図書館日記 > 一般 > ホラー

シャイニング(上) THE SHINING (1977)スティーヴン・キング 深町眞理子訳 文春文庫
 1組の家族が、冬期閉鎖されるホテルの住み込み管理人として雇われた。アルコール中毒から脱し、そこで新たな生活を始めようとしている父、祖母の威圧にいつも脅えている母、“きらめき”と呼ぶ能力を持つ5歳の少年。そのホテルには何かがいる。父親が何かに取り憑かれたように不可思議な行動を取り始めた。

シャイニング(下) THE SHINING (1977)スティーヴン・キング 深町眞理子訳 文春文庫
 ホテル内を亡霊がうずまき狂気の淵へと向かう父親と、もう一つの世界へ行き来する少年。恐怖と憎しみが恐るべき惨劇へとのぼりつめる。『幽霊屋敷』をテーマにした恐怖小説です。怪異の世界に取り込まれていく心理的な描写はキングならでは。これが魅力なのかもしれないけど、かなり辛いものがあるかも...。

ペット・セマタリー(上) PET SEMATARY (1983)スティーヴン・キング 深町眞理子訳 文春文庫
 映画化された作品の原作。都会の競争社会を嫌って小さな町に越してきた若い夫婦と二人の子供の一家。だが、家の前の道路は大型トラックが頻繁に走り抜け、輪禍にあうペットのために“ペットの共同墓地”があった。しかもその奥の山中には、決して足を踏み入れてはいけない場所があった...。もう映画の内容も少し忘れかけてたけど、話しの流れは原作通りのようですね。少し回りくどい感じがしますが。

ペット・セマタリー(下) PET SEMATARY (1983)スティーヴン・キング 深町眞理子訳 文春文庫
 死んだ息子が生き返る・・・そして・・・。映画にはない主人公ルイスの個人的な心情、苦悩がこの作品の殆どをしめています。映画にあったショッキングなシーンは、作品の後半少しにしかありません。この作品のタイトル、原題“PET SEMATARY”はペット霊園を作った子供たちによるスペルの間違いをそのまま生かしたものだそうです。

リング鈴木宏司 角川ホラー文庫
 映画&ドラマ化された原作。微妙に設定やラストが違っています。しかし、テレビから貞子が出てくるあの有名なシーンは原作には無いのですね(笑)

らせん鈴木宏司 角川ホラー文庫
 リングの続編となった作品。これも映画&ドラマ化されていますが、どうもイメージが違う。何とも後味が...複雑な作品だと思います。

パラサイト・イヴ瀬名秀明 角川ホラー文庫
 映画化された作品、葉月里緒菜さんのイヴが印象にありすぎ。作者が薬学部卒で、かなり専門的で難解な用語が多く、半分くらいは斜め読みしてしまった。


図書館日記 > 一般 > ホラー(小野不由美)

過ぎる十七の春 (1995)講談社
 下記『呪われた十七歳』(1990)を改題し、大幅に加筆・訂正を加えたものです。こちらはかなり小野ワールド(?)してるので、私的には加筆前の方が読みやすかったかな(笑)

悪夢の棲む家(上) ゴースト・ハント(1994)講談社
 念願のマイホームを手に入れた母子の身辺で怪現象が始まる。鏡をはめこみふさがれている窓ガラスからは、いつも誰かがのぞいている気配がする。調査にのりだした渋谷サイキック・リサーチの面々。「悪霊シリーズ」の続編です。

悪夢の棲む家(下) ゴースト・ハント(1994)講談社
 怪現象の謎が解け一件落着と思ったのもつかの間、忍び寄る影がまさに「このとき」を待っていた。こんな家があったら、ホント怖いかも・・・。

緑の我が家 (1997)講談社
 父親の再婚をきっかけに家を出て一人暮らしを始めた浩志。壁に囲まれた路地の奥にある「ハイツ・グリーンホーム」は、地元では有名な幽霊屋敷だった。浩志に起こる不可解な出来事。無言電話、奇妙な落書き、謎の手紙。浩志を助ける和泉少年は・・・? うん、いいお話でした。(この作品は1990年に朝日ソノラマから刊行された「グリーンホームの亡霊たち」を改題、加筆訂正したものです)

