Hitomi Tsukikage STAGE HISTORY |
サスペンス・コメディ メランコリック・ジゴロ
危ない相続人
作・演出/正塚晴彦 |
1993年2月19日〜3月29日/宝塚大劇場 6月3日〜28日/東京宝塚劇場 |
ぐんちゃんの役/アネット 第15場エピローグ カゲソロ |
新人公演/フェリシア(本役/森奈みはる) |
幕開きからハイテンションでダニエルのヤンさんに絡むぐんちゃん。 ジゴロに騙されているとも知らない田舎の娘でした。オープニングの総踊りでは、恋人と別れた傷心で、少し"?"と言う踊りを、ホリソンド奥で踊っていました。 確か、ハンカチをひらひら持って踊っていたような・・・
中詰めで自分が騙されていたことを知って、再び顔を会わせたダニエルの横にいたフェリシアを新しい恋人と勘違いし、 「この人はジゴロなんだから〜!」とまくし立て、全編を通して、強烈な役作りでした。 まくし立てるセルフの多いせいか、少々舌っ足らずなしゃべり方で、それがまた笑えました。 出番は多くないけれど、インパクトがあり、私はすごく好きでした。
そしてラストのカゲソロ。劇場に響きわたるきれいな澄んだ声でした。カゲソロは顔が見えない分、きれいに心を込めて 歌わなければなりませんし、その場の雰囲気を壊す歌声ではあってはなりません。自然に、お客様がその場面に ふっと浸ってもらわなければならい大事な物です。ぐんちゃんのカゲソロは、私にとってはパーフェクト! この公演、本当にいい公演でした。
1998.10