何様のつもりだ?

  えー、今回ははっきり言います。個人批判です。ですから、最近コンビニで常識外れな行動をした、暴言を吐いたなど、お心当たりのある方は、当の本人である可能性がありますので、あらかじめ読まない方がお互いのためになると思います。これを読んで不機嫌になった本人から、いたずらメールが来るなんてごめんですから。まぁ、これを読んでいる人たちは、そんなことはやらかさないと信じていますが・・・。

  ある日、朝からバイトに出ていた私は、昼のラッシュをさばき終え、休憩も取って、午後のゆっくりした時間にのんびりと店番をしていた。すると、一人の老女が店にやってきた。彼女は店を徘徊した後、彼女にふさわしいと思われる商品をレジに持ってきた。私がいつものように、商品のバーコードを読み取り、相手に合計金額を伝えると、彼女は財布からお金を取り出し、私に渡しながら言葉をかけてきた。その時は挨拶程度のことだったが、これが事の発端だった。

  毎日というわけではないが、彼女はしばしば店にやって来て、買い物をしていくのだが、その時必ず、店員に何か一言二言言ってくるのだ。初めはそれこそ挨拶程度のものだったのだが、それは次第にエスカレートしていき、ついには店の苦情になった。それが、おでんにゴミが入っていたとか、明らかに店に非があるものならば、こちらも素直に謝ってそれで済む。普通ならそうだ。ところが、彼女の場合は普通とは少し違っていた。

  というのは、私がこの「おでんにゴミが入っていた」苦情事件を店長に伝えたところ、店長はそれを言ったのはこんな人ではないかと、老女の特徴を的確に述べたのである。私が驚いていると、彼はこのように続けた。なんでも彼女は以前から店にやってくる婆さんで、何か言わないと気が済まないタイプらしい。そして、こんなエピソードも話してくれた。

  ある日、一人の背の高い店員が、ドア付近の新聞の整理をしていると、その婆さんが店にやってきた。彼は振り向いて「いらっしゃいませ。」と言うと、その婆さんはこう返した「あんた、そんな高いところから、びっくりさせるんじゃない!」「いらっしゃいませ」は店員の礼儀としての挨拶だ。彼は客をびっくりさせようとしてそれを言ったわけではない。また、背の高いのは彼の体格で、どうにかできるものではない。それを、「高いところから」などと言っては、肉体的な嫌がらせである。 私はここで初めてその婆さんの正体を知ったのである。

  つまり今回は、この婆さんを徹底的に叩こうというのである。このあまりにも失礼な婆さんを当店では「ミゼット」というあだ名で呼んでいる。ミゼットとは、小人という意味があり、その小柄な婆さんにうってつけなのだ。ということで、まだまだあるミゼットの驚くべき暴言集スタート。

  ミゼットが現れた!ミゼットはカウンターでタバコを注文した。「キャスター1の短いやつ。」店員は答えた「キャスター1の短いのは置いていないのですが・・・」ミゼットは言い放った!「私はあんたよりこの店のことに詳しいんだから!」 確かに、キャスター1の短いものは、キャンペーン期間か何かで一時店頭に並んでいたことがある。しかし、ある時期を過ぎると、それは姿を消し、レギュラーのタバコに取って代わられた。こんなことも知らずに、店のことに詳しいなどとどうして言えるのだ!?だいたい、店員より店のことに詳しいなどと言える根拠はどこにあるのだ?

  ミゼットが現れた!ミゼットはカウンターに立つ女性店員を見てこう言った。「あんた、恐い顔しているな。」断っておくが、彼女は決して恐い顔などしていない。どちらかと言えば優しそうな顔つきだ。しかも、ロングヘアーで眼鏡をかけている。このタイプは、マンガなどのおなじみの「クラスの中でも目立たない、おとなしい文学少女」であり、そういう少女はたいてい「眼鏡を取ると驚くほどの美人」というものである。しかも、この時ミゼットは彼女と初対面である。そんな彼女を捕まえて「恐い顔をしている」とは、どういう了見だ!?どうやらミゼットは、このような(彼女にとって)肉体的な欠陥と思われるところを捕らえて攻撃するのが得意らしい。

  しかしだ、買い物に来た店の店員に攻撃するとは、何様のつもりだ!!これらの暴言にさすがの店長も腹を立て、今度店に来たら有無を言わさず追い返す気構えだ。この暴言、暴行(店にとってはこれはもはや暴行である。)はコンビニ本部の人間(SVと呼ばれる)にも伝えられ、話の分かるSVは、その対処法に、一応、賛成してくれた。本部のバックアップもあることだし、もう恐いものはない。やい、ミゼット!今度オマエが来る時がオマエの最期の時だ。きっちり首を洗って待っとけよ!!

  と、今度のミゼットの来店が楽しみでならない今日このごろです。

 

 

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