「…ま〜た泣いてんのか?相変わらず泣き虫は変わらねーのな」
「………うっさいわよ……」

「……なぁ、泣いている原因って…やっぱ俺…?」
「………自意識過剰もいい加減にしないと……殴るわよ…」
(…当たり…だな)

俺達の事でなければ、わざわざ外でなんて泣かないだろ…お前は。
普通なら、わき目も振らずよく泣くクセに…こういう時は…。

俺達を優しく迎え入れてくれる度に…
俺達の為に流す自分の涙が、俺やアルの旅の負担にならない様に…
…密かに泣いているのに気が付いたのは…何時からだろう。

この胸を疼く様な感覚に、今はまだ浸っていたい…とも思ってしまう自分が確かにいる。

…自分でも良く分からないこの感情に。

でも…正直、こいつの泣き顔は見たくない。
昔も今も…これからも……。

「…ったく、ほら!」
「…っ?!エ、エド?」
「帰るぞ!家に!」



「………あんたって、そういうとこは昔と全然変わらないのね…」


「………うっさいぞ」


お前を泣き止ます方法なんて…昔からコレぐらいしか思い浮かばないんだよ!
…今一つ効果があるか、自分でも謎だけど…。

――泣き止むまで…ずっと強く握っているから…――


後ろで微かに笑っている彼女の声が聞こえた。

***
…っとまあ、そんな感じで(はっ?
因みに「昔と全然変わらないのね…」というイラストは、こちらに。

某お祭りに投稿しようと思って描き始めたイラストですが…
…度胸が無いので止めました…。レベルが高いよ、あのお祭り(汗
エドが照れているのか、ヘタレているのか、悶々しているのか(笑
…微妙な感じを出したかったんだと思われます…。

今のエドには、コレぐらいが精一杯。
そんな雰囲気や関係が好きです。…攻めエドも大好きだけどね(笑
***

■人物 鉛筆下書きを取り込んで、主線起し&全着色ペインター6使用■
■背景 フォトショップ5.0+ペインター6使用■
<2004.10.15 UP>


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