ろそうとする。

アイアゴ・スミス

郵便係員
郵便室の浸水状況をブリッジに連絡した。