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猫のエイズ−FIV感染をめぐって (2001.2)石田卓夫 集英社
 猫とそのウイルスを長年研究してきた著者が、最新(2001年)の研究結果、予防、治療方法をていねいに解説し、この病気と正しく向きあうための術を教えてくれる1冊。
うちのミーシャがエイズ関連症候群の口内炎を発症して、初めてエイズキャリアであるとわかり、また兄妹猫のクム、新入りのダイスケもキャリアであることから、早速この本を借りてみた。(多少難解な部分もあったが)エイズについて詳しくわかり、第四章「エイズウイルスに感染した猫の飼育とその管理法」はためになった。猫エイズウイルスは5種類あり日本だけでしか見つかっていないタイプがあるというのには驚く。現在、この本で知った「アロマテープ」と「インターフェロン」にてミーシャは治療中(かかりつけの病院ではインターフェロンをあまり勧める様子ではなかったが…)。(05.12.10記述)

猫の不完全な飼い方 An imperfect way to raise cats (2002.11)城崎哲 太田出版
 猫を飼い始めたライターの著者が、いろんな猫本を読み漁ったが自分が知りたいことが書いてある本はどこにもなかった、という理由で、自分で3年という年月をかけて猫本を書いてしまった。猫関係の分野には何のしがらみもない著者だから、普通の飼育書には書けない事も書ける。結果、猫の飼い主さんにとっては、とてもありがたい内容がたっぷり。日々状況が変わっていく、病気やワクチン、フードに関する話しも載っているので、情報の新しいうちに是非おすすめしたい一冊です。

可愛い猫と暮らす Life with Lovely Cat (1999.1)講談社
 「新・週末主義」シリーズ本のひとつ。猫グッズやショップの紹介、猫と旅行!をする方法、有名純血種カタログ、初めて猫を飼う人が最低限知っておくべき事など、図解や写真をふんだんに使ってわかりやすく紹介されてます。猫写真を上手に撮る方法と、猫本の紹介が良かった。ここに紹介されてる本を探して読みたい。

猫好きのおもしろ話(2) <医・食・住篇> (1994.11)鈴木真 徳間文庫
 著者は猫好きで自身も猫の飼い主の獣医師さん。現代社会で、ネコの飼い主たるヒトはどうあるべきか。とても読みやすく、わかりやすい猫の話。ネコ好きさん、飼い主さんにオススメの一冊です。

痛快!ねこ学 Amazing Study of Neko (2002.3)南部美香 集英社インターナショナル
 著者は猫専門の獣医師。ねこという生き物について、簡単にまとめた一冊です。専門書というより、簡単な読み物。猫に関する雑学的な知識も載っています。でもところどころにある「パットマンX」の挿し絵は、何の意味があるの??

フォックス先生の猫マッサージ The Healing Touch (1999.12)Dr.マイケル・W・フォックス 山田雅久訳 成星出版
 著者はアメリカで有名な動物学者。獣医師でもあり、ペットへの治療技術としてマッサージを研究、それを本にまとめたものです。マッサージの方法は写真&図解と解説で詳しく書かれていますが、とにかく愛情深く猫と毎日触れ合うのが大切ということ。本の所々にある猫の写真は可愛いショットが多い。#残念な事には、訳に少しおかしな部分がありました。

愛するネコとの暮らし方 キャットホスピタル35の知恵 (2001.10)南部美香 講談社
 著者は東京都で猫専門の病院、キャットホスピタルを開業する獣医さん。猫に起こる病気やトラブルを、家族側とドクター側とでシュミレーションした形で書かれています。猫が生まれてから死ぬまで、発する可能性の高いトラブルや病気のサインが、大変わかりやすく解説されています。

ひとり暮らしで猫を飼う “ふたり”で過ごす楽しい毎日 (2001.5)造事務所編著 青樹社
 ひとり暮らしの人がルームメイトとして、猫と“ふたり”で暮らすためのコツを可愛いイラスト付きで紹介。猫の飼い方について、一通りまとめてあるので猫初心者には入門書として良いかも。ただ「こっそり飼い」の極意なんか載せて、しかもこっそり飼いしてる飼い主さんを写真付きでインタビューしてる…これって大丈夫なの?

