登場キャラクター紹介

もどる

 一話から十三話までに登場したキャラクター(一部化け物含む)の紹介です。
 所属団体順(無所属が頭ですが)。
 十四話以降に登場するキャラクターは含まれていません。
 本編で明らかになっている設定に、わたしが捏造した設定を混ぜています。
 7:3くらいですが。
 ストーリーの流れを、なんとなくでも想像できれば幸いです。
 
 ここでの設定は十三話終了時におけるものです。
 十四話以降は肩書きなりキャラクター性なりが変化する可能性があります。

冒険者
 大陸中央政府(ミッドガルド)からやってきた冒険者。
 物語の舞台であるタウンへは、一攫千金、遺跡発掘、怪物討伐等、様々な理由から訪れる。

ウェルト=ミリタール
「寝起きの挨拶がまだだったな……おはよう……おやすみ!」
 初登場:一話
 主人公。
 楽園伝説に謳われる「楽園(エデン)」を探し求める青年。二十四歳。
 十四歳のときに父親に反発して家出、家には一度も戻らず冒険者となる。
 「楽園」への手がかりを嗅ぎつけ、タウンへとやってきた。
 無意識の中に自分でも意図しない、破壊の力を秘めている。
 鋼の長剣が武器。薄鉄製の胸当てに丈夫な生地のズボン。
 我流が入っているが、大陸西方(ゲフェン)の剣技の使い手。
 意外と地獄耳。

リーネ=バルタス
「まあ、こんな所でコンビ解消も嫌だし……ね」
 初登場:一話
 ウェルトの相棒。女総括術士。
 五大魔術といわれる幻術、妖術、死霊術、召喚術、錬金術を扱う。
 相棒に対しては口が悪いものの、才能と知識に溢れ、また相当な努力家。
 ウェルトに同行する名目も魔術の修行である。
 攻撃よりも防御呪文に優れ、五頭竜キメラの
 闇の高位呪文「サークルオブデス」を中和するという離れ技を見せた。
 ローブどころか杖すらない、動きやすい冒険者スタイルを貫く。

銃器師団
 タウン公認のギルド。マスターはジオ=サイド。
 ドミニオンズに次ぐ、実質上No.2の規模を有する。
 その名の通り、銃士を中心とした戦闘型のギルドである。
 ドミニオンズとは同盟状態だが、その実の関係は決して良好とはいえない。

ジオ=サイド
「逃げる時間は与えたはずだが……仕方ない、行け!」
 初登場:二話
 タウン公認のギルド「銃器師団」団長。タウンが誇る伝説的銃使い。
 普段は穏やかで口数の少ない青年だが、こと戦闘となると
 その気配だけで敵を戦慄させるほどの気迫を放つ。
 学者の経験もあり、霊的なものへの知識も明るい。
 オールバックにサングラス。氷のように冷たい瞳を持つ。
 愛銃はS&W M19(コンバットマグナム)

ティス=ロゥ
「夜の散歩はたまに面白いものを見かけるもんだな」
 初登場:十話
 銃使い。ジオの片腕となる、銃器師団副長。
 ヴェルサーチスーツに身を包んだ、男装の麗人。
 五十体のグールですら二分で全滅させる、神業ともいえる早撃ちの達人。
 愛銃はColt Lawman。
 冷静で合理的な思考の持ち主。同時に激情家でもある。
 女性ゆえに、腕力が劣ることにコンプレックスを持ち、謎の冒険者にも「凡人」と評価される。

 初登場:十話
 魔法剣士。銃器師団参謀。
 若草色の髪の毛にかなりの美形。
 女性好きでその手の噂が絶えない。
 リーネを口説こうとして、ティスに飛び蹴りを喰らう。
 常に不敵な笑みを忘れない自信家。
 大陸中央政府参謀官、デウス=ヴェントルと互角の智謀を持つといわれる。

スノー=ウッド
「あと四発。温存しなければなりませんがそうも言ってはいられませんか」
 初登場:四話
 アサルトエース。
 階級は少佐。団長補佐の役を兼ねる。
 戦闘においても、ジオが最も信頼を寄せる団員である。
 あらゆる銃器・火器にも精通するが、ナイフによる近接戦闘が最も得意。
 師団の徽章つきベレーと迷彩服をまとい、弱視のため、縁のぶ厚い眼鏡を着用する。
 かなりの凝り性で武器のコレクションが趣味。

風来坊
「扉は開きますね。蝋を塗る必要は無いでしょう」
 初登場:四話
 兵士。元暗黒騎士。
 階級は大尉。
 隻眼でがっしりとした体格の根っからの戦士。
 愛銃はSig Sauer P220-1だが、それ以外の装備はΞ(クシー)社製を愛好。

TOMO
「少しだけ怯んでくれれば……応援が来るまで持ちこたえないと!」
 初登場:二話
 くノ一。ポニーテールで若年。
 忍者刀とクナイを用いた、素早い攻撃が得意。
 偵察活動の最中、ミノタウロスの大群に襲われ、ウェルトとリーネに助けられる。

