・・・・・・・  ・・・・・・・  ぶみのちっちゃい観劇劇場  ・・・・・・・  ・・・・・・・

雪組東宝劇場
宝塚幕末ロマン 猛き黄金の国
−士魂商才!岩崎彌太郎の青春−
脚本・演出 石田昌也

レビュー・ロマネスク パッサージュ−硝子の空の記憶−
作・演出 荻田浩一

2001年5〜6月

***その1***
その2はこちら


開演前 底力とは  この公演、大劇場の始めの頃は、チケットもたくさん残っていたみたいなのに、日がたつにつれ、客席はどんどん埋まってきて、雪組の底力を感じた。 そして東京公演はチケット売れ行き好調らしい。前評判だけで完売する公演は確かにすごいと思う。でも、初日開いてから、どんどんチケットが売れる公演のほうが、もっとすごいと思うのは、私だけではない、と思いますが。

第一幕 新たなる笑い−猛き黄金の国−  公演も、初日空いてまもなくと千秋楽近くでは、お客様の反応が微妙に違う。大劇場の終わりごろ、客席の反応は、明らかにリピーターが多いことを物語っていた。笑いの起こるタイミングが全然違うから。 私自身が、新鮮な笑いから、期待と思い出しの笑いにかわっていたので。そして、泣きのツボも、回を重ねるごとにかわってた。
 東京の幕が開いて、まず思ったのが「新鮮!」。初めて観るお客様が多いから(そりゃ、1回目は、死ぬほど笑ってください)。でも、大劇場の時と反応するところが微妙に違う。以前読んだ演劇関係の本に、東西では客の好みが違うということが書かれていたけど、今回それがとってもよく分かった。 でもでも、それ以上に新鮮なのが、板の上。別に脚本がかわったわけではないのに、(すごいかわっちゃったとこもあるけどさ)公演時間が5分伸びることでの、芝居の間の取り方。これがとても新鮮。 それからなにもかもが、極端になっていること。シリアスなシーンはよりシリアスに。(小栗さん(未来)と三野村さん(成瀬)のシーンは客席も緊張しますし、すごい拍手がでます。竜馬(絵麻緒)と沖田(蘭香)のシーンは涙が出ます。レアちゃんの剣をしまうタイミングがすごく好いです!) 笑いもより一層、協調されている。(後藤さん(湖月)「よくないっ!」の声、大きすぎです。つい先日までアンドレだったのに。喜勢ちゃん(月影)、銀橋のひっぱたきの前、顔色が変わります。) たくさん登場人物がいるけれど、みんなとっても自然になってるし。
 大劇場と演出自体が大きく変わったのは、ラストシーン。三菱の船はいずこへ・・・私の好きだった、あのベタなラインナップのラストシーンは船と共になくなり、彌太郎の人生に触れた人々が登場し、それぞれに挨拶を交わしていく。(ここ観ただけで、物語がわかるねぇ) 最後に、一番大切な人・喜勢と二人で幕・・・ 初見がこの演出なら、間違いなく私は号泣していたでしょう…でも、私はあの船のラインナップか好きだったのだぁ〜!というわけで、私はいまいちすっきりした気分で、休憩時間を迎えられない。 それから、三菱ダンサーズ。スーツになってしまった・・・これは本当に残念。

第二幕 生オケとセリは素敵−パッサージュ−  やっぱり、ショーには生オケとセリが欠かせないですね。と、1000daysでのやるせなさを、ふと思い出したりして。大劇場と同じ物が、やっと東京でも観られるようになったのだ。 この素敵なショー。博多で再び観れますが、博多は生オケなのかなぁ?セリ、あるかなぁ?なかったら、掘ります、私。
 何場面か過ぎるうちに、東上でのいろいろな変更点がみえてきた。中詰銀橋ラインナップの後、一旦終わり、またライトがついて、イシちゃんとぶんちゃんが銀橋に残る。なんか、トップと二番手って感じでいいな。  12場ぶんちゃんの歌の後、少しダンスが増えた。そしてぶんちゃんはトップコンビのデュエットダンス前まで、舞台に残っていた。(下段参照)  銀橋パレードの曲が“パッサージュ”〜“硝子の空の記憶”になった。行きが“パッサージュ”4分の4拍子、ご挨拶と帰りが“硝子の空の記憶”4分の3拍子。客席にも、より高度な手拍子が要求されて。だけどお洒落でいいね。
 今公演でさよならのレアちゃん。お芝居でも泣かせてくれるのですが、やっぱり本領発揮はショー。プロローグ、銀橋に男役さんがばーっと並ぶとこで、ある日私の席の真正面。穴が開くほど観てしまった。 とうとうその日は、ぐんちゃんもぶんちゃんもかなぐり捨てて、レアちゃんを目で追いまわしてしまった。ジゴロもエイトシャルマンもシルバーのエンビ姿も白い光もロケットも白エンビも、指先から足の先まで踊る姿のなんと美しいこと。 ラストの公演で、こんなに気持ちになるなんて、と、私自身が信じられないくらい、レアちゃんがいなくなるのが惜しくて惜しくてたまりません。ロケットを観て泣いたの、初めてです。あぁ、惜しい…今までそんなに気にしていなかった分、本当に惜しいです。

終演後 ショーの途中で心臓が  観劇中、もう少しでワタクシの心臓は、壊れてしまうところでした。大劇場では、ぶんちゃん(絵麻緒)が前公演の星組から続けての出演のため、ぶんちゃんのシーンはあまり誰かと絡むことがなかった。 不満だったけど、それは仕方がない。そのぶんちゃん。今度はしっかり雪組メンバーと同じスケジュールで大劇場〜休暇(?)〜お稽古〜東京とやって来たので、シーンが増えてる。歌って引っ込んでたところが、みんなと少し踊ってそのまま舞台に残った。 続けて幕が開くと、大階段にはブルーのドレスのぐんちゃん(月影)中心に、白エンビの男役さん(ここは変更無しだけど)。大階段を降りる時、ぐんちゃんはやたらぶんちゃんを見ていた。まさかっ!この二人、組んで踊ったりするのだろうか?ぶみの心臓は、どんどん脈拍があがり、血圧もあがり、 妄想だけで、そのほんの一瞬の間に、ものすごい負担をこうむった。でも結局、背中あわせにくるくると回っただけで、組んだりはしなかったの。逆によかったかも。二人で踊ったりしたら、間違いなく私の心臓は、壊れていた・・・ だけど、ぐんちゃんが芯で、ぶんちゃんとワタルさん(湖月)を左右に従えているところは“ビギン・ザ・ビギン”って感じで(ワタルさんでなくてリカさん(紫吹)だけど)あの悪夢の旧東宝最終観劇から、帰ってきたよ、東宝に、と、なんだか感無量になったりして。(なんだか、この文章、私にしかわかんないよ) 本当に帰ってきたのよ、東宝に。組は違うのに、ぐんちゃんとぶんちゃんとワタルさんがいる・幕末石田物・ショーだって、ノスタルジックさが『魅惑U』と似ているし。また、私の席も、同じくらいの所だし。「マミー!帰ってきたのよ〜〜!」あれ?スカーレット?(しょぼいオチだ。でも、まだ歌うらしい) ♪明日も観るぞ 何度も観るぞ 月をやめて 雪を〜っ み〜る〜ぞ〜 (マミさん(真琴)、ゴメンナサイ。)

2001.5.15.

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