コンビニのふしぎ

  いや〜なんだか懐かしいタイトルというか、思わず「こんびにのふしぎ」とルビを打ちたくなるようなタイトルですが、コンビニの中にも首をかしげるような不思議な事が起こるのです。今回はそういうことを紹介しましょう。

  コンビニの中に数人の客がいる。彼等彼女等は連れ立ってきたものを除けば、もちろん何のつながりもない者たちだ。立ち読みをする者や、デザートを見ている者、パンを選んでいる者とそれぞれ違う事をしている。店員はカウンターからその様子を眺めている。客は誰一人として店員を気にせずに、買い物をしたり読書にいそしんでいる。まだ誰もレジに来そうにない。ここは一つちょっとした仕事を片づけるとするか。と思ったその時、デザートを見ていた客がレジにやってきた。数年前「マーフィーの法則」なる本が話題を呼んだが、まさにそのごとく。店員は片づけようとした仕事(おでんのお湯足し、袋の整理など)を中断し客の相手を始める。すると、今までパンを選んでいた者、立ち読みをしていた者、コンビニにいた全ての客が一斉にレジにやってくる。今までがらがらだったレジ前には、あっという間に4,5人の客が並ぶ。

  パンを選んでいた者ならまだ分かるが、なぜ立ち読みをしていた者まで今まで読んでいた本、もしくはそれ以外の本を手にレジに来るのだ?初めから買う気なら立ち読みなどせずにさっさと買って帰ればいいだろう!!マーフィーの法則もここまで来ると行き過ぎではないのか?

  この現象が、一人でレジに行きたくないという日本人の集団心理によるものなのか、暇そうにしている店員を気遣ってのものなのかは分からないが、どちらにしても迷惑なものである。後者はまぁ、冗談も含んでいるが・・・。集団心理とはいえ大の大人が一人でレジに来れないというのも恥ずかしいものであるとは思わないのか!?そのために買いもしないものをぶらぶらと見て回ったり、家で読めばいいはずの本を読んでしまったりと、無駄な事をするのならさっさと買って帰れ!!

  まったく、さっさと買い物を済ませたいがために、割り込み同然の事をするものもいれば(似て非なるもの参照)、一人が嫌だとわざわざ他の客の後ろに並ぶものもいたりと、コンビニは全くふしぎな所である。

 

 

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