ぶみの初めて物語り
TAKARAZUKA1000days劇場へ行くの巻 
作品:星組『皇帝』『ヘミングウェイ・レビュー』1998.10.26

 派手な外観に、ファンで無ければ「なんだろな、こりゃ」と思ってしまう、と勝手に思っている1000days劇場。 オープンからずいぶんたっての初入場でした。

 仮設の劇場ということで、ぶみの頭の中には劇団四季の赤坂ミュージカル劇場が広がっていたのですが、 入場口前にいざ立ってみて、「あ、やっぱり宝塚だー」と感動しました。
18時公演の為、外がもう暗くて、中のロビーが いっそう輝いて見えました。ロビーから階段、劇場へは大劇場に似せた雰囲気で、でも仮設で、という複雑な印象を受けました。

 こけら落としから4作目となると、東京公演ベースで劇場通いをしている人にとってはもうすでに劇場空間に 馴染んでいたかもしれないけれど、ぶみは久々初心者マークを背中につけられているような新鮮な体験でした。

 劇場内は、「仕方がないでしょ、仮設なんだから」と自分で自分をなだめるのに必死でした。
ぶみは元来わがままなので、オケがない、イスが動く、ライトまぶしい、前の人で見えない・・・勝手に 言ってなさい状態になるので。
元々1000daysがオープンした当初から言われていたことは、 やっと「あ、このことね」と納得できたというか。 ただ、音響が響きすぎるという点は、ぶみはC席の丁度真ん中辺で 観劇していたのであんまり気にならなかったけど。

 ただ、やっぱり生オケでなく録音というのは、時々観ているこちらがしらけるという、みょーな瞬間が 生まれるような気がしました。地方公演の時によく思うんですけどね。「あ、なんかあの人達踊ってるねー」的なしらけ方です。 あー上手く表現できないのがくやしい。
でもこれもぶみのわがままの成せる技かもしれないと思ってしまうのが、 今回はお芝居だけ、という注釈付きという点でしょうか。
ショー『ヘミングウェイ・レビュー』は、傑作品ですし、 なんと言っても麻路さきさんのさよなら公演だから。ぶみにとってこの観劇は、マリコさんさよならの大イベントでした。 大泣きの大泣きで、嗚咽になっちゃって、大変でした。
話を元に戻すと、こだわりがあり、集中すると、 音響が何だろうと録音だろうと、泣いているぶみには関係ないということでしょうか。

 付け足し文句を言うなら、チケット代高いー。大劇場が新しくなったとき、高すぎると思ったけれど、いざふたを開けてみたら すごく素敵な劇場で、音響もいいし、多少舞台が遠く(旧大劇場に比べて)感じたのもなれちゃったしで、こちらは今となっては 文句は無いんだけど(いや、安いに越したことはないんだけどね)、それに比べて、1000daysの設備云々からして、高いー。

 あー、みんなひっくるめて、2001年までの辛抱だわ。

1998.11.6 

 

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