名前:ミーシャ(2代目) |
■1996.6 私が勤めていた職場の敷地に捨てられた、猫の白黒メス猫“ポチ”が子供を産んだ。子猫は全部で6匹。日に日に大きくなった子猫達は、敷地内を暴れ回り、植木で爪を研ぎ、野鳥をむさぼり…。 ■1996.8 クライアントさんに「処分」されてしまわないうちに、猫好きの同僚達で子猫を引き取ることに決まる。 その時、私が選んだのは、あまり人前には出てこなかった、白黒のくつ下をはいた猫。ところが、完全に野良猫化した子猫達の捕獲は容易ではなかった。大人6人がかりで、災害用の防護ネットを網に使い、追い込む人と捕まえる人に別れて、大さわぎ。しまいには、研修に来ていた講師まで交えての大捕り物になる。 −と、ここまでは“クム”と同じ。 「捕まえたよ!」と言う声の先には、首をつかまれて悲痛な表情のサビ猫が。そして血だらけの上司。予定にもしていなかった、(汚い)猫が捕まってしまった。…でも仕方ない。2匹引き取ることにしよう、と決意する。 ■1996.9 9月6日に、我が家で最初の猫、ミーシャが18歳で他界。 (汚い)サビの子猫は「成長したら、少しでも美しくなるように」と、美猫だった“ミーシャ”の名前をいただく。 ■1997.春 同じく職場から、新しく拾われてきた“舞(マイ)”のお母さん役となる。舞はその後1年以上も、ミーシャの出ないオッパイを吸っていた。 ■2002.3 どうやら、父親の茶トラの血が濃く出たのか、毛色は白黒の母親とは似ても似つかない。身体付きは筋肉質で、ムチムチぷりぷりの子犬のよう。猫独特の柔らかい手触りは、まるでナイ。目が大きくて顔はとても可愛らしいのに、よく鳴くので困る。こちらの気が狂いそうになるくらいよく鳴く。これは母親ゆずりのようだ。 外が大好きで、よく脱走する。重い引き戸を全身を使って開けてしまう。ほんの一瞬も逃さないところが、かなりずるがしこい。 でもすぐに帰ってきて、庭に居るだけなんだけど。 ■2005.10 口内炎になり食事をとれなくなる。血液検査の結果、90%の確率で猫エイズキャリアであると診断される。 ■2010.12 この数年、猫エイズによる口内炎がひどくなり、インターフェロン+痛み止め注射を続けながらの日々を過ごしていた。腹水が溜まるようになり、月に数回水抜きの通院を繰り返していた。そしてある日、外に出たいと言って出かけたきり戻って来なかった。 かねてから私は、母に(治る見込みのない病気に対して)過度の延命治療は良くないのではないか、頻繁に病院に連れて行くのは考えて欲しいと言っていたのだが…。 ★職場は山奥だったので、本当に捨て猫、捨て犬が多かった。 「捨てる神あれば 拾う神あり」と言うけれど、拾う側にも限界があります。そんな私は7年間で5匹も拾った大バカ者です。どうか皆さん、これ以上不幸な猫を増やさないで。 |
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