・・・・・・・  ・・・・・・・  ぶみのちっちゃい観劇劇場  ・・・・・・・  ・・・・・・・

雪組東宝劇場
宝塚幕末ロマン 猛き黄金の国
−士魂商才!岩崎彌太郎の青春−
脚本・演出 石田昌也

レビュー・ロマネスク パッサージュ−硝子の空の記憶−
作・演出 荻田浩一

2001年6月

***その2***
その1はこちら


開演前 休演にあたり  ぶみ・体調不良につき。そんな状態で迎えたMY千秋楽。体調不良のそのわけは、もとをたどれば、ぶんちゃん(絵麻緒)休演のせいだ。 なんたって、あの“怪我で休演!”騒ぎの夜は、眠れなかったし。まあ、それが直接の原因ではない、とは思いますが、とにかく、あの日から、私の体は壊れたまんま。ついでに、頭も壊れたまんま(これはいつも?)。
 休演のぶんちゃんの代役のかしげちゃん(貴城)はじめ、その代役さん。それから雪組の皆さんは、私が「あ〜う〜」とのたうち回っている間にも、恐るべきチームワークで公演を乗り切り、 そして数日後には、ぶんちゃんの半復帰。お芝居のみ、という所が、うれしくもあり、悲しくもあり。復帰はめちゃめちゃ嬉しいけど、でも、しっかり治してほしいし。とも思う複雑な乙女心・・・

第一幕 思い入れ、いと深く−猛き黄金の国−  なにしろ、最後なので、舞台全体を観よう!と努めました。改めて思うのが、大量の登場人物一人一人が、本当にいい芝居をしている、ということ。 回を重ねるごとに、一人一人が、もう、その人本人になっちゃってる、という感じです。毎回事に驚きました。 いい芝居をしている人が舞台のあちこちにたくさんいて、どこを観たらいいのやら。
 ファンモードに切り替えて観ると、怪我から芝居のみ復帰のぶんちゃんが出て来る度、心配で心臓が痛かったです。 前回、私が観劇した時にもぶんちゃんは出演していたわけで、今回舞台にいるのはそのときと変わりない、といえばそれまでだけど、 その実態は、怪我前・怪我後、と、大違い。 居て当たり前、そうあって当たり前、ということは、すべてのことにおいて有り得ないんだなぁ、なんて、全然違う次元に飛んでいってしまったりして。 “一期一会”という言葉があるけれど、“生”の舞台は、常にその言葉がついて回るのですね。
 幕開きのお座敷のシーンで、(竜馬の)代役をしていたかしげちゃんが、ちゃんと本役の川田さんで座っているのを観て「今日の竜馬はぶんちゃんなんだ!」と、目を細める私。 そしてお待ちかね、竜馬の登場。どばーっと泣くつもりでいたのですが・・・泣けなかった。ブーツの足音が均等でなかったから。聞いてはいたけど、やっばりまだ足を引きずってるじゃん! 以後、絵麻緒竜馬が登場するたび、心臓が・・・痛い・・・
 それから、自分の観劇が最後、という思いのほうが強くなり、舞台全部を自分の体に取り込みたい!ということに一生懸命になり、いつもは客席で、吸い込まれるように舞台を観ているのに、 この時は、舞台を吸い込んで観てました。いや、疲れた・・・。 いくら観ても見飽きない、すばらしい作品&雪組+専科メンバーなので、お名残惜しいことこの上ありませんが、私の『猛き黄金の国』はおしまい。 これからは、この作品も、心の中で永遠のロングランになるのです。