ネコが喜ぶ22の方法 ネコの幸せがわかれば、飼主も幸せになれる (2001.12)平田久 光文社
 著者は日本に2人しかいないイエネコ専門の研究者。二十五年にわたるネコの行動観察から、ネコを正しく理解するための知識を広げてくれます。文中のコラムには、猫に関するマメ知識がいっぱい。本文とは別に、全ページにわたり左隅に描かれた猫のパラパラマンガが楽しめます。

猫っ可愛がりのことわざ草紙 ニャンとも愉快な画文集 (1999.2)畑アカラ 毎日新聞社
 “猫の生態学”というより“猫好き人間の生態学”、猫と暮らしている人なら、頷けることばかり。1ページに一つの項目で、イラストと共に様々な話題が楽しめます。猫が好きすぎて自分は変わってるかも、と思っているアナタ。大丈夫、この本読んで安心?してください。

くる日も くる日も 猫 猫 猫の病院タマノ先生診療日記 (2001.12)玉野恵美 主婦の友社
 マンガちっくな可愛い表紙と、不思議なタイトルについ魅かれてしまいました。著者は猫専門の獣医さん(女性)。来院した猫と飼い主さんのエピソードを、簡潔に面白可笑しく綴ってます。所々に猫の病気について専門的な解説あり、為になる一冊です。猫専門の獣医さん、身近に増えてくれると嬉しいなぁ〜。

よいネコ、わるい癖 part 1 Good Cats Bad Habits (1997.8)アリス・レア 翔泳社
 著者はインターナショナル・キャット・アソシエーションの審査員。猫のトレーナーとして10年以上のキャリアを持つ。本書は彼女の経験した多くの「ネコの問題行動」と、その対策を系統的に納めてあります。行動について「あいうえお順」に並べてあります(パート1は「そ」まで)。しかし、うちの猫達は育ちすぎてしまって、、、今から癖を直すのは大変そう(^^;;

わたしは猫の病院のお医者さん (1999.5)南部美香 講談社
 著者は東京都で猫専門の病院、キャットホスピタルを開業する獣医さん。アメリカのキャットホスピタルでの研修中の出来事や、日本で開業後の猫と飼い主さんたちとのやりとりを獣医の立場から書かれています。『猫が薬になるという人がいます。薬には副作用がつきものですが猫が薬ならその点は安心です。でも、ひとつだけ副作用があるかもしれません。それは、あなたが猫がいなければ生きられない人になってしまうことなのです。(まえがきより)』私にもかなり副作用が…。

ネコスタシー すべての猫好きの安眠のために (1994.7)写真:山下寅彦 エッセイ:加藤由子 日本出版社
 可愛い猫たちのモノクロ写真と著者の加藤さんが自分の飼猫について語ったエッセイが大変面白い。猫の個性についてなど、猫と暮らしたことのある人ならうなずけることばかりです。猫を簡単に疲れさせるねこじゃらしの動かし方、今度うちの猫にも試してみよう(^^;; ほんと、猫って遊びだすとしつこいから…。

ネコのオモシロことわざ学 猫は三年の恩を三日で忘れるは本当か? (1994.5)武藤眞 PHP研究所
 著者は麻布大の獣医学部助教授。猫のことわざだけを集めて、ことわざ解説とそのことわざに関する猫の行動やしくみなどを教えてくれます。(実はこの本、最初の14ページが抜けていて読んでません・・・(^^;;)

猫のしくみ 雄猫フランシスに学ぶ動物行動学 (2000.2)アキフ・ピリンチ&ロルフ・デーゲン 鈴木仁子訳 早川書房
 トルコ生まれのドイツ作家とサイエンスライターの合作。少々難解な行動学の各章末にはさまれている“フランシスのコメント”が面白い。専門的な記述もあるが、とても読みやすいとは言えません…。監修は伊豆にある<ねこの博物館>館長の今泉忠明氏。

Dr.野村の猫に関する100問100答 (2001.1)野村潤一郎 メディアファクトリー
 知る人ぞ知る野村獣医科病院長が個人の経験や知識を元に、インタビュー形式で綴った猫飼育学の本です。所々にあるイラストも全て先生の描いたもの。本文はとても読みやすく、猫の様々な行動を理解するのにも参考になると思います。ただ、“野村先生の言う「猫八匹の法則」”はちょっと心苦しかったなぁ〜(うちは猫八匹なんだよね)

ネコをしあわせにする人、困らせる人 (1998.8)武藤眞 実業之日本社
 著者は麻布大の獣医学部助教授。猫からの相談事(こころのいたみ、ごはんのなやみ、すまいのもんだい、など6項目)に先生が答える、という書き方で書かれているこの本は、真面目なのに面白くてつい笑ってしまいます。現在の生活環境にあった問題等も上げられていますし、子猫から老猫まで猫と暮らす上での要点がまとめられています。猫を飼っている方には是非おすすめしたい本です。

うちの猫はおりこうさん? ヨーロッパ式「マンション猫」のしつけ(2001.5)ジョエル・ドゥハッス 渡辺格、塚田導晴訳 マガジンハウス
 著者はベルギー生まれのペットの行動問題を専門とする獣医師。近頃人気?な魚眼レンズを使って撮影された猫写真の表紙に魅かれて(つい)手にした本。やはりこういった行動学の問題解決等に関しては、“お国柄”の違いが明らかに出ると思う。子猫(出来れば母猫のお腹の中にいるときから!)を選ぶ前に読むのがベストな本です。もう我が家では無理か・・・?

