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主として生物採集観察記・・・・自然の中で感じたこと、トピックス等を徒然なるままに書きとめて
おきます。
                                           
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2007.12.17 愛知県のオサ掘り
  
 塩爺さんとは今年初めてのオサ掘りです。各地からは今年の崖掘りは良くないとの情報も多
く少し不安です。
 高速を使っても愛知県は遠く、早朝の出発、夜が明ける頃現地に到着しました。

 最初の場所は、以前オオオサを沢山採った所です。その崖はありましたが、土を採取した跡
がありダメ。付近の崖に登り、マイマイ狙いの崖より第一号のオサムシがなんと僕自身初めて
のクロカタビロオサムシ♂でした。しかし、後が続かず、もっと山奥へ。

 車を停めて歩きます。山道の側に崖が沢山あります。乾燥した崖が多いですが、これはと思
う所からは順調にオオオサが出ます。しかし、不思議なことに一つの崖からは一頭のみ。その
うちにミカワも出てきました。前回はミカワは2頭のみでしたが、今回はぽつぽつと・・。銅色に
混じってエリトラの縁が緑色の黒い個体も出てきました。
 道をどんどん進むと沢に出ます。ここからは道はいろいろに分かれます。以前このあたりで
目的外のヒメマイマイを崖から数頭出しました。
 今回はこのヒメマイマイが主目的です。付近の林に朽木を探しますが、全くありません。あっ
ても古いものが多く、生物の影はありません。朽木探しは断念。今度は崖掘り。これならいる、
という場所からヒメマイマイを2頭。ミカワヤマトも出てきました。
 同行の塩爺さんは、どういう訳か、アキタクロナガを順調に出しています。が、僕はゼロ、そ
の代わりにオオオサ、ミカワ、マイマイです。同じ崖でもどうも二人の探すポイントに少しずつの
違いがあるようです。情報を交換しあってから、二人共にバランス良く各種オサムシが採集で
きました。僕も崖からなんとかアキタクロナガをペアでゲット。採集ケースの中には、そこそこの
オサムシが・・。ここで昼食。

 次はもう少し西の方に移動。ここも前にマイマイを出した所です。この場所はポイントは狭い
のですが、遠隔地ゆえにやはり実績のある場所へ行かざるを得ません。
 ここでは山道とか中腹の崖からオオオサ、ミカワそれにマイマイを一頭。付近の林の粗末な
杉朽木よりアキタクロナガを数頭ゲット。塩爺さんも執念でマイマイAをゲット。
 マイマイの数は少ないですが、二人共にオサ掘りで5-6種も採集できて満足です。
 同じ場所でこんなに種類が揃うとは、やはり愛知はオサムシの宝庫です。

 時間も少しあり新しい場所に。ただし、陽も大分傾いており、遠くには行けません。近くの場
所に移動。ここでもオオオサ、アキタなどを採集。12月の夕刻は早く、山はどんどん闇に包まれ
かけてきました。さぁ帰ろう、これから160キロの凱旋ドライブです。
 


2007.11.30-12.2      佐渡のサドカブリ

           

 急に佐渡にいきたくなった。去年はこの時期、西東京のFさんと青森で歓喜の声を挙げてい
た。あのマークオサムシの感激をもう一度味わおうと、二人ともかっては完敗した佐渡のマイマ
イカブリ=サドカブリへのリベンジを果たすべく、冬の佐渡島を訪れることになった。

 例年に比べ冬の訪れは早い。降雪、凍結が心配だ。が、あいにく車のタイヤはノーマル、雪
が降ったら万事休すだが、超晴れ男の僕を信じて出発することにした。

11/30 21時40分に家を出る。Fさんとは、練馬で待ち合わせ、一路 新潟に向け 関越道を
ひた走る。車の外気温は7度、いいぞ、これなら凍結はない。途中休みながら、また運転を交
代しながら、新潟市には朝 5時に着いた。

12/1 フェリーは0600発。車込の料金は往復二名で36000円ほどと高いが時間のロスがないこ
とや新潟までの新幹線代、道具が沢山詰めること等を考慮してフェリーを使うことにした。

0520 フェリーに乗り込み、佐渡島までの二時間半、船室で仮眠を取る。

0730 いよいよ島が近づいてきた。少し寒いが甲板に出ると朝日に島の木々が赤く染まってい
た。
0830 島に到着。フェリーの前方甲板が降り、よーいどんで二台目に島に上陸。港内をつっき
り、そのまま目的地の小佐渡方面に・・。この時期の佐渡島にしては珍しく、天気は快晴、風は
なく暖かい! やはり晴れ男の威力は凄いのである。

第一発目は、一昨年僕がトラップ採集の下見で見た、なんとなくいそうな雰囲気の林へ。田ん
ぼ道の道路をしばらく走ると、右手の林に良さげな朽木を発見・・。目的地前だが、とにかくここ
で掘ってみよう!
 その朽木に一発かますと、なんといきなりサドカブリが二頭も・・「Fさん、もういた!」早々のゲ
ットである。初物を二人で分け、付近の林を探すもいたのは、この2頭と朽木からのサドクロオ
サ@であった。再び当初の目標地に車を進める。二年前の記憶を頼りになんとかその場所に
着いた。
            
 さぁやるぞと採集道具一式を身に付けいよいよ、サドカブリの探査が始まった。Fさんは山道
沿いを、僕は池の周りを・・。
 僕は前日に痛めた痛い右足をかばいながら、なるべく平坦なところを歩く。しばらく潅木の林
をいくと、やや枯れた松の木が・・。裏に回って皮を削ると、いましたいましたカブリが・。その後
3頭を追加した。が、ビンをみると三頭しかいない。どこに落としてきたのだろう。しばらくして車
に戻るとニコニコ顔のミッキーさんが戻ってきた。「サドカブリの越冬場所を完璧に掴みました
よ」 かなりの数を採集してきたようだ。アオオサも朽木から採集したそうだ。これは僕が貰っ
た。

 場所を変え、隣の山に。川沿いの道をしばらく登るが、崖も良さそうな林もなく早々に引き返
す。
 小佐渡の山に登ってみる。山が高くなるにつけ、だんだんと木が細くなってくる。これ以上登
っても山が急斜面になりそうなので、途中で少し探してみる。ここでは僅かにあった切り株から
カブリを少々採集する。

 さて次なる場所は前にFさんが掘ったことのある大佐渡側の山あい。前の採集地近くでしばら
く探す。相変わらず、立ち枯れからはぽつぽつとサドカブリが出てくる。僕のもう一つの目標、
サドアオオサムシを狙う。以前ミッキーさんが採集したことのある崖に案内してもらうが、その
崖からはスジアオが一頭出てきたのみ。その後も色々な場所を尋ねるがイマイチ良い崖がな
い。アオオサはどこにいったのだ。二人の目標サドクロオサすら全く出てこない。

 村の中を下っていくと、細い脇道が・・。それに続く林を見て、僕のオサムシアンテナにビビッ
ときた。Uターンしてその脇道を入り、林の中に入り込んでみる。この辺りの林も手入れがされ
ていないと見え、とにかく潅木、つる、イバラが多く、歩きにくい。ここでも何本かの朽木を探し
出し、サドカブリをそれなりに採集。しかし、崖はない。

本日はこれにて終了。冬の佐渡島にしては珍しく快晴の暖かい一日でサドカブリそこそこ、ア
オオサA、クロオサ@の収穫であった。

 夜を徹して車を運転、いきなりの採集にいささか疲れた。帰りにスーパーで夜食と明日の朝
食、昼食などを買い込み、少し早いが宿泊旅館へ。

 宿はFさんが探してきた素泊まり4000円の宿。値段からするとあまり期待は出来ないと思って
いたが、これがなかなか歴史を感じさせる、良く言えば古風なというか、建替えもしていない明
治を感じさせる古い旅館だ。骨董品の陳列とか、部屋の造りに感心する。少し狭い風呂に浸
かり、冷えた体を温め、部屋でスーパー弁当を広げ二人で食事。腹が膨れたところで眠くなっ
てきた。二人ともフェリーでの二時間半くらいしか寝ていないのだ。午後6時30分、かなり早い
が明日のために寝る。

12/1
 朝7時に旅館を出発。さぁ今日もやるぞ!!天気も上々。しかし朝は寒い。

 昨日良かった林の奥に行く。しばらくすると道は行き止まり。回りは杉林であまり良さそうでは
ないが、しばらくここで採集。僕は杉林の中を探査。藪に隠れてよく見えないが、探すと杉の切
り株があった。その中にサドカブリがいた。ここでは、朽木はまったくないが、切り株あれば、カ
ブリがいて、5頭ほど採集。
 場所を移動。近隣の谷あいを探すが山に通ずる小道もなく立ち枯れもない。

 思い切って、島南部本面に行く。良い崖を発見。ここなら必ずいるの期待もむなしくゴミムシ
すら出てこない。ゴルフ場近くの立ち枯れでカブリを採集。

 その後、大佐渡、ドンテン山登山道等に行くが良さそうな崖も朽木もない。もうこれで島の東
西南北と見て回った。本日の最後は、初日に見た良さそうな林。今日はここで打ち止めとす
る。ここではFさんが数本の立ち枯れを発見、まとめてカブリをゲットしてきた。
        
 今夜は何か暖かいものでも食べようと、島の幹線道路を走り回るがほかほか弁当屋が一軒
あったのみでラーメン屋すらない。しかたなく又スーパーで買い物、宿のレンジで温めたカレー
とかとんかつ弁当、団子を食べる。呑まないというか呑めない二人に夜はヒマ!Fーさんは虫
の整理、僕はテレビで野球を見て寝る。いよいよ明日は最終日だ。

12/2 ついに晴れ男の威力もこれまで。冬の佐渡島に冷たい雨が降っている。しかし、雨に負
けては、いられない。雨の中6時30分宿を出発。ふだん、誰も行きそうもない場所へ。

 雨に濡れた藪をかいくぐって林の中に入る。ここは朽木はあるものの、カブリは一向にでてこ
ない。スズメバチが出てきた。ここではやっと2-3頭のカブリを追加。さらに山に入る。

 今日は徹底して崖を掘る。カブリは二人ともそれなりに採集したので他のオサムシが欲しい
のだ。携帯には「離島の掘りは厳しいですね」仲間からのの励ましのメールが・・・。

 崖からはカエルがまた出てきた。雨が降っているので崖の乾燥状態がイマイチわからない。

しばらく林道を進むと公園風の場所が・・。
 誰もいない園内を行く。崖はない。山の中腹に立ち枯れが見える。雨で滑りながらも苦労して
登っていくとカブリが一頭。付近にもう朽木はなく、また元の道に下る。しばらく行くとまた山の
中腹に立ち枯れが・・また一頭、とこんな風にぼちぼちとカブリを追加する。

 フェリーは12時40分もうあまり時間がない。最後の場所ということで、村落のはずれの林
へ。
 田んぼの脇から林に入ると松の立ち枯れが・・いきなり一つの穴に4頭のカブリが頭を突っ込
んでお尻を出していた。、さらに付近の立ち枯れからはぞくぞくとカブリが出てきた。山を少し登
ってみる。立ち枯れはあるがカブリはいない。低い松の切り株を崩すと、ひっくり返ったオサム
シがいる・・それを手に取ると、やりました、僕にとっては佐渡第一号のアオオサだ。しかも緑
色がなかなか綺麗な♂だ。

 車に戻るとFさんも戻ってきた。どうもここでは、僕の入った一区画のみにカブリがいたよう
だ。ただし、Fさんは執念で崖掘り第一号のサドクロオサを採集していた。これも僕が貰うこと
に・・。
 フェリーの時間が迫っていた。濡れたレインコートや採集道具を車にどんどん積み込み、そ
のまま港へフェリーの中に。

 あっという間に、長いようで短い二泊三日のサドカブリ採集の旅は終わってしまった。カブリ
は二人ともそれなりに採れたものの、サドクロオサ、サドアオオサはもう少し欲しかった。次回
は夏のPTシーズンに来てみよう。

 さようなら、佐渡島、また来る日まで・・。帰りの車の中では、もう次回の採集予定の話題
が・・・さて次はどこに何を採りに行きましょうかネ!・・・
           



2007.5.14-16 伊豆大島オサムシ採集行
         
   伊豆大島天然記念物「桜株」 説明板もなく桜の老木があったのみ。ほぼ朽木状態。

    5/14
    昨年の冬以来の訪島である。この時は短時間の滞在ということもあり、アオオサB、マ
    イマイBの貧果であったので、今回はその追加とその後の情報でこの島にもセアカオサ
    ムシが棲息するというのでなんとかしたいという採集行である。

    例によって静岡から熱海まで新幹線、熱海港からジェット船で大島に渡る。所要時間は
    約45分。ただ今回は到着時間が遅く11:20島着である。港に着くとレンタカー屋さんが
    待っていてくれてそのまま山に。

    まずはオサ掘りをしたポイントに仕掛け、それから三原山登山道路沿いに上がって行 
    き、良さそうな場所二箇所に仕掛ける。試しに付近の木にバナナトラップを仕掛ける。ず
    ばりマイマイ狙いのトラップである。それから大島温泉ホテルを過ぎて三原山が見渡せ
    る牧場に到着。
            
 マイマイカブリ・バナナトラップ  もちろん最後にはきちんと回収・・どこかのクワガタ屋さんとは違います。
(一部の方達でしょうが放置が多いですね) オサムシ屋さんもコップの放置はしないでくださいね!