呪われた十七歳 (1990)朝日ソノラマ
 直樹と妹の典子は、従兄弟の隆の家を訪れた。隆は「毎夜何かが来る」と直樹に打ち明けるが、直樹が隆の様子が本当に変だと気付いたときは、すでに遅かった…。そして、直樹にも不思議な記憶が甦ってくる。代々菅田家の長男に続く呪詛、直樹の出生の秘密が明かされる。主人公たちを守る“三代”という名のトラネコが可愛いです。

悪霊とよばないで (1991)講談社
 日本海を臨む断崖の上に建つ吉見家は、代替わりの時に必ず怪異が起こり、多くの人が死ぬ。そしてまた、当主が無くなり新たな悲劇が始まった。屋敷の住人に依頼を受けた「渋谷サイキックリサーチ」の一行を待ち受けていたのは、これまでにない強力な“何か”だった。ついにナルがやられた!(綾子にもあんな能力があったのね?)

悪霊になりたくない! (1991)講談社
 次々と人が姿を消していく幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、106室を越える異様な洋館だ。その館に呼び集められたのは20数名の霊能者や能力者たち。それぞれが霊の正体を探るべく依頼を受けた。麻衣たちが調査を行っていくと、建物の外周と内側の寸法が一致せず、あちこちに隠し部屋が見つかる。ついに麻衣がその犠牲に!?かなりスプラッターきてます。

悪霊はひとりぼっち (1990)講談社
 生徒たちの遊びから生まれた呪いは、大量の霊を集め人魂は次々と共食いを始めた。やがて最も邪悪な霊が巨大な鬼火となって呪いの対象である人を殺す。呪いを除く方法は、本人に呪いを返すしかない。麻衣にも予知能力が。私も子供の頃“コックリさん”“キューピッドさん”って流行ったよなぁ〜。

悪霊がいっぱいで眠れない (1990)講談社
 今度の調査は、次々に訪れる女子高生達の依頼で始まった。どこの学校にでもある噂や七不思議どころじゃない。いつものメンバー勢ぞろいで、高校の調査にのりだしたら、ナルや麻衣まで霊に狙われて…。麻衣ってESPだったのね〜。

悪霊がホントにいっぱい! (1989)講談社
 シリーズ2作目。麻衣はナル君の悪霊退治事務所でアルバイトを始めて三ヶ月。ついに本当の依頼が!訪ねた洋館は見ただけでも凄いし、ポルターガイストは起こるし、人形と会話する少女まで居て、本当に大丈夫?悪霊退治あり、恋愛あり、う〜ん若い(どういう意味だ)。

悪霊がいっぱい!? (1989)講談社
 旧校舎をとりこわそうとすると、機械は壊れる、人は死ぬ、お化けは出る…。思い余った校長先生がついに霊能者に助けを求めた。あらわれたのは、性格の悪いナルシストのゴーストハンター、ナル君。ひょんなことから、助手を勤めることになった麻衣。怪現象の正体は??

悪霊なんかこわくない (1989)講談社
 田舎へお嫁にいった姉から「助けて」と1通の手紙が届いた。驚いて訪ねてみたら、いきなり金縛りにあうし少年の幽霊は出るし、これは普通じゃない。ぶきみな一家の三男坊の蓮と杳は姉の救出に乗りだす!怪談&恋愛?な軽いタッチの読物です。

屍鬼 SHI KI 上巻(1998) 新潮社
 友人に勧められて読み始めた小説。ハードカバーで、あまりの分厚さに読み始めはしっくりこなかった文章も、中盤頃から話しが進展するにつれ、どんどんはまってしまいました。閉ざされた村で次々に続く死、失踪、突然の真夜中の引っ越し。貧血から数日後には死に至る、これは伝染病なのか?生ける屍−甦った死者!?下巻が楽しみです。

屍鬼 SHI KI 下巻(1998) 新潮社
 こちらも上巻に負けない分厚さ。なのに、どんどん読み進めてしまう。村では起き上がり−屍鬼がどんどん増え、ついに正体がバレる時がきた。生きるために人を捕食するのは罪なのか?殺戮、山積みの屍体、逃走・・・ホラーなのだけどホラーじゃない。オススメの作品です。


 図書館日記へ戻る