第二幕 あのひとなしに−パッサージュ−  ぶんちゃんのいない『パッサージュ』。つらい、辛過ぎました。“ぶん×ぐん命!”の私にとって一番辛かったのはオープニング。 ぐんちゃん(月影)が歌いつつ舞台中央に出てきて、間奏で下手袖から出て来るぶんちゃんを、なんともいえない笑顔で待ち受ける・・・しかしっ、でてきたのはかしげちゃん。 分かってます。分かっているし、かしげちゃんはなんにも悪くありません。悪い所か、代役立派でした。が、ここのシーンで、瞬時に嗚咽になる私。感情に涙がついて行けず、ただ、込み上げる嗚咽を押さえるだけ。
 そのシーン以降は、非常に冷静に、言い方はおかしいかも知れないけれど“新しいパッサージュ”を楽しめました。 ぶんちゃんの穴をすべて埋めて、更に自分の本役の白い光でも踊っていたかしげちゃん。やさしく甘い雰囲気はぶんちゃんに似るものがあるので、どのシーンも違和感なく観られました。本当に立派でした。それなのに、ぶんちゃんファンゆえに、泣いてしまってゴメンナサイ。 幕開き、かしげちゃんの位置に入っていたレアちゃん(蘭香)。銀橋のどこの位置にいてもあなたは美しい・・・。透明できらきらしてました。それはいつもよりスポットが強いからではなく、レアちゃんだから(笑)本当は、いずるん(天勢)とけいちゃん(音月)を従えての中央ゼリのセリ上がりが好きだったんですけど、我慢。 ピエロの女の子達にいざなわれて登場のはまこちゃん(未来)。かしげちゃんの繊細な歌い方と全く違う、はまこちゃ〜ん!な歌い方で、それでもいつものパワーで押しまくる感じではなく、ゆったり、余裕ありました。なまじものすごく歌が上手なので、古き良き時代の宝塚(私にとっては、カリンチョさん(杜けあき)がトップの頃を差します)を見ているようで、懐かしさを感じました。 大階段トップのデュエット前。かしげちゃんの歌の後、幕が開き、大階段に白エンビの男役さん&ブルーのドレスのぐんちゃん。そこは途中から成瀬さんがぶんちゃんのところに入ってました。ぐんちゃんの左右には、細くて長いコンビのワタルさん(湖月)と成瀬さん。全然いつもと雰囲気が違いました。 その他、そのまた代役に入った方々、組む相手が変わってしまった娘役さん、などなど皆様、多々あったはずの苦労を微塵も見せず、素晴らしい舞台を私達にくれました。 本当に、宝塚って、雪組って、素晴らしい!!!
 さて、素晴らしい雪組が、素晴らしい『凱旋門』『パッサージュ』を引っさげて、真夏の博多に巴里の夢を築きます。 再び“新しい凱旋門とパッサージュ”が始まるのです。バウメンバーと半分になってしまうけれど、例え半分だろうと、雪組のパワーは変わらないはず。そこに、引き続きケイさん(萬)・ぶんちゃん、帰ってきたぞシビさん(矢代)・こうちゃん(汐風)の専科の方々が加わり、敵無し。 天使のコムちゃん(朝海)・少女のまひるん(紺野)・エトワールの圭子さん(美穂)・リュシェンヌのかずみさん(森央)・オットーのしなちゃん(山科)…など等…“あのひとなしに”と思える面々がたくさん。 でも、心配なんてしてません。期待で、押しつぶされそうです。

終演後 隣の席で  今回初めて一緒に並んで観た中学時代からのお友達Y子ちゃん。全く別々に宝塚のファンになって、『ME&MYGIRL』の時、花の道でばったり会ってびっくり。 そんなY子ちゃんと、初めて並んで観劇しました。Y子ちゃんの方が舞台中心に近い席のため、舞台を観ている私にも、右側にY子ちゃんの喜怒哀楽が感じられるのでした。 お芝居の時は、二人ともそうでもなかったんですが、ショーになると、パーっとうれし顔になるのが分かるのです。 成瀬さんファンのY子ちゃん。成瀬さんが出てくると、少しY子ちゃんの出してる波長が変わります。一番は、エスポワールの紳士の成瀬さん。 下手から上手へ銀橋を渡って来て、丁度私達の前にきた時のY子ちゃん。きらきらモードでした。Y子ちゃんおもしろいぜよ。
 終演後、「私の右隣の人が、ぶんちゃんファンみたいで、かしげちゃんが出てくると泣いてるのよ〜」と語っていたY子ちゃん。 よかった。左隣はわたしだったから、もうちょっとで、左右で泣き泣きモードになってしまうとこでした。それではさすがにかわいそ過ぎましたから。 Y子ちゃん、また、一緒に観に観に行こうね。byぶみ

2001.6.28.

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