    ここが例のセアカの採集された地点らしい。その時は側溝採集らしいが、採れた側溝は
    ほんの限られた場所にしかいないようだ。静岡県のセアカポイントも同様である。道の 
    両側に延々と側溝が続いている。全部見ていたら日が暮れてしまう。セアカがいるなら 
    たぶんこの辺だろうと目星を付けて覗いてみる。
     溝は綺麗に掃除されていて、ずうっと向こうまで何もない。途中、草が纏まって落ちて 
    いたので蹴っ飛ばすと、アオオサ♀が出てきた。これは幸先がいいぞ!もう一種ゲット 
    だ。
  
 伊豆大島産アオオサムシ原名亜種                セアカオサムシ

    今度は反対側を見ていくと、トコトコトコと何か歩いている。「セアカだっ」 もうそうそうに
    セアカをゲット!なんてことだ。 このあたりの草むらがポイントだ!と コップを計35個 
    埋める。この分なら大量ゲットも夢ではないぞ!と、現地を離れる。帰り道に大島公園 
    に向かう道、火口割れ目に向かう道にそれぞれ20個ほどコップを埋める。
          
        三原山牧場                 牧場の人懐っこい与那国馬 直ぐに寄ってくる
     
    宿に行くのもまだ早いし、近くの海岸に行ってみた。石だらけの海岸だよ、に反してほ 
    んの少々猫額の砂浜がある。砂浜を歩いてみると所々に穴がある。なんの穴だろうとこ
    こにコップを5個埋める。さらに海岸の笹薮にコップ10個を埋める。粟島でも伊勢でもこ
    んな所でよくマイマイが入ったからだ。

    今回の民宿は、素泊まり専門民宿、歯ブラシもタオルもお茶も出さない、その代わり安 
    いという僕好みの宿だ。一人だと一泊3000円である。車中泊に比べれば風呂もふとんも
    ある。これで十分だ。
    夜、少し体調は悪いが、初めて「夜の側溝巡り」をやってみた。ヘッドライトと懐中電灯で
    牧場横の側溝を覗いてみた。辺りは暗く、車はまったく通らず、不気味な暗さだ。
    突然、前方の側溝に黒い影が・・。アオオサだ!この分ならセアカも・・の期待もむなし 
    く、いたのはアオオサ3頭のみで早々に引き上げ。帰りに海岸に寄ってコップを覗いてみ
    ると、いました、いました、穴の主はオサムシモドキだった。笹薮のコップには、マイマイ
    @も入っていて、なんと今日だけで目標の三種を達成してしまったのだ

   5/15
   素泊まり民宿はいい。朝はいつ出て行ってもいいからだ。6時宿を出発、まず海岸のコッ 
   プ。オサムシモドキが少し落ちていただけで笹薮のはナシ。
   まずは一番上の牧場へ。朝の側溝覗きが目的だ。期待していたがいたのはアオオサ1の
   み。セアカタコ採れのコップには何もいない。ここのコップはセアカ用にベイトは糖蜜にし 
   たがアニマルもいないようだから、更にサナギ粉を追加する。このあとこのコップには不 
   思議なことが起きるのである。
   牧場近くの林では、アオオサが少々。やはり、いかにアオオサとは言え、関東と違いそん
   なにはいない。その後のコップも一箇所1-2頭のアオオサが落ちているだけ。町近くのコッ
   プにマイマイペアが入っていたのみ。予想外早くにコップの見回りが終わってしまった。最
   後のポイント近くのハンノキを探すと、高い所のの葉に何か映っている。太陽の光にくっき
   りとカミキリの影・・。タモがない!もともと持っていないのだ。背を伸ばし中くらいの枝を掴
   み、それから順番にカミキリの枝をそっと下に曲げていく。風は強く少々枝が揺れても彼 
   は気付かない。影の映った葉っぱをコップ差し入れるとポトリと落ちたカミキリはなんと今
   回第二目標 お土産用にと約束していた「ハンノキカミキリ」だ。その後も同様の手口で何
   頭か採集。あまり上を見続けてめまいがした。もとよりの歩行虫専門の目なのだ。地面し
   か見ないように出来ている。
            
            この木にハンノキカミキリがいた

   まだ時間があり他にやることもないので、また上の牧場へ。コップを覗いてビックリ、かな
   りのコップが紛失、或いは散乱している。コップには歯型もなくなんだろう。しかもこのコッ
   プは朝にはあったのだ。少し気になってことがある。少し向こうを鳶が旋回している。まさ
   か!
   コップを追加し直し、さらに草むらにコップを埋める。ここのは、草の下つまり上空からは
   見えないようにした。

   ひまなので砂の浜という所に行ってみた。島一番の長い砂浜ということだ。海岸の海草の
   下にも虫のというか生物の姿はない。所々に穴はある。コップを埋めたい衝動に駆られた
   が、中には巨大な穴にもあり、たぶんカニの穴ではないかと設置を諦めた。
         
           
   山に戻り中腹に15個新規設置、飛行場横に13個、さらに海岸笹薮に30個のコップを埋 
   め、本日の作業は終了。
   早いものでもう明日は帰り。宿では帰り支度を始める。
        

   5/16 例によって6時に宿を出発。海岸のコップにはオサムシモド、これは生きていたので
   すべて逃がす。笹薮からはマイマイ@のみ。飛行場横は良さそうな林だったがアオオサ 
   @のみ。
   次に向かった牧場のセアカポイントは無残にもコップが散乱しているのが遠くからもわか
   る。ほぼ半数のコップが被害、しかし上空から見えない場所はすべて無傷、やはり犯人は
   鳥だったのか!! とうがらしも鳥には無力だった。側溝でアオオサ@、林ではアオオサ
   少々を採集する。標高の高い所のコップには、少しだか順調にアオオサが落ちている。ま
   た地面を歩いているものもいて、運転中急ブレーキ、コップを持って走ること三回。いず 
   れアオオサ♂をゲット。こんなに歩いていてもコップにはあまり入らない、不思議な山だ。

   昨日、最後に追加したポイントに付くと、道路を何かが歩いている。「キマワリ」のようだっ
   たが、よく見るとこれがなんと「クロカタビロオサムシ」。伊豆大島にもクロカタビロがいた 
   のだッ。コップにも2頭入っている。試しに近くの細い木を蹴ってみるといきなり頭の上に 
   ボタリとクロカタが落ちてきた。付近の木を蹴りまくる。何頭かのクロカタを採集。これは嬉
   しい想定外だ。
   後のコップにはアオオサもなく全てのコップを回収。時間はまだまだ早い。ハンノキもいな
   いのでまたクロカタビロポイントに戻り木々にケリを入れる。葉や小枝が落ちる音とクロカ
   タが落ちる音は微妙に違う。ポトリともボタリとも聞こえる鋭い音がそうなのだ。ただ落ちる
   と、すぐに落ち葉の下に逃げ込んでしまう。潜り込もうというヤツを落ち葉ごと掴むのであ
   る。こうして、そこそこの数のクロカタビロを採集し又、牧場の側溝に。

   ここが最後の採集地、それまで履いていた長靴から運動靴に替え側溝を見回る。延々と
   続く側溝にいたのは、少々のゴミムシ、そしてまたまた「マムシ」結構良い型、さわらぬ神
   に祟りなし放っておく。随分歩いたがいたのはアオオサBと排水溝の底にいたマイマイカ
   ブリ@の収穫だった。このマイマイはかなり底にいたと見え弱っていたが完品だった。

   なお、三箇所に仕掛けたバナナトラップには、マイマイはなく、蛾とか蟻とか虻がいただけ
   でした。ただ一箇所1.5cmほどの穴が空いたいたのは気になりました。

   こうして伊豆大島採集行は終わった。1頭だけだがセアカも採れマイマイも少し採れアオ 
   オサもそこそこ採れ、そして思いがけなくクロカタビロも採れ、楽しい採集でした。

   帰りの船は港が二つあり日によって違うがどちらかなので、試しに岡田港に行ってみた 
   ら、元町港の方でした。船、バス、新幹線と連絡は順調、無事、静岡自宅到着でした。

   二日間と三時間のレンタカー軽自動車代15000余円、ガソリン代17L 3000円、飲み物も
   パンもべらぼうに高く、また行きましょうとはあまり思えない、経済的には近くて遠い伊豆 
   大島でした。(民宿は安かったです)
   
  

2007.4.9-12  春の青森
      
  日本最美麗のマイマイカブリ・・キタカブリを求めて青森県に行ってきました。実は昨年11月
にも行ったのですがその時採集したキタカブリの♀を越冬中に☆にしてしまったのです。残さ
れた♂のお嫁さん探しの旅です。

4/9
 青森は遠い、新幹線二本に特急と、延々とJRの旅を続け現地に着いたのはもう夕方です。
急いでレンタカーを借り、まずは現地下見です。時刻はもう四時半。夕闇迫る中、湿地帯にて
オサ掘り。なんとかお土産のアカガネやゴミムシを採集。

4/10
 青森の朝は早い。四時半にホテルを出発。明るくなった五時半にはかねて狙いの林に到
着。林の中を朽木を求めて歩きます。
 青森の木々はみんな元気、朽木などありません。やっと、池の縁に立ち枯れを発見。根元の
方でついにキタカブリをゲットです。しかし、♂でした。その後立て続けに朽木を発見、一本一
頭のペースでカブリを出して行きます。♀がやっと出てきました。それにしても♂ばかりです。

        
          日本最美麗のマイマイカブリ    キタカブリ

 畑と畑の間にある林ですが、一つの林に朽木は1-2本。でもあれば必ずキタカブリはいます。
そのうち、ムツクロナガオサのご神木に当たってしまいました。大量のムツクロナガを出してし
まいました。
 こうして順調にカブリ・クロナガが採集できたので、午後からは珍しいものを求めて湿地帯や
林を歩きます。気がついたら車の場所から4.7キロも来てしまいました。帰りが大変。
 ほとんどの湿地はしっかりと整備されていて朽木などありません。かつてのマークの記録地も
訪ねましたが、葦原、護岸は整備され、いそうな雰囲気はありません。
      
 前回マークを採集した葦原の別の場所でついにマーク@アカガネなどを採集しました。

4/11 本州最北端のアオオサを求めて、山、林を訪ねます。しかしどこもリンゴ畑ばかりです。
ならばと少し山に登ると四月中旬とはいえ、さすが青森・・しっかりと雪が残っていました。山の
木々も元気、朽木など出来そうもありません。加えて崖などまったくないのです。あるのは、山
道の両側の斜面のみ。雪のなせる業でしょうか! 
          

 道路脇に苔の生えた崖を発見。他ではまったく見向きもしないような崖ですが、ないので仕方
が無い。案の定こんな崖にはクロナガしかいません。おっと・・キタカブリが落ちてきました。♂

 移動。しばらく林道を歩きます。行けどもども行けども同じような林林林。やっと立ち枯れ。こ
こではキタカブリを追加。さらに朽木の根より青森では第一号のホソアカガネオサムシをゲット
です。クロナガも出てきました。
 帰り際にかつてのアオオサムシの記録地に寄ります。崖などまったくない平坦地。林の中で
はついつい朽木に手を出してしまいます。
    
      キタカブリが2頭                  ムツクロナガオサムシ
4/12
 あっという間の四日間。最終日はセアカオサムシを狙います。記録地を訪ねますが、見渡す
限りのリンゴ畑で草地もは林もありません。リンゴ畑の脇でキタカブリを採集。
 各地の山を見て回りますが、山は雪、里はリンゴの悪いパターンがずっと続いています。
山道で切り株を叩いていて、はっと気が付くと目の前に犬が・・。猟犬のようです。それにしても
近づくのに全く気がつかなかった・・熊ならアウトでした。道に、はぐれたらしい猟犬は「うぉー
ん」と一声鳴いて山を登っていきました。

 最後に入った林では、急に足元から獣が・・だだっと走り去ります。びっくりしました。よくある
ことです。ウサギとかヤマドリとかは・・・しかし、今回はタヌキでした。
 そのタヌキの場所近くに松の立ち枯れがあり、キタカブリが三頭も出てきました。翅の緑色
が、胸の赤が、太陽に眩しく輝いていて、まさに日本最美麗の名にふさわしいマイマイカブリで
した。
             
 ここでもリンゴ畑の脇の林が一区画完全に切り倒されていて、明日にでもリンゴ畑に変わり
そうな勢いでした。青森県といえども、自然ばかりではないのです。今回訪ねた林も来年はな
いのかも知れません。
         

2007.1.31 久々のハイキング

                  


       夢追い人さんとハイキングに行ってきました。懐かしい日本平です。ここは静岡市 
       近郊の景勝地として古くから市民に親しまれ、子供の遠足ポイントとなっています。
       独立丘陵のここからの富士山、駿河湾の眺めは素晴らしく、また背後には久能山
       東照宮や石垣イチゴ栽培で有名なの久能山も隣接しています。

