+++夏+++
目に眩しい白い光に
手をかざして空を仰ぎ
私は足を止める
緑が笑うようにさざめいて
懐かしい風が
背中から耳をかすめていく
期待に胸を弾ませながら
ゆっくりと振り返ってみたら
思った通りのやさしい微笑みが私を待ってた
「やっぱり小狼君だ!」
心も身体も喜びでいっぱいになって
私の足は小狼君に向かって一直線---
「離れてたのに何でわかったんだ?」
「うふふ それは秘密」
腕を絡めてつぶやくの
いちばんだからだよって
+++秋+++