ぶみの観劇劇場  ぶみの観劇劇場  ぶみの観劇劇場  ぶみの観劇劇場  ぶみの観劇劇場

星組大劇場
新春王朝ロマン 花の業平−忍の乱れ−
作 柴田侑宏
演出・振付 尾上菊之丞 
グランド・ショー 夢は世界を翔けめぐる
THE WORLD HERITAGE 2001
作・演出 草野旦

2001年1月

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 夢は世界を翔けめぐる 

第一場 ぶみの期待‐観劇前のお話‐  ウインズとウイング(最初は二羽の蝶って言ってましたが)が世界遺産をめぐる形式、と聞いて、少し期待が冷めました。 世界めぐりはレビューの定番だし、いいのだけど、各国の衣裳、音楽で歌い踊るという、お約束レビューではなく、今の星組+豪華専科というメンバーなんだから、 バラエティーショーが観たいのに。ああ、でもあの席なんだから、何でもいいの・・・?

第二場 ぶみの感想‐観劇直後のお話‐  「あーっははははははははは…あたしたちって、ばっかだよねぇー。」
 終演後、着席のまま、しばし沈黙のぶみ&Y嬢。それから、二人で大笑い。何がそんなにおかしいのか。一番おかしいのは私たち二人なんですけど。 座談会も読まず(歌劇1月号発売前の為)プログラムも見ず、なーんにも分からないまま、ほけーっと観劇してました。1列目中央で。 自分たちの口が半開きになっていることも、ぶんちゃん(絵麻緒)をひたすら追い回していることも、観劇中から分かっていました。 多分、舞台の上から見た私たちは、顔にただの馬鹿と書いてあったことでしょう。
 ぶんちゃんを、ひたすら追い回していた私たちですが、ちゃんと公演は隅から隅まで観てましたよ。すごく短く感じられて、 ロケットになったとき「あれ、もうロケットなの?随分真ん中でやるのね」と思ったのですが、その後はフィナーレナンバー〜パレード。「あらら、終わっちゃった」という感じでした。

第三場 ぶんちゃん!!!  隣の席のY嬢と二人、示し合わせたわけではないが、お芝居の時から、ぶんちゃんを追い回していました。お芝居は、大まじめな作品なので、とくにアドリブがあるわけでもなし。 日本物だし、立ち位置や目線なども決まっているのでしょう。だから(舞台上の生徒さん)誰に見てもらえた、ということは全くなかったのですが。 でもきっと、見られてる側は分かるんでしょうね。しかも1列目、二人で強烈ラブラブ光線を送っている・・・
 さて、ショーが始まり、私たちを待っていたのは・・・ぶんちゃんからの熱〜〜い視線&ウインク攻撃、そしてこぼれ落るほどの笑顔! おそらくオープニングの時点で、私たち二人は撃沈していた、と思うのですが。 本舞台くらいの距離だと、隣の席の人ではなく“私たち”を見てるわ!という位の認識具合。銀橋に出てくると、隣のY嬢ではなく“私を!”見てる、というところまでよく分かる。 銀橋で、ぶんちゃんがY嬢に、バチッとウインクをした時、ぷみ「嫉妬!」Y嬢「あの、私でなく、隣の人に・・・」と思ったのであります。 私が一番、舞い上がっていたのは、セレンゲティの大盛り上がりのシーン。♪一番に好きおまえが 二番目に好きあなたが〜 と、私たちを見ながら歌われた日にゃぁ。「わーたーしーっ?」と、思いますモン。(馬鹿。) 前の方の席で、特定の生徒さんに「見てもらえた!」と分かっても、照れてしまって、凝視できない、という経験をしたことがある方は多いと思います。 私も目線を合わせられない(照れちゃって…)生徒さんもいますが、ぶんちゃんの視線は慣れているのだ(大きく出てみる。)ニコッと微笑まれたら、微笑み返す。これ、ぶみの常識。自分の頬骨が無意識に、くっとあがるのが分かるのです・・・。 ラスト、パレードの後、幕が閉まる時も、最初は2階席や、遠くを見ていたぶんちゃんですが、幕が閉まる時には、しっかり私たちを見ていてくれて、 それに答えられるように、私たちも、精一杯の笑顔&拍手で、ショーを終えたのです。
 兎にも角にも、新春より、ぶんちゃんのありがたーい笑顔を、この上もなく頂戴し、今世紀も、ぶみは元気に生きていける、と確信しました。ああ、ぶんちゃんを好きでよかった・・・ ただ、心残りなのが、後日Y嬢もメールで語ってましたが、ぶんちゃんにこんなに幸せにして貰ったのに、私たちはぶんちゃんに何もしてあげられないということ。 ぶんちゃんに限らずですが、専科入りしたスターさん達は、*組の誰々、から、誰々、一個人として、これから評価を受けることになっていくわけで、座談会や各インタビューでぶんちゃんは、 “自分”というものに対しての思いを、とても強く思っているのがよく分かります。こんな事を言うのは変かもしれないけれど、ぶんちゃん、大人になったなぁと思いますが、その反面、心に無理をかけているような気がします。 確かに、舞台姿も、とても頼もしくなりました。でも、ファンとして、ぶんちゃんにはありのままでいてほしい、と思うわけです。そしてふと、今のぶんちゃんに贈りたいのが、大好きで、普段私が心に留めているあの歌詞。 『魅惑U‐ネオ・エゴイスト!‐』で、ぶんちゃん自身が歌っていた、♪二つとない宝物 その自分誇り♪。ぶんちゃん、がんばれ!!

