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・・・・・・鳥のように 自由に宙をかけ 永遠の蒼の天空をゆけるなら 私は よろこびのうちに褒め称えよう 自由という名の神を!・・・・・・

今や演劇界の至宝となった『エリザベート』
ウィーン発のミュージカルが 日本で 宝塚で最初に上演されて 早いもので もう10年
ぶみが『エリザベート』と共に歩んだこの10年をふりかえります
脱線覚悟で・・・(笑)

■10周年の2006年 末まで時々更新■

 

エリザベート病
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宝塚歌劇観劇歴もうすぐ15年のぶみですが、『エリザベート』を初演からきっちり観ている、というのはかなりの自慢。 そして、再演を重ねるごとに自慢度があがってきました(笑)
初演の雪組を大劇場で観た時のことは、今でも忘れられません。 作品の感想云々ではなく、その時の感情や感動やその他いろいろ。 はっきり言って、文字にはなりません。 目からウロコが落ちた・・・いや、晴天の霹靂、んー、どちらかと言えば、空からたらい桶が落っこちてきた感じでしょうか。 なんなんだー!!!って。
音楽があまりにすごくて、歌詞がいまいち聴き取りにくかったり、 舞台が暗くて、誰が誰だかわからなかったりしましたが、 そんなことは問題ではない!
もちろん、ウィーンミュージカルであって、宝塚のオリジナル作品ではないけれど、 でも、今まで観てきたものは一体なんだったんだろう、と思いました。 多分あれが世にいう“エリザベート病”なのでしょう(←そんな病気あるの?・・・多分あると思う。そして患者数はかなり多いはず)
この病気、どんどん自分の中で変化をしていくものだと思いますが、 初観劇からしばらくの間は(多分2年くらい)かなりの重症で大変でした。 総ての価値観が覆されたくらいの気持ちでしたから。 あれからもう10年なのね。 今ではこの作品自体が生活の一部になってしまっていますが、それも10年の歳月を経て変化をとげた“エリザベート病”なんですよね。
6.4

初めての再演
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初演、つまり雪組の東京公演のさなかに、星組で再演されることが発表されました。 そしてそれが、あやかさま(白城あやか)のさよなら公演であることも。 東京公演を2階の1列目で並んで観ていたノルさん(稔幸)ファンの友人R嬢は、 ゆきちゃん(高嶺ふぶき)演じるフランツを観ながら、ノルフランツの妄想に励んでいましたが(笑)
再演が重ねられた今となっては、することのない心配ですが、演出って変わるの?と、まず思いました。 『ベルばら』も『風共』も、〜編がついて、場面や登場人物が変わったりしましたから。 (よく考えると『ミーマイ』なんかは変わらすやってたわけだから、変わらなかったのも当たり前なんだけど、 なにせその辺りの知識は、まだまだ若葉マークちゃんよね)
そんな疑問の中、ぶんぐんファンのぶみには大きな野望が芽ばえていた(笑) ルドルフのぶんちゃん(絵麻緒ゆう)と、子ルドルフのぐんちゃん(月影瞳)のからみが、このままの演出だと無い!!! そして生まれた演出プランは、子ルドがさがってルドルフが出てくるところを、 例えばスカーレットTとUの♪わたしと〜あなたは〜うら〜おもて〜 みたいにやったらどうだろうと・・・
ま、ぶみの貧疎な演出プランは置いといて・・・(笑)
そんな中で迎えた“初めての再演”の初日から数日後、一緒に観劇予定だった友人Y嬢は、 私を置いて、先にムラへ行ってしまった!!!(ぶみの観劇予定はその1週間後) しかし彼女は、その一週間の間、なにも語ってくれませんでした。 開演前も、キャトルにも行かしてくれないし、プログラムなんてとんでもないって。 でも、とってもありがたかった! 彼女曰く、私にも、まっさらな気分で観て欲しかったからって。 結果的には、お芝居はなにも構成が変わっていないのに、雪とはまったく別物で、 演出が変わらなくても、演じる組、生徒によって、こんなに変わるんだって、すごくびっくりしました。 Y嬢の粋な計らいのおかげで、再演なのに、とってもピュアな気持ちで観劇が出来た事が、とっても幸せでした。
そうそう、そんなY嬢が、一つだけ言っておかなきゃ、と観劇前に教えてくれたのは・・・ きんさん(朝峰ひかり)が娘役になってしまったということ。 「観劇中に気付いて驚いて、他の大事なところが観れないとかわいそうだから」とのことでした。 なんだか、すごく星組ファンだね。私たちって(笑) それも合わせて、とっても感謝してます。
昨年の、再々々々演・月組公演も、私は同じ方法で臨みました。 (きんさんはいないけど・笑) もちろん、場面が変わってしまうほどの演出の変更はないことは、もう充分承知です。 私がピュアに楽しみたかったのは、がいちさん(初風緑)のフランツ。 その感想は、またいつか・・・
7.12