       僕にとってもここは想い出の地、オサムシというものを初めて遠足の途中に拾った
       のも、オサ掘りというもので初めてオサムシを手にしたのも、この日本平なのです。
       「虫採りもOKですよ」の夢追い人さんの許しも出て、若干、手鍬なども隠し持ってい
       きます。

       久し振りの遠足コースは景色が一変していました。茶畑の道はなく、すべて住宅地
       の中を歩くコース。途中少しだけ山道らしきものがありましたが、あっという間に下
       ってまた舗装道路となりました。
       途中木立の中に良さそうな松の立ち枯れ・・近くでみるとマイマイがいそう。少し朽 
       木を崩してみますと、いました、久し振りの静岡市日本平産のヒメマイマイです。

       更に山道を50mも登るともう頂上近く、ここからは別荘やゴルフ場が並んでいま  
       す。 あっという間にハイキングが終わりそうなので、ここでしばらく虫採りで時間を
       潰します。道の脇のヤシャブシに良い洞が・・ここで一頭、さらに脇道をして竹林の
       松の倒木から一頭とあっという間にマイマイカブリが三頭です。

       冬とは思えない暖かな日差しの中、ガスコンロでお湯を沸かし、昼飯に。

       山頂では童心に返って記念撮影。富士山は相変わらず綺麗でした。ほんとに変わ
       らないのは富士山の姿だけでした。

       帰り道はそのまま帰るのも面白くなく、適当な斜面を下り、麓に下りていきました。
       途中、夢追い人さんが「マイマイは見たから、オサムシというものも見てみたい」の
       リクエストにお答えして、少しだけオサ掘り。運良くというかオサムシにとっては運悪
       く、二頭のシズオカオサムシを掘り出しました。
                 シズオカオサムシ
       麓に歩いていくと、どうも先ほどの道です。更に横の山に登り、無謀な山越え・・し 
       かし、これもあっという間に山、終わり、最初の出発点に戻ってしまいました。

       子供の頃、あんなに大きかった木々も山も自然もいつの間にか、単なる公園と化し
       ていました。
       僅かに残った住宅地の中の畑には暖冬の影響か、梅の花が大満開でした。
            


2006.12.29 今年の旅・・感謝の一年
 
この寒いのに人家の壁に張り付いていた蛾。擬態というとナナフシとか木の葉虫とかが有名だ
が、この蛾の擬態も素晴らしい。なんと言う名前かわからないが、どなたかご存知なら教えてい
ただきたい。 ↑
              蛾の名前「アカエグリバ」???
                      川崎のMさんより「アケビコノハ」ではないかのご指摘を
い                      ただきました。

 今年も、健康にも経済的にも気力にも恵まれ、仲間オサムシ海水魚そして家族の理解
も得られ、いろいろな所を旅することが出来ました。感謝感謝の一年でした。

来年も行きたい所がいっぱい。シーズンは限られており計画、体調維持をしっかりと・・今年以
上に旅してみたい。

今年の旅・・・1/18 伊豆大島 1/20-21伊豆稲取 2/8-9 伊豆下田 2/20-24 五島福江
        3/8-9長野伊那 4/15-16 長野諏訪 4/25-27 伊勢志摩 4/30-5/4神津島
        5/15-18長野伊那5/21-22大阪金剛山 6/2-6/8 山形粟島 6/11-15 北海道
        6/29-7/2石垣島7/8-10小豆島8/28-30伊勢志摩9/2-4北海道10/5-7奄美大島
        10-13-16南紀串本 10/18-22北海道11/18-20奄美大島11/23-25青森津軽
        12/5-7福島栃木 計22回


2006.10.18-22 北海道初冬のオサムシ

10/21に三女の結婚式が函館である。せっかく北海道に行くのにただ行くのも、もったいなく少
し早めの10/18から千歳あたりを訪れてこの時期のオサムシがどうなっているの知りたくなっ
た。

10月半ばの三重県ではまだまだオサムシもマイマイも活動していた。北海道はどうであろう
か。
          
10/18
まず千歳辺りの林、三箇所にトラツプを仕掛ける。どこかのHPにはオオルリの活動時期秋の
部は9-10月となっていた。また10/20が活動の遅い記録であるらしい。トラツプを仕掛けた後、
側溝を覗いてみる。北海道の秋は進み、溝には枯葉が沢山落ちており、六月にはなかった草
が側溝の周りを覆っている。枯葉の下からエゾクロナガが出てきた。二、三日前からの冷え込
みに歩みは遅い。これは最も普通種、仲間からのリクエストもなく早速放虫。

苫小牧市の湿地帯、セスジアカガネポイントにも三箇所ほど仕掛ける。
まだ時間もあり、気になっていた新冠町のアイヌポイントにもコップを仕掛ける。まだ無料の日
高高速があり思ったより時間は掛からない。
 前回♀が落ちた山の斜面三箇所にコップを仕掛け、千歳に戻る。秋の夕暮れは早く、ホテル
に着くの頃には、完全に日は落ちて、寒くなってきた。はたしてオサムシは活動しているのであ
ろうか?

10/19
 朝食を済ませ 7時ホテル発。千歳の朝は寒い。手先が冷たい。千歳のトラツプには、センチ
コガネに混じってクロナガ@が落ちていた。こんなに寒くてもやはり、活動していたのだ。
               
今度は側溝を広範囲に探ると、クロナガ、キタクロが出てきた。かなり前に側溝に落ちたまま、
落ち葉の下に潜り越冬体制に入っている。トラツプには多くのオサムシは期待できず、これら
は採集虫とする。

苫小牧のコップには、シデムシが一頭のみ。なにも生き物がいる気配がない。しからばと土手
の斜面を掘るとエゾマイマイが2頭、草の根から出てきた。この2頭で完全にコップを撤去する
気持ちは固まった。もう少し土手を掘ってみたが後は続かなかった。

新冠のコップには、ヒメクロオサが2頭落ちていた。少し、山に登りオサ堀りをして見ることにし
た。
 少し登っていくと、朽木があった。地面との接地面を掘ると何かが蠢いている。掘り出し、背
中をみるとなんと予想だにしていなかった、アイヌキンオサムシ新冠型。背中の青色が美しい。
北海道でのオサ掘りは初めて、しかも第一号の獲物がアイヌキンとは、なんたるラッキー。

       新冠のアイヌキンは青色が美しい!
      
その木を掘り返してみるがいたのは、この一頭のみ。掘り返した土をまたもとの形に戻すと、な
んと今度はその土の中からもう一頭が出てきた。これまた、綺麗な青色のアイヌだ。しかし、こ
のような朽木はここだけで、後は細い木が連なる林が続く。結局ここでは、あと立ち枯れの木
の上部から一頭のエゾマイマイを出したのみだった。しかし、アイヌ2頭の収穫ではるばる新冠
まで来た甲斐があった。時間はまだある。急いで千歳に戻り、六月にトラツプを仕掛けた林を
歩いてみる。
 オオルリはこんな林の中の小高い丘状の上部に越冬しているとのことであり、丘を探すが、
丘がない。あっても誰かが掘った後でついに一頭のオサムシもでないまま本日は終了となっ
た。夜半から雨が降ってきていよいよ、条件は悪くなってきた。
          弱弱しくなった初冬の陽を             
                      一杯に浴びるアカトンボ
10/20
 今日は函館に移動する。千歳のトラップの撤収。昨晩の雨のせいか、クロナガがそこそこ落
ちている。どうもクロナガは雨が降ると出歩くようだ。

ついに秋のオオルリにはお目に掛れなかったが、今回は、アイヌキンオサA、エゾマイマイB、
キタクロD、イシカリエゾクロナガ多数をゲットすることが出来た。

函館でも郊外にトラップを仕掛けたが、冬はいよいよ近づいてきて一頭のオサムシも落ちなか
った。

*今回は各地で放置されたコップを見つけた。千歳のコップは半月くらいは経過しているのであ
ろうか? 中身を確認したが、クロナガ、キタクロ、シデが殆んどであった。オオルリが入ってい
ないことからこの地区のオオルリは九月いっぱいの活動時期であろうか!


4/30夜〜5/4 伊豆神津島オサムシ調査旅行
       
         手前に式根、新島、利島、遠くに伊豆大島が見える。

 神津島にはオサムシを採集したという記録はない。しかし伊豆大島にはいるし、あんな自然
が残っている島だからいないはずはないだろうと出掛けてみた。
 今回はクワガタ採集の大御所オコーネルさんとの同行だ。オコーネルさんの狙いはただ一つ
この時期に発生する「ミクラミヤマ」採集である。
オサムシ採集の記録のない島にいくのは多少のリスクはあるが、日本100島巡りの目標もあ
り、駄目もとでの採集行である。

4/30夜の1030に出航した東海汽船「サルビア丸」は途中大島、新島、式根島に寄り目的地神
津島には朝10時に着く。昨夜の船で隣の席にいた島のサッカー少年の話では二年ほど前にマ
イマイカブリを見たとのこと。なんとかマイマイカブリはいるかも知れないの期待感はいやが上
にも高まってきた。

 今回の旅の宿、車の手配は、トムソーヤ探検隊長の蝶蛾さんにお世話になった。日本一高
いと言われる伊豆諸島のレンタカーであるが蝶蛾さんのおかげでなんとか安く確保することが
出来た。これがなくては島での採集は困難を極める。

 宿、到着後休む間もなく、採集に出掛ける。今回はさして採集地のあてもなく、この島に数回
以上も訪れているという大ベテランのオコーネルさんのミクラミヤマ採集に付き合い、その付近
にトラップを仕掛けることとした。

 最初の焼山地区には四箇所設置。数より設置場所をいろいろに環境に仕掛けることが重要
と、一箇所あたりは五個づつとする。この地区はミクラミヤマの黄紋型がでるポイントということ
であったが、出会う多くのミクラファンの話からは、どうもこの地区にまだクワガタはいないよう
だ。

 次に神津灯台の農道に移動。ここにもトラップを三箇所仕掛ける。仕掛け終えるとオコーネ
ルさんが戻ってきた。なんとかミクラミヤマを採集したようだ。
        
        こんな所がミクラミヤマ採集のポイントらしい。
 
 さらに島の西側の神戸山林道に向かう。ここでもクワガタファンは多い。僕はクワガタには興
味はないが、マニアの方は親切にいろいろな話をしてくれる。なんとでもこのミクラミヤマは♂
のみが採れて♀は殆ど採れないこと。クワガタといってもほとんど飛べず歩行虫のように道路
を歩いていること。笹やススキのあるように道の両脇から出てくるらしいこと。親切にいろいろと
情報をくれる。
 僕はクワガタには目もくれずせっせと林や道の脇にコップを埋めていく。一通りトラップ設置
が終わったので山道を下りていくとオコーネルさんが歩いてきた。もうそれなりの成果があった
ようだ。愛知からきた青年は自転車で山道を走り回りかなりの数を採集したようだ。
 他の地区へのトラップ設置に道を走らせると、前方にミクラミヤマが歩いている。急ブレーキ
を掛けクワガタをゲット。こうして車を運転しながらも三頭のクワガタを採集しオコールネさんに
進呈。
           
                     海は綺麗だ。

 こうして第一日目トラップ設置は完了。あらゆるポイントに約200個近くを設置した。

5/2 ミクラミヤマのオコーネルさんを乗せてポイントに。彼が歩いている間に急いでコップを見
回り。オサムシ・マイマイゾロゾロを期待していたが反して入っているのは、小さなゴミムシの
み。木々にもあまり虫の気配を感じない。
 トラップにはまったくオサムシは入っていなかった。今日は一段とミクラミヤマファンが多くど
の地区でもお馴染みの顔が行ったり来たり。ミッキーさんへのお土産にクワガタ@を拾う。

トラップをさらに島中央の天上山山麓に増設。
それにしてもこの島には、マイマイ(かたつむり)が異常に多い。どこにも沢山いる。道路には
かなりの数が車に潰されている。オコールネルさんにも協力してもらい少しマイマイを採集。
         
               山の自然は豊かな島。
5/3 本日もトラップにはオサムシの姿なし。それにしてもこのマイマイの数はなんだ。これだけ
マイマイがいるということは天敵のマイマイカブリがいないか、極端に少ないのでは・・。これだ
け餌が豊富にあれば大発生しそうなものだが・・。一方林ではどこでも多く見かけるミミズは少
なくオサムシの可能性は低いように思われた。
 いよいよ島での滞在も今夜が最後の晩。蝶蛾さんの差し入れで今夜のディナーは超豪華。

5/4 いよいよ最終日である。船は1530。24箇所ものコップの回収はかなり忙しい。しかし獲物
がないため順調に進む。昼には全コップを回収し時間潰しにコップを洗う。
 本日のミクラミヤマファンはいよいよ数を増す。しかし、もう採り尽くしてしまったのか、採集し
たという話を聞かない。新顔も現れてくる。三日間もいてミクラのファンからいろいろ話を聞いて
いるうちにすっかりミクラミヤマ評論家になってしまった。新顔や初心者の方にもうアドバイスす
る始末。暇だしね!
 オコーネルさんは粘りに粘り本日も何頭か採集してきた。もう26頭前後も採集したらしい。さ
すが第一人者である。
    
