G-XTH日記・6月

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【最初に】
 この日記は、チームムラマサこと、株式会社エクスペリエンスの新作RPG「Generation XTH(略称・G-XTH)」のプレイ日記です。
 プレイのペースは相当遅いですが(というか、1ヶ月経ってもクリアしてないほうが希少な気がする)、ストーリーその他に関してネタバレ上等で一切考慮しておりませんので、これからプレイしてみようかなぁって方は閲覧注意なのです。
 日記形式ですので、最新の記事が一番上に来て、古い記事は下へ追いやられていきます。
 検索エンジンから飛んできた方はトップページ表示をドン!
 
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あるあr……あるあるwww

今回の参戦メンバー:スノー・ニルム・ウェルト・ティス・リーネ・くれは

 6月。
 世間では梅雨入りし、じめじめした日が続いているが、銃器師団一行には余り関係はない。
 戦場となるアビス空間やバベルには梅雨もへったくれもないのだから。
 気温の上下は多少あるものの、外界から隔離されたこれらの世界では肌で感じ取れるほどの湿度の変化はないのだ。
 胎動周期すらないので、味気ないと言えば味気ない。
 今日も今日とて、経験とアイテム稼ぎにアビス空間へ乗り込んでいる銃器師団。
 相手は同格かやや下程度で、特に危なげなく異形たちを蹴散らしている。
 スノー・ニルム・ウェルトの男性陣が前衛を引き受け、ティスとリーネが後衛から確実に敵を射抜いていく。
 くれははというと……エグゼの攻撃がほぼ全く通らなくなってきたので暇そうである。
 学術士専用武器であるエグゼは、エクトプラズマにも平気でダメージを与えられ、命中率も高い便利な武器だが、いかんせん攻撃力に欠ける。
 くれはのような、運の良さしか取り得のないドラクエ3の遊び人みたいな人間では、ダメージ1がデフォなのだ。
 一応、くれはが現在所持しているエグゼの状態異常は睡眠と混乱なので決まれば強力ではあるが、搦め手を交えるよりもとっとと大火力で殲滅したほうが手っ取り早い
 得意の減らず口も、この程度の雑魚相手に出す気にもなれない。ボムを投げるまでもない。
 しかしながら、くれはの真骨頂は戦闘ではない。
 アイテム集めとトラップ回避が彼女の真骨頂なのだ。
「コードチップを発見しました。ランクはD」
 サイコダガーの4連続攻撃でホブトロールを瞬殺したスノーが、ダガーについた血を払い落としながら抑揚なく報告した。
「ランクはいちいち報告せんでもよいぞ。どうせDランクばっかりじゃしのう」
 呆れ気味に最後尾で悪態をつくロリババァ。指示されるまでもなく、彼女の出番である。
 この時ばかりは、くれはの頬も緩む。学術士にとっての、一番の魅せ場なのだから。
 これまで最前列にいた眼鏡の男を押しのけ、コードチップの前に出る。
「Cランクがきた時により喜べるように、ですよ」
「ふむ。これはポイズンスネアじゃの」
 即答。
 一瞥しただけでコードチップのトラップを判別し、いつも通りに怪しげな工具でトラップの解除を試みようとする。
 ……が。
「いや、こいつはマナドレインなんじゃねーのか?」
 ぽつりと、ウェルトが口を挟んだ。
 生粋の戦士である彼がトラップを見抜ける確率は低いのだが、半ば確信したように異論を述べた。
「なんじゃ!? ワシの見立てに不満でもあるのかの?」
 当然不機嫌になるくれは。
 お前は黙って見てろといわんばかりに、ウェルトを睨みつける。
 とはいえ、ポイズンスネアなら失敗してもくれは一人が被害にあうだけだが、マナドレインとなると全員のマナポイントが奪われる羽目になる。
 マナを回復する術は、現状医療ラボで体を休める以外にないので、長期戦を想定した今回の探索では、なるべく引きたくないトラップだ。
「いえ、くれはさんの腕は信頼しています。ですが……今回のこのトラップはマナドレインではないでしょうか。私にもそう感じるのですが」
 スノーもウェルトの意見を支持した。
 何か重大な見落としでもしていたのだろうか? 二人にも異論を吐かれると、さすがに彼女でも不安になるようで。
「ええい、ではニルム、ティス、リーネ! ちょいとお主らも見立ててみよ」
「僕もマナドレインだと思うけど。……違うのかな?」
「ポイズンスネアじゃないと思うけどねぇ……」
「私もマナドレインだと思います。これって、弘法も筆の誤り、って奴なんじゃないですか?」
 ポイズンスネア1票、マナドレイン5票。
 どうみてもマナドレインです本当にありがとうございました。
 しかし、ここまで言われてもやはり学術士としてのプライドが許さないのか、ただ単に頑固なのかは解からないが、認めようとはしないくれは。
「ワシは信じぬぞ! これニルム。ほれ、トラップの種類をアレしてアレするスペルがあったじゃろう?」
 段々と支離滅裂になりつつあるが、要するにスキャニングしろということだ。
 ヒールコード、スキャニング。トラップの種類をアレしてアレすることによって判別する便利なスペルだ。一見、学術士殺しのスペルに見えなくもないが、使用回数に限りがあるので、おいそれと使えるわけでもない。
「解かったよ。これで白黒つけようじゃないか。ヒールコード発動…スキャニング!」

マ ナ ド レ イ ン

「嘘じゃ! 絶対に嘘じゃ! ほ、ほら、あれじゃ、実はスキャニングの成功確率は95%止まりだとか」
「どこのカルフォですか」
「いい加減に認めましょう。マナドレインですよ」

 かちゃかちゃ……。
 ポン! ピロロロロロロロr
 ( ̄□ ̄;|||)!!
 狼狽したくれはは、結局トラップ解除まで失敗しましたとさ☆

つづく

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