「……ふぅ…」

真夜中。
自分の吐いた息すらはっきりと聞こえる、そんな時間。
一息入れようと思い、頭に巻いたバンダナを外し大きく伸びをする。
あちらこちらの筋肉が軽い悲鳴をあげた。
機械鎧の整備は精密作業だから仕方が無い。

何時もの如く、事前にひとつの連絡も無くやって来た…あの豆バカ。
私が、それはもう心血を注いで作った機械鎧は、みるも無残な姿で…
…当然、スパナ一発は食らわせてやったけど…。

「まったく。学習能力ってものがないのかしら?」

毎回、毎回……・・・

………アナタハ、ドレダケキズツイテイルノ……?

「あたしは機械鎧は直せるけど、それ以外は何も出来ないのよ…エド」

目の前の机に置いた、整備途中の機械鎧を再度手に取り…
…そして…



…これは『祈り』…。
…何も出来ないのなら、せめて祈らせてほしい…


『無事でありますように…』と…
『必ずここに帰ってきて…』と……


これは、私の勝手な『祈り』という名の『願い』…
…エドにとって、こんな『祈り』は重荷にしかならない事も…充分、分かってるから…
…整備のたびに祈ってることを、アイツは知らない…
知る必要も無い。

整備が終われば、何時もとおりの私に。
…だから、今だけは…


「                」



まだ、夜は明けない。


〈22.何も出来ないのなら〉

■言い訳がましいコメント■
エドが居ませんよ―――――!(爆)
…下書き時点ではちゃんと居たのに…おかしい…>お―ぃ
まぁ雰囲気的にはエドウィン!と言う事で。
(…んでも、どちらかと言うと、ウィンエドっぽい気がする…:苦笑)

22.何も出来ないのなら
出来ないって事は無いと思うんだけど。エドはウィンリィの整備しか受けないしね。
整備するだけでも充分役に立ってると思うけど…それだけじゃ足りない。
もっと何か役に立ちたい、でも出来る事は他には無く…。
…でも何かを……それが『祈り』
そんな感じを汲んで頂けると宜しいかと…ダメですか?(びくびく)
…ちなみに、エドはこの事を知っていたりします…(えっ)
萌My設定 炸裂!!(笑)

お題的に19〈それはとても辛い作業〉と悩んだ構図ですが…こちらにしました。
どちらにしても 切 な 系 には、変わりないんでvv

…駄文に関しては…何も言わないで下さい……(逃)
…分かってるの…変なのは自分が一番良くね…(遠い目) …国語嫌い…(ぼそっ)

ではでは。ここまで読んで下さり、ありがとうございました!


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