捨て猫を救う街 わたしは猫おばさん (2000.12)浅井登美子 WAVE出版
 「65万頭の犬猫の命を救うシリーズ」の1冊。日本では年間65万頭もの人間に捨てられた何の罪もない犬と猫が行政で殺処分されています。処分する動物センターに数十億、そして殺処分に1匹一万六千円!なぜ、行政はこの費用を不妊去勢手術代や治療費に回せないのでしょう?捨て猫を減らし救おうとする人々、それに抗議しリンチまがいの反対運動を行う動物嫌いの人達。日本ってこんなに悲しい国だったのかとつくづく考えさせられます。

Dr.ネコひげの あなたの猫はご機嫌ですか (1988.3)宮田勝重 主婦と生活社
 猫好きで知られるDr.ネコひげ先生が、診療所にやってきた猫たちを題材に、都会に暮らす猫達の行動と心理について、様々な視点から綴っています。とても面白くて為になる本です!イグアナと暮らす猫達・・・。うちのイグちゃんも猫達と寝たり、ご飯食べたり、猫トイレ使ったり、あ〜思いだすなぁ〜。

犬・猫に効く指圧と漢方薬 (1999.10)シェリル・シュワルツ 世界文化社
 犬や猫の病気の症状と家庭での治し方について、それぞれイラスト付きで詳しいツボの説明と漢方薬が載っています。ツボはちょっと難しいけど、マッサージなら出来そう、さっそく我が家の猫達に試しましたが、みんな逃げました・・・。ちなみに人間のツボと同じ名前だし、位置も効用も対応してます。

うちの猫にかぎって 誰も知らないキャットおもしろ生態学 (1991.7)加藤由子 PHP文庫
 読者が可愛い猫とこれからも仲良く暮らせるように、猫のすべてを教えた本。猫と暮らしてン十年の私にとっては「そうそう」って頷くことばかりだけど、これから猫を飼いたい人にはお勧めしたい1冊です。『人間に育てられた猫は、もはや“猫”では無い。今更「猫とはこうあるべき」と生活様式や野生本能を押し付けるのは間違い。』そう、その通りです!

ペットフードにご用心! (1993.2)押川亮一 JICC(ジック)出版局
 「ペットの健康は食べ物の管理から」…ペットショップを長年運営してきた著者が、犬猫の市販ペットフードに隠された事実を正確に伝え、そして正しいフードの選び方や健康を守るための給仕法について、実際の経験に基づいた意見が述べられています。うちにもFUS(泌尿器系症候群)の猫がいるので、早速この給仕法を試してみようかと思います。

うちの猫が変だ! The Cat who cried for help (1999.12)ニコラス・ドッドマン 池田雅之・伊藤茂訳 草思社
 動物行動学者、動物臨床医の立場から書かれた猫に関する病理の事例研究の報告書として、すべてが実話であり実際にこういうケースに陥ったとき、どういう治療法があるのか、非常にわかりやすく為になる本です。我が家でも8匹の猫と暮らすうえで、実際、精神的なストレスによる「問題行動」が良く見られます。是非とも手元に置いておきたい1冊です。

ネコなんでも交際学 (1991.12)沼田朗 高橋書店
 ネコとの楽しい付きあい方を「ネコの立場」から考えて書かれた本です。沢山の猫写真と、「はぐはぐ」でお馴染のこなみ・かなたさんのイラストに魅かれて手に取ってしまいました。

「おとなの猫」になれる本 やっぱり「うちの子」がいちばん (1995.6)加藤由子 大和出版
 「礼儀正しい猫になるため」「分別のある猫になるため」など5つの項目にわかれて、りっぱな「おとなの猫」になるための話しが書かれてます。“きちんとお皿の上で食べること”“叱られても、ごまかさない”と一つ一つのタイトルだけでも楽しい。猫を飼った事のある人なら「そうそう」って頷けること間違いなしです。

あなたの猫の偏差値は? (1996.7)加藤由子 ワニブックス
 『猫の偏差値診断の手引書』として、人文科学、社会科学、自然科学の3項目からなるテスト問題と解説が書かれています。所々にある須藤真澄さんのイラストがとても可愛い。我が家の8匹の猫達、それぞれをテストしてみました。ちょっと“猫離れ”しすぎ??

犬さんちの猫あそび百珍 (2000.2)犬童光範 第三文明社
 著者が実際に体験し経験を積んで見つけた「猫あそび」が100個、イラストや写真付きで載っています。猫が迷惑しない程度に、我が家でも8匹の猫達で実践してみようかな・・・(でも、殆どの遊びが自分もついつい猫にやってたイタズラだったりするんだけどね)。

ネコは何を思って顔を洗うのか (1992.11)沼田朗 実業之日本社
 たくさんの猫と暮らした経験のある著者が、普通の飼い主レベルでネコに関する不思議を綴った本。イラストが本物そっくりでまた可愛いのです。登場する“はぐはぐ”様(←サビ猫=いわゆる雑巾猫)が我が家の2代目ミーシャに姿形がそっくり〜。


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Last modified 2006.1.4