病と戦う人々

  私のバイト先のコンビニは、通りをはさんで隣に病院がある。入院患者の付き添いの人がちょっとした日用品を買いに来ることもしばしばある。また、患者に頼まれたのか、病院では食べられないであろうお菓子を買っていくこともある。本当は食べてはいけないのだけれど、病人の言うことだし、「今回だけだぞ。」ってな感じで付き添いの人も買いに来るのだろうか。 これはまぁカワイイ例である。しかしコンビニにはもっと恐るべき客が来る。何を隠そう入院患者本人である。

  入院患者でも車椅子に乗っているような外科的患者なら、長いこと入院して暇だなぁ、リハビリしてるのになかなかうまく行かないし・・・チクショー!!なんてことを思っていればストレスもたまるだろうし、甘いものを食べたくなるのも分かる。消化器などが悪いわけではないから、違反だとしても、病院食以外のものを食べても大きな問題にはなるまい。しかしだ、明らかに内科的患者が点滴を引きずりながらパンを買いに来るな!!病状が悪化しても知らないぞ。だいたい点滴を引きずりながらだぞ、いくら隣とは言え外を歩くのは恥ずかしくないのか?しかも着ているものといえば、病院着もしくはパジャマである、恥ずかしくないのか?入院していて、食べたいものもろくに食べられないからってそこまで追いつめられているのか?

  また、2,3個パンを買いに来て袋に入れようとすると「見つかると怒られるから、いらない」と自分の服の内側にしまい込み、隠して持って帰る入院患者!いけないことだと分かっていて買いに来るのか!? 他の店員も「見えないように2重の袋に入れてくれ」と頼まれたことがあるらしい。そういうことを言ってくるのはたいてい60〜70代の女性入院患者客である。違反してまでパンが食べたい、これくらいどうってことないわよと楽観視するのはいいが絶対何か間違ってるぞ。オマエ等はなぜ入院しているのか分かっているのか?

  しかもそういう客が来るのは、8時や9時であることが多い。病院の9時といったらもう消灯時間に近い、もしくは消灯時間なのではないか?そんな時間に外出が可能になっている病院も考え物だ。私が高校生のときに入院したときには、消灯後はテレビくらいは見てもよかったが、外出なんてもっての他だったぞ。時間はどうあれ、そもそも入院患者が平気でふらふら外を歩いているのもどうかしている。そこの病院の入院患者の管理は節穴同然なのだろうか?

  隠れてパンを買いに来る入院患者!少なくともオマエ等は病と闘っているのだ、そこの所をもっと自覚してもらいたい。今のままでは病に服する人々だぞ。確かに病院暮らしは楽なものかもしれない、何も言わなくても食事が出るし、同じ悩みを持った話の合う友人にも出会えるだろう。まして外出も自由にできるのだから。しかし、それは病院の役割を勘違いしている。自分がなぜ入院しているのか、早く病院を出るにはどうすればいいのか、命を大切にする人なら考えてもいいはずだ。それに自分が入院している間、家族に負担をかけていることも忘れてはならない。分かったか!!分かったらもう隠れてパンを買いに来るな!点滴を引きずりながらパンを買いに来るな!!点滴が刺さっているのを見るのは、こちらとしても痛々しいし、何より気分が悪い。他の客へのイメージダウンにもつながる。また、パンだけでなく病院着姿で平気でタバコを買うな!!タバコなぞ、病人に真っ先に止められるもののイメージがあるものだ。そんな姿で買いに来ていたら、店員も他の客も疑問を抱くではないか。オマエ等は本当にタバコを吸っていい環境にいるのか?   病院側も病院だ。病院の管理体制もっとを整えろ!!患者に物を売るなとか文句を言って来てもそれはコンビニの責任ではない。

 

 

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