筋力ん
「むぅ…ここまでか。一万の齢がこんなところで終わる事になるとはのぉ」
 初登場:二話
 戦士。
 二十キロはありそうな大剣を振り回す筋骨隆々の大男。
 TOMOと同じく、危ないところをウェルトとリーネに救出される。
 銃器師団発足時代からのメンバーの一人で、愛称は長老・老師など。
 実際にかなりの高齢で、「一万の齢」を自称する、師団の生き字引である。
 筋骨隆々光波という、敵の目を眩ます技を持つ。

ザグナル=W=ジルベール
「いえ、こちらこそ。うちの団員を助けていただいて本当に感謝しています」
 初登場:三話
 蒼天の騎士。
 顔立ちにはまだ幼さの残る十代の少年剣士。
 師団の増援として登場し、蒼い刃の双剣で凄まじい戦果を上げた。
 金色の長髪、右胸に師団のギルド章をあつらえた鎧を纏う。

ドミニオンズ
 タウン最大規模を誇るギルド。マスターはひろこ。
 その名の通り、タウンの警備隊・護衛軍から執政部に至るまでを支配している。
 これは、彼女の夫がタウンの市長であるためで、
 この体制を危険と見るものも多く、疎まれることも稀にあるギルドである。

ひろこ
 初登場:十話
 タウン最大規模のギルド「ドミニオンズ」のマスター。
 そして、市長・ひろの妻にして、副官。
 自らをプリンセスと呼称し、タウンの支配者として君臨する。
 強烈な個性とカリスマ、そして莫大な魔力を併せ持つ。
 深炎の王冠と呼ばれる、強力なマジックアイテムを所持する。

ひろ
「最悪の結果は最高の結果で帳消しにしなければならないな……」
 初登場:十話
 タウンの市長。元吟遊詩人。
 ギター弾きで、常からギターを手放さない。
 ギルド「ドミニオンズ」の副マスターでもある。
 タウン執政部の総指揮者でありながら、独断しがちな妻を諌める役でもある。

ニルム=クリムズ
「何で僕まで巻き添え食わなきゃ……災難続きだなぁ、最近」
 初登場:四話
 マスター、ひろこを護衛する王女親衛隊(プリンセスガーズ)の隊長。
 憩い亭にたむろしていた朝焼けの巻き添えを食らって、
 頭部粉砕(すぐ復活)したところで、ウェルト&リーネに発見される。
 タウン最強の剣士との呼び声が高く、「紅のベニー」の異名を持つ。
 それでもウェイトレスさんにはかなわない。そもそも女性全般に弱い。

ラムタラ=レオナール
「ポイントさえあればいいのさ。適当に売っちゃってくださいな。じゃあ失礼」
 初登場:四話
 錬金術師。
 冒険者ギルドの常連だが、得体の知れない雰囲気を漂わせる。
 ジオに案内されたウェルトとリーネが偶然見かける。
 特典のポイントだけを欲しがり、品物を受け取らない彼の行動に二人は唖然とさせられる。
 余談だが、「レオナール」はミドルネームであり、彼にはラストネームが存在しない。

ベルツ=リジット
「おやおや珍しい。君がここに来るとはな」
 初登場:十一話
 グリーンベレー。特殊戦術教導団団長。
 階級は大佐。中年の男性。
 スノーとは個人的に親交がある。
 指揮官として定評のある人物。

メサイア
 タウンの第三勢力と目される公認ギルド。
 マスターはアセルス=グリューネンシュタイン。
 剣士系が多く在籍している。

朝焼け
「はぁ〜、イヤハヤ酷い目にあったさぁ〜」
 初登場:四話
 薔薇の騎士。メサイア副団長。
 ドミニオンズのニルムと双璧をなす剣の使い手。
 彼が黎明、ニルムが黄昏を司るとされる。
 酒場「憩い亭」にたむろしていたが、ウェイトレスさんにちょっかいを出したらしく、
 必殺のキラートレーの餌食となり、頭部粉砕される(もちろんすぐ復活)。

その他

ウェイトレスさん
 初登場:四話
 憩い亭に勤める女性。
 冒険者たちの人気者でファンも多い。
 華奢な普通の店員さんだが、タウン最強の剣士二人を一撃で即死させる。
 今宵のキラートレーは血に飢えておる。

???

五頭竜キメラ
『人よ…楔は外れた……最早我等を縛る力はお前達にはない』
 初登場:八話
 享年:九話
 地水火風雷、五つのドラゴンをベースに合成されたキメラ。
 遺跡最深部でウェルトたちを待ち受ける。
 圧倒的な再生能力を持ち、一行を窮地に陥れるが
 別行動を取っていたジオ・風来坊によって弱点を看破され、覚醒したウェルトによって撃破される。

謎の冒険者
「立場は良く分かっているみたいだな。感心感心。それでこそ『利用価値』があると言うものだ」
 初登場:十一話
 タウン西の林にて倒れていた冒険者。正体不明。
 ウェルトが血の匂いに気づいていたことから、人間ではないようだ。
 何者かに襲われ、負傷していた所をウェルトに助けられるが、
 それはフェイクで、開発区の死体をグールとして使役していた張本人だった。
 ウェルトや、ウェルトの力について何か知っている模様。