タイタニック号の客室係船員 全494名中 42名掲載

ラティマー

チーフスチュワード
救命帯をグレートコートの上に付けていたのを、スチュワードのホイートにコートの下に付けるように言われる。

アルフレッド・クロウフォード

スチュワード
8号ボートで生還
31年間スチュワードの経験があるベテラン。1等のアルバート・スチュアート氏を説き伏せて、救命帯を着て貰う。
8号ボートに乗るが、船長より光の方向に向かって進み、そこで乗客を降ろしたら再びタイタニックに戻るように言い渡されていた。

ジョン・エドワード・ハート

3等船室スチュワード
8号ボートで生還
3等客に救命胴衣を付けさせようとしたが、信じないのと、言葉が通じないのとで難儀する。3等船客だけでは袋小路を迷うと判断し、グループに分けて案内をする。(計二回実施)

W・バーク

スチュワード
10号ボートで生還
食堂係のスチュワード。受け持ちの1号ボートは甲板に出ると出てしまった後であり、8号ボートを降ろす手伝いをした後、航海士に10号ボートに乗るよう押し込まれた。ボートの底に隠れている日本人(多分中国人の間違え)とイタリア人(アルメニア人?)を引きずり出した。

F・クロウ

スチュワード
14号ボートで生還
1等航海士マードックに漕げるかどうか聞かれて、14号ボートに乗り込む。ロウ航海士に命ぜられて滑車装置がねじれてしまったのを外して、4〜5フィートの高さからボートを海面に落とすことに成功する。ロウ航海士らと共に沈没現場に引き返し、救命活動をおこなう。

モリス

スチュワード
14号ボートで生還

ジョン・スチュアート

スチュワード
14号ボートで生還
ロウ航海士他の救助作業で助けられた四人の中の一人。寒さのために両手が硬直していたが、カルパチア号に救い上げられる頃には元気を取り戻していた。

C・E・アンドルーズ

スチュワード
16号ボートで生還
航海士に漕げるか聞かれて16号ボートに乗り込む。

レザー夫人

スチュワーデス
16号ボートで生還
ボート上で体を温めたいため漕ぎ手になろうとするが、船員アーチャーに拒否される。

ジェームズ・ジョンストン

スチュワード
2号ボートで生還
船の衝突の異常をスクリューの一翼を落とした衝撃と思っていた。

アンドリュー・カニンガム

スチュワード
4号ボートで生還
A45号室のトーマス・アンドリュースを担当。
ポスト・オフィスデッキが浸水するのを目撃。この時点で容易ならぬ事態だと気付く。
記者のウイリアム・T・ステードに文句を言われながら救命帯を付けるのを手伝った。全てのボートが出るまで見送り、2時頃海に飛び込む。沈没に巻き込まれぬように4分の3マイルも泳いで離れた。この間約30分シーバードと行動を共にする。やがて近づいてきた4号ボートに声を上げて助けを求める。

シーバート

スチュワード
4号ボート上で死亡
同じスチュワードのカニンガムと行動を共にし、海中に30分いて4号ボートに助け上げられるが、ボート上で死亡。

ジョージ・ハーディー

二等船室 チーフ・スチュワード
エンゲルハルトボートD号から12号ボートで生還
ボート14号のロウ航海士の提案でボートのふなべりをつなぎ合わせる時に、ロウ氏にD号の人数を聞かれ答える。
マードック航海士には尊敬もしていたが、1時半の時点で「もう駄目だなハーディー」といった事に対して見損なっている。

トーマス・ホワイトレー

スチュワード
エンゲルハルトボートB号から12号ボートで生還
タイタニック沈没後、折り畳みボートB号にたどり着いたときには艇上には30人以上がひしめいていた。オールで一撃喰らわされたが、なんとかよじ登った。

ヘンリー・サミュエル・エッチェズ

一等船室スチュワード
5号ボートで生還
衝突時はEデッキにて非番で衝突の原因を調べようとした。
グッゲンハイム氏の救命帯を付けるのを手伝う。
マードック航海士、ピットマン航海士、イズメイらと共に7号ボートへの乗り込みと引き降ろしを手伝った。そののちピットマンに5号ボートに乗るように命令される。
タイタニック号沈没の最後までを見届けている証言を残した。

