安眠島の庭   韓国安眠島で開催されたガーデンショーの庭 2003.4

 静岡県で開催された浜名湖花博の前段で韓国の安眠島でのガーデニングショーでお庭造ってきました。
 デザインのテーマは、日本の伝統の庭をすべて韓国の素材で作るということです。日本と韓国の歴史の中で私達世代が伝えることが出来る精一杯の想いです。(韓国に多くの友人がいるので、可能となりました)
製作は、日本から職人を二人お願いしました、あとは韓国の造園やさんと、フラワーショーのスタッフも加わり楽しいイベント用の庭づくりとなりました。

現地調査です。
とっても寒いー
敷地は韓国の鎌倉。リゾートらしいです。
近くには海岸があり松林の海側の広い敷地です。

ここが各国からのお庭やお花のコンペが行われるスペースのテントです。
開催は4月なのですが、寒いため施設内は暖房されるそうです。
お花は大丈夫でしょうか?心配になります。
上記のテントを屋外から見ます。
通路の工事が急ピッチで進みますが・・間に合うのでしょうか?
外部のお花が植わっていません。
会場テーマガーデンらしきところ
お花の生産農家や市場も視察しました。
残念ながら、韓国では日本ほどガーデンブームではなく、多くはバルコニーなどで飾る鉢植えようのお花が多く、自然のお花が少なかったです。
仕入れをここですることを断念しました。
同じく花き市場
キムチを漬ける壷を使う予定ですので、陶器のお店も見ましたが高価で手が出ません。骨董品です。
韓国でお願いしました造園屋さんが趣味で持っている壷をお借りすることになりました。
いよいよ庭の製作です。
石組みは日本からの職人にお願いしました。あっという間の飛び石。樹木はサイズや樹種を指定して韓国内で手配しましたが・・イメージと違う物が届いてました。半分くらい使えませんでした。
結局、日中は理想の樹木を探しに会場から車で何時間もかけて造園さんの親方と通訳と回ることに。
やっと見つけた一本をお借り?することになり掘り起こし中。
会場では韓国産の紅雲石のテラスを組みまじめました。
後ろの青竹の仕切りはツル巻きで締めてあります。
背後の樹木はミカンの木です(静岡の代表する木)。済州島からきました。
石組みの隙間に草を植え込みます。
植え込んでいる草は、植物探査ツアーの折、田んぼのアゼにあったもの。涙ぐるしい努力。
植え込んでいるのは通訳スタッフ。結構楽しんでました。
このころからスタッフや各国の皆さんの見学が多くなります。
いよいよ韓国キムチの壷に植え込みが始まります。
問題はお花がありません。自然の草花があくまでほしいのですが。
まえ後ろにある、アゼから採取したタンポポや桜草を植え込みます。
韓国に発注していた、小屋がいまだにきません。
細かい調整が出来ないので焦りが出ます。
お茶の木でつくったガゼボ(待ち屋)です。高さが2メートル以上あるお茶の木を何とか用意してくれました。
3株を頂点でつないで編みこんで丸くします。
やはり遠く済州島から来たそうです。感謝!
植え込みは韓国の造園工さん。
ちなみに囲いの石組みも韓国の職人さん仕事です。
いよいよ小屋がきました。
建具が図面と違うため製作しなおしです。
屋根に丸太と大きな石を載せます。
そのあと、やはり野の草を植え込みます。
見学人が絶えない。にぎやかな現場。
周りのブースも急ピッチで製作が進みます。
日韓共同作業。
思い描いている理想の庭づくりです。
日本からの造園やさんは、建具の取っ手に自然木をつけたり、近くの山の松の枯れ枝で、飛び石の門をつくったりと大活躍。
韓国の造園親方は、自分の展示物の製作の合間に塗装に駆けつけてくれてます。言葉は通じなくても職人の気持ちが伝わります。
実はこれは午前1時ころの映像です。
キムチ壷の植え込みも終わりました。
お庭も完成に近いです。
展示用のプレートも入り細かい調整中です。
飛び石の周りにはコケも植わりました。
紅雲石のテラスと小屋のつながりです。
竹のフェンスが柔らかく誘います。
ミカンも元気です。
入り口のひょうたん型した待ち屋のイス水盤です。
韓国で製作していただきました。さすが石はすごい!
大きな鉢も探していただきました。
ひしゃく、とめ石も日本の職人さんが黙っていても製作。すごい。
コケは期間中大丈夫かな
会場には飾り付けや通路のカーペットもしかれ、いよいよ明日開幕です。
茶の木のガゼボ(待ち屋)、水盤周り
すべて韓国素材です。
茶室への門です。
近くの裏山で拾った枯れ枝で作られてます。
最高です。
青竹フェンス
水盤の踏み石もなかなかみつからず、韓国の造園親方が たくさんどこからか持ってきてくれた物から選びました。
感謝です。
待ち屋からみた茶小屋
高いところからテラスを見ます。
紐は浜松名物、凧で浜名湖花博をPR
飛び石、止め石
お客さんは、予定ではここまで立ち入りOKだったのですが、あまりに実際はお客さんが多くて、通路からのみの展示となりました。
近郊の苗やサンから分けていただいたお花も咲き始めました。
すばらしいお花やお庭、池を持っている、造園やサン?でした。
たぶん札には「座らないで」・とか書いてあるのでしょう。
ブース担当のスタッフが、あまりのお客さんの多さに悲鳴を上げておりました。
おくのギボウシのみ唯一、日本から最後に持ち込みました。
韓国仁川空港で植物検疫の係り菅と、植物雑誌見ながら約1時間戦ってやっと持ち込み。(別送)
どおしても、ギボウシが欲しかったのです。
開催中の庭
会場外では2時間待ちの列が出来てました。
通路も人の渦。
開催中の様子
コケが水不足のため茶色くなってます。
スタッフに細かいメモで管理をお願いしたのですが、なかなか難しい。
浜名湖花博の宣伝の凧
特権で茶小屋からお庭を見ます。
通訳や植え込みでお世話になったスタッフが、お客さんにきめ細かい庭の説明しておりました。(正面)
感謝です。
古い木をつかって小屋を作るように指示しております。
いい感じ出ています。
ショー期間が終わると、造園の親方のところへ持って帰るそうです。
茶のガゼボ
開催中後期
キムチ壷の植え込みはお花が終わって、雑草が勢力拡大してました。