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1年 足の遅い子が笑顔になったほめ言葉


裾野市立西小学校  芹沢晴信


足が遅い子でも、必ずよい点があるのです



体育で、ダッシュをやった。
クラスで一番足が遅いAちゃんがいた。
Aちゃんのフォームをじっとみつめていると、すばらしい点があった。

手の振りである

Aちゃんを呼んで、みんなの反対側に行かせる。
そして、残りの子に、

ひそひそばなしで

このようにつぶやいた。

あのネ、Aちゃんのだけを見ていてね。ものすごくよくふれていて、すばらしいんだよ。

クラスみんながじっとAちゃんの手だけに注目する。
そして、何も知らされていないその子に、そこから横に向かって全力で走るように指示する。
それをみていた残りの全員の子からは、「わあ、本当だ。かっこいい」という歓声と拍手が起こった。
何が起こったのか知らないその子はきょとんとしている。
そして、その子にすばらしい点(手の振り)を伝える。
Aちゃんの満足そうな笑顔が印象的だった。
(その他、足のけりあげや、スタート時点での第一歩、よーいの時の低姿勢など、ほめるところはたくさん見つかると思います。)


メール:choi@thn,ne.jp

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