      これがミクラミヤマクワガタ♂(オコーネルさん採集の大型個体

オサムシも採れず、ミクラも少なく、宿には早いが戻り、近くのラーメン屋で昼飯、そして帰り支
度をする。
 さよなら、神津島。もうオサムシ採集でこの島に来ることはないでしょう。やるべきことはやっ
た。ただ一つ、島の少年が見たというマイマイカブリの目撃地点にトラップを仕掛けられなかっ
たことのみ、心残り。
 オサムシの活動は時期的なものもあり、これでこの島にはオサムシが棲息していないと結論
付けるのは早すぎるかも知れないが・・・・・・・。
 1530のジェット船は早い。1840には東京竹芝に着いた。
お世話になったオコーネルさんに別れを告げ、電車の人となった。お疲れ様。



4/25-27 伊勢志摩オサムシ紀行
         
 オサのリベンジに伊勢志摩に行ってまいりました。今回はトラップ大攻勢を掛けました。
 例によって朝早く家を出て、30%割引のETCを使って、まず最初は鈴鹿市のマヤサン狙い
のトラップを三箇所に仕掛けました。
 続いて津市にはヤコンオサを狙って二箇所。ここではなかなか良い場所がありませんでし
た。

 伊勢自動車道を勢和多気で下りて前回のオサ掘りポイント近くに二箇所。ふたたび伊勢自動
車道を走り、一挙に志摩半島阿児町に・・。ここでは幻のウガタオサ狙い。とにかく何処が産地
なのか全く判らず、阿児町を四分割しそれぞれ2−3箇所にトラップを仕掛ける。
 今度は宮川を遡り上流部にタキハラオサポイントに行く。途中良さそうな河川敷があった。静
岡では河川敷で良い思いをしているので何かいるだろうと10個ほど仕掛ける。
 大台町ではタキハラのポイントは全く検討もつかず、しかも夕暮れ近くなってきたので道沿い
に五個づつ適当に四箇所に仕掛ける。

 本日は計150個ほどのトラップを設置できた。
 宿は前回の伊勢市のビジネス。帰りに明日からの昼飯のパン・バナナなどをスーパーで買
う。
 夕暮れは寒く四月とは思えない。果たしてオサムシは活動しているのだろうか!

4/26 朝早く宿を出る。山はひんやりしている。トラップはどこもゴミムシ一つ落ちていず、時期
をやや早まった感あり。すべてのトラップは空。ああ、また返り討ちにあったのか!!
 だが最後に寄った河川敷にイセオサ♂がたった一頭、入っていた。良かった!!やはり河
川敷は活動が早いのか!!急いで車にある残りのコップ150個をその河川敷のいろいろな
環境に仕掛けた。

4/27 本日はもうトラップを回収しながら帰らなければならない。昨日の雨に期待したが、雨と
いうもの期待した時にはなかなか降らないものだ。夜明け前に申し訳程度に降ったのみ。

 最初の多気町のポイント。あまりの寒さに期待していなかったが、杉林に仕掛けたものにイ
セオサが♂@♀A.これは幸先が良いぞ!
 大台町は、四箇所のうちね一箇所にやや小さめなオサムシ三頭。これがタキハラオサであろ
うか。去年のイワワキに似ているが・・。とにかく昨日とはうって変わってオサムシが二箇所で
入ったので少し元気が出る。

 志摩に向かう。阿児町の計8ヶ所のコップのうち、一個のコップに♀が@.これは間違いくマヤ
サンの大きさ。たぶんウガタだろう。

 続いて河川敷ポイントに。途中の伊勢市の山間の10個には二日間ともゴミ一匹も落ちず。

 河川敷はいきなりイセオサが入っていた。しかも仕掛けたほとんどのポイントに入っており広
範囲に分布しているらしい。そのうちホンマイマイカブリAも入る。ここでは、杉林、草むら、
林、河原のすべてのポイントで確認。唯一川の側の砂地に仕掛けたものだけゼロであった。

 それにしても昨日と今日の差はなんであろう。さして気温が高くなった訳でも雨が降った訳で
もない。オサムシ以外には、ゴミムシもよく入っている。昨日は@、今日が45頭。まるで本日か
ら活動開始という日に当たった感じだ。

津市のポイントはゼロであったが、鈴鹿市は念願のマヤサンをBゲット。しかし山間部のは、
まだ活動していないと見え、全く生物の影はなかつた。

こうしてなんとかオサ掘りのリベンジは出来たようだ。それにしても出掛けて行ってのオサ掘り
は難しいことを痛感した。また今年はオサムシの活動時期が遅いようにも感じた。



2006.4.7    春の女神
      オサムシトラップの林で遭遇! こんな町の近くに・・。
      でも、よかったね! 出会ったのが、オサムシ屋の僕で!!!
      この後、杉林の梢高く飛んでいきました。


2006.3.17-18 早春の伊那谷にまたまたオサムシを訪ねて

      オサ掘りシーズンもあと僅か。先週行けなかった長野県は伊那谷に行ってきました。
      せっかく行くなら良い日を思っていたのですが、なかなか雨が多く、この日になってし
      まいました。
           
                駒ヶ根市より南アルプスを望む
3/17
 例によって朝早く家を出る。なぜそんなに早く出るかというと、一日を有効に使いたいから、も
あるが高速の早朝割引を受けたいこと、朝は道路も空いていること等良いことづくめだからで
ある。
 富士宮から精進湖、上九一色から甲府南インターより中央高速に入る。途中八ヶ岳SAにて
休憩、朝食。今回初めて気が付いたが、ここの洗面所は一箇所お湯が出る。これは有難い。

岡谷JCより、いよいよ伊那谷に向かう。伊北ICを降り、箕輪町の天竜川左岸を下る。もうこの
辺りは今回の目的のイナオサムシの生息域である。
         
     こんな看板があちらこちらに                    どの山もこんな感じに

 山に入ってみる。この辺りは一面の松林、あまり良い環境ではない。山には至る所に「入山
禁止」の看板があり、山はビニール紐で囲われている。看板を見ると、きのこ山につき茸、山
菜、植物、土、石等の採取を禁ずとある。なるほどこの辺りはマツタケ山か!しかし、茸には良
くてもオサムシに松林はあまり良くない。昨年の山梨白州では、いやというほどクロナガオサム
シが出てきて困った。比較的日陰の崖を叩いてみる。どさっとオサムシが落ちてきた。恐る恐
るひっくり返してみると、予感的中「クロナガ」だった。結局、三頭のクロナガが出てきてしまい
ここを後にする。
 また別の林道を登る。標高1000mに来ると雪道だった。引き返し、いよいよ本命の伊那市に
入る。
                  
                     標高1000m もう進めない

 伊那市は思ったよりは町。天竜川と山の間に拓けた一面の畑。その所々に丘というか林が
点在している。過去の採集記録ではこの河岸段丘にいるとなっていた。その一つの丘に車を
止めてみる。しかし、下草の良く刈られたヒノキ林に崖らしきはない。一面になだらかな斜面で
ある。さらに車を進める。道路脇に大きな朽木があった。松だろうか。車を止めて皮を剥いで
見る。いきなり、クロナガが出てきた。それも一頭や2頭ではない。中には、3頭も同居してい
る。結局この木から30頭ほども出してしまった。クロナガに混じって数頭のコクロナガもいる。
アキタクロナガオサムシらしいが、なんととなく上翅の鎖線の盛り上がりに欠ける。なんだろう。
まぁ後で調べよう。
 その後はこれらの丘をいろいろ回るが、オサ掘りに適した場所はない。山に行く。山に崖は
あるものの、乾燥した松林の崖で、クロナガが出てくることは容易に想像できる。少し高く上れ
ば、雪、凍結で里に下りれば、崖はない。この繰り返しである。
            
     低い所は畑ばかり                       一面のりんご畑 かってのイナオサムシの産地

 桜で有名な高遠町に行ってみる。観光の町である。桜の名所等を見学。その後沢沿いに山
に入る。が、崖はなく杉林からオオオサムシ、クロナガを出したのみだった。
 天竜川を右岸に移動。ここはシナノアオオサムシの生息域。しかし、やはり左岸同様の環境
で芳しくない。ビジネスホテルに予約をいれ、天竜川右岸左岸の明日の下見をする。
 ガソリンを入れる。なんとL 142円、高いっ。スーパーで明日の食料を買い込み、ホテルへ。

このホテルは朝食付きで5700円、大浴場もある。ゆっくりと風呂に入り、例によって部屋でカッ
プラーメンを作って、食事。ベッドで明日の地図調べをして寝る。

3/18 5:30起床。伊那谷の朝は寒い。お茶を沸かしペットボトルに詰める。大浴場で朝風呂
を浴び、朝食。前回の伊勢市では散々な朝食だったが、ここは良い。その上、親切。奥さんは
食堂担当らしく、奥さん似の美人の娘さんはフロント、朝、親父さんと交代。みんな親切で愛想
は良い。ビジネスホテルではあるが、なぜか民宿の雰囲気がする。食堂でも気軽に話しかけて
くれる。
 7:50出発、フロントに鍵を返しに行くと担当はお姉さんだった。驚いたことに玄関には僕の
薄汚い運動靴がちゃんと揃えて出ていた。昨日の宿泊客は20名くらいだろうか。シーズンオフ
の平日にも関わらず盛況である。どうして僕がこんな時間に出発するとわかったのだろうか!
3/18
 今日は、駒ヶ根市に向かう。目的のイナオサはまったくボウズではあるが、ここには、「コマガ
ネアオオサムシ」がいる。途中手前の宮田村に良さそうな山が見えたので登っていく。宮田高
原への道だった。道を入ったところに良さそうな崖があったので掘ってみるとまたクロナガだっ
た。さらに道を登る。ここもやはり1000mを越すと南斜面のために雪はないが、土は所々凍結
している。よさそうな崖はあるのだか、生物はまったくといっていいほど出てこない。里に下りれ
ば崖はなく・・・といった昨日からの悪いパターンが続く。朽木もあるが、クロナガが出てくるの
はわかっている。それでも、ちょっとだけ、叩く。またクロナガ。もう二度と朽木に手は出すまい
と思っても、崖はなく、手が寂しいのでついつい朽木に・・・。駒ヶ根市も同様であった。兎に角、
アオオサムシ、シズオカオサムシなどが越冬しているような土の堅くなった粘土質の斜面が見
当たらないのだ。
            
                松林と畑

 結局、数箇所の探査もむなしく、アオオサムシは出てこない。大分時間を費やしてしまった。
天竜川左岸に移動。ここはもうテンリュウオサの生息域。里は畑で山は松。走っているうちに
伊那市に戻ってしまった。
 昨日下見した地区に。道に入ってすぐに昨日は見逃したが、北向きの絶好の崖があった。一
鍬いれればぽとりとオサが。またクロナガだ。ええい、もうクロナガと心中だとばかりに崖を削
っていく。アキタも落ちてくる。その内オオオサも落ちてきた。なぜ、銅色のオサムシはいない
のだ。その後もむなしく、黒い三種のオサムシばかり、なぜだろう。なぜテンリュウはいないの
か!!! ここでは50頭近くも出してしまった。

       
 アキタクロナガ エリトラ縁と前胸が青い                クロナガオサムシ

 再び 伊那市北部へ。山は松、里は畑で丘は平らのパターンは続く。
ぽつぽつと小雨が降り出してきた。帰路につく。最後に一鍬と、箕輪町の丘に・・。
 ここもなだらかな丘。斜面に杉林があり頂上に広葉樹が・・。登っていくと杉の朽木が・・・。
一鍬入れるとしたら、この朽木しかないと思い、バサッと・・。すると皮が捲れ、なんと一つの穴
からアキタクロナガがこぼれるように落ちてきた。されにその穴にもまだ蠢いている。数えたら
6頭だった。しかもその上の小さく空いた穴にも4頭。もうヤケクソ! 続いて、その横の皮をは
がす。すると、どうだ眩いばかりに金色に輝く(そう見えたのだ!)クロナガではないオサムシが
一頭越冬室を作っていた。こんな所にいたのだ。素早く記念撮影の後、さらにその朽木を削
る。が、いたのはその一頭のみでつぎつぎとクロナガ、アキタクロナガが出てくる。結局その木
から30頭近いクロナガ系を出してしまった。でも、良かった。なんとかイナオサムシを一頭採
集することが出来たから・・・。
        
    ついに出たイナオサムシ

 採集の終了をつげるかのように一段と雨が激しくなってきた。車は中央道伊北インターに向
けて走り出した。

なお、これらの大量のクロナガ系はトラップ時期にまた元の場所に返しにいきます。



2006.3.9 冬虫夏草
          トウチュウカソウ またはフユムシナツクサ

      鈴鹿市の山間部でオサ掘りの際 見つけた。ほんとに久し振りに見ました。


        
              2006.3.9 鈴鹿市
2006.3.8-9 伊勢志摩にオサムシを訪ねて
                           (訪ねられても困るけどなぁ・・オサムシ談)

