スーツができるまで


洋服は作ったことがあるけれど・・・
出来上がったら、なんかイメージと違う。
お家の中では着てるけど、お出かけにはちょっとー。

なんて思いをしたこと、ありませんか?
せっかく作ったのにこれでは残念。(-。-;)


満足できる洋服を作るためには見えない部分の工程が
とっても大切だと思います。

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シルクシャンタンのアンサンブルスーツ
採寸
事実は事実として素直に受け止めましょう。


・デザインを決め、製図します。
体型だけでなく、生地の性質も考慮します。


シャンタン
節の入った光沢がある生地
今回使うのは
シルクシャンタン。
いせが全く入らず、
縫い目がひびきやすいです。

そのため、
いせ分はなるべく少なく、
切り替え線は
シンプルにしました。

・仮縫い

シルクは針跡がついてしまうので
シーチングで仮縫いをしました。

ちょっと面倒な感じのする仮縫い。
でも洋服を買う時、試着しますよね。
それと同じです。
表示サイズは合っているけど、
着てみないとわからないってとこ
ありますよね。
洋裁では出来上がってから気に入らないとこがでてきたら大変。
はじめに試着しておくのです。
・補正
洋裁で一番の重要ポイントで
一番難しいところだと思います。
とにかくたくさん経験を積むことが大切なようです。
修行中!
・地直し
シルクはドライアイロンが基本です。
地直しは裏からしわをとる程度。
・裁断
シルクのように光沢のある生地は
必ず一方方向に裁ちます。
・接着芯をはる
試しばりをします。
表地となじんでいるか、かたさ、縮みは?
表から透けていないかなどチェックします。

−ハトロン紙−
-芯−
-生地−
芯の上にハトロン紙を
重ねてつけると
アイロンがベタづかず、
きれいにつきますよ。
・印付け
針跡が残らないように90番のミシン糸で
切りじつけしました。
・テープをはる
返り線の奥と前端などにテープをはります。

本縫いの準備ができました。
「ここまでくれば、7割ほどできたこと」
と、言う人がいるほど
ここまでの工程はとても重要です。
めんどうと思わず丁寧にやっていきましょう。
(自分に言い聞かせています。)

さて次からいよいよ本縫いです。