***激馬鹿モードでお送りしました。こんな私ですが、本年もよろしくお願い致します(汗)***

第四場 場面を追っかける
<21世紀の夢> 幕開きは宇宙的。5人のソールの衣裳に『ラ・ノーバ!』もしくは『ジーザス・ディアマンテ』か!?と、少し退いてしまった、が・・・ 2場以降になると、全員での華やかでパワー溢れるシーン。星組独特の空気が流れ、観ている客席もアドレナリン放出!という感じになりました。 個人的に、女神の乗る地球のセットが大好きでした。盆がまわると、とっても素敵。
<セレンゲティ> アフリカの村祭り。とにかくみんな元気に弾けていて、手拍子が自然に客席からも出てきました。 みんな、白×赤の衣裳で、爽やかさと情熱を表しているようで、観ていて清々しかったです。 小さな旗がついた棒を持って、ぶんちゃんが銀橋からニョッと出てきたときには、本当にびっくりしましたが、 もっとびっくりは、ねったん(夢輝)の女の子。元気いっぱいで、かわいかった! ひとみさん(毬丘)となるみくん(鳴海)率いるコーラスも、とってもパワフル!
<コロッセオ> 二組の男達の争いが、一瞬『WWS』を思わせました。ノルさん(稔)のジャケットが黄色かったからかな?血の気の多いガイチさん(初風)をせいするノルさんの図は、まさにトニーとリフ(注:組が違う…)。 男役さんだけのダンスシーンで、これだけ魅せる事の出来るのは、星組だけ!ノルさんもタータン(香寿)も、ダンスがきれいだから、絶命前のデュエットダンスは、目が離せませんでした。
<イスファハン> イスラムの華やかなシーン。プロローグ以来のユリちゃん(星奈)の登場。イスラムの女で踊り、場をさらっていました。じゅんこさん(英真)とちよさん(朋)の、大人のデュエットも、聞き応え十分。
<乾いた星> 前場ラストで、ウイングのユリちゃんが、迷い込んだこの星。そこで夢を信じ得なくなった、ホークSのガイチさんとのダンス。ウイングが痛めつけられてる、というよりは、ホークを慰め、何とか夢を与えようとして、自分も傷つく、という風でした。 ダンスの上手さは、今更語るまでもないけど、感情を込めた表情が美しかったです。 とうこちゃん(安蘭)の歌は、聞いていて安心できます。さすが雪組育ち!
<レビュー・テラ> 傷ついたウイングのもとに、ウインズが現れ、再び女神に見守られ、羽ばたく。前場で、ウイングの気持ちに同調していたので、このシーンは救いでした。
<青い星> パレードまでの、豪華シーン。大階段にスーツの男役さんがずらっと並ぶと、それだけでゾクゾクっとしますが、それがノルさん率いる星組だから、もう、観ているこちらはたまりません。 <コロッセオ>以上のかっこよさで魅せた後は、スターさん少人口のダンス。その中で、一番かっこよかったのは、ユリちゃんでした…。 このまま男役さんと同じで終わっちゃうの?と心配しましたが、途中でジャケットを脱ぎ、髪型も変え、トップコンビのデュエットダンス。それもとびきりお洒落。 さらにその後、トップスターのノルさんが一人で歌い、間を空けずにパレードへ。そんちゃん(秋園)のエトワールには、毎回鳥肌がたちます。
 全編通して、大勢のスターさんをくまなく生かして見せてもらえて、とっても嬉しかったです。場面自体も、なんでもかんでも押し込むのではなく、余裕があり、でも満足感いっぱい。 上等な食材が良い調理人さんの手に掛かり、お腹がはち切れるほど食べたわけでもないのに、お腹いっぱい。心もいっぱい。といったところでしょうか。さすが大御所・草野先生! 主題歌の2曲も、耳に残るいい曲でした。無理矢理印象づけようとしている、ベタな主題歌と大きく違って、旋律が、ずっと心に響いていました。

第五場 そしてリピート  いいショーだった、と思えるのは、キャストが良かったからか、作品自体が良いからか、と、よく考えるのです。 が、この際、それは置いておいて。と思います。残念ながら、チャーリー(匠)が休演。チャーリーがいたら、また雰囲気もかわっていたと思います。 お芝居と合わせて、この作品、東京でやるのかな?と思いますが、そんな考えも置いておいて。この際、満足満足で、締めくくりたい。そんな幸せな気分です。 新しい年の幕開きに、というより、新しい世紀の幕開きにぴったりのこのショー。BSお茶の間初芝居では、放送されませんでしたから、 劇場で、是非、観てください!(と、最後は宣伝部長のぶみでした。)

2001.1.14.

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