 3/8
長野にいく予定になっていた。が、観光協会にメールで問い合わせても一向に返信無く、ちっと
も現地の様子を知らせてこない。せっかく行っても「山は雪」じゃあ困る。急遽暖かい伊勢志摩
に行くことになった。

 例によって 午前2時10分に家を出て東名・伊勢湾岸・東名阪・伊勢自動車道を飛ばしに飛
ばして、6:18 道の駅伊勢志摩に着いた。海水魚採集でお馴染みの道ではあるが、虫採りと
もなると新鮮な道である。

 最初に志摩半島でオサ掘り。それらしい崖は沢山あるのだが、ゴミムシ一つ落ちてこない。
展望台を見学したり、地元の農家の方とお話したりで12時になってしまった。

 急いで伊勢市に戻る。川沿いに「勢和多気ICの方に戻りながら山に入るがここでもゴミムシ
も出てこない。このあたりは溜池が多い。

その溜池脇の林の朽木からやっとマイマイをゲット。なんとこれが本日第一号。四国に出張中
のミッキーさんとメールのやりとり。四国のオサ堀りも苦戦らしい。

何箇所目の崖でやっと「イワワキ」らしきをゲット。だが頭を潰してしまった。さらにその辺の
山々を掘りまくり、やっと一頭のイワワキ?♂を出す。もうそろそろ日も傾いてきた。
調子が良ければ日帰りのつもりでいたが、これじゃ帰れない。 松阪市のビジネスホテルに予
約を入れる。
ホテルに向かう途中、里山があったので、少し探索。杉林の中に赤土の土手が・・・。福江の時
とまったく同じで薄暗くなってから「イセオサ」が出てきた。付近を掘りまくりやっと4頭ゲット。♂
2♀2だ。しかも♀1は黒。

 ビジネスホテルは一泊朝食付きで4700円。部屋も悪くない。今日はとにかく疲れた。部屋で
インスタントラーメンとお菓子を食べそのまま寝る。

3/9
 起きると6:10だった。いつもは早く起きるのが大分疲れていたらしい。なんせ昨日は山に登
り掘りまくったから・・。
 朝食付きだが、パンと容器入りのジャムとコーヒーが置いてあるだけだった。ただ4700円で
はこんなもんだろう。

 今日は少し遠出をして大台町の方に行って見る。ここもゴミムシひとつ出ず。むなしく時間が
過ぎていく。もう一度、松坂付近でイセオサを狙うつもりでいたが、往復にだいぶ時間を取られ
てしまった。勢和多気ICより三重県中部に・・。

 芸濃ICで降り、付近の探査。しかし一向に何も出てこない。山道の途中に休耕田があった。
両側を山で囲まれなかなか良さそう。田んぼの中は鹿の足跡がいっぱい。北向きの崖の乾い
た根を叩くと幸先良く、大きなオサムシが落ちてきた。裏を見るとオオクロナガオサムシ・・ぅ
ん、でも有難い。3頭ほど採集しその横のもう少し湿った崖を叩くと、さらに大きなオサが・・「オ
オオサムシ」だった。もうここはオオオサの生息域なのか! 続いて2頭目。田んぼに注ぎ込
む沢の土手を削ると、もう次々とオオオサが・・。これはいかんとその場を離れる。これじゃ、福
江島の再現である。
 しばらく車を走らせ、山の崖へ。20mくらい崖をよじ登り、頂上の乾いた根を叩く。するとクロ
ナガが、続いてまたオオオサ。もうよしてくれとこの地区を後にする。

 また伊勢自動車道に戻り鈴鹿市へ。山の方に行くがここは人家ばかり、やっと山に入れる道
を見っけたと思ったら、ダンプカーがばんばん走る。道の脇の根からまたオオオサ@、.本当に
オオオサは出だすとと止まらない。
 山を変える。沢沿いの砂利道を登っていくと行き止まりになってしまった。周囲はすべて杉
林。帰るのも癪だから少し歩いてみるとちょっとした崖が・・。ここからクロナガ・・・続いてなんと
本日第一号のマヤサン?オサ。その後下り里山を攻めるが、ここにはもう山はない。田畑の
間に林というか丘があるのみ。残念ながらここで時間切れ。
なかなか伊勢志摩のオサ掘りは厳しい。次回はトラップ採集でのリベンジを心に秘め、帰路
へ。
 

2006.3.2    房総半島へ
    五島列島に行って来たばかりではあるが、娘を横浜に迎えに行くのに、ちょっとだけ足 
    を伸ばして 東京湾アクアラインを利用し、アカオサムシで有名な産地、富山町に行って
    きました。
  
     房総はもう春                 土筆が                 山の上から富山町


 静岡〜房総半島、かなり長い道のり。一日を有効に使うためそして高速料金のため、朝とい
うか夜午前三時に家を出る。東名、アクアラインをびゅんびゅん飛ばし、途中「海ほたる」で休
憩を取って、午前6:20に着いた。車は便利。
             
       里見八犬士終焉の地                   伏姫山門

 まず、南総里見八犬伝で有名な山の近くに行くが、住宅が多く近づけず、付近の山に。
 山道に駐車スペースがあったのでとにかく降りてみる。昨夜からの雨で山は濡れて、道はい
たって滑りやすい。丁度下のほうに行く小道があったので下りてみる。
 脇に1mほどの土崩れがある。そこをよく見ると、小さな穴が開いていて、その中に、なんか
見覚えのある虫の羽が見える。枝で突っつくと虫が動く。穴を崩すとなんと「アカオサムシ」。
なんということだ、もう目標の虫をゲットしてしまった。しかも、手鍬も使わないで・・。何回もオサ
堀りに出かけたが、これは初めての出来事。この場合、オサ掘り?拾い?採集方法はなんと
いうのだろう。差し詰め、「見つけ」ともいうのだろうか。昨日の雨で土が崩れて穴が露出してし
まったらしい。こういうこともあるのだ。
 
   アカオサムシ                  いいね!             少しピンボケ

 その後、2−3頭のアカオサをそれなりの場所でゲット。アワカズサも欲しいな! 更に下ると
それらしい崖が・・。やはり、いた!!アワカズサを5−6頭ゲット。ついでにアカオサも一頭。
 あっというまに目標を達成。すこし移動する。ここでも小道の脇から1−2頭づつではあるが
アカオサムシをゲット。時々アワカズサと一緒になって冬眠している。
 もう両種とも10頭くらい採集したのでこれ以上はいらない。時間もあるし車を走らせて、鴨川
市とか丸山町、富浦町、三芳村のほうまでドライブ。また、各地の名所旧跡巡り。

 各地共にそれなりの場所はあるのだが、どういうわけかアワカズサしか出てこない。こいつは
何処にでもいる。アカオサは赤〜赤紫までカラーバリエーションがあると聞いていたが採集した
のは、みんな同じような赤色に近い。また富山町の近くに。しかし、どこもアワカズサのみで、ア
カオサは一頭のみだった。しかし、この一頭は実に綺麗な赤紫であった。その後また観光地巡
り。

 今日も一日あっという間に過ぎてしまった。もう少し北の、普通のカントウアオオサ、そして移
行帯のほうまで行きたかったが、日没時間切れ、娘を迎えに横浜に・・。
 一日の走行距離 610キロの超長ドライブでした。
 

 
2006.2.20-24 長崎五島列島福江島のオサムシを訪ねて・・・少し長い文だよ

   去年の対馬に続いて、今年は五島福江島への冬のオサ掘り旅行である。かねてよりこの
   島にいるという日本一大きいマイマイカブリそれにオオオサムシ、ヒメオサムシが狙いで 
   ある。
   さて、例によって情報は何もない、行き当たりばったりのオサ掘り採集である。また、こ  
  の島は日本の島100島巡りチャレンジ第二陣、18番目の島でもある。
          
                  福江島より久賀島を望む
2/20 
早朝03:28出発、東名を一路、中部国際空港「セントレア」に向けて車を走らせる。セントレア
に車で行くのは今回が初めてである。東名豊田JCより伊勢湾岸道へ。大府ICを出て知多半
島道路の阿久比PAに着いた。ここまで丁度二時間。常滑インターを出たまでは良かったが、
民間駐車場がわからず、なんだかんだ迷っているうちに定刻の06:30。すぐに空港に送って
貰う。

 今回もセントレアは忙しい。いつもバタバタだ。荷物預けで登山の非常用ケースに入れたライ
ターが発覚、没収となる。この出来事が今回の旅行を象徴していたのかも知れない。

 空港内で持参したおにぎりを食う。08:00発ANA315便へは、ほぼ半数がサラリーマン、も
ちろん観光客は完全なシーズンオフに付き殆どいない。情報では福岡は雨、4℃、やれやれ。

 途中雲を避けながら09:35着陸。やはり福岡は雨だった。 福岡空港は平日にも関わらず
客でごった返している。飛行機が鹿児島、天草といった地方への重要な皆の足となっているの
であろう。
    
 五島福江へはANA165347便、10:50。飛行機が離陸する頃には空も明るくなり雲間からう
っすらと青空も見えてきた。いいぞ!
 フライト所要時間は約40分。飛行機が着陸態勢に入り出した頃、雲の切れ目からまるでジ
グソーバズルのような島々が見えてきた。複雑な形の島々だ。そのうち平地に一際沢山の建
物がある巨大な島が現れた。これが今回の目的地、福江島だ。頂上に草ばかりの鬼ガ岳も見
える。水田もある。山は西の方。海も綺麗。海岸線には岩も多くみんな海水魚採集の好ポイン
トのように見えた。ゴルフ場も見える。
              
 11:40 着陸。福江島は晴れだった。迎えの車で、今回のホテル&レンタカー兼営の 宿に
着く。
 手続きを済ませ、さっそく山の方に向かう。情報はない、とにかく見えている山の方へ。ホテ
ルの係員にも聞いたがどうもよくわからないというか知らないのだ。

 しばらく走ると山道に差し掛かる。案の定昨年の対馬同様、杉林ばかりである。綺麗な道路
で山に入っていく道がない。さらに走ると山道があった。車を止めて入ってみると杉、杉、杉。
オサムシのいそうな崖もない。
         
   今回 お借りしたレンタカー                        こんな感じの山道が多い

 もう大分時間も経った。とにかくどこかで第一投目の鍬を振らないことには話にならぬ。
 工事現場の川沿いに山の方に登る細い道がある。地形的に崖は諦め、朽木探しにどんどん
登る。この沢沿いの道は細い雑木と竹。かなり上った頃、道の横に赤土の斜面が現れた。
  
   出た!オサムシ第一号                              次々とでてくるオオオサムシ

 そこを掘ると、ぽこっと土の塊が落ち、なにかのオサムシが顔をのぞかせた。第一号である。
記念撮影の後、正体を見ようと穴から出してみるとでかい!!「オオオサムシ」であった。念願
のオオオサムシである。こいつは幸先がいいぞ!続いてその横を掘るとまたまたオオオサム
シが、どんどん出てくる。しかし、他のオサムシは出ない。このあたりの斜面はオオオサ以外生
物の影はない。ゴミムシもてでこない。結局10頭ほど採集したところで場所を移動することにし
た。オオオサはもう十分である。
          
            福江島ならではの光景 後ろの山は全山、杉

 更なるマイマイ・ヒメオサを目指して里山道路を走る。畑の横の藪に両側に崖のある小道が
見えた。人家の側の乾き気味の崖である。試しに叩いてみると、ドサっとまたオオオサが・・。
続いてまたオオオサ、もういいよ、オオオサ。最後に一頭小さなオサムシが落ちてきた。ひっく
り返すと銅色のヒメオサムシ♀であった。良かった!これでなんとか一頭確保。ここのヒメオサ
はオオオサ同様大きい。
 陽も大分傾いてきた。明日のために大きく回り道をしルートを勉強しながらホテルへ。
       
    畑の横の林 こんな所もポイント                     福江の町 五島市の中心部

 実は今回、大きなミスを犯してしまった。せっかく東京まで行って手に入れた五万分の一の島
の地図を忘れたのだ。忘れたというか、持ってきた地図は、な、な、なんと伊豆大島の地図で
あったのだ。資料請求した観光パンフの小さな地図ではしょうがない。本屋に行って探すが地
図コーナーがない。店員に聞くと売れないから置いていないという。観光協会に思い切って電
話してみた。すると有料200円だか゛もうすこし詳しい地図があるという。もう時間外勤務だが、
親切な女性事務員の方に待っていただき事務所に行く。パンフて゜あるが結構詳しい。帰りに
教えて貰ったもう2軒、本屋に行くが1軒は休み、もう1軒はやはり地図コーナーはなく海外の
旅行ガイドが置いてあるだけだった。
 宿は街中より少し郊外、といってもかなりの都会だ。
 ホテルの窓から見る福江の島は、緑一色・・みんな杉なのであろう。食事を済ませ手に入れ
た地図で明日の候補地を確認。よし、明日は島の北西部に行ってみよう!明日のために少し
早いが寝る。
      
