耐震補強   大げさな補強より、まずは命の安全な範囲で補強を提案しています。

その家にあった耐震補強を、施主様と一緒になって考えます。
まづは命が助かること。
日常、改修工事を多く手がけていることと、棟梁の知恵をかりて実現できる耐震補強です。

室内へ耐震壁を加えると、南側の開口が少なくなってしまう。施主様が高齢なので室内の工事を望まない等の理由で、外壁外側に耐震壁を追加します。
同時にホールダウン金物を入れ込み柱と基礎をつなぎます。
屋根瓦をおろして軽くします。
降ろす前の仮おきですが、かなりの量ですね。
屋根下地に合板を張り、防火断熱ボードを張り重ねます。
結構広い屋根です。
瓦の重さが取れて肩の荷が下りたみたいです。
ガルバリュウム鋼板縦リブ葺きです。
ゴムアスファルトルーフィングで防水も完璧。
軽くて風に強く耐久力も抜群。
おしゃれに色はワイン系のメタリック色です。
耐震壁用の基礎も強度が出たところで、関連する最小限の外壁もはがします。
左が耐震外壁の柱。正面は既存壁。
筋交いを追加します。
足元は金物で固定します。
梁まで筋交いを伸ばして金物固定します。
柱にべったりと着いているのは、ケプラーのロープを利用したケミカルホールダウン。
柱と基礎に20ミリ程度の溝を掘り、ななめに穴を開け700ミリのケプラーロープをエポキシ樹脂とともに入れ込みます。ロープも硬化すると鉄より強くなります。
大げさなホールダウン工事をする必要はありませんね。(ARS工法 フクビ)
外壁外側に追加した耐震壁です。
この後合板でさらに補強します。
既存壁含めて、合板補強したところ。
既存壁は軒天井を空けて、梁まで合板を補強しているところがミソです。
この後、モルタルで外壁補修、改修部のみ塗装補修します。
今回は建物全体で6箇所、ARS工法によるホールダウン足元の固定を行いました。
工事はなんと写真の20ミリの隙間のみです。
樹脂を塗りこんだ状態です。
この後、モルタルによる穴を補修。部分塗装します。
屋根瓦おろし工事のため足場をかけました。
もったいないので、全体を点検。軒裏の板がはがれかけていることを発見。(写真手前が浮いてます)
不燃ボードにて補修。
他に庇の板金交換塗装。戸袋塗装。破風板の板金巻きを行いました。
これで当分外壁の補修は無いことでしょう。