似て非なるもの
街にはコンビニ、駅にはキオスクがある。この二種類の店には、どのような状況にも対処できるように、様々な商品を売っている。もちろん違うところはあるが、まぁ似たようなものだと思って間違いはない。
しかし、コンビニがキオスクにかなわないものが一つある。店員の計算能力である。「気持ちは分かるけど〜無理するな編〜」でも述べたように、コンビニの店員にはレジという強い味方がいる。ところが、キオスクの店員は店の全ての商品の値段を暗記し、おつりの計算も暗算でやってのける。ラッシュ時などは四方八方から伸びる新聞やお菓子を持つ手に向かって、テキパキと確実にお金を受け取り、おつりを渡す。コンビニ店員が持ってこられた商品のバーコードを読み取って、代金を確認し、おつりの計算をするのよりはるかに早い。これはすごい。思わず参りました、弟子にして下さい!と言いたくなってしまう。コンビニ客の中にはこのようなキオスクを使い慣れた人もいるらしく、新聞などを買う際、新聞の名前を告げカウンターにお金を置いて去っていく人もいる。
しかし、冒頭で述べたように、コンビニとキオスクは似てはいるが違うものである。新聞のようにバーコードを読まずにレジで商品登録ができるものならお金だけ先に受け取っても、後から処理できるが、ジュースを持って来て、商品を見せながら「これね。」と言ってお金だけ置いて帰る客もいる。後で私は同じ商品を持って来て、バーコードを読んでレジを開けた。レジで商品登録できないこともないのだが、もういない客に対するこれ見よがしのように・・・。
このような現象は、レジに2,3人の客が並んでいるときに起こり易い。新聞などは先に述べたように、後からでも商品登録できるものの場合はまぁ許そう。しかし、ジュースやアイスなど、バーコードを読まなければならないものを買いに来て、並ぶのが嫌で、代金ちょうどを払えるからって、商品は手にしたままお金だけ置いてさっさと帰るな!コンビニはキオスクではない。チェーン店、フランチャイズ店は何がどれだけ売れたかデータとして本部に連絡しなければならない。バーコードを読むのはそのためなのだ。(そうなのかな・・・?)
また、新聞を持って来て、お金だけ置いて帰りたいが、細かいお金がない。レジには2,3人の順番待ちの客が・・・。という客が来たとき、列の最後部の反対側に立ち、新聞とお金を手に立ち尽している。そういう客に限って、早くしろと言わんばかりの目で見つめ、二言三言言い出す客もいる。たまに店員が二人いて、そのうちの一人がもう一つのレジに誘導し会計を済ますことができることがあるが、こういう客に一言、何を急いでいるのか知らないが、順番を守れ!!新聞だから、ジュース一つだからいいだろう。なんて甘えは許されないぞ!いくらキオスクを使い慣れているからって、コンビニをキオスク扱いするな。他の客から見れば割り込みされたと感じるではないか。
コンビニとキオスクは似て非なるものである。
店員の計算能力、商品登録の問題などがあり、一度に大勢の客を相手をするのは不可能である。店員は客を待たせないようそれなりの工夫はしているが、やむを得ない場合もある。そういう時は民主主義に従って、順番を守り列に並んで待つということも必要なのである。
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