ガイ

スチュワード
5号ボートで生還
エッチェズと同様の行動をとる。

マッキー

スチュワード
3号ボートで生還

W・ワード

スチュワード
9号ボートで生還
パーサーのマッケルロイから先にボートに乗って、婦人達の飛び降りるのを支えるように頼まれて9号ボートに乗り込む。

J・ウィジェリー

浴場係スチュワード
9号ボートで生還
パーサーのマッケルロイから先にボートに乗って、婦人達を降ろすのを頼まれて9号ボートに乗り込む。オールが縄で縛ってあったので、唯一持っていたナイフで切る。

ジョセフ・トーマス・ホイート

二等スチュワード助手
11号ボートで生還
自室へ貴重品をとりに戻る。マードック航海士の命令で11号ボートへの避難を手伝い、同号に乗り込む。

C・D・マッケー

スチュワード
11号ボートで生還
マードック航海士に11号ボートへの避難の指揮をとるよう命ぜられ、同号に乗り込む。

マクミケン

スチュワード
11号ボートで生還

セシンジャー

スチュワード
11号ボートで生還

ウィールトン

スチュワード
11号ボートで生還
Bデッキを歩いていてアンドリュースと途中出会っている。11号ボートにはマードック航海士から「君も行けよ」と言われて乗り込む。

アンニー・ロビンソン夫人

スチュワーデス
11号ボートで生還
郵便室に水が溢れていくのを目撃している。トーマス・アンドリュースに救命帯着用を説得させられる。

F・D・レイ

食堂係のスチュワード
13号ボートで生還
厚いオーバーコートをとってこようとEデッキの自室に引き返す。ボート9号・11号を手伝い13号ボートに向かう。太った婦人が13号ボートに乗るのを拒否していたのを説得する。ワシントン・ドッジ博士一家とはオリンピック号の時に仕えており、帰路にタイタニックを使用することを勧めた。ドッジ博士の背中を押し、ボートに乗せる。
最後に船室を離れる際に、自分のトランクからハンカチ6枚を持ってきていたので、四隅に結び目を付けて帽子の形にして提供した。

ライト

スチュワード
11号ボートで生還

S・J・ルール

スチュワード
15号ボートで生還
マードック航海士が乗船を命じた船員6人ほどの中の一人。

J・E・ハート

スチュワード
15号ボートで生還
三等船客係。マードック航海士が乗船を命じた船員6人ほどの中の一人。衝突直後に婦人客と子供をボートデッキに移せと言う命に従い、三等船客の婦女子をCデッキから1等船室の昇降口まで連れていく(0時半頃)。三等船客をボートデッキに出さないようにしていた船員が居たという証言を否定している。

エドワード・ブラウン

スチュワード
エンゲルハルト・ボートA号→14号ボートで生還
ボート5、3、1、C号と、もう1隻のエンゲルハルト・ボートを降ろすのを手伝う。
船長が大きなメガホンを持ちブリッジに昇っていくのを目撃している。
エンゲルハルト・ボートA号は航海士室の屋根にあったが、誰かが持ってきた渡し板でデッキに降ろした。船首の方から甲板が水を被りだしたので、急いでこのボートに飛び乗りともの方の引綱を切る。そのあと船から放り出され水泳が出来ないもののボートにたどり着く事が出来た。水に浸かって夜通し立ったままだったが、ロウ航海士の乗る14号ボートに助けられる。

ジェームズ・ウィッター

スチュワード
二等スモーキング・ルームのスチュワード。11号艇に乗ろうとするヒステリックな婦人を助けようと手すりの上に立ったが、彼女が足場を失ったため二人ともボートに転がり込んでしまう。

ジョージ・ドッド

二等スチュワード
丸々太って陽気。沈没の危険を信じない人からからかわれる中、船室をまわって報告した。夫人がとうに船を離れたと思い込んでいたジョン・B・セイヤー氏に、まだ船上にいることを耳打ちしてあげた。

