ぶみの初めて物語り
初めて旧大劇場へ行く
作品:雪組『華麗なるギャツビー』『ラバーズ・コンチェルト』1991.8.15

 衝撃的な‘観劇デビュー’を7月に飾り、人生の道を少しづづなんだかおかしな方向へ進みだしたぶみでしたが、 これはぶみ個人だけの力では無かったのよね。

 受験生の夏休みに「お盆どっか行く?」と聞く親がいるかしら、と思うのよね。 そりゃ聞かれれば当時のぶみは「大劇場行きたい」と答えるに決まってるじゃない。
そして、ぶみの伯母上は、ぶみ・ぶみママ・伯母上の3枚のチケットをゲットし、3人で大劇場へ行ったのでした。 ちなみに伯母上が昔ファンだったことは今までぶみは知らなかったのである。

 阪急電車に揺られて、やってきました本拠地宝塚。すごくローカリーでびっくりしました。 花の道を歩きながらしみじみと「ここが本拠地なのね。」と感じたかどうか、覚えてないんだけど。 でも町全体が歌劇色一色で驚いたのは覚えてます。 気が付いたら今は違うんだけど、当時花の道に主題歌集が流れていた様な気がするし・・・

 改札前のロビーが広くて、東宝と比べて規模の違いを痛感しました。 でもどことなく漂う昔風の香りが心地よくも思えたりして。 そうそう、プログラムが小さかった。(B5版) 劇場内に入ってしまうと、東宝とさほどかわらなくって、でもやっぱりローカリーな雰囲気で気後れしてました。

 公演自体は、ちゃんとお芝居とショーが分かれていても、もうぶみは驚かなかったのよね。 『歌劇』も『グラフ』も熟読したし。それに8月頭、親切なNHK衛星放送が月組『ベルばら』、 雪組前作3本立て、星組『レビュー'90』を放送してくれていたので、 しっかりぶみは一路さんファンになっていたし。 (そういえば宝塚ファンになったから、我が家は衛星放送もWOWOWもいれたんだわ)

 ムラには、公演中の組、お稽古中の組の生徒さんがいて、 花の道、その他いろんなところでその生徒さんに会えるということに気が付いたのは、 この時からずいぶん経ってのこと。入り待ち出待ちを覚えたのもずいぶん経ってのこと。 この時は、初めて宝塚ムラに来て、友の会に入って、おとめを買ったことだけで、とても幸せだったわけ。

1998.11.21. 

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