…………俺は…知らない……………。

リゼンブールの丘の上にある1本の木。
暖かくなると一斉に薄紅色の花をつける。
それが自然と村の皆に春の到来を告げていた。

……………名前は知らない……………。


その花も散り始めた、冷たい雨の中…その木の下で佇むウィンリィを見つけた。
「…ったく。傘も差さないで何やってんだお前は!!」
俺は渋々着ていたコートを脱ぎ、ウィンリィに被せた。

「………エド…?」

……………名前は知らない……………。


泣き顔なら嫌って程、見てきた。嬉し涙も哀しい涙も怒った涙も…。
…でも、こんな泣き方をするこいつは…知らない……。

…今にも崩れ落ちそうな…脆く…儚い…そんな泣き顔は……。
…気が付くと、俺は……



…こんな感情…

……………名前は知らない……………。

いや…知らない振りをしているだけ…なのかもしれない。


***
思春期万歳!切な系万歳!!寸止め万歳!!!(はっ?
…な訳でして。でも実際に描きたかったのは桜です。(はぁ?
全体的な色塗りはさっくりあっさりと。水彩機能多様(鋼では珍しい)
チュ―シーンも好きですが、寸前シーンも好きなのです。自分。
ドキドキしません?
……これでは無理だな……(撃沈

駄文(…文と言えるのかも謎)は、イラストを描き始める時に
ポンッと浮かんだものを、そのままズラズラと。
ビルダー直書き即興文です。…せめて1回位はメモ帳に書けよ…。
なので。エドも傘を持ってないのは何故?とか言う突っ込み不可なのです。
…雰囲気、雰囲気…。
***

■鉛筆下書きを取り込んで、あとは全てペインターで主線起し&着色■
〈2004.05.16 UP〉

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