メリー・スローアン

スチュワーデス
初期の段階で、アンドリュースに事態は重大だが、乗客には伏せておくようにと言われる。

アルフレッド・ピアス

三等食料品室係
エンゲルハルト・ボートC号で生還
マードック航海士の命令で赤ん坊2人を両腕に抱えて乗り込む。

チャールズ・ジョーギン

パン焼き主任
転覆したエンゲルハルト・ボートB号→12号で生還
映画:傾く船尾でローズを助け起こしたり、船尾で他人を助け上げたりした白い服の上に救命帯をつけた人
ボートで避難するなら食糧も必要だと、自分の一存で部下のパン焼き夫13人を召集し、各自パンの固まり4つずつを持参させた。これがすむとEデッキの自分のキャビンでウイスキーをひとあおりした。10号艇の艇長を命ぜられたが、断りタイタニック上に残る。再度自分のキャビンでウイスキーをあおっている際、海水が靴の上まで浸水してきたが、さして気にもとめなかった。そのあとデッキチェアをプロムナードの窓から一人で50脚ほどほおり投げた。映画同様に大群衆と共に船尾に向かい、船尾楼の右舷に立っていた。最後はまるでエレベーターに乗っているような感覚で気が付くと海に投げ出されていた。その際、頭さえも濡らさなかったと証言。転覆したボートに乗ろうとするものの突き落とされたが、反対側に廻り、コックのメイナードに海中から引き上げられる。(映画SOS!タイタニックでは彼のことが割合詳しく描かれています)

ウォルター・ベルフォード

パン焼き主任
生還
夜のパン焼き主任。衝突時に厨房でロールパンを焼いていた。新しいロールパンがオーブンの上から転がり落ちて床にまき散らされた。最後には丸まった姿勢で海に飛び込む。

チャールズ・バージェス

パン焼き助手
生還
衝突後もしばらく寝ていたが、2等スチュワードのジョージ・ドッドに危険を知らされる。「オリンピック号」「マジェスティック号」「モーリタニア号」等々に乗り北大西洋で43年間を過ごし、最後は「クイーンエリザベス号」の厨房で板前をつとめる。

ジョン・コリンズ

コック補佐
転覆したエンゲルハルト・ボートB号→12号で生還
タイタニック号の航海が初めて。泣いている婦人から赤ん坊を受け取り、右舷デッキのボートに乗せようとするが波が押し寄せさらわれてしまい、腕の中の赤ん坊も消え去ってしまう。少なくとも2〜3分は海中にいて、浮かび上がってから5〜6ヤード泳いで転覆した折り畳みボートB号に乗る。

ジョン・メイナード

コック助手
転覆したエンゲルハルト・ボートB号→12号で生還
タイタニックが沈没する瞬間にボートの舷側を泳ぎ去る船長を見たと言っている。転覆した折り畳みボートの上から、ジョーキンを見つけて救い上げる。

ポール・モージェ

コック助手
平服でいたので、船員に乗客だと思われボートデッキに出られた。3m下でぶら下がっているボートに飛び込んだが、下部デッキの者に引っ張られるのを振り切り助かる。

ジョン・ジャック・フィリップス
Jack Phillips as Gregory Cooke

一等通信士
救命ボート上で凍死
映画:船長にカルパチア号の到着が4時間後になると報告したキリッとした人です。
事故当時24歳か25歳。船長が任を解いても、通信をギリギリまで打ち続けていた。やがてブライト通信士と別れ、後部甲板に向かう。一旦ボートに乗り込みますが、ボート上で凍死してしまいます。

ハロルド・ブライド Harold Bride as Craig Kelly

二等通信士
転覆したエンゲルハルト・ボートB号→12号で生還
映画:無線室で実際にCQD信号を打っていた人です。
事故当時22歳。沈没10分前に船長から「自分の為に生きよ」と言われ避難を始める。航海士や自分たちの詰め所の上に登るが、フィリップスが船尾の方へ行く姿を見たが彼を見た最後となる。折り畳みボートを降ろす手伝いをした時に、船長が海に飛び込むのを目撃している。
押し寄せる波にのまれ、気付いた時にはひくり返った折畳み式B号ボートの下の空気だまりで息を付く。彼は後に40分以上そのままだったと証言していますが零下2度の水温なので多分錯覚。その後B号ボート上の人に引き上げられる。
1913年にマルコーニ社を退職したあと消息を絶つ。巡回販売員として余生を過ごし1956年に亡くなっている。家族でさえも生前は彼の過去を知らなかった。