杉製 木製カヌー製作 (2010.5)

杉で家を造っていると、ふと何か出来ないかなと思いついたりする
今回は、ベニアのカヌーの本格的バージョン。
とはいえど材料は、壁の下地になる杉の間柱(厚さ3センチ)の節の無い物を、厚さ6ミリ程度に引き落とした細い板
木材の材料費は、ベニヤより安かった
デザインと図面はこだわって、輸入カヌー雑誌に出ていた、一人乗りカヌーです


小さな図面を大きく拡大して、まずは型枠になるジグを製作します。
今回は棟梁に手伝ってもらいました。
興味津々、お手の物でジグ完成
いよいよ杉の細い板30ミリ×6ミリをジグに沿って貼り付けていきます。
一枚一枚かなり3次元にカーブしてるので丁寧にジグに固定していきます
黄色いテープは荷造り紐で引っ張ってます
接着剤は普通の木工ボンド(あとでFRPでコーティングしますので大丈夫)
型枠のジグに付けたまま、外板をガラスクロスとFRPで先にコーティング。
次に型枠からはずして中をコーティング
へにゃへにゃだった板がカチカチになります
FRPは2度塗りましたが、次第にきれいな木目が出てきます。
ガンネル(船の上部補強側板)を上記で完成した側板はさむように取り付けます。
まったく、カヌーがゆがまなくなります。
やはり昔からの知恵はすごい
補強サンや空気室(前後)を取り付け完成。
イスはこだわり設計通り籐の網座としました。なんと籐が手に入らないため、古いのこぎりの柄についていた籐を流用しました。お湯に漬けるとなんとしなやかによみがえることか。びっくり
完成重量は17キロです。一人で軽々持ち運びOK
進水式はお決まりの西湖。
鏡のような湖面を快適に走ります??
実際はかなり安定をとるのが難しい。慣れればいいのでしょうが
オールも製作して決まってますか(本人は必死でびしょ濡れです)