        鬼ガ岳                               ホテルの窓から見る郊外の山

2/21 5時起床、ばたばたと出掛ける用意。いよいよ本格的なオサ掘り活動に入る。
 7時食事を済ませ、軽バンを一路、岐宿(きしゅく)方面。途中から土岐(とぎ)へ入る。山は全
山、杉で落葉広葉樹はほとんどない。対馬より杉は多い。特に山奥はほぼ杉林といっていい。
 しばらく車を進めると「ドンドン淵」という看板が出てきて脇道がある。石だらけのでこぼこ道を
行くと権現林道へと続いた。ここに車を止めて採集装備を整え登ってみる。行けども行けども
杉でそれらしき場所も朽木もなく 150mくらい登ると道路が草で覆われ、これ以上登れる雰囲
気ではない。島は雨が多いらしく、所々に雨水が流れたような空の沢がいくつもある。ここは早
めに諦め 更に車を土岐方向へと進める。
 やがて海と山と集落が交互に現れてくる。道を脇の土砂が崩れた場所を削ってみるとまたま
た「オオオサ」が出てきた。道は最後に集落の港に着いた。
          
     権現山林道                           人里離れた山奥にひっそりと咲く野生のスイセン

 引き返し、岐宿町に戻る。この後、適当な採集地を求め、三井楽〜荒川まで車を走らせるが
自然が残っているような森は見当たらなかった。海岸にも下りて何かいないか探すがコメツキ
ガニの団子があるのみ。
 この辺の海は砂浜で緑色のグラデーション模様がすこぶる、美しい!でも今回は山が目的な
のだ。
      

      
                 福江島の海  グラデーションがとても美しい

 荒川温泉口より山の方に入り、七ガ岳登山道を少し登るがどうも良くない。また荒川に引き
返し富江町方面への山越えの道を選ぶ。
 山にオサ掘りに適当な地形はなく、道に迷いながら富江町へ。地図を忘れたことが悔やまれ
る。もうここで昼飯、スーパーで買ったパン・バナナで簡単に済ませ、富江町海岸方向に下りて
いく。この辺も良さそうな場所はなく、27号を岐宿方向に戻る。山道の途中に車を止め少し入
ってみる。この辺もすべて杉林ではあるが道路脇のみ雑木林が続く。
         
   とんな山奥の山林にもこうした石積みが        これは石造りの排水口 先人達の苦労の跡

 山の中には小さな崖崩れ箇所がそこそこあり、そこを壊すと必ずといって良いほどオオオサ
ムシが出てくる。もういいんだよ! 100発100中である。ヒメオサ・マイマイはどうなったの
だ。その後もむなしくオオオサを掘る。(なんと贅沢な)

 どの山にも朽木はない。なんせ杉林である。あっても直径20cm程度の杉の木、いてもスズ
メバチがいるくらいである。このスズメバチも越冬場所は限られているとみえ、一つの穴に5頭
も入っていることがある。
 山道に「カクレミノ」の木を見つけた。そういえば虫仲間よりタテジマカミキリを頼まれていたっ
け。カミキリはこの木の細い枝にしがみついているらしい。しかし、枝は無数にある、しかも薄
暗い。タテジマもおらずオサもオオオサのみ。

 こうして、本日は延々150キロ近くも走ったが目的のマイマイもヒメオサも得られずじまいだ
った。帰りに明日の候補地、市街地の横の自然が残っていそうな公園を下見する。

 時は既に17時20分を回っている。道路脇に車が止められそうな場所があり、すこし林の中
に入れそうな場所がある。入ってみると道路と平行して段差があり、そこが崖状になっている。
試しに掘って見ると大きなゴミムシが落ちてきた。この島はゴミムシも少ない。
  2−3匹ゴミムシを仲間のお土産に採集して、足元の土を掘り返してみると、脚を縮めた小
さなオサムシらしきが・・。ひっくり返し背中を見ると、なんと黒いヒメオサ。やったぞ! 

 森はもう夕闇に包まれつつある。さらに歩くといろいろな朽木が散らばっている。その中の中
程度の朽木を叩くと、ぽこっと割れたその中に、銅色のヒメオサが。暗い中デジカメで朽木に潜
むヒメオサの記念撮影。もう暗いので撮影は勘でやる。さらにその木を割ると次々にヒメオサ
が・・。もう暗い帰らなくては、しかしもう少し。結局7頭出てきたが、暗くて1頭を落ち葉の間に
落としてしまった。
 森の夕闇は早い。もう暗い。なんとか、しばらく先の道に出てくることが出来た。良かった!出
れて・・ではなくてヒメオサムシが採れて・・・である。夕焼けがとても綺麗!
      
   やっとヒメオサムシが                       夕焼けが綺麗!!

 宿に戻る。今日でなんとか目的のオサムシ4種のうち2種がゲット出来た。天気予報では明
日は午後からは雨。予定では明日は隣の久賀島に渡るつもりであったが、ヒメオサのポイント
を発見したことと、雨の天気予報とで、久賀島は一日延期し、今日発見のポイントを徹底的に
攻めることとした。
 今日もホテルのパソコンから自分のHP掲示板に書き込み、寝る。明日はヒメオサを採る
ぞ!

2/22 例によってセットした目覚ましが鳴る前に起床、シャワーを浴びテレビで冬季オリンピッ
クを見る。
 7時朝食後ただちに出動。昨日のポイントにはすぐ到着した。採集フル装備をして森の中に
入って行く。昨日薄暗い中で見た朽木はほとんどが乾いていて、良さそうなのは昨日の一本だ
けだった。近くのうんと細い朽木からヒメオサを1頭ゲット。しばらく歩いてみるとこの辺の地形
は、林と畑と混じっている。林の中に畑があるというか畑の中に林が残っているというような地
形だった。林もやはり杉林が多く、あの車を止めた場所だけが広葉樹林だった。遠くに頂上が
草だらけの「鬼ガ岳」が見える。
 林を出て農道を歩く、。脇に乾いた崖を発見。かなり日当りは良い。しかし、叩くとまっ黒い、
例によってオオオサが落ちてきた。ここにもいるのか! その後、2頭ほどヒメオサも落ちてき
た。また歩いていくと、杉の木が道路脇に倒れている。バリッと皮を剥がすと、またもオオオサ
が越冬室から顔を覗かせている。さらにもう一頭。ヒメオサもいる。
     
    朽木に越冬するオオオサムシ                      こちらはヒメオサムシ

 この木が本日の唯一のハイライトというか、昨日の朽木とこの木だけが、この島でわく わくし
た瞬間だった。あとは本当に数える程度のヒメオサを採集したのみだった。一時間に一匹程度
の・・。ここではヒメオサと三頭のオオオサ。このくらいが丁度良い。
 夕刻、明日渡る久賀島への船着場の「奥浦」を下見し本日は終了。
 本日はそれなりにヒメオサも採れてこれで二種確保、目指すはマイマイだが、どこにいるのだ
ろうか!
 スーパーにて食料の買い込み。

2/23 天気は上々、今日は隣の久賀島に渡る。100島巡り第19番目の島、島の面積として
 は、第41位にあたる。またこの島にいる「ワカマツオサムシ」が今日の最大の目的である。
昨日までの苦戦ですこし自信は喪失気味ではあるが・・・。
島へは朝2便、夕2便の木口汽船。その他、海上タクシーの船もあるが料金は2000円とのこ
と。

 7時の朝食後、慌しく宿を出る。もう7:30の船は出てしまった。残るは8:05の船しかない。
港の「奥浦」には、といっても粗末な桟橋が道路脇にあるのみの、約15分で着く。客は工事関
係者2名、島のおばさん2名、僕の五人だけ。料金は480円。たった10分で島の「田ノ浦」に
着く。それでもちゃんと切符を切り、さらに下船間際にはちゃんと回収する。
     
       田の浦の桟橋                             久賀島の案内板
 
 島の桟橋、これは更に粗末、岸壁には20台ほど車が置けるスペースと無人小屋が一軒。
 みんなはそそくさと右手の方に歩いていった。僕は、桟橋正面の観光看板で道を再確認し左
手の方に歩いていく。今日の予定は、ここから登山道で山を越え、向こう側の「猪ノ木」に出
て、更に島中央に山越え、それから港である田ノ浦ら戻ってくる予定である。帰りの船は16:5
0と17:20。何があつても遅刻は出来ぬ。とにかく島には足がない。自分の足だけが頼りであ
る。地理を聞いた工事関係者は「なんとか回れるよ」と頼りない返事。

 小さな山に登るとそこは急な海岸崖にへばりついたような椿の原生林だった。その脇道の実
に粗末な赤土の塊を削ると、オサムシの顔が見えた。こいつは朝から幸先いいぞ。撮影の後、
そのオサムシを引っ張りだすと、意外に大きい。陽に銅色が光っていて、福江島のヒメオサの
2回りは大きい。銅色も赤い。これが噂の「ワカマツヒメオサムシ」であろうか。それにしても島
との距離僅か3キロのこの島のヒメオサは色も大きさも抜群に良い。違いははっきりと判る。
    
            
          ワカマツヒメオサムシ 福江産より大きくて光沢も強い

 さらに山道で2頭追加。ここまでは良かった。急な山道を登り観音堂を過ぎた辺りから急に道
が悪くなってきた。道には草が生え茂り枯れ木が行く手を阻んでくる。ツルを切り、枯れ枝をば
りばりと踏みながら登る。辺りは岩交じりのガレ場、もちろん崖も朽木もない。山道の下はかな
り急な斜面になっている。
        
     登りの道 まだマシな方                    ど、どこに道があるのだ!

峠までなんとか登るとそこは幅4m位の丁度ブルトーサーで開いたような開拓道となっていた。
その脇のちよっとした崖でワカマツヒメを一頭採集。それにしてもこの道、やたらまん中に木が
生えている。尾根伝いに50mくらい行った所で突然道が草で覆われてしまった。それも僕の肩
くらいの高さである。強引にその草を掻き分け行くが5mも進めない。草越しに前方をのぞくが
到底道があるようには見えない。
 そのブルトーザーの道を20m位引き返すと下に行く細い道があった。50mくらい下った所か
らだんだんとその道がおかしくなってきた。さっきより更に高密度の草、枯れ枝。なぜだ、下り
の道なのに? 足元の枯れ枝は、ばりばり踏みつけていく。目の前のは持ち上げる。しかし、
お腹の高さの枝は踏み潰せないし、持ち上げられない。
 更に難儀なのは、細いツル。こいつが至る所に這っている。足は取られるし、丈夫でなかな
か切れない。しまった! ナタを持っていない。腰の登山用の刃渡り15cmのナイフではどうも
出来ない。手鍬で枯れ枝を折り、ツルを避けて進む。
 そのうち完全に道はなくなってしまった。 来た道を戻るべきか、思案のしどころ、引き返せ
ば、今日一日がパアになりそう。もうオサムシどころではなくなってきた。落ちついて下を見ると
杉林が見え、空の沢がある。急斜面を下り沢に。本当は沢歩きはタブーであろうが、もう残って
いる空間は沢しかないのだ。沢で転べばアウトである。慎重に下る。だんだんと右ひざに痛くな
ってきた。50mも降りただろうか。沢の脇に道らしきを発見。それを歩いていくと、山芋掘りの
穴があった。いつもは、いまいましく思うその穴が妙に懐かしかった。しかしその道も沢に消
え、藪に消えながら進む大変な道であった。
 突然前方の木の向こうに二車線の舗装道路が突然現れた。その時思った。遭難とはこういう
のをいうのだろう。たった30m先には大型道路があるのに気が付かない山の怖さを・・。

その道を下っていくとダンプカーが登ってきた。もう「ここはどこ、私は誰」状態である。ダンプカ
ーを両手で止め、驚いた運ちゃんに道を聞く。この道はもう少し先で行き止まりらしい。とにかく
里の方に降りてみる。肩に架けた容器のオサムシはきっと目を回していることだろう。

 里に出た。看板に「猪ノ木」とある。なんとここが最初の目標地点だったのだ。では、あの地
図の道、看板の道はなんだったのか・・・。とにかく当初の計画ルートに戻ってきた。
 舗装道路を歩きながら、時折、山に向かう道があれば奥まで行く。がほとんどは駄目である。
人家近くの竹やぶの脇で久々のワカマツを採集。そこも一頭のみ。かなり歩いた。太陽が降り
注ぐ田舎道をひたすら歩く。歩くしかないのだ。

 また集落に着いた。ここでディバッグから食料を出してしばし昼食・休憩。
時はもう午後2時、あの山越えで大分、時間をロスした。出航にはまだ時間はあるが港まで徒
歩でどのくらいかかるのか検討もつかない。港へはもう一山越えなければならない。
 また自動車が行き交う道をとぼとぼと歩く。オサ掘りをしながら歩く山道は一向に飽きない
が、こういう単調な道路は疲れがどっと増す。また時折林道の方へ入るが、大体林道というも
の、日がよく当たる南斜面に作られていることが多く、どこまでいっても明るい道。

 やっと峠まで来た。ここまでくると福江島が見える。海も近く港へはそう掛かるまい。峠付近で
少し山に入り、乾いた崖からワカマツ@を採集。
      
 山道を下って行くとすぐに海に出た。まだ時間もあるので海沿いの道を港とは反対方向へ。
ぶらぶら歩いていくと前方よりパトカーがやってきて前で止まった。
 警察官が降りてきて話しかけてくる。これがいわゆる職務質問・・職質である。「この島の人で
はないですね」「何しているのですか」・・「昆虫採集、オサムシを探しています。お疑いなら見せ
ましょうか!」と採集したオサムシを見せる。手帳にワカマツヒメオサムシの採集と書いてい
る。ついでに免許証も見せてやった。まだいろいろ聞きたそう!
  確かに僕のこの格好は怪しくは見えるが、この顔を見てくれ、これが犯罪者の顔か?と少し
むかつく。一方的に質問攻勢をかけられたので、次に反撃に移る。オサムシの地域分布と亜
種について、福江島のヒメオサとここのワカマツがなぜこんなに違うのか、全国にどのくらい亜
種があってそれがとうしてこうなったのか、なぜ冬にオサムシを探すのか、わざとの専門用語
に警察官は目を丸くしていた。しかし、次の彼の一言にはさすがの僕もカチンと来た。「船は1
6:50と17:20です。必ず帰って下さいね」 。帰ってくださいねとは何事だ。言われなくても
帰るよ・・。
このスタイルでは、やっぱり怪しいかな??

 その後はもう虫を採る気持ちも薄らいでただ日が差す道を港の方へ戻る。しかし、このまま
では終わらない僕である。教会の横の竹薮に潜り込み、根の間より最後のワカマツをゲット。
いよいよ、港という場所に来てもまだ未練がましく、山の方に入ってみるが結果は見えていた。
16:50フェリーに乗り島を後にした。
     
       久賀島より福江島を望む                 島の教会  手前に竹薮が見えるね そこだよ

 宿への帰り道、最終日の下見をする。とにかく広葉樹のある所を探そう。島にはダムが二つ
ある。たぶんそこには手付かずの自然、杉林ではない、自然の林があると思い、近くのダム湖
までの道を確認する。

 もう明日は最終日、帰り支度を一部始める。

2/24 最終日
 いよいよ最終日である。ほんと五日間って長いようで短い。特に好きなことをしている時は、
龍宮城の浦島さんの心境である。
 朝食後ただちに宿を出る。昨日、確認したダム湖へ。ここも、自然林はほんとの一部。ほとん
どが杉林であった。付近の山には廃墟が多い。それも何十年も前のだ。草に覆われた竹林を
歩いていくと草の間から、小さな穴が・・。近寄ってみると昔の井戸だ。しかし、ものすごく深い。
危ない、危ない。山奥でこんなのに落ちたら、一巻の終わりである。誰も助けてはくれない。し
かもそれが草に覆われている。皆さんも山の中の廃墟近くには近づかないようにしましょうね。
でもダム湖のこんなに近くに・・・・子供さんが落ちなければ良いが・・。 その後、竹林の粗末な
崖でまたオオオサを掘り出したところで次のダム湖へ。
        
            まん中の穴にオオオサムシの顔が見える 上の穴はモグラ

 こちらも、やはり杉林のど真ん中にあるダム湖だった。車を止め入っていき、帰りがけの駄
賃にオオオサBを掘り、ここを後にする。どこにマイマイはいるのだ。海岸近くの林にも行って
みた。畑の中に点在する孤立した山にも登ってみた。しかしどこもゴミムシ一匹出てこなかっ
た。
ゲームオーバー 15:00 ガスを満タンにして宿に帰る。
        
               林道樋ノ本線より富江町を望む

いよいよ、帰り支度である。なんと言ってもこの時が一番侘しい。急いで荷物をまとめ空港に送
ってもらう。帰りの便は金曜日と言うこともあって観光客はいないがほぼ満席であった。福岡、
名古屋と順調にフライト、雨の静岡には22時20分に着いた。どうもお疲れ様でした。帰りの飛
行機の中では次回はどこに行こうかと、もう日本地図を眺めている僕でした。

   採集   オオオサムシ、ヒメオサムシ、ワカマツヒメオサムシ
 
               マイマイカブリは残念ながら次回への宿題


2006.2.11-12 「あの夢は」・・・・・

       海水魚採集飼育会「コバルトクラブ」の総会が箱根で開かれることとなったので そ
       の行き帰りを利用してオサ掘りをしてみました。

       まず、最初に沼津市西部の山に入りアオオサを探してみた。ここで出てくれば新記
       録と思ったが、山奥に分け入ること、一時間・・ここでは少ないルイスオサムシのみ
       だった。
              
     堀りだしたシズオカオサ 2/12                 山奥にこんな親切な看板が・・
                                             確かに此処では、使用できた!!

       続いて箱根山麓の函南町・・ここでは道路脇の松の枯れ木からヒメマイマイカブリ 
       @、ルイスBをゲット、さらに標高500mに登る。ここでは、道の両側の崖からルイ 
       スを掘り出す。一時間歩き回ってもルイスしか出ない。ただ一頭のルイスの黒化型
       が出てきた。この黒化型は今までに2頭しかお目にかかったことが無い。

      
     木がなくなった。富士山の頭が見える    冬眠を起こされ 慌てて落ち葉に潜り込もうとする
                                       ルイスオサムシ 黒化型 2/11
 
       さらに箱根を目指して車は上がっていくが、標高800mまで来ると、森林がなくなっ 
       てしまった。ここでは、桜の枯れ木からルイス@をゲット。富士山の場合もそうだ 
       が、標高800-1000mくらいがルイスの限度のようだ。

       箱根強羅に向かう。この箱根強羅には特別の想いがあった。実は小学生の頃オ 
       サムシに凝り、当時購入した本、京浜昆虫同好会発行の「新しい昆虫採集」という
       本の中に箱根の採集地案内が載っていたのだ。
       やっと、見よう見真似のオサ掘りでシズオカオサムシを掘り当てた昆虫少年として
       は次なる目標は別種類のオサムシである。手に入れたこの本には、

       「強羅から湖尻に下る道の崖を冬季に掘ると、アオオサムシ、クロナガオサ 
       ムシ、ルイスオサムシなど5-6種類のオサムシがたくさん採れる」
                                       と書かれてあった。
       なんと魅惑的な情報ではないか! しかし、箱根ってどこだろう? だがオサムシ 
       への情熱の方が勝り、この小学生の昆虫少年、無謀にも単独冬季箱根オサ掘り 
       小旅行を計画してしまったのだ。たが、なぜかこの計画は途中頓挫してしまった。

              
                別荘地で見つけた「カクレミノ」?


       時は流れ、50年経った今、まさにその強羅に向かっているのだ。
       あの本の、あの一、二行の文章は今でもしっかりと脳裏に残っている。
       
       先日の大雪が箱根路にも残っていた。一旦、元箱根から湖尻方向に向かう。
       でも強羅から湖尻に向かう道ってどれだろう。カーナビには3ルートが示されてい 
       る。地形的には真ん中の道かな? 大湧谷側のルートより強羅に入る。しかし、強
       羅駅から下の道は車両進入禁止。しかたなくR138号に回り途中からこの道に入
       る。

       その道は、二車線の、車がびゅんびゅん行き交う道になっていた。道の両側には 
       林も崖もなく 整備されていて、巨大な別荘がずらりと並び、山の方には全く入れな
       い。小道があったので雪の残る路を強引に入っていくと奥の奥まで別荘地だった。

       あの道は、「あの夢」は、どうなったのだ!!
       
       僕は寂しい気持ちになって湖尻方面へと車を走らせ下っていった。

       もう、50年も経っているのだ。丁度、初恋のあの娘と同じように会わない方が良か
       ったかも知れない!夢のままの方が・・・・・・・・。



2006.2.8-9 オサムシ採集伊豆の旅

        トムソーヤ探検隊の蝶蛾さんの東伊豆のリゾートマンションをお借りして気になっ
        ていたアオオサムシの南限生息域について調査に出掛けた。

         まず、前回ゴルフの帰りに偶然アオオサムシ♂@を採集した山の、谷を挟んで
         南側の山を攻めてみた。それらしい崖はあるのだが、モグラの害がひどく全くオ
         サムシ、というより生物が出てこない。

          山道をどんどん登りながら、これは、という崖を掘る。時々ルイスをゲットする
          が肝心のアオオサがいない。シズオカオサすら出てこない。標高500mの山
          道でシズオカオサらしきを掘り当てる。しかし少し体が小さい。シズオカだろう
          か?

  


        昼食後さらに南側の山も攻めるが出てくるのはルイスのみ。時々猪狩りの猟銃 
        の音が山に響き渡りちょっと怖い。こんな時はあまり山奥に入らないことだ。

        結局河津町までいろいろと越冬場所を探したが、崖は少なくまたオサムシもおら
        ず、夕刻が近づいてきた。
        マンションにそのまま帰るのも癪だし、前回アオオサを掘った場所に戻る。
        付近のすべての崖を掘るがルイスすら出てこない。

        クヌギ林の中に松の倒木を発見。マイマイカブリでもいないかと壊すとルイスがこ
        ろり。削った木屑のなかにも一頭。さらに付近の倒木を探すと続々とルイスばか
        りが出てきた。もう完全にあたりはうす暗くなってきた。急いで蝶蛾さんのマンショ
        ンにいく。

            
                  夕闇の中 朽木からルイスが・・・

        管理人さんに車の届けでをすると、なんと温泉が故障! 冷え切った体に温   
        泉、 「こりゃーたまらんな」の目論みは見事に外れ! 仕方なく管理人さんの好
        意で近くの旅館に貰い湯!!  コンビにで夕食を買い、テレビを見て寝る。
2/9
        年寄りの朝は早い! 目覚ましがなくとも、ちゃんと「みのもんた」の朝ズバが始 
        まる前には目が覚める。今朝は異常に寒い。コンビニおにぎりとパンで朝飯を済
        ませ 、外を見ると伊豆大島に掛かった雲の隙間から朝日が顔を出す。

        7:00 宿を出発。今日は一路南伊豆に向かう。今回のもう一つの目的、伊豆最
        南端のオサムシ調査である。 普段海水魚採集で通い慣れた道もオサムシ採集
        ともなると、少し新鮮! 

        最南端の石廊崎付近は、道が少なく山に入ることが出来ない。うろうろと走り続 
        けるが崖は無い。もう少し内陸に戻るがここも崖はない。その内道路脇に農家の
        方が土を採るために掘った穴二箇所を発見。そこの上を崩すと、コロコロコロと 
        ルイスが立て続けに・・。かなり乾いた根の中にもいて、何頭かは☆になっている
        ものもいた。ルイスばかり20頭も・・。またさらに内陸を走り、道路脇よりルイスを
        ゲット。ここにはルイスしかいないのか?
                         
       
      伊豆大島の影から朝日が・・・                 こんな場所にはルイスが一杯

        ここのルイスはかなり標高の低い所にもいる。ヤマトとかスルガとか神奈川、静 
        岡のルイスとかは、かなり山の上の方にいるが、ここのは平地にも分布してい  
        る。ということは、ここには他の体の大きいオサムシがいないからなのだろうか?

        昨年12月にはミッキーさんらと山梨の北限のルイスをゲット。今回も南限のルイ 
        スを有難くお持ち帰り!  

        その後、河津川南側を二箇所攻めるがやはりここもルイスばかり。帰路に着く。

        天城越えでは、良さそうな崖があったので掘るとまたルイスが出てきて本日は無
        事終了となりました。

   風は強く海は白波、しかし山は凍結することもなく暖かなオサ堀りでありました。

 ここで一句、 海、時化る 横目でオサ掘り 冬の伊豆      筬掘亭パクリ丸

   評・・寄野 秋子

      いつも海水魚採集でいく伊豆のあの磯に白波が打ち寄せている。しかし今日は山で
      オサ掘りだから波が高かろうと時化ようと、僕には一向に差し支えない、ああ良かっ
      た!という気持ちがよく表れていますね。でもこの句、コバルトクラブ員でないとわか
      らないのでは・・・。

        (オサ掘りって冬の季語??)


2006.1.22 河原へ
                

      静岡市内の河川敷にトノキンさんと虫探しに行ってきました。

      トノキンさんはクワガタ狙い、僕は出来ればマイマイカブリ。
      河原にはマイマイが越冬出来そうな朽木はなく、川岸の山際を狙いましたが何も出 
      ずです。トノキンさんはヒラタ、コクワなどを精力的に採集、僕は散歩を楽しみまし  
      た。ぽかぽかと暖かな陽気でした。ほんと雪国の方には申し訳ないような・・。

          
 トノキンさん採集ヒラタ♀         崖を崩すとこんな蛙が・・・。
                        大きいっ。10cmはある。ガマガエルではないし
                        普通のアマガエルの20倍はある、なんだろう??


2006.1.18 伊豆大島に行ってきました。
                
                  元町港より三原山をバックに

       急に思い立って伊豆大島に行ってきました。日本100島巡りのチャレンジ第一陣で
       す。伊豆大島は100島の内、面積第25位です。

       新幹線で熱海まで、バスで熱海港に。9:30のジェット船に乗る。平日なのに結構
       中年の客が多い。(自分もそうだが)
                  
             ジェット船              船中より伊豆半島、伊豆北川あたりか

       島へは約45分で到着する。10時20分、観光客らは、ぞろぞろとバスに乗ったよう
       だ。大島の港は元町と岡田の二箇所あり風向き等でどちらになるかは判らない。 
       あらかじめ五万分の一の地図で岡田港付近にそれらしいポイントは探しておいた。
       ところが今日は元町だった。急遽、船内でポイントを探す。兎に角、16時の帰りの
       船までの島での滞在時間は五時間半しかない。

       元町の町並みを抜けどんどんと山のほうへ行く。10分も上ると家並みは少なくなり
       だんだんと林が現れてきた。本当にオサ掘りに適した場所があるのだろうか。
       事前調査では冬の大島でオサ掘りをやった人間はいないように思えた。ただ今回
       はどちらかというとマイマイカブリ狙いなので朽木があれば良いと思っていた。

       自動車道を20分くらい歩いただろうか、竹やぶの間に山に登る道が続いている。
       道の両側はかなり高いが崖状になってうっそうとしている。それらしい崖を削ってい
       くがモグラが掘り返していて、さらさらと柔らかく土が落ちてくるだけ。
             

       そのうちに草の根に混じってゴミムシが落ちてきた。いつもならそっと埋めて置くが
       このゴミムシも大島産、お土産用に採集。崖を崩しながら進むが墜ちてくるのはゴ
       ミムシのみ。あたりの林の中にも朽木はない。木の根がオーバーハングしている良
       さげな北向きの場所があった。なんとなくいそうだぞ。案の定ここからは二頭のマイ
       マイカブリ♂が出てきた。しかしいたのはこの2頭のみ。
               
                    大島産マイマイカブリ♂

       またもとの道に戻る。しばらく歩いていくとまたさっきと同じような山道があった。こ 
       の道も最初のと同様、あまりオサ掘りには芳しくない。山道の脇道に土が踏み固め
       られたような場所があった。草もそこそこ生えている。いかにもシズオカオサが好 
       みそうなその場所を削ると、出た、出た、出ました、今日の第二目標のアオオサム
       シが・・。ここで三匹をゲット。
               
                     アオオサムシ♀が出てきた

    
             椿の林

         
   椿の花                       あしたばの花
       時計を見るともう二時、船の時間までもう残り少ない。歩きながらお昼のニギリメ 
       シを食う。
       またしばらく行くと第三の山道、この道はすぐになくなって林が続いている。野生の
       椿混じりの林を歩くが朽木、切り株はない。また道に引き返し入り口近くの崖でマイ
       マイカブリ♀をゲット。これでマイマイB、アオオサBとなった。もう少し欲しいが時 
       計の針はもう三時近い。帰りの距離を考えるともう引き返さねばならぬ。
       帰りは歩くだけであったが、思ったより時間が掛かり元町港には三時三十五分、出
       航になんとか間にあった。
       あっという間の島での滞在時間であった。

       帰りの船は乗客はやや増えて40名ほど。熱海港ではバスが待っていてくれて、す
       ぐに熱海駅についた。 新幹線で我が家へ。家から二時間で着く、大島は近い所な
       のである。島の気温は低かったが、緑の草も多く、また花が咲き、木の芽も出てい
       て既に春を感じさせる伊豆大島であった。もう一度マイマイカブリの活動期にいって
       みたいものである。
                


2005.10.11
      家の前の街路樹脇に自然に生えたエノキがあります。今朝ガレージからの出庫の際
      窓越しに蝶の幼虫を発見しました。2頭いました。
      蝶蛾好男さんの話では「ゴマダラチョウ」の幼虫とのこと。
      それにしてもこんな街中に・・・。

結局五頭の幼虫を見つけました。しかしこのままではいずれ市役所の方が選定に来て枝 
  を刈ってしまうことと、いつもの消毒薬を散布すること、またこんな街中でもスズメバチやア
  シナガバチが飛んでいることなどから、すべて部屋に収容しました。ペットボトルにエノキの
  枝を刺して飼っています。
              ゴマダラチョウの幼虫 2005.10.11


追記 2005.11.6 ゴマダラチョウが羽化していました。
           もといた場所に放蝶しました。元気に生きよ!






2005.6.13-16     北海道オサムシ採集旅行

また北海道にいってきました。
 前回は観光旅行のついでにオサムシトラップを仕掛け、なんとか北海道のオサムシをゲット
しようと目論んだのに一頭のオサムシも入っていませんでした。今回はそのリベンジマッチとし
て・・・・大胆にもオサムシ採集単独行を敢行したのであります。

前回の道央は折からの寒さもあり空振りだったので前車の轍を踏めず、千歳空港からはるか
東方の襟裳岬方面を攻めてみました。情報も経験も全くないオサムシ採集旅行です。

6/13 JAL羽田を7:30発で千歳には一時間ちょっとで着く。レンターカーを借り一路襟裳方面
に向けて高速をひたすら走る。北海道は曇り小雨すこし肌寒い。前回のいやな記憶がよぎる。
本当にオサムシは活動しているのだろうか??

 途中コンビニでパンやお菓子を買い、まずは門別を皮切りに道路脇にコップを埋めながら東
へと進む。その内、道路脇の側溝の中に歩いている「キタクロオサムシ」を発見。良かったなん
とか活動しているぞ。思わずコップを埋める手にも力が入る。

 道路脇にはなかなか適当な場所がなく探し探しているうちに新冠地区でもう16:30を回って
しまった。静内、三石と仕掛けている時間はなく一路、宿泊地の浦河に向かう。国道を飛ばし
に飛ばして、やっと18:30に浦河へ着く。ホテルの周辺に二箇所ほどコップを埋め、まずはホ
テル到着。シャワー、飯、後片付けをしているうちに夜は更ける。ベットに横たわり明日の候補
地を探している内、いつの間にか眠ってしまったようだ。
                  
6/14 
北海道の朝は早い! 四時前には既に明るい。今日一日を有効に使うため朝食前にホテル
周りのトラップの見回り。前夜は雨が降ったが神社の森に仕掛けたコップにクロナガオサムシ
が四頭も入っていた。やれやれまたクロナガか!!!しかしこの肌寒さの中オサムシがトラッ
プに入ったことにまずは一安心。

 朝食後、ただちに出発。様似、襟裳とトラップを仕掛けていく。ここでも安全な候補地は少な
い。熊とマダニが怖くて森や草の茂みに入れなかった。
            様似で見掛けた子キツネ

襟裳岬にはもう木はなく丸いなだらかな丘が続いていた。海からの強風が木の育成を妨げて
いるのだろう。時折海からの風が霧を押し上げていて道路は一瞬の内に霧中となる。岬にいっ
たが海の景色には慣れている僕には岬まで歩く欲求は起こらなかった。売店からはひっきりな
しに島倉千代子の「襟裳岬」ががんがん流れて風に乗ってくる。
       襟裳岬付近
                        
 帯広に向かう山の道路に側溝を発見した。道路脇に車を止め覗いてみるとはるか先をオサ
ムシがノコノコ歩いていた。本格的に採集道具を持って溝を覗きながら歩いていくと、溜まった
枯葉に混じってオサムシが出てきた。ほとんどがキタクロ、ヒメクロだ。その内熊笹が山から溝
近くまで迫っている場所に来るとオサムシの数、種類はいよいよ増えて、もう個別の容器はオ
サムシで一杯になった。かたつむりも採った。センチコガネもいる。と、次の瞬間、僕の目は、
枯葉が溝一面に溜まったある一点に釘付けになった。なんとなんと今回の目的オオルリオサ
ムシまでもがいるではないか!これを慎重に(といっても溝の中なので逃げられる心配はない
が)採集。良かった、本当に良かった。
           オオルリオサムシ えりも町産

 その後この溝で50頭くらいのオサムシを採集した。その場所にトラップを仕掛けたかったが
適当な場所がなく、しばらく道を下ったカラ松林他にコップを埋めた。持っていった容器はもう
オサで一杯、意気揚々と帰路に着く。
 ホテルの入り口草むらに虫仲間へのお土産用の雑虫用コップを5個埋めた。なにか入るだ
ろう!
 本日の採集 キタクロ、ヒメクロ、クロナガ、アオカタビラ、コブスジアカガネ、オオルリ

6/15
 今日はこの地区のトラップの本格的回収。明日はもう帰らねばならぬ。各地のトラップには数
は少ないがぼちぼちとオサムシが入っている。アオカタビラ、キタクロ、ヒメクロ、コブスジ、エゾ
マイマイ・・・しかし一向にオオルリ、キンオサは入っていない。すべてのコップを回収した後ま
た昨日の溝に行ってみた。昨晩の内にまたかなりのオサムシが落ちて這い回っている。新た
にセダカ、エゾアカガネ、エゾマイマイを追加、クロナガもいたが採らなかった。昨日の採集種
はもういい加減にしよう。オオルリ系のオサムシの幼虫もいた。ちょうどマイマイとオサムシの
中間的な特徴を持っている。オオルリはついにいなかった。
 牧場に入り込んで草を食べるエゾシカ。このくらいになると近づ  
                 いても逃げない。

なぜオオルリ、キンオサが採れないのだろう。もう時間はないが思い切って山の奥に行ってみ
ることにした。峠に空き地がある。ここの脇にある無人の建物の近くに行くとアオカタビラが三
頭も壁をよじ登っている。空き地にも二頭がコソコソと歩いていた。山に続く道にまた良さそうな
溝があった。乾いた溝にオサムシはいなかったが溝がもう終わりという所でまたまたオオルリ
オサムシを発見。昨日のとは色合いはがらりと変わってとても派手なオサムシだ。
          実際はもっと綺麗!

 急いで車に戻りこの付近に50個のコップを埋めた。明日最終日にこれを回収するため帰り
に費やす時間はあまりない。急遽 帰路にある三箇所のコップを今日の内に回収することにし
た。
 がけ下や道路脇、空き地のコップは皆無だったが、熊笹やフキの草むらに仕掛けたものに
はかなりのオサムシが入っていた。ホテルに帰る際、入り口草むらの雑虫トラップを覗くとシデ
ムシ、ゴミムシに混じって小さな頭の赤いオサムシが入っていた。なんだろう?仲間にそれが
セアカオサムシということをメールで教えてもらうまでわからなかった、初採集だったし、今回の
採集希望リストには全然入れてなかったのだ。それが仲間のお土産用5個のトラップに入ると
は何たる幸運。慌ててその付近にコップ30個を追加した。

 もう完全にお持ち帰り容器はオサムシで一杯になっていた。なにか入れ物を探さなくてはなら
ぬ。ホテルでコンビニを聞くと2件近くにあるという。ついでに荒物屋を聞くと、ないが100円シ
ョップはあるという。えっこんな田舎?にも100円ショップがあるの・・・。片道15キロを飛ばし
てオサムシが入りそうな容器を買ってきた。
 夜は明日の準備で忙しい。

6/16 4:00 朝霧の中、昨日の山道まで車をびゅんびゅん飛ばす。しかし50個のトラップにオ
オルリの姿はなく、ヒメクロとキタクロが入っていただけだった。溝にもヒメクロがいただけ。
 7:00の朝食後 急いで出発、さあこれから延々200キロの道路を走り且つコップを回収し
なければならない。果たして飛行機に間に合うのだろうか?

 三日前に仕掛けたコップを回収するのは容易ではない。道が行きと帰りでは景色が違う。ま
たあの時は曇り小雨で今日は抜けるような青空。ノートには克明にトラップ地点の地図情報を
書き込んではあるがどれも似たような道道道。
 どのコップにも順調にオサムシは入っていた。キタクロ、ヒメクロが多いが、エゾアカガネ、コ
ブスジアカガネも混じっている。面白いことに気がついた。それは湿った林に仕掛けたものに
は、ヒメクロ・エゾアカガネ・クロナガが入っている。また乾いた場所に仕掛けたコップにはキタ
クロが沢山入っているのだ。湿気の多い所は黒く光沢のないオサムシ、乾いたところは光沢の
あるオサムシが入るのだ。そういえば、溝の中も乾いた場所、湿った場所ではオサムシの種
類が違った。また初日、雨の降った晩にはクロナガが入ったが、晴れた晩には一頭も入らなか
った。オサムシにも湿度による棲み分けがあるのだろうか?
               
門別の最後のコップで14:00、これならなんとか間に合いそうだ。残すはあと一箇所。その場
所は手始めに遊びで仕掛けた場所。車の通りも多いし、入りそうもない。途中の道路脇で荷造
りを終えた。
最後のコップは捨てるつもりでいた。しかし運命の女神は最後の最後で僕に微笑んでくれたの
だ。最後から二個目のコップには、太陽にキラキラと輝く「オオルリオサムシ」が入っていたの
だ。
なんでこんな所に! 延々200キロも走り山奥まで行ったのは一体のはなんのため?
             
捨てるつもりのコップにオオルリが入り、嬉しい荷物の入れ直し。それにしてもこんな所にオオ
ルリはいるのだ。残念ながらもう帰らなければならない。後ろ髪を引かれるとはこのことだ。
きっとこのリベンジはするぞ!の想いを北海道の地に残してJALは夕闇の千歳を飛び立った。

採集 キタクロ沢山 ヒメクロ クロナガ アオカタビラ エゾマイマイ
    エゾアカガネ コブスジアカガネ セダカ セアカ オオルリB

    その他 オサムシ幼虫 カタツムリ